平成 27 年度 呉市立吉浦中学校 学校だより NO.26 平成 27 年 11 月 16 日(月)発行 学校朝会で子川先生からスマートフォンなどの扱いについて指導してもらったことを覚 えてもらっていると思います。ラインなどの無料通信アプリケーションを使っていて,他 の人から送られてきた“いやらしい写真”であるとか“人が嫌がるような加工をほどこし た写真”などを,自分からさらに他の人へ転送してしまうことは“犯罪”になってしまう ので絶対にしてはいけないこと,そのような写真はすぐに削除することを指導していただ きました。このような事例は後を絶たず全国的に大きなトラブルが多発しています。本校 の生徒でもスマートフォンなどを使っている人は,いつこのような事件に巻き込まれてし まうかわからないという危険性があるので,そのような話をしていただきました。 そしてもう一つ,スマートフォンを使っていると大きなマイナスとなってしまうという ニュースを見つけましたので,この学校だよりで紹介しておきます。仙台市教育委員会と 東北大学が共同で調査研究をした結果,スマートフォンにインストールされている通信ア プリケーションと学力の関係に大きな特徴があったというニュースです。記事を引用して みます。 (http://appllio.com/20150320-6290-line-communication-app-study より引用) LINE を使うほど学力低下、勉強・睡眠時間 の長さよりも強い影響 東北大が発表 LINE などの無料通信アプリを使用すると使用時間が長いほど学力が低下、しかも平日の 睡眠時間や家庭学習時間が長くてもテストの点数は下がっていく――。東北大学と仙台市 教育委員会による「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」の研究成果が明らかに しています。2015 年 3 月 19 日に発表された研究成果によれば、LINE やカカオトークなど の通信アプリの使用時間と勉強時間、数学の平均点との関係を分析したところ、通信アプ リの使用時間が長くなればなるほど成績が下がっている可能性が高いことが分かりまし た。次のグラフは、仙台市標準学力検査における中学生の数学の平均点と平日 1 日あたり の通信アプリの使用時間との関係を、平日の勉強時間ごとに示したもの。これによれば、 勉強時間の長さに関わらず、通信アプリの使用時間が長くなるほど成績が悪化しているこ とが分かります。 プロジェクトの研究チームは、通信アプリの長時間使用により睡眠時間や勉強時間が少な くなったために成績が低下したわけではなさそうだと分析。むしろ、平日のアプリ使用時 間の長さ自体が、直接的に成績を下げる方向に作用し、平日の睡眠時間と勉強時間よりも 強い影響力を有している恐れがあることが分かったとしています。この分析結果につい て、研究チームでは「非常に衝撃を受けた」とのことです。 同プロジェクトはスマホ・携帯の使い方について、使用時間を 1 日 1 時間以内に抑え、家 庭でルールを作ることを推奨しています。 読んでみた感想はいかがでしたか? テストの平均点が 10 点以上も違うなんて衝撃的 な結果ですね。皆さんの中には,自分のスマートフォン等を所有していて無料通信アプリ ケーションを使用している人もたくさんいると思います。便利なアプリケーションですが, 使いすぎは大変マイナスになるということですね。これに限らず何でもそうだと思います が,良くも悪くも使い方しだいだということですね。皆さん自身でスマートフォンなどの 使用についてコントロールできればよいのですが,難しいというのであれば記事の最後に あるように家庭でルールをつくって家族の方の力を借りることが必要だと思います。 犯罪に巻き込まれないためにも,学力を落とさないためにも,今一度スマートフォンな どの使用方法について家族で話をしてみましょう。まだ自分のスマートフォンを持ってい ないという人も,今後持った時のことを考えて,頭の隅っこでもいいですから,今回の記 事のことを覚えておいてくださいね。
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