第6回 雲仙策定委員会 意見要旨

第6回
雲仙市都市計画マスタープラン策定委員会
意見概要
開催日時:2009 年 11 月 13 日
9:00∼12:00
場所:ふるさと会館2階第 1 研修室
項目
意見概要
回答及び対応内容
■ P21・図:島原道路の愛野・森山間は既
にルートが決定しているが、この図では
計画段階のように感じる。
【酒井委員(学
識)】
⇒未整備・整備済みの区別が付くよう修正する。
【コンサル】
■ P28:
「∼ 味の箱舟 に認定された エ
タリの塩辛 ∼」とあるが、同様の意味
で吾妻にも こぶ高菜 があるので、記
載するならば漏れのないように、表現を
統一して欲しい。
⇒表現を検討する。
地域別構想について
また、千々石のジオパークも自然遺産と
いう意味では記載を検討して頂きたい。
【中山委員】
■ P31:「水質悪化∼高度化」の 高度化
とはどういう意味か?【加藤委員】
⇒上水道ビジョンより引用したもので、上水施設
の整備改善のこと。【コンサル】
■ P30:
「既存施設を有効活用した公共施設
の整備・充実」とは救急体制等も含んで
の表現なのか?南串山地区では、住民か
らの救急・消防についての要望が強い。
【加藤委員】
⇒ここでの 既存施設の有効活用 は図書館等の
公共施設を指すもので、救急医療体制について
は、安全・安心なまちづくりという観点から表
現を検討する。【コンサル】
■ 南串山の現状として、救急医療体制は急
務である。この都市計画マスタープラン
の文言ではそれに対する対応等がみえな
い。【加藤委員】
⇒緊急であれば、総合計画や市の方針で取り組む
ことも可能である。【髙橋委員長】
⇒表現を検討する。
都市マスでは、救急医療体制に繋がる道路整
備、救急ヘリ・ヘリポートについての表現を検
討していくこととなる。
【コンサル】
⇒加藤委員の意見に賛同。
行政としてきちんと対応すべきである。【遠藤
委員】
■ P30:「生活拠点∼図ります。」とその下
の内容が似ているので、具体的解説を書
いた方がいいのでは?【吉田委員】
⇒表現を検討する。【コンサル】
■ P18:
「特に愛野駅周辺市街地∼目指しま
す。」とあるが、地域生活中心拠点都市の
愛野のイメージが湧かない。
⇒吾妻・愛野・千々石の3地区をまとめた広い範
囲でのイメージを 愛野駅周辺 と表現してい
る。
また、 愛野駅周辺 とあるが具体的な範
囲が分からない。【浦川委員】
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愛野の新庁舎新設と、それに伴う公共交通施設
の結節点のイメージを想定した文言である。
【コンサル】
項目
意見概要
回答及び対応内容
⇒「愛野駅周辺市街地」の文言が誤解を招くのな
らば「愛野地区中心…」という表現に変えて
は?【髙橋委員長】
⇒了承【コンサル】
■ P21:
「・堤防道路∼推進」の矢印の位置
が間違っているのではないか?【浦川委
員】
⇒修正する。
【コンサル】
■ P10・20・30:「○○地区∼努めます」 ⇒各地域の旧町の中心部に、地域生活中心拠点と
とあるが、地区を限定した根拠はあるの
生活拠点を設定し、生活拠点に該当する所に関
か?
しては、新たな整備より既存施設の有効活用・
周辺道路の拡幅についての表現を記載してい
また、
「・空き家∼」とあるが、空き家は
る。【玉野】
住家と商店の空き家のどちらを指してい
るのか?
「建替えにあわせた∼誘導」とあるが、
具体的なイメージがわかない。
【酒井委員
(庁内関係部署)】
⇒3地区とも同じような表現なので、全体構想で
記載した方が良いのでは?【髙橋委員長】
⇒検討する。
【コンサル】
■ 「地域づくりの方針」で全地域、似たよ
うな表現がみられるところに関しては、
全体構想で記載した方がみやすいので
は?【髙橋委員長】
−
■ P21:
「愛野地区∼機能強化」では 公共
公益施設等集積地 とあるが、P18:
「将
来の∼目指します。」では 生活利便施設
の集積 とある。違う内容をいっている
のか?【浦川委員】
⇒P18 では地域全体の地域づくりの目標という
観点から総括的な表現をしていて、P19 以降
は、その内容を含んで表現を少し変えている。
表現を検討する。【コンサル】
都市計画区域について
■ 前回の策定委員会で D 案に決定して、検
討委員会では、県の準都市計画区域案・
各総合支所の区域の検討案・事務局案の
3 案で検討したが、最終的な取りまとめ
にはいたらなかった。
−
協議の主な意見は以下の通り。
都市施設整備を行う前提での区域指定で
なければ、規制と建築確認申請の費用が
増えるだけで、住民の理解は得られない。
そのため県の準都市計画区域指定の方が
住民の理解は得易い。
現在指定されている地域でも解除の意向
が強い等、住民からは否定的な意見が多
い。
雲仙市の人口減少は深刻で区域指定によ
る規制で更に人口流出が予測される。
また、指定するとしても最小限のライ
ンにすべきではないか。
【緒方委員】
■ 11 月4日の検討結果後、市長等への報 ⇒報告させて頂いた。
告は終わらせているのか?【髙橋委員長】
市長より
7 町の内 4 町は、区域指定のない地域であるた
め、慎重に検討を進めていただきたいとのこ
と。
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項目
意見概要
回答及び対応内容
また、区域指定に伴い、規制や費用負担の話が
先行しないようお願いしたいとのこと。【緒方
委員】
■ 総合支所案とは、何か?【髙橋委員長】
⇒各総合支所のまちづくりを担当されている部
署の方に、各支所で都市計画区域の必要最小限
のエリアを検討して頂いたライン。
【コンサル】
■ 資料 2・P2:凡例の向きを地図と合わせ
た方がいいのではないか?【吉田委員】
⇒見にくいのであれば、変更する。
【コンサル】
■ 資料 2・P1:
「①グリーンロード沿道 500 ⇒了承【コンサル】
m」とあるが、 どこから という記載が
あれば、分かり易いのでは?【浦川委員】
■ 資料 2・P1:
「今後、地域高規格道路∼」 ⇒地域高規格道路に関しては、県を中心として検
とあり、地域高規格道路の整備促進を図
討されていて、現段階でルートが明確に決定し
るという内容が、随所に出てきているが、
ていない為、今回は載せていない。
それに伴う計画線が入っていないのは、
ルートが決定すれば、それに伴う土地利用の規
なぜ?【浦川委員】
制誘導等も考えられる。
【コンサル】
■ 都市計画区域を定める目的は、土地利
用・都市施設(道路・公園・上下水道)
を整え、市街地開発事業を行い、計画的
なまちづくりをすることである。
−
都市計画区域に指定されると規制がかか
り、マイナスなイメージを感じるかもし
れないが、将来的に一体的なまちづくり
を進める上では、都市施設事業にかかる
補助金を考慮すると、予め区域の指定を
しておいた方がよりリスクが少ない。
コンパクトシティ を目指すことで、
将来の無駄な出費を減らすことに繋が
る。【鮫島副委員長】
■ 雲仙市の新庁舎の位置、地域高規格道路
のルートが決定すれば、それに伴い交通
体系も変わってくると思うが、現時点で
は、D 案で検討していかざるを得ない。
【加藤委員】
−
■ 南串山を総合支所案では区域指定する
が、事務局案ではしない。これについて
は決めておいた方が良いのではないか?
【鮫島副委員長】
⇒前回の委員会で決定したD案に南串山は入っ
ていない。
■ 県の準都市計画区域指定の案では、南串
山は入っている。本来ならば必要だとい
うことはいっておくべきでは?【髙橋委
員長】
⇒南串山については、今後の人口・交通量を考慮
した上で指定から外しているが、別の補助費用
で施設の整備を検討する。【コンサル】
■ 都市計画区域指定されなくても、事業等
に関して、行政での対応は可能であるこ
とから、D案で承認した。【加藤委員】
⇒都市計画区域に指定することは、都市を整備す
ることであり、生活面でのサービスを整えるこ
ととは別の話。
今回の総合支所案の南串山の指定は、もしも
準都市・都市計画区域に入れるとしたら と
いう仮定での話。【コンサル】
地域にとってよりよい方法を、将来的な補助等
を考慮しながら区域の検討をすると良いと考
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項目
意見概要
回答及び対応内容
える。【鮫島副委員長】
■ 現在、千々石は都市計画区域指定されて
いるが、白地であったと仮定した場合、
準都市計画区域ではどのようなラインが
入るのか?【酒井委員(学識)】
⇒千々石は、市で別途、景観計画を立てている。
景観計画の場合は、単体での保全ができ、都市
計画区域に指定すると一体的な景観の保全が
可能になる景観地区の指定が可能となる。【鮫
島副委員長】
⇒景観計画の重点地区に、神代小路・岳・雲仙地
区の3箇所が検討されている。雲仙は都市計画
区域の指定がされていて、神代小路は今回都市
計画区域の検討をしている。岳地区に関して
は、景観のことを考慮して残している。【コン
サル】
■ 千々石の島地区の上を、区域に指定しよ
うとする理由は?【浦川委員】
⇒千々石地区は保安林と国有林の境界で切って
いる。
また、全域が既に都市計画区域に指定されてい
るので、他の地区とのバランスを考慮して、縮
小した案を提示している。
今回頂いた意見を参考に検討する。
【コンサル】
■ 県の準都市計画区域の指定を待たずに、
都市計画区域の指定を進めるのか?
都市計画区域の指定を進める場合、住民
の理解が一番のネックになると考える。
その為、県の準都市計画区域の指定を受
けた後、何年か後に D 案で都市計画区域
の指定を進めれば良いのではないか?
【緒方委員】
⇒検討委員会でも現状での都市計画区域の選定
までは難しいという意見が半数以上を占めて
いる。
その為、県の準都市計画区域の指定を先行さ
せ、その後、都市計画区域の指定を考えてはど
うかと考えている。【事務局】
⇒準都市計画区域指定の後、都市計画区域の指定
を進める、というような段階を踏んでも大差は
ない。
より積極的に都市的土地利用・都市整備を進め
たいのであれば、将来的な補助も考慮して、都
市計画区域で雲仙市としての明確な意志を打
ち出した方が良いと考える。【鮫島副委員長】
■ 準都市計画区域の指定をするということ
は、市が県に判断を委ねているというこ
とになりかねるのではないか?【髙橋委
員長】
−
■ 県の準都市計画区域の指定には、市の意
見は反映されないのか?【加藤委員】
⇒どこまで意見が通るかの問題あるが、市として
の意見は出せる。【事務局】
■ 準都市計画区域の指定は来年度になるの
か?【加藤委員】
⇒来年度。【事務局】
■ 来年度、準都市計画区域に指定された後
に区域の指定の検討に入るのか?【加藤
委員】
⇒区域の設定については、都市整備の事業案が具
体化した後の指定を検討している。下水道事業
に関しては、現在進めているがこれについて
は、都市計画区域の指定がなくても行える。
【緒
方委員】
■ この委員会は、都市計画に関する案を策
定し、それを県の審議にかけ、認定され
れば都市計画を進めていく、そのような
目的でつくられたものではないのか?
【浦川委員】
⇒1 月の策定委員会で最終的な決定を行わなけれ
ばいけない。しかし、現段階で、都市計画マス
タープランの具体的事業等のメリットが見出
せていないので、住民・議会の理解を得るのは
厳しいのではないか。【緒方委員】
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項目
意見概要
回答及び対応内容
■ まちづくりに関する方針が審議され、あ
る程度のかたちができているのに、県の
準都市計画区域の指定後に、それを活用
するのでは、中身も変更しなければいけ
なくなるのではないか?【浦川委員】
⇒検討委員会としては、都市計画マスタープラン
で市としての将来の方向性を決め、県の準都市
計画の様子をみながら、区域の指定を慎重に進
めていく考えである。【吉田委員】
■ 県の準都市計画区域の指定を待っていた
のでは、現状(乱開発等)を悪化させる
だけではないか。それならば、都市計画
マスタープランで市の考えを明確に提示
して、住民の理解は違った方法で行えば
良いのではないか。【酒井委員(学識)】
■ 区域の範囲・方針が決まっていれば、用
途地域の検討もし易いし、国等の補助を
得る上で有利である。
⇒最終的なかたちとしては、用途地域の指定を考
慮して都市計画を検討すべきと考える。【緒方
委員】
−
一体的なまちづくりを行うのであれば、
市の将来的な方針・区域を明確に定めな
ければ、いつまでも旧町のイメージを拭
えない。きちんとした将来像を提示すれ
ば、都市施設・用途地域等の検討の際の
住民説明も難しいものではないと考え
る。【鮫島副委員長】
■ 都市計画マスタープランでは、市の将来
的なまちづくりの方向性を決め、具体的
な事業等については、その後行政が進め
るものではないか。
県の準都市計画の指定を待っているだけ
では、乱開発等が進み市民生活の負担が
大きくなる一方ではないか?【加藤委員】
■ 都市計画マスタープランを考える中、メ
リット・デメリットが出てくることは承
知の上で、協議を進めてきていたのでは
ないか?【浦川委員】
⇒都市計画マスタープランで、区域の決定まで行
わなければ、その後の事業計画が立てられな
い。【吉田委員】
⇒都市計画マスタープランでは、10 年で市とし
ての将来的なまちづくりの方向性を決め、その
後 10 年で具体的な整備を行うと記載されてい
る。現段階で具体的な事業まで考えるのは難し
いのではないか。【浦川委員】
⇒区域指定において、具体的事業を提示せずに、
住民の理解を得ることは難しい。
事業が明確になった上で、住民に説明を行った
方がスムーズに計画が進むため、 現段階では
区域の検討まで となっているのでは?【吉田
委員】
■ 都市計画としては、まず都市計画区域を −
指定し、次に開発保全の方針を検討する。
土地利用については、都市施設の整備を
考慮した上で用途地域を決める。
現在進めている下水道事業に関しては
様々な分野から整備を進めている為、管
理が難しい。
現在進めている整備の整理を行った上
で、今後整備を行う場合、都市計画で行
うか、別の分野で取り組むかの仕分けが
必要である。
【鮫島副委員長】
■ 今回の都市計画マスタープランの最終案
と県の準都市計画区域で優先順位はある
のか?
また、準都市計画の指定まで期間がある
ので、それに合わせた案を考えなければ
いけないのか?【中山委員】
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⇒準都市・都市計画区域両方、県が指定し、それ
に市の案を提案するかたち。
前回の委員会で、準都市・都市計画区域どちら
かに決めるではなく、 将来的には都市計画区
域 という方向性が決定した。
都市計画区域の指定は、関係機関(農政等)と
項目
意見概要
回答及び対応内容
の協議に時間を要する為約 3∼5 年掛かるが、
準都市計画区域の場合は、協議が簡単な為スム
ーズに進む。
通常は既に中心部が都市計画区域に入ってい
て、それに周辺市街地を含めるか含めないかの
検討だけでよいが、雲仙市の場合、中心となる
愛野地域に都市計画区域の指定をかけること
から始めないといけないので、用途地域の検討
もハードルが高い。
また都市施設の場合、愛野には都市計画道路が
なく、市全体としても都市計画道路が廃止の方
向で進んでいるため、新たな道路も慎重に検討
しなければいけない。
上記のような理由があり、来年、県が準都市計
画区域の指定をするまでに、都市計画区域の指
定することは無理。順序が違うが、将来的には、
都市計画区域に指定する という方向性に違
いはないので、まずは県の準都市計画区域の指
定を受けることも 1 つの手。 準都市計画区域
のラインが将来的にはそのまま都市計画区域
のラインになる ということを住民に示せば問
題はないと考える。【コンサル】
■ 県に将来的な都市計画区域の指定を考慮
して、都市施設(都市計画道路)
・用途地
域の指定の手続きを進めていきたい旨を
伝えておいた方が、計画がスムーズに進
むと考える。
【鮫島副委員長】
−
■ 自治体が主体となり、市の将来像を明確
に県に提示することが大事だと考える。
【髙橋委員長】
−
■ 事務局案を県の準都市計画区域の検討の
際に市の案として提示するのか?【酒井
委員(学識)
】
⇒基本的な考え方は県と同じだが、千々石地区
は、現在の都市計画区域の縮小を提示する予
定。【コンサル】
■ 市としての明確なプランを積極的に県に
提示するべきである。【鮫島副委員長】
−
■ 県が市の意見を覆して区域の指定を行う
ようなことはあるのか?【加藤委員】
⇒長崎県としても、地元の反対が大きいと指定も
困難になると言っている。
近隣の事例では、福岡県と佐賀県が既に準都市
計画区域指定されている。
福岡県は、県の意向で山間部を除いてほぼ全
域、都市計画区域又は準都市計画にかかってい
る。
佐賀県は、東側は全部、準都市・都市計画区域
のどちらかに指定されていて、西側は県で区域
の必要なところをピックアップして、それを市
町村が検討して準都市計画の指定をするとい
うかたちである。【コンサル】
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