園だより 2015.7.15 NO. 麻生明星幼稚園 「この水を飲む者はだれでもまた渇く。しか し、わたしが与える水を飲む者は決して渇 かない。わたしが与える水はその人の内で 泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」 (ヨハネによる福音書4章13節~14節) ○心の熱中症にご用心 今年の夏はあまり気温が高くなく、幼稚園では水遊びをほと んどしなかった7月でした。けれども、昨日は30度近くまで 気温が上がりました。子どもたちは水遊びが大好きです。水を 得た魚のように生き生きとしていました。今年は出番がないか と思われたプールでしたが、急遽、倉庫から出して、水遊びが できたことは嬉しいことでした。 古代の時代、人間は海から陸で生活をするように進化したと言われますが、たと え陸上で生活していようとも、人は水なしでは生きることはできません。体内の水 分が2%失われると喉の渇きを感じ、運動能力が低下しはじめます。3%失われる と、強いのどの渇き、食欲不振などの症状がおこり、4~5%になると、疲労感や 頭痛、めまいなどの脱水症状があらわれます。そして10%以上になると、死にい たることもあります。人体の60%は水分でできており、子どもに関しては約70 %が水分なのだそうです。体重が軽い幼児は脱水症状が起こりやすいので、大人よ りも注意が必要です。 さて、喉が渇いて水分が足りなくなると体には目に見える形で不調が現れるもの ですが、心が渇くことが原因で体に不調が起こるということも、現代ではよく起こ っています。愛は心の健康のバロメーターです。子育てや仕事で心がすり切れんば かりに頑張ってしまうと、時に子どもや同僚、家族に当たってしまうということが あるかもしれません。それは「愛が冷えている(マタイ24章12節)」からとい うのが聖書の発想です。「冷えた愛」は再び暖めなければなりません。これは自分 一人の力では不可能なことです。他の人から愛を与えられることで、冷えた心が温 かくなって初めて、他者を愛することができます。愛は心の栄養剤です。特に子ど もには大きな愛をもって接したいものですね。 目には見えませんが「神はあなたを愛している」と信じることから始まる愛に満 ちたの生活があります。愛を与えられることが少ないと心が渇きます。喉が渇いて から水分を補給しても遅いと言われます。心が冷えたら、いえ、冷えたと感じるそ の前に、是非、日曜の教会にいらしてください。心と体の水分補給をしっかり行い、 楽しい夏休みをお過ごしください。 麻生明星幼稚園 園長 久保哲哉
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