生 活 科 の 実 践 気付きの明確化と気付きの質を高める学習活動の充実をめざして 1 単元名 第1学年 おおきくなあれ わたしのはな ~あさがおさんとなかよしになろう~ 2 目標 〇自分の花の変化や成長の様子に関心をもち,意欲と親しみをもって大切に育てよう と し て い る 。【 生 活 へ の 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 】 〇自分の育てている花のことを考え,工夫して世話をするとともに,花の変化や成長 の様子,それについての期待や喜びなどを,自分なりに表現する。 【 活動や体験についての思考・表現 】 〇花を育てることを通して,友達,上学年の児童,幼児,学校の職員などたくさんの 人とふれ合ったり,学んだことを伝え合ったりする。 【身近な環境や自分についての気付き】 3 評価規準 【生活への関心・意欲・態度】 ・植物の変化や成長を楽しみにしながら,親しみをもち,進んで世話をしようとしている。 【 活動や体験についての思考・表現 】 ・植物の変化や成長に合わせて,世話の仕方を考えて適切にかかわっている。 ・成長の様子や育てる喜びなどを,自分なりに表現したり,伝えたりしている。 【身近な環境や自分についての気付き】 ・植物も自分と同じように生命をもっていることや,世話を通して成長している自分 に 気 付 いている。 4 研究の重点との関わり (1)言語活動の充実を図った単元構成の工夫 ・観察したことを言語などで表現することで,気付きが明確になったり,それぞれの気 付 き を 共 有 し た り で き る よ う に す る 。 観 察 の 観 点 の 「 比 べ る 」「 大 き さ 」「 か ず 」 な ど に 加 え て 「 ~ の よ う な 」「 ~ み た い な 」 な ど の 表 現 の 仕 方 を 用 い て 表 す こ と が で き るように働きかけていく。多様な表現の仕方にふれさせ,表現力を高めていきたい。 ・成長の様子が分かる写真や,観察カードを時系列で掲示することにより,花の成長の 様 子 と 自 分 と の 関 わ り 方 の 変 化 を 関 連 付 け て 考 え る こ と が で き る よ う に す る 。そ し て , 気付いたことを吹き出しに書く活動を積み重ね,掲示していくことで,疑問に思った ことや予想したことなどを互いにやり取りできるようにすることで気付きの質を高め ていきたい。 ・あさがおを育てて,発見したことや思ったことなどを絵や文,クイズ,身体表現など の多様な表現方法を用いて振り返ることで,あさがおが大きく成長したうれしさや感 動を創造的に表現する力を養っていきたい。 (2)伝え合い,交流する場の工夫 ・花の成長とともに子どもたちの内面も育んでいくことができるように,友達,上学 年の児童,学校の職員,幼児などたくさんの人に気付きを伝えたり,共に活動したり する場を設ける。 ・相手意識や目的意識を明確にして自分たちのこれまでの学びを伝えることで,気付 きを共有したり,それを基に思考したりする機会にする。 5 研究の 小単 元名 さ あ ,た ね 全体 計 画 時数 2 を まこ う (総 時 数1 5 時間 ) 主 な 学 習活 動 いて,自分が知って どんな世話をすればいいか話 育てることに いることやこれまで し合う場を設け,あさがおへ 関心をもって の体験したことを出 の関心が高まるようにする。 いる。 ○あさがおのこれか らの成長を願い,種 をまく。 なあれ 8 評価規準 ○ 花 や 花 の 栽 培 に つ ○ これまでの経験をもとに, 【関】花や花を し合う。 おおきく 教師の主な支援 ○ じっくりと種を見たり,触 ったりすることで,多様な気 【 思 】 種 ま き を 付きがもてるようにする。 して気付いた ○栽培活動では,土づくりから ことや思った ○種をまいたことを 経験させるため,学校で花作 ことを絵や言 観察カードにかく。 りに詳しい方から,話を聞く 葉で表現して 機会を設ける。 いる。 ○ 毎 日 の 世 話 「 あ さ ○葉の大きさ,形,色などの観 【 関 】 ア サ ガ オ がおのけんこうかん 察の視点を示して,五感を働 の成長に関心 さつ」をする。 かせながら観察できるように をもち,継続 声をかける。 的に様子を見 〈常時活動〉 ○ 世 話 の 仕 方 は , 植 ○ 成長に合わせた世話の仕方が たり世話をし 物の成長の様子や状 あることに気付くように,つ 態に合わせ,その都 るが出てきたときなど,あさ 【 思 】 花 の 変 化 度話し合う。 がおの様子について話し合う や成長の様子, 場を設ける。 それについて ○花の成長過程で気 たりしている。 付いたことを絵や文 ○ 一 人 一 人 の あ さ が お と の 関 の気付きや思 で表す。 いを,自分な わり方を称賛しながら,あさ がおの成長を共に喜ぶ。 ○ あさがおの成長の様子と自 りの方法で表 現している。 分の関わり方を実感できるよ 【 気 】 花 の 変 化 うに観察カードを時系列に掲 や成長にあっ 示していく。 た世話の仕方 ○ 絵本や図鑑を用意しておき, 不思議に思ったことなどをい があることに 気付いている。 つでも調べられるようにして おく。 〇伝え合いの活動では,互いに 花を見たり,比べたりするよ う声をかけ,視野を広げるよ うにする。 たねがで 2 きたよ 〇 種 が で き た ら , そ ○種とりをしたり,種を数えた 【 関 】 種 を と っ の都度とる。 〇たくさんできた種 をどうしたいのかを 話し合う。 〇つるを協力しなが らほどく。 ありがと 3 りする姿を見守るとともに, たり,種を身 たくさんの種がとれた喜びを 近な人に紹介 共に味わう。 したりしよう ○つるを協力しながらほどくこ としている。 とで成長したあさがおを実感 できるようにし,自分の育て 【 気 】 種 ま き か たあさがおへの親しみや思い ら種とりまで, をもつことができるようにす 育てる喜びに る。 気付いている。 〇 自 分 の 花 の 様 子 や ○これまでの活動を観察カード 【 関 】 花 を 育 て うわたし 世 話をしてきたこ やその時期のあさがおの写真 ることや花の のはな とを振り返り,花を をもとに振り返りながら,で ある生活に関 育ててきた楽しさを きるようになったことや,分 心 を も ち ,こ れ 自分なりの表現方法 かったこと,次にやってみた からも花と関 (紙芝居,クイズ, いことを引き出していくよう わっていこう 身体表現など)を用 にする。 としている。 いて表す。 ○保育園児に自分の花の様子や 【 思 】 あ さ が お 世話をしてきたことを伝える を育ててきて, こ と で ,花 へ の 親 し み が 増 し , 発見したこと 継続して世話をしてきた自分 や思ったこと に気付き,これからの生活に などを絵や文, 自信や意欲がもてるようにす クイズ,身体 る。 表現などで表 現して保育園 児に伝えてい る。 【気】保育園児 との関わりを 通して,あさ がおの成長と 共に自分もた くさんのこと を発見し,成 長してきたこ とに気付いて いる。
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