教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 041 047 現代の疾病と食生活 Writing (1) 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 教養科目 科目区分 外国語科目・英語 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 前期 担当者 重田公子 担当者 土肥一夫,金指崇,丸山令子 単位数 2単位 単位数 1単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 必修科目 科目概要 科目概要 医学の進歩や生活水準の向上に伴い感染症は減少しているが,人々の生命を脅かす疾病か 内容のある的確な主旨と明瞭な論旨展開の英文が書けることを目標とする。英語の基本表 らの開放は困難であり,国民すべてが健康で長生きできるという保障は得られない。さら 現,文法,語彙力が最小限は必要になる。前期では,特に論旨展開の基本的なパターンを に,高齢化の進行に伴う慢性疾患は増加し,死因順位のトップを占める。がん,脳血管疾 中心にして,英文の様々な書き方を学習し,例を模倣しながら学生の関心のあるテーマに 患,心臓病および糖尿病などの原因となる好ましくない生活習慣(食習慣,運動習慣,休 沿った短い英文作成が目標となる。基本からスタートし,まとまりのある英文構成を考え 養,喫煙,不規則な生活,痩身志向など)は若年期に始まり,一人暮らしなどの生活の変 書く練習をする。英語の文章構造に合わせた表現と形式を学習し,表現ができる限り的確 化がこれを助長することが多い。この授業では,食べ物が心と身体の健康にとってなぜ大 にできることを目指す。ミスを含め多くの文を書き,英語表現に抵抗がなくなることが大 切であるかという人間側からの理解を基に,健康増進と疾病予防の観点から,健康上の問 切である。Practice makes perfect. なお上級クラス・中級クラスにより内容・進度が 題が発生したときに自らが好ましくない要因を回避する行動を起こし,生活行動の変容に 異なる可能性がある。 結びつけるための基礎知識を学ぶ。 達成目標 達成目標 上級クラスでは 1000(中級クラスでは 700)語の英文作成を目指す。 自らの好ましくない生活習慣に気付き,健康行動の変容に結びつける。 成績評価 成績評価 出席,課題,学期末レポート等により総合的に評価する。 授業および課題への取り組み,テストなどによる総合評価 履修心得 履修心得 当初から独自の表現を創造することはできない。まずはモデルとなる英文を暗記すること 「栄養と健康(1年前期)」を履修していることが望ましい。 が望ましい。その際は,一語一語ではなく文や句の形式でインプットすることを心がける 授業計画 と有効である。また,英文表現にはある程度の語彙が不可欠である。語彙の使用では,文 第1回 生活習慣病の概念 法のほか,基本語彙の意味,用法(語の連結,文型)が重要であり,不確かな場合は辞書 第2回 日本人の死因とその変遷 を最大限に活用する。 第3回 がんと日常生活- 第4回 動脈硬化と日常生活 上級クラスでは下記のテーマに沿って進める予定である。数回の課題提出を経て,最終的 第5回 糖尿病 には一つのテーマに沿った英文課題を提出してもらう。中級クラスの内容・進度は異なる 第6回 ひとり暮らしの食生活 可能性がある。 第7回 アルコールとたばこ 第1回 イントロダクション 第8回 肥満と肥満症 第2回 パラグラフの基本構造 1 第9回 若年女性の痩身志向 第3回 パラグラフの基本構造 2 第10回 何を食べるか,食べないか 第4回 復習及び練習 第11回 生活習慣病予防のための食事計画(演習) 第5回 トピックセンテンス 1 第12回 運動不足がもたらすもの 第6回 トピックセンテンス 2 第13回 こころと身体 第7回 復習及び練習 第14回 未病 第8回 エッセイの基本構造 1 序論 1 第15回 まとめ 第9回 エッセイの基本構造 2 序論 2 第10回 エッセイの基本構造 3 本文 1 第11回 エッセイの基本構造 4 本文 2 第12回 エッセイの基本構造 5 結語 第13回 課題作成 第14回 課題提出 第15回 まとめ 授業計画 - 平成の国民病ともう1つの糖尿病 - - 鉄欠乏性貧血 - 学生へのメッセージ 食べ物がこころと身体の健康にとってなぜ大切であるかを理解し,演習で確認してみよう。 教科書 健康科学 知っておきたい予防医学,津田謹輔著,丸善 参考書 関連する書物を授業で紹介する。 学生へのメッセージ 欠席しないよう注意されたい。 教科書 上級クラス・中級クラスにより異なる。 参考書 英英辞典,英和辞典,和英辞典等 1 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 048 062 Writing (2) 経営学概論 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 外国語科目・英語 科目区分 専門基礎科目・基礎共通科目 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 後期 配当学期 前期 担当者 土肥一夫,金指崇,丸山令子 担当者 井上隆一郎 単位数 1単位 単位数 2単位 必修・選択区分 必修科目 必修・選択区分 必修科目 科目概要 科目概要 英文をパラグラフ構成を考え書くことが目標である。論旨展開も考え,的確に書き上げる 将来,企業で活躍する社会人として必要とされる経営に関する知識として,社会生活の中 ことが求められる。そのためパラグラフの考え方からスタートし,徐々にパラグラフ構成 での企業の役割,現代企業経営の仕組み,複雑で変化の速い環境への企業の適応,経営資 で書き,さらに幾つかのパラグラフから構成される英文作成を練習する。英語の構文,基 源の効果的,効率的な運用などについて学ぶ。特に,経営戦略,イノベーションマネジメ 礎文法,語彙力が最小限必要となる。自己表現を的確に書けることは,21世紀の国際社 ントなど根幹となる視点については,最先端の考え方も盛り込んだものとする。単なる理 会で活躍する条件としては,実業界であれ学問の世界であれ不可欠である。積極的に授業 論的なものにとどまらず,具体的なケースを通じて学習し,学生が具体的なものを通じて に参加し,課題をこなし,英語表現力の向上を目指したい。なおクラス編成は前期と同様 経営と経営学を理解することを目指す。 であるが,中級クラスでは内容・進度が異なる可能性がある。 達成目標 達成目標 現代経営学の基礎的知識を獲得する。 上級クラスでは 1500(中級クラスでは 1000)語の英文作成を目指す。 成績評価 成績評価 小テスト50%,期末試験50% 出席,課題,学期末レポート等で総合的に評価する。 履修心得 履修心得 現実社会での企業動向に関心を持つこと。 英文表現には語彙が不可欠であるが,基本語彙がとりわけ重要になる。文法のほか,語彙 授業計画 の意味,用法(語の連結,文型)を辞書で確認することを心がける。なお日ごろから,文や 第1回 経営学概論のイントロダクション 句の形式で英語表現をインプットすることも重要である。 第2回 経営学とは何か 第3回 マネジメントの基本的思考の変化 上級クラスでは下記テーマに沿って進める予定だが,中級クラスでは内容・進度を含め異 第4回 現代企業経営の仕組みとマネジメントの課題 なる可能性がある。数回の課題提出を経て,最終的にテーマに沿った課題提出が必須であ 第5回 トップと意思決定(1) る。 第6回 トップと意思決定(2) 第7回 自由課題 授業計画 第1回 イントロダクション 第2回 パラグラフの展開 1 時系列 1 第8回 企業目的と経営戦略(1) 第3回 パラグラフの展開 2 時系列 2 第9回 企業目的と経営戦略(2) 第4回 パラグラフの展開 3 列挙 第10回 経営組織(1) 第5回 パラグラフの展開 4 分類 第11回 経営組織(2) 第6回 パラグラフの展開 5 原因・結果 1 第12回 組織変革と組織学習 第7回 パラグラフの展開 6 原因・結果 2 第13回 新製品・新事業開発と組織のあり方 第8回 パラグラフの展開 7 比較 第14回 マネジメントのための財務の知識 第9回 パラグラフの展開 8 対比 第15回 まとめ 第10回 パラグラフの展開 9 要約 第11回 パラグラフの展開 10 関連性 第12回 パラグラフの展開 11 まとまり 第13回 課題提出作業 第14回 課題提出 第15回 まとめ 学生へのメッセージ 社会の動きに関心を持て。企業の動きに関心を持て。ビジネスの動きに関心を持て。 教科書 十川広国『経営学入門』中央経済社 参考書 片岡ほか『はじめて学ぶ人のための経営学入門』文眞堂 学生へのメッセージ 欠席しないよう注意されたい。 教科書 上級クラス・中級クラスにより異なる。 参考書 英英辞典,英和辞典,和英辞典等 2 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 070 072 情報社会とくらし 住宅と不動産 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門基礎科目・基礎共通科目 科目区分 専門基礎科目・基礎共通科目 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 前期 担当者 中村秀治 担当者 多田宏行 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 情報ネットワーク・インフラ,ブロードバンド・モバイル化,放送通信の融合,ユビキタ 戦前までは,地域社会の生業に従事する職人集団によって,地域独自の工法によって建築 ス化等による情報産業の変化,企業・産業全体の内部変化,セキュリティ・プライバシー されてきた日本の住宅が,戦後,どのように工業化され,産業として成長・拡大してきた 問題,情報ディバイド問題などについて最新の知識を伝え,社会の変化を学ばせ,次いで, のか,商品化のプロセスとともに実業界の動向を教授する。 これらを活用した都市運営,地域活動,建築や住環境の変化についての知識を教える。 都市型産業として,重要な役割を担うようになった,住宅メーカーから発展した企業や, 達成目標 オフィス賃貸業から成長したディベロッパーを中心とする不動産開発事業者が,住宅・不 都市生活における情報と通信の役割と可能性について学び,次世代の都市づくりを研究す 動産ビジネスをどのように拡充・発展させてきたか,産業界の市場動向の変化とともに説 るための礎とする。 明する。さらには,住宅・不動産ビジネスが,今後はどのような方向を目指していくのか, 成績評価 タウンマネジメントの重要性等についても言及しながら,実例とともに学んでいく。 最終回の小論文によって成績評価する。 達成目標 履修心得 住宅と不動産に関する基礎知識を身につけ,不動産業全般への理解力を高める。 広い視野を持って都市づくりにおける情報と通信について考えてほしい。 成績評価 授業計画 出席点と期末試験によって成績評価する。 第1回 オリエンテーション:都市生活に必要なものと情報 第2回 ビジネスの側面からみた都市と情報 履修心得 第3回 都市史概論と『第三の波』 第4回 世代別のICT体験研究(パソコン世代まで) 第1回 住宅と不動産を取り巻く世界環境 第5回 世代別のICT体験研究(ケータイ以降) 第2回 不動産ビジネスの概要 第6回 アナログvsデジタルの応用 第3回 住宅ビジネスの概要 第7回 繋がっていないvs繋がっている 第4回 マンション分譲事業の歴史と現状 第8回 固定vsモバイル,ユビキタス 第5回 一戸建て・アパート住宅事業の歴史と現状 第9回 イマジネーションの伝達と蓄積 第6回 中古住宅流通事業 第10回 物心兼ね備えた社会基盤整備 第7回 住宅管理事業とリフォーム事業 第11回 次世代ネットワークが都市にもたらす可能性 第8回 賃貸住宅関連事業 第12回 安心安全vsプライバシー/コンプライアンス 第9回 オフィス賃貸・経営・管理事業 第13回 情報社会で法制度に期待できるもの 第10回 商業施設賃貸・運営・管理事業 第14回 都市生活に求められる合意形成 第11回 ホテル事業 第15回 超高齢化都市社会に必要な情報通信 第12回 リゾート事業 第13回 不動産ビジネス・住宅ビジネスの動向 第14回 近年の民間開発の動向と地域間競争 第15回 試験 期末テストはノート持込不可。 授業計画 学生へのメッセージ パワーポイントの講義とするが,できる限り最先端事例によるわかりやすい内容とする。 教科書 独自の資料を作成して教科書とする。 学生へのメッセージ 参考書 「衣食住」と言われるように,生活の基本となる住宅と,その基盤となる土地に関わる事 2002 年以降の「情報通信白書」,その他 業の基礎を講義する。 教科書 独自の資料を作成し,教科書とする。 参考書 「宅地建物取引の知識」 3 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 075 076 デザインマネジメント(2) プロジェクトマネジメント(1) 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門基礎科目・基礎共通科目 科目区分 専門基礎科目・基礎共通科目 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 後期 担当者 西澤明洋 担当者 平本一雄 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 デザインマネジメント(1)の概論に続き,この講義では具体的な事例を中心に,ケース プロジェクトとは,特定の目的のために,限られたスケジュール,スタッフ,コストのも スタディを通してデザインマネジメントの方法論を学ぶ。 とで目的を達成しようとする業務のスタイルである。実社会に出ると都市生活学部の卒業 世の中に溢れる商品は企業内にて「調査→分析→企画→デザイン→生産」という一連のプ 生が従事する仕事の多くはプロジェクト型である。この講義では,商品開発,建設事業を ロセスを経て開発される。ケーススタディでデザインマネジメントへの理解を深めた上で, 始めあらゆる分野に適応できるプロジェクトマネジメント(プロジェクト推進の方法)の 私たちの生活の中で馴染みの深いプロダクト(商品)をとりあげ,その開発の一連のフロ 枠組みをやさしい事例をもとに理解させ,簡単な演習を通してその方法を習得させる。特 ーを追いながら,デザインが担う役割や位置づけを理解し,それを全体運用するための にプロジェクトマネジメントの中で重要な作業である企画書と実行計画書の作成につい 様々な手法,考え方,役割等について小課題を通して理解する。 ては演習を通じて体験・習得をする。 達成目標 達成目標 商品開発におけるデザインマネジメントの概略を理解し,小課題によりそのプロセスを体 実社会で必要とされるプロジェクト型の業務スタイルの体験習得。 験し,実践的な知識を身につける。 成績評価 成績評価 ミニテスト(20%),企画書演習(40%),実行管理計画作成演習(40%) 出席,課題/発表のクオリティーで評価する。 履修心得 授業計画 演習結果の発表はパワーポイントにて提出者が行なう。 第1回 イントロダクション 第2回 デザインマネジメント・ケーススタディ1(商品開発の事例紹介より) 授業計画 第3回 デザインマネジメント・ケーススタディ2(商品開発の事例紹介より) プロジェクトとは何か : プロジェクトの特性と要素 第4回 デザインマネジメント・ケーススタディ3(商品開発の事例紹介より) 第2回 プロジェクトの企画 : プロジェクトの手順と《5W+1H》 第5回 デザインマネジメント・ケーススタディ4(店舗開発の事例紹介より) 第3回 問題を把握する : 学校型の問題,社会型の問題 第6回 課題の掲示「リ・ブランディング」 第4回 問題の解決方法 : 解決方法の種類,想像力発揮の方法と情報収集, 第7回 講義とディスカッション1:調査 第8回 講義とディスカッション2:調査 第5回 企画書の内容 : 企画の構成といろいろな事例の紹介 第9回 講義とディスカッション3:企画 第6回 企画書の作成演習−1 : 身近なテーマの企画をしてみよう 第10回 講義とディスカッション4:企画 第7回 企画書の作成演習−2 : 具体策をアイディアと情報収集をもとに作成 第11回 講義とディスカッション5:デザイン 第8回 企画書の発表と講評 : みんなの企画を比較する 第12回 講義とディスカッション6:デザイン 第9回 プロジェクトの実行管理 : 時間,コスト,品質のバランス 第13回 課題発表 第10回 プロジェクトチーム : 規模によるプロジェクトチームの違い 第14回 課題論評/総論 第11回 スケジュールの管理 : 作業の流れの原則とチャート図の理解 第15回 まとめ 第12回 スタッフ,コストの管理 : 役割分担とコストの種類 第13回 実行管理計画作成演習−1: 企画した内容の実行管理を行なう 第14回 実行管理計画作成演習−2: アイディアを計画として高める 第15回 まとめ:実行管理計画の発表と講評: 第1回 オリエンテーション(講義内容,成績評価,講義方法,出欠管理など) 《ミニテスト》 教科書 適宜指示する 参考書 1)「企業力とデザイン」山下 和彦, 関田 理恵(著) /ピエブックス (2008/07) 企画は現実的な計画になったか? 学生へのメッセージ 2)「ヒット商品のデザイン戦略を解剖する」/ピエ・ブックス (2008/11) 特になし。 教科書 独自の資料をパワーポイントで提供し教科書とする。 参考書 全体に対応するものは無い。 4 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 080 081 デザイン・コンピューティング(2) デザイン・コンピューティング(3) 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門基礎科目・演習科目 科目区分 専門基礎科目・演習科目 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 後期 担当者 河村容治,末繁雄一 担当者 河村容治,末繁雄一 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択(選択必修)科目 必修・選択区分 選択(選択必修)科目 科目概要 科目概要 CADのメリットの一つは標準パタンの繰り返し配置が効率的に行えることである。3D 都市は一人の人間が計画し建設するわけではない。市民,自治体,計画者,設計者,施工 CADでは,標準的住戸を3次元のままで大規模な集合住宅へと立体構成することが可能 者,メーカーなど多くの人たちが協力して作り上げられる。この演習では,計画段階で5 になる。いくつかの住戸タイプを準備すれば,バラエティに富んだ空間構成を持つ集合住 人程度がチームとして協働して作業し,計画を策定する。チームの中での個人の役割とア 宅を構成することも可能である。 イデンティティを見つけ出し,チームとしてコレクティブな成果をあげるためにIT技術 空間デザイン演習(2)の成果と連携するかたちで,3DCADを用いて標準タイプ住戸 だけでなくメンバーとしての社会性も必要である。 の建物空間とインテリアを構築し,それをもとにして集合住宅に組み上げる。それを敷地 空間デザイン演習(3)と連携するかたちで,自由が丘駅周辺を対象として,商業施設, に配置して外部空間を計画する。 集合住宅,コミュニティ施設などを計画し,景観形成と活性化を図ることを目指す課題で, 達成目標 3DCADによる地区計画とチームによる協働の方法を体験的に習得する。 デザイン・コンピューティング(1)で習得したBIM操作技術を集合住宅の計画に展開 達成目標 する。 デザイン・コンピューティング(1)(2)で習得したBIM操作技術を共同作業による 成績評価 施設計画に展開する。 出席20%,授業態度10%,技術習得20%,課題作品50% 成績評価 履修心得 出席20%,授業態度10%,技術習得20%,課題作品50% 履修者数については,人数制限あり。そのため選考を行う。 履修心得 受講に先立って空間デザイン演習(2)を履修しておくことが望ましい。 履修者数については,人数制限あり。そのため選考を行う。 授業計画 第1回 受講に先立って空間デザイン演習(3)を履修しておくことが望ましい。 オリエンテーション,演習[課題説明,ArchiCAD の操作方法及びモデリング 授業計画 の復習](課題説明と演習準備) 第2回 第3回 第4回 第1回 演習[住戸の標準タイプ計画1:住戸標準タイプ選定と作成](住戸標準タイ オリエンテーション, 演習[課題説明,現地調査:地図の準備,写真撮影](演習準備) プ) 第2回 演習[協働作業:対象敷地と周辺地区の建物データ入力](グループ作業) 演習[住戸の標準タイプ計画2:住戸タイプ・バリエーション作成](住戸標 第3回 演習[協働作業:対象敷地と周辺地区の建物データ入力](グループ作業) 準タイプ) 第4回 演習[計画対象施設の選定と入力準備:各メンバーが議論の上,担当計画施設 演習[住戸の標準タイプ計画3:標準タイプ・インテリア作成](住戸標準タ を選定](グループ作業) イプ) 第5回 演習[各メンバーの担当する施設計画1](個人作業) 演習[住戸の標準タイプ計画4:インテリア・バリエーション作成](住戸標 第6回 演習[各メンバーの担当する施設計画2](個人作業) 準タイプ) 第7回 演習[各メンバーの担当する施設計画3](個人作業) 演習[ArchiCAD による複層階の作成法の復習と階段,エレベータの配置法の 第8回 演習[地区全体計画1:全体計画の調整と景観計画](グループ作業) 練習](操作法復習) 第9回 演習[地区全体計画2:全体計画の調整と景観計画](グループ作業) 第7回 演習[標準的住棟の計画1:基本構成選定・検討](住棟計画) 第10回 演習[プレゼンテーション準備:全体計画図,施設計画図の作成](グループ 第8回 演習[標準的住棟の計画2:住棟のモデリング](住棟計画) 第9回 演習[標準的住棟の計画3:住棟モデルのバリエーション検討](住棟計画) 第10回 演習[標準的住棟の計画4:建物配置作成](住棟計画) 第11回 演習[標準的住棟の計画5:外構・周辺モデリング](住棟計画) 第12回 演習[プレゼンテーション準備:VR作成](グループ作業) 第12回 演習[プレゼンテーション準備1:計画趣旨,各種データ,図面,レンダリン 第13回 演習[プレゼンテーション準備:パワーポイント作成](グループ作業) グ作成](プレゼン準備) 第14回 演習[作品発表:パワーポイント,VRによるプレゼンテーション,講評] (グ 第5回 第6回 第13回 演習[プレゼンテーション準備2:パワーポイント作成](プレゼン準備) 第14回 演習[作品発表:パワーポイントによるプレゼンテーション,講評](プレゼ 作業) 第11回 ループ作業) ループ作業) 第15回 ン) 第15回 演習[プレゼンテーション準備:景観検討図,レンダリングなどの作成](グ まとめ 学生へのメッセージ まとめ メンバー個人が担当する施設については,空間デザイン演習(3)で制作したもの,ある 学生へのメッセージ いは教員と相談の上各自が計画してもよいし,既存施設を選んで配置してもよい。 住戸,住棟は空間デザイン演習(2)で制作したもの,又は既存建物から各自が教員と相 演習には3次元CADの ArchiCAD,レンダラーは Artlantis,VRは Zermat,レタッチ 談して選んで演習を進める。 は Photoshop を使用する。 演習には3次元CADの ArchiCAD,レンダラーは Artlantis,レタッチは Photoshop を使 教科書 用する。 なし 教科書 参考書 デザイン・コンピューティング(1)で使用したテキストを持参すること。 適宜指定する。 参考書 適宜指定する。 5 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 082 083 リサーチ演習(1) リサーチ演習(2) 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門基礎科目・演習科目 科目区分 専門基礎科目・演習科目 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 後期 担当者 井上隆一郎,川口和英,大内孝子 担当者 井上隆一郎,川口和英,大内孝子 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 必修科目 必修・選択区分 選択(選択必修)科目 科目概要 科目概要 リサーチとは,なんらかの手段で新しく正しい情報を手に入れることによって,問題の本 マーケティング・リサーチとは, 「消費者の声を聞くこと」であり,マーケティング活動 質を明らかにし,予想されるリスクを減らす手段である。この能力を身に付けることはど において企業の意思決定の段階で発生する問題に対し何らかの手段で新しい情報,正確 んな仕事においても極めて有益である。本演習では,科学的調査手法について入門レベル な情報を手に入れることによって,問題の本質を明らかにし,予想されるリスクを減ら の一般知識を理解するとともに,実際の観客アンケート調査等をケーススタディとしてア すための手段である。 ンケート調査の設計スキルや分析・応用スキルを身につけることを目的とする。 本演習は,最初に講義形式で企業のマーケティング・リサーチ手法について中級レベル 最初に社会調査の一般論を講義形式で学んだ後に,学生に実際にインターネット調査が行 の知識を理解した上で,受講する学生が小グループに分かれて,ディズニーランドのマ っているいくつかの調査票の記入を経験してもらう。次に受講する学生を小グループに分 ーケティング戦略をケーススタディとして,定量手法であるアンケート調査と定性手法 けて東京ディズニーランド(TDL)等の集客施設の観客ニーズや,中心商店街の買い物動 であるグループインタビュー調査等の実践的な設計・分析スキルとマーケティングへの 向調査等の特定テーマに関して実際に調査票の設計演習を行う。それを受講者が互いに回 応用スキルを身につけさせることを目的とする。 答した調査票の入力と単純集計を行う。また,クロス集計を行い,単純集計と一緒に図化 本演習においては,ディズニー・リゾート(TDR)等の集客施設における利用者戦略マー し分析した結果をレポートとして提出させる。この結果をグループごとにプレゼンテーシ ケティング戦略のような具体的なテーマを設定し,実際にインターネット・アンケート調 ョンさせてそれを全員で合評することを通じて,アンケート調査の設計や応用手法に関す 査とグループインタビュー(GI)調査を設計する。それを学生が家族や知人の協力を得て る実践的スキルを身につけてもらう。 実施した調査結果の集計分析を行い,さらに EXCEL 等の分析ソフトを使った分析結果から 達成目標 POWER POINT を使った具体的マーケティング戦略提案のプレゼンテーションにいたるプロ 調査票の設計,調査結果の分析,プレゼンテーション能力を身に付ける。 セスを疑似体験することを通じて,より実践的なリサーチ設計と応用能力を身につける。 成績評価 達成目標 何回かの提出ファイルで評価する。期末に試験を実施する。 アンケート調査およびグループインタビュー手法の実践能力を身につける。 履修心得 成績評価 アンケート集計や,分析を通して,客観的な科学的分析を行う目を養ってほしい。 数回の提出ファイルで総合的に評価する。期末に試験を実施する。 授業計画 履修心得 第1回 講義計画,科学的調査とはなにか(講義) 第2回 科学的調査の種類と応用分野(講義) 第3回 アンケート調査の設計手順と設計方法(講義及び演習) 第1回 講義計画,マーケティング・リサーチとはなにか(講義) 第4回 インターネット調査会社の調査票の記入体験と調査票事例研究1(講義及び演 第2回 マーケティングとマーケティング・リサーチ(講義) 習) 第3回 インターネット調査会社の調査票記入体験と調査票事例研究(演習) インターネット調査会社の調査票の記入体験と調査票事例研究2(講義及び演 第4回 集客施設における利用者戦略,マーケティング戦略等に関するアンケート設計 第5回 マーケティング・リサーチ手法を通して,実践的・応用的な分析力を身につけてほしい。 授業計画 習) 第6回 (WORD による演習) 集客施設の観客ニーズ調査,マーケティング調査等に関する調査票の設計及び 第5回 相互記入(WORD による演習) 第7回 成(EXCEL による演習) 集客施設の観客ニーズ調査に関するアンケートの単純集計,図化および分析 第6回 (EXCEL による演習) 第8回 集客施設の観客ニーズ調査,マーケティング調査等に関するクロス集計結果の 第7回 集客施設における利用者戦略,マーケティング戦略等に関するクロス集計結果 の分析・図化 (EXCEL による演習) 集客施設の観客ニーズ調査,マーケティング調査等に関する分析レポートの作 第8回 成およびプレゼンテーション(POWER POINT による演習) 第10回 集客施設における利用者戦略,マーケティング戦略等に関するクロス集計 (EXCEL によるクロス集計演習) 図化および分析(EXCEL による演習) 第9回 集客施設における利用者戦略,マーケティング戦略等に関する入力ファイル作 集客施設における利用者戦略マーケティング戦略等に関するアンケート分析 レポートの作成 (POWER POINT による演習) 集客施設の観客ニーズ分析,マーケティング調査等に関するプレゼンテーショ 第9回 ン,合評(POWER POINT による演習) アンケート調査に基づく集客施設における利用者戦略に対すプレゼンテーシ ョン(POWER POINT による演習) 第11回 買い物動向調査に関する調査票の設計及び相互記入(WORD による演習) 第10回 グループインタビュー(GI)手法と具体的事例研究(講義) 第12回 買い物動向調査に関するアンケートの単純集計および図化(EXCEL による演 第11回 集客施設における利用者戦略に関するGIの設計(WORD による演習) 習) 第12回 集客施設における利用者戦略に関するGIの実施 (WORD による演習) 買い物動向調査に関するクロス集計結果の図化および分析 (WORD による演 第13回 集客施設における利用者戦略に関するGIの分析レポートの作成(WORD によ 第13回 習) 第14回 第15回 る演習) 買い物動向調査に関する分析レポートの作成及びプレゼンテーション (POWER 第14回 GIに基づく利用者戦略のプレゼンテーション(POWER POINT による演習) POINT による演習) 第15回 期末試験 期末試験 学生へのメッセージ 学生へのメッセージ マーケティング調査などに応用できる分析力を養う 数学は使わない。 教科書 教科書 上野啓子「マーケティングリサーチの実践的教科書」日本能率協会マネジメントセンター 上野啓子「マーケティングリサーチの実践的教科書」日本能率協会マネジメントセンター 参考書 参考書 授業内で適宜紹介する 授業内で適宜紹介する 6 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 086 089 空間デザイン演習(3) 文化芸術政策 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門基礎科目・演習科目 科目区分 専門科目・都市文化 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 前期 担当者 淺石優,山根格,川口英俊 担当者 渡辺日佐夫 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択(選択必修)科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 空間デザイン演習(3)では,一般建築と複合建築の空間構築スキルを身につけさせる。 21世紀は,ソフトパワーが大きな役割を果たすと言われている。文化力はその重要な要 引き続き,名建築のスライドショーなどによって,建築を見る眼,建築の良し悪しを判断 素であり,わが国の都市政策において次に目指すべき大きな方向は文化力の向上である。 できる感性・能力を養う。第一課題では自らテーマを想定し,X・ライブラリーを考え提 この講義では,都市の文化力とは何か,都市の文化力を高めるための文化芸術政策の意義 案する。第二課題では有名な複合建築を見学し,建築や街の成立ちや,それらと人々の生 を理解させるとともに,文化芸術政策の枠組み・予算・行政組織,伝統文化の継承発展, 活との関係のあり方などを学習・理解し,建築計画へ結びつける。大学に近い自由が丘の 新たな芸術文化の創造・発信,若手アーティストの育成支援,地域と文化の相互関係,市 駅周辺の敷地に複数の機能が複合した施設を考え,提案する。 民の文化芸術活動の支援,美術館,博物館,文化ホール等の文化施設の経営など,都市の 達成目標 文化芸術政策の内容と今後のあり方を,東京都等のケーススタディを通して実務面から教 複合した空間をイメージし,ドローイングと模型で表現できるようにする。 授する。 成績評価 達成目標 出席(10%)課題評価(90%) 1)文化芸術政策の意義を理解し,基礎知識を習得する。 履修心得 2)自分なりに文化のあり方について考えを持つ。 履修者数については,人数制限あり。そのため選考を行う。 成績評価 授業に出て,会話をよくしてコミュニケーション能力を高める。手と頭で考える。 出席,発表・討議,期末試験(論述式) 授業計画 履修心得 第1回 第一課題のガイダンス 発表,討議の機会を設けるので,事前に指示された文献等を調べて出席されたい。 第2回 X・ライブラリー1ーコンセプト・配置・平面・スタディモデル 第3回 X・ライブラリー2―平面・断面・立面・配置図・スタディモデル 第4回 X・ライブラリー3―平面・断面・立面・配置図・スタディモデル 第5回 X・ライブラリー4―平面・断面・立面・配置図・スタディモデル 第2回 都市と文化 第6回 X・ライブラリー5―平面・断面・立面・配置図・模型 第3回 アートマネジメント1−博物館,美術館 第7回 講評 第4回 アートマネジメント2−博物館,美術館 第8回 第二課題のガイダンス 第5回 アートマネジメント3−音楽ホール,劇場 第9回 自由が丘駅周辺の複合施設1―コンセプト・配置・平面・スタディモデル 第6回 アートマネジメント4−人事,財務会計,公立文化施設の指定管理者制度 第10回 自由が丘駅周辺の複合施設2―平面・断面・立面・配置図・スタディモデル 第7回 文化芸術政策の枠組み−法律,条例,予算,行政組織,大学,公益法人など 第11回 自由が丘駅周辺の複合施設3―平面・断面・立面・配置図・スタディモデル 第8回 伝統文化の保護と継承 第12回 自由が丘駅周辺の複合施設4―平面・断面・立面・配置図・スタディモデル 第9回 地域・まちと文化−地域の活性化と文化,まちづくりと文化 第13回 自由が丘駅周辺の複合施設5―平面・断面・立面・配置図・模型 第10回 市民の文化芸術活動の支援,子供・青少年と文化芸術 第14回 講評 第11回 文化の創造と発信,新人・若手芸術家の支援 第15回 まとめ 第12回 創造産業としての文化の振興 第13回 海外都市の文化芸術政策−ニューヨークなど 建築の無い街や都市はない。見学したり,描いたり,作ったりして建築の楽しさを知るこ 第14回 文化芸術政策の課題と展望 と。将来,建築をやるやらないに関わらず,よい建築を評価できるように。「建築計画」 第15回 期末試験 授業計画 第1回 オリエンテーション(科目の目的,構成,授業の進め方,試験など) ソフトパワーとしての文化。文化芸術政策とは,何か,その意義,効果。 学生へのメッセージ の履修が望ましい。 江戸と東京 学生へのメッセージ 教科書 美術館,博物館に行こう。見てから,考え,議論をしよう。 参考書 無 無 教科書 未定 参考書 1)「超大国アメリカの文化力」フレデリック・マルテル,岩波書店 2)「ミュージアム・マーケティング」フィリップ・ケトラー,第一法規出版 その他,授業で紹介する。 7 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 090 093 文化活動プロデュース ブランド戦略 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市文化 科目区分 専門科目・都市文化 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 後期 配当学期 前期 担当者 田中珍彦 担当者 伊藤裕一 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 魅力的な都市には,世界の人々を惹きつけ市民に喜びと誇りをもたらす優れた文化活動が 私達の生活の中では, 「憧れのブランド」というものが存在する。 「いつかは,あのブラン ある。この文化活動の背後にはこれを生み出し,側面から支える多くのプロフェッショナ ドを手にしたい」と思うようなブランドである。また,小売店に行くと,商品が持ってい ルな人々のプロデュース力の存在がある。本講では,演劇,音楽,舞踏のみならず市民の る様々な機能では,他の商品と差がないのに,値段が高く,値引きには応じないというよ 様々な文化活動のプロデュースの実態を学ぶとともに,都市づくりにおいて実際に文化活 うなブランドが存在する。企業の立場からすると,こうしたブランドは,単なる商品と比 動をプロデュースする上でのノウハウ(企画づくり,予算管理,キャスティング,品質管 較すると,値段を高く設定できることで,儲けを多くすることができ,また,「このブラ 理等)を実際のケーススタディを基に理解させる。 ンド以外では私は満足しない」という熱烈なファンが存在することで,長い年月にわたっ 授業計画 て,安定したビジネスを創ることができる。こうして,ブランド力を創ることができると, 第1回 プロデューサー像 −自分的− 人間関係に例えると,企業と顧客との間に,親友や,恋人同士のような親密な忠誠心のよ 第2回 いわゆる文化について うなものが創られる。この授業では,こうした強いブランドとは何か,そして,いかにし 第3回 劇場及びハコについて 第4回 文化村に見る運営システム 第5回 プロデューサー像 −学生的− 1)ブランドの持つ意味と意義が理解できる。 第6回 ケーススタディ 2)強いブランドの特性が解り,開発する方法が理解できる。 第7回 街と文化 −エジンバラに見る− 3)都市生活に特化した範囲でのブランディングを理解・応用できる。 第8回 街と文化 −エクサンプロバンスに見る− 第9回 街と文化 −渋谷に見る− 第10回 プロデューサーの仕事 −Ⅰ アイデア 第11回 プロデューサーの仕事 −Ⅱ 対人・対外関係 第12回 プロデューサーの仕事 −Ⅲ 作品の生産 第13回 プロデューサーの仕事 −Ⅳ 広報活動等その他 第14回 実例Ⅰ 第15回 実例Ⅱ て,こうした関係を創り上げることができるかを,事例を交えて学習していく。 −劇場・ハコ− 達成目標 成績評価 出席(20%),ショートテスト=クイズ(20%),期末試験(60%) 履修心得 ショートテスト,期末試験共にテキスト,ノート,資料等一切持ち込み不可 授業計画 第1回 ブランドとは何か?:ブランドの歴史,意味,働き バイロイト視察劇場引越し公演 第2回 ブランド・アイデンティティー・システムの考え方(1) オイディプス王ギリシャ公演 第3回 ブランド・アイデンティティー・システムの考え方(2) 第4回 企業視点からのブランドが創りだす資産 第5回 消費者視点からのブランド(1) 第6回 消費者視点からのブランド(2) 第7回 消費者がブランドを選択するメカニズム(1) 第8回 消費者がブランドを選択するメカニズム(2) 第9回 ブランドのコミュニケーション 第10回 企業ブランドとポートフォリオ・マネジメント(1) 第11回 ポートフォリオ・マネジメント(2) 第12回 ブランドを活かす組織と,測定 第13回 様々なブランド分野 第14回 総合レビュー 第15回 期末試験 学生へのメッセージ 基本的にパワーポイントによる授業だが,随時,クラス内ディスカッションを行う。 教科書 「ブランド優位の戦略―顧客を創造する BI の開発と実践」,デービッド・A. アーカー (著), 陶山 計介 (翻訳), ダイヤモンド社 (1997/07),ISBN-10: 4478501440,¥ 4,620(税 込) 参考書 「企業を高めるブランド戦略」,田中洋,講談社現代新書,¥720+税 8 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 095 096 プロデュースの方法 広告コミュニケーション 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市文化 科目区分 専門科目・都市文化 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 後期 担当者 川口直木 担当者 佐藤尚之 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 商品企画,ニュービジネス,イベント,地域おこし,都市開発など,多種多様なテーマに この授業では,広告という「生活者に企業側のメッセージを伝える」というコミュニケー ついて,ビジネスとして組み立て,創り上げ,人々に伝えていく仕事(プロデュース&プ ションを,その最新の手法や表現方法などを含めて学んでいく。 ロモーション)に必要とされる 問題発見力,調査力,分析力,創造力,発想力,手法開 伝えたい相手である生活者(消費者)はここ数年,大きく変化した。その変化にともない, 発力,自己表現力,説得力などの必要性を,豊富な事例やミニ演習などを通して理解させ 広告も大きく変わってきている。現場で働いている経験を活かして,動画などの実例を豊 る。 富に見せながら,コミュニケーションの今を伝えたい。 達成目標 授業計画 都市づくりに関する諸事業のプロデュースにおける基礎的な発想や思考方法を身につけ, 第1回 広告って何だろう?(カンヌや日本の CM から) 専門的実践領域選択への礎とする。 第2回 消費者の世紀がやってきた 第3回 変化した消費者と新しい広告手法1 プロデュースに必要な諸能力をレポートやプレゼンテーション(随時)及び平素の向学意 第4回 変化した消費者と新しい広告手法2 欲などから総合評価する。 第5回 コミュニケーション・デザインとは1 第6回 コミュニケーション・デザインとは2 第7回 消費者本位とは(スラムダンク事例研究) 第8回 消費者を待ち伏せる方法(演習1) 成績評価 履修心得 自ら考え学ぶ。 授業計画 第1回 プロデュースとは何か 1(プロデューサーの仕事) 第9回 消費者を待ち伏せる方法(演習2) 第2回 プロデュースとは何か 2(プロデューサーの役割) 第10回 ソーシャルメディア1 第3回 プロデュースの技法 1(アイデンティティ) 第11回 ソーシャルメディア2 第4回 プロデュースの技法 2(デザイン) 第12回 最新の事例から1 第5回 プロデュースの技法 3(コンセプト) 第13回 最新の事例から2 第6回 プロデュースの技法 4(フィクション) 第14回 これからのメディア 第7回 プロデュースの技法 5(マーケティング) 第15回 これからの広告コミュニケーション 第8回 プロデュースの技法 6(ビジネスモデル) 教科書 第9回 プロデュースの技法 7(リーダーシップ) 第10回 プロデュースの技法 8(社会的責任) 第11回 ワークショップ 1(テーマアップ) 第12回 ワークショップ 2(メタプロジェクト) 第13回 ワークショップ 3(メタプロジェクト) 第14回 ワークショップ 4(プレゼンテーション) 第15回 プロデュースとは何か 『明日の広告』佐藤尚之著/アスキー新書 3(知の位置) 学生へのメッセージ 社会的価値の創発がプロデュースの基本。 教科書 特になし 参考書 必要に応じて随時推薦する。 9 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 099 100 ファッション文化 高感度店舗デザイン 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市文化 科目区分 専門科目・都市文化 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 後期 配当学期 後期 担当者 三嶋俊治(12/15),青木淳子(3/15) <オムニバス> 担当者 橋本夕紀夫 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 ファッション(fashion)とは,服装を中心として人々の装いやライフスタイルなどを中 店舗とは,都市空間を活性化させ,人々の生活に豊かさを与えるための重要な都市機能で 心とした流行を意味する。この講義においては,ファッションが人々の生活の中に登場し ある。この講義では,店舗を商業的な側面からだけでなく,歴史・文化・芸術・地位性・ てきた経緯を知り,それが独自の職能や,産業を生み出し,現在の消費文化や経済活動の コミュニケーション等,様々な視点から実例をもとに検証していく。具体的には講義を演 重要な部分を占めている点について学ぶ。次いで,様々な事例の紹介を通じてファッショ 習によって店舗を形成する為のコンセプトワークから,完成するまでのプロセスが学習で ン文化の現在のありようについて理解を深める。 きるような内容になる。 達成目標 達成目標 ファッション文化史及びファッション産業の構造と実態を理解し,今日的課題を抽出。グ 店舗のインテリアデザインにおける基本的なプロセスが理解できるようになること。 ローバル・ファッションにおける今後の次世代型ファッション・ビジネスの方向性を主体 授業計画 的に創造・提案。 第1回 オリエンテーション 第2回 デザインコンセプト1 :素材のちから 第3回 デザインコンセプト2 :不易流行の技術 第4回 デザインコンセプト3 :伝統とテクノロジー アパレル流通のマーケティングから現実のファッション・ビジネスを常に体感しておくこ 第5回 デザインコンセプト4 :ひかりのちから と。 第6回 デザインコンセプト5 :伝統と未来のあいだ 第7回 デザインコンセプト6 :出会うということ 【前半】 ファッション文化史,ファッション産業の流れ・仕組みの理解。 第8回 デザインコンセプト7 :日常の中の非日常空間 【後半】 オムニバス形式による講義を履修し,ファッション・ビジネスの理解を深め, 第9回 デザインコンセプト8 :相反するイメージは共存できるか 第10回 デザインコンセプト9 :デザインとは何か ファッションとファッション産業*オリエンテーション(講義内容・成績評 第11回 デザインコンセプト10:価値は相対的 成績評価 小テスト2回(各回30%),レポート課題(40%) 履修心得 授業計画 課題を抽出。 第1回 店舗づくりのプロセスの解説 価・講義方法・出欠管理等) 第12回 店舗づくり演習1:コンセプトの作り方 第2回 服飾文化史Ⅰ 西洋:アートとファッション 第13回 店舗づくり演習2:空間の形成 第3回 服飾文化史Ⅱ 日本:美意識と和の様式 第14回 店舗づくり演習3:ディテールの重要性 第4回 服飾文化史Ⅲ グローバル社会とファッション:オートクチュールとプレタポ 第15回 演習の講評 ルテ【ミニテスト①】 第5回 ファッション・ビジネスの変遷Ⅰ(アパレル企業研究) 第6回 ファッション・ビジネスの変遷Ⅱ(アパレル企業研究) 第7回 アパレルのマーケティング戦略(情報分析とブランディング) 第8回 アパレルのマーチャンダイジング戦略(商品化計画) 第9回 アパレルの流通戦略(小売販売業態)【ミニテスト②】 第10回 グローバルSPAとIT 第11回 グローバル・ファッションと今日的課題 第12回 クリエイションとマーチャンダイジングの今日的課題 第13回 ブランド・プロモーション戦略 第14回 ブランド・ビジネスとコミュニケーション戦略 第15回 総括・まとめ 教科書 2009 年出版予定の著書 教科書 Powerpoint による独自資料。DVD,VIDEO 使用(青木先生:第2∼4回)。 参考書 1)「新ファッションビジネスの基本」(ファッション教育社) 2)「ファッションビジネス概論」(日本ファッション教育振興協会) 3)「ファッションビジネスⅠ,Ⅱ」(日本ファッション教育振興協会) 10 まとめ 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 102 103 食の文化 都市観光計画 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市文化 科目区分 専門科目・都市文化 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 後期 担当者 重田公子 担当者 小松史郎 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 街の賑わいや暮らし,人々が集うその中心に食はある。街には世界の料理が溢れ,グルメ 欧米の大都市に遅れること30年,ようやくわが国においても都市観光への本格的取り組 情報が氾濫し,安い食が溢れ,私たちは「正しい食を選ぶ知識と感性」を失いつつある。 みが始まっている。これは都市観光が人口減少時代,グローバル社会における都市産業政 飽食の時代だからこそ大切にしたい繊細で豊かな味覚と,食を楽しむ我が国独特の「食の 策上の重要課題に浮上してきたからである。 文化」を理解し,正しく伝える力を備えた人の存在が今,必要とされている。 本講義では,最初に都市政策における都市観光の現代的意義と近年の観光立国戦略での位 本講義では,世界の料理,その国の文化と風土を正しく認識し,料理の作り手が伝えよう 置づけを明らかにした上で,世界の諸都市と比較した場合のわが国の都市観光の現状と課 としている「文化」について学習する。同時に,心地よいサービスやおいしい料理と共に 題を理解させる。この課題を解決するためのデータ分析方法,観光資源発掘,観光拠点整 供するワインなどの酒類について,特別講師を交えて学ぶとともに,ナチュラルで上質, 備,観光ルート開発,観光プロモーション,観光産業育成策を含む都市観光計画の立て方 洗練されていて上品,知的な大人のライフスタイルと食の文化について考える。 を学ばせる。この作成方法を大都市(東京,横浜)および地方都市(酒田,平戸)の具体的な 達成目標 観光計画を対象にケース・スタディを行い,より深い理解を得させる。 授業を通して食の文化を正しく認識し,洗練されていて心地よい食空間創造の機会に活か 達成目標 して欲しい。 都市観光の理解と観光計画手法の習得。 成績評価 成績評価 授業および課題への取り組み,テストなどによる総合評価 期末テストで評価する。 履修心得 履修心得 授業は各回異なるテーマで構成されるので,各国独特の食の文化を理解して欲しい。 パワーポイントのレジュメに要点をメモすること。 授業計画 授業計画 第1回 食の文化の基本理念 – 日本そして世界の地域性と食 – 第1回 都市観光の現代的意義 第2回 食文化の背景を学ぶ – 日本そして世界の食文化とマナー – 第2回 大交流時代とわが国の観光立国戦略 第3回 世界の食文化と風土 – フランス 素材とソースの生かし方 – 第3回 都市観光(Urban Tourism)の特徴 第4回 世界の食文化と風土 – イタリア 歴史的特色と地域性,スローフード活動 第4回 世界遺産と都市観光 第5回 都市観光計画の立て方 第6回 観光統計データの種類と分析方法 とは – 第5回 世界の食文化と風土 – 中国 四大料理の特徴 – 第6回 日本の食文化と風土 – 豊かな食文化と料理,盛り付けの基本とタブー – 第7回 観光集客力の向上策(観光資源発掘・保全,観光拠点整備等) 第7回 日本の食文化と風土 – 季節の行事と旬の素材を生かす調理法,器のいろい 第8回 観光プロモーション計画の作り方(外部講師) 第9回 事例研究,東京の都市観光戦略(外部講師) ろ – 第8回 飲み物の文化と風土 – ワインの基礎知識,料理との相性 – 第10回 事例研究,京都の都市観光戦略 第9回 飲み物の文化と風土 – 日本酒の種類と製法,飲み方そして勧め方 – 第11回 事例研究,高山の都市観光戦略 第10回 飲み物の文化と風土 – 世界の酒と風土 – 第12回 事例研究,酒田市の観光計画 第11回 食のサービスと空間 – 都市空間の昼と夜そして食 – 第13回 事例研究,平戸市の観光計画 第12回 食のサービスと空間 – 業種・業態と食空間そしてサービス – 第14回 都市観光の課題と今後の展望 第13回 現代の食とその動向 – 飽食だから安心で安全な食べ物を – 第15回 期末テスト 第14回 現代の食とその動向 – ミシュランの美食学と星 – 第15回 現代の食とその動向 – 食の愉しみ 学生へのメッセージ ティータイムとスィーツ – 大いに旅行すべし。 学生へのメッセージ 教科書 関連科目と連携させて学び,知的な社会人へのステップとして欲しい。 特になし。 教科書 参考書 日本の食文化 ‒その伝承と食の教育-,江原絢子他編著,アイ・ケイ コーポレーション 適宜指示する。 参考書 関連する書物を授業で紹介する。 11 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 106 107 都市景観デザイン 都市空間の演出 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市文化 科目区分 専門科目・都市文化 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 後期 担当者 川口和英 担当者 山根格 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 いかにして美しい景観をつくるかは,現代の街づくりのなかで大きな意義をもつ課題であ 「都市空間の演出」は,まちの賑わいづくりと情報発信,更にはまちの広報とブランディ る。2004 年度より,日本では景観法が施行され景観に関してはじめて法的根拠をもつよ ングにおいて重要な役割を担う。空間演出について,恒久的な演出,一時的な演出,毎年 うになった。本講義ではまちづくりと都市景観デザインについて,その基礎的な仕組みを 同時期に繰り返される演出の3つに分けて,広場・親水空間・路地空間・オープンカフェ 学び,景観形成に向けた思考力を養うことを目的とする。 から照明やサインまで,幅広く国内外の著名な事例やプロジェクトを題材として検証して そのためには,都市における良好な景観をつくるための景観形成に関する基本理念や,そ いく。 の応用方法を学ぶ必要がある。都市景観デザイン上のツールとして,どのような手法があ 次に,まちの空間演出のしくみ,集客のしかけ,イベント,運営,広報,まちとの連携, るか,保全すべき景観,地域と調和する景観,先進的都市空間による景観など海外事例, 事業構造といったソフト面をトレース・分析すると同時に,それらを実現させるための, 国内事例のケーススタディを行う。また一定の条件の事例をもとに学生自ら景観的な改善 建築空間やインテリアのハード(変化を許容する空間構成とプランニング・デザイン,構 策などをプレゼンテーションし,ディスカッションを含めた検討を行う。また良好な景観 造設備インフラのつくりかた,デザインの経済的寿命)の創り方・あり方の基礎知識を学 デザイン形成のための規制,支援策,屋外広告物の課題・コントロール方策などについて 習する。そして,ソフトとハードの相互の関係性を明解にすることにより,相互のフィー 基礎的事項を学ぶ。 ドバックの方法,空間の変化と継続性の本質を解きほぐしていく。 達成目標 最後に身近な題材を例題として,都市の空間演出の企画書を作成し理解を深める。 都市景観デザインの手法として保全すべき景観,地域と調和する景観,先進的都市空間に 達成目標 よる景観などを学ぶ。 1)様々な都市空間の特徴・構造の理解。 成績評価 2)都市空間の演出の基礎知識の習得と企画力の育成。 出席点,提出物,プレゼンテーション 成績評価 履修心得 演習(30)試験(40)日常ミニレポート・ミニ演習・出席(30) 美しい都市景観をつくっていくには,どのような視点が必要か,日頃から都市を見るとき 履修心得 に考えることが望まれる。 できるだけ多くの都市空間と都市空間の演出事例を実際に見ること。 授業計画 授業計画 第1回 オリエンテーション:都市景観デザイン論入門 <Step1 都市空間> 第2回 景観デザインをとりまく概念(いかにして美しい景観をつくるか) 第1回 オリエンテーション・都市空間の定義と分類 第3回 まちと景観(海外の取組・国内の取組:ロンドン・ニューヨーク・パリ他) 第2回 都市空間の創造 第4回 すまいと景観(海外の取組・国内の取組:スウエーデン・京都・奈良・鎌倉他) 第3回 都市空間の再生 第5回 建築・都市デザインと景観・屋外広告物にみる景観:課題とまとめ <Step2 都市空間の演出> 第6回 制度的検討1(地域地区の考え方・用途地域・高さおよびボリュームの考え方) 第4回 第7回 制度的検討2(建ぺい率・容積率・地区計画・建築協定景観と都市・住宅政策) 第8回 景観法の概念(景観法成立の背景および理念・国内景観形成地区の事例) 第9回 ケーススタディ(1) 保全する景観(鎌倉風致築地区・京都伝統的建築物保 都市空間演出の基本:レイヤー概念と恒久的演出,一時的演出,毎年同時期に 繰返す演出 第5回 都市空間演出の目的と成果1:広場と回遊性(広場・小パーク・路地・オープ ンカフェ) 存地区等) 第6回 都市空間演出の目的と成果2:水際の演出(親水空間・川床・運河) 第10回 ケーススタディ(2) 地域と調和する景観(パリ/グランプロジェ・倉敷等) 第7回 都市空間演出の目的と成果3:都市のブランドアップ(照明・サイングラフィ 第11回 ケーススタディ(3)先進的都市空間による景観(ベルリン/ポツダム広場・ ック・パブリックアート)【ゲストスピーカーを予定(照明デザイナー)】 国内事例他) 第12回 第8回 住民主体の景観形成・景観とビジネス・屋外広告物のコントロール:課題とま 都市イベントと空間演出:デザイン主導イノベーションと国家的イベント, ≪ミニ演習≫ とめ <Step3 マネジメント・デザイン・技術> 第13回 国民・事業者・行政の責務,市町村による景観計画 第9回 第14回 都市景観デザイン形成にむけたプレゼンテーション(1) 第10回 第15回 都市景観デザイン形成にむけたプレゼンテーション(2):まとめ 空間演出のマネジメント:しかけ・運営・広報・まちとの連携・事業計画 空間演出のデザイン1:空間計画・プランニング・デザイン・空間の変化と 継続性 学生へのメッセージ 第11回 1)授業期間中に2∼3程度の課題を提出する。 空間演出のデザイン2:ソフトとハードの幸福な関係・相互のフィードバッ ク,デザインの経済的寿命 2)景観形成にむけた具体的なプレゼンテーションを行い,ディスカッションを行う。 第12回 3)提出課題内容および授業理解度に応じて成績評価を行う。 <Step4 演習・統合> 教科書 第13回 特になし 都市空間の演出 課題演習 :(仮)東京下町の空間演出の企画【pptで 作成】 参考書 授業において適宜,紹介していく。 「街並みの美学」,芦原義信,岩波現代文庫 空間演出の技術:技術・設備情報インフラ・音響映像 他 第14回 演習課題プレゼンテーションと講評 第15回 期末試験 学生へのメッセージ 様々な都市空間とその演出の楽しさを知ろう。そして自分で考え魅力的な企画を立ててみ よう。 教科書 特になし 参考書 授業中に適宜紹介する。 12 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 109 110 まちの観察 環境共生のまちづくり 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市経営 科目区分 専門科目・都市経営 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 後期 担当者 平本一雄(8/15),末繁雄一(7/15)<オムニバス> 担当者 岩村和夫 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 まちづくりのテーマを発見するため,①都市空間に係わる問題課題の抽出,②街の性格, 拡大・成長の20世紀から,縮減・熟成へと転じた21世紀の我が国にあって,最重要課 個性の把握のための総合的な街の観察方法を学ぶ。地図・統計・計画&規制などの資料・ 題の一つである「地球環境時代のまちづくり」のあり方と手法について体系的に学ぶ。具 データを通しての客観的観察,フィールドサーベイによる自然,空間,生活,歴史などに 体的には,都市における資源消費に伴う環境負荷の極小化と,同時に地域との親和性や健 ついての五感的観察の二つの方法を学び,それらを分析することによりテーマの発見へと 康快適性の向上を両立させる環境共生の理念と手法の観点から,プロジェクトの立地環境 結びつける。このため,観察方法を講義し,資料・データ分析とフィールドワークを通じ を巡る時代性や場所性を読み取り課題を発見的に抽出し,さらにそれらを統合化し提案に て成果物としてまちの問題課題地図や特色地図を作成する。観察・分析,成果物の作成は まとめる一連のプロセスの流れを検証する。同時に,広く国内外における多様な規模の取 チームを編成して実施し,デジタルカメラ,画像処理ソフトの活用などをグループワーク り組み事例をレビューし,それらの経緯,現状,展望を概説する。【大学近傍の事例現地 を通じて体験する。 見学(世田谷区深沢環境共生住宅)を実施する。】 達成目標 達成目標 街の観察方法を学び,その街の問題課題と特徴を把握でき表現できる力を身につける。 環境と共生するまちづくりの理念と実際に関する入門的知識を身につける。 成績評価 成績評価 ミニテスト2回(各回20%),演習課題(60%) 出席状況,自作ノート,記述を中心とした期末試験により成績評価する。 履修心得 履修心得 他の人と同じでない自分独自のものの見方が重要。 常日頃から,身の回りのまち環境に関して発見的に観察すること。 履修者数については,人数制限あり。そのため選考を行う。 授業計画 授業計画 第1回 オリエンテーション(日程,概要,成績考査,教科書・参考書等) ∼自由が丘のまちを観察し発見しよう∼ 第2回 基本的な視点−その1/地球環境時代における人間環境づくり 第1回 第3回 めざすまちの姿−その1/まちを耕す(農のあるまちづくり) 第4回 めざすまちの姿−その2/まちをまとめる(コンパクトなまちづくり) 観察学とは―1 「考現学」から「路上観察学」まで 第5回 めざすまちの姿−その3/まちを冷やす(心地よいまちづくり) 第2回 観察学とは―2 社会統計から GIS ・GPS まで 第6回 地域の環境を読み取る−その 1/地域の履歴を環境的視点から分析する 第3回 五感的観察−1 自然,空間 第7回 地域の環境を読み取る−その2/地域の現状を環境的視点から分析する 第4回 五感的観察−2 生活,歴史,【ミニテスト①】 第8回 課題の発見と統合化−その1/環境形成計画:分析的課題の統合化へ 第5回 五感的観察−3 まちを歩いてデジカメ写真を撮る 第9回 課題の発見と統合化−その2/自然がよみがえるまちづくり 第6回 五感的観察−4 デジカメ写真を読み取る 第10回 事例に学ぶ−その1(国外:レッチワース+CAT とエコロジカルな流域づくり) 第7回 客観的観察―1 社会統計 第11回 事例に学ぶ−その2(国外:人間都市クリティバ+エコヴィレッジ) 第8回 客観的観察―2 地図,航空写真,文献資料,行政規制・計画 第12回 事例に学ぶ−その3(国内:世田谷区環境共生住宅/現地見学) 第9回 客観的観察―3 データ・資料から読み取る,【ミニテスト②】 第13回 事例に学ぶ−その4(国内:屋久島環境共生住宅) 第10回 まちの模型をつくる−1 模型作りのデジカメ写真を撮る 第14回 事例に学ぶ−その5(国内:まちづくりとしてのエコキャンパス化)+総括 第11回 まちの模型をつくる−2 デジカメ写真を画像処理する 第15回 期末試験 第12回 まちの模型をつくる−3 街並み模型のでき上がり 第13回 観察の統合―1 問題・課題地図の作成 1)基本的に教科書に沿って進行するが,毎回参考資料とともに,パワーポイントをプリ 第14回 観察の統合―2 まちの特色地図の作成とテーマの発見 ントして配布する。 第15回 まとめ 2)毎回講義の手書きノート・メモを義務づけ,期末試験にはそのノートのみの持ち込み オリエンテーション (講義内容,成績評価,講義方法,出欠管理など) 学生へのメッセージ 観察結果を伝え合う 学生へのメッセージ を可とする。 各自,デジカメが必要となる。(カメラ専用機が望ましい) 教科書 教科書 岩村ほか「地球環境時代のまちづくり」日本建築学会編,丸善,2007 パワーポイントなどで独自の教材を提供し,教科書とする。 参考書 参考書 岩村ほか「地球環境建築シリーズ:専門編第1巻 地域環境と継承」日本建築学会編,彰 全体に対応するものは無い。 国社,2004 13 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 115 116 都市計画 都市政策 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市経営 科目区分 専門科目・都市経営 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 前期 担当者 小林重敬 担当者 渡辺日佐夫 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 まちづくりを考えるには,これまでのまちづくりを担ってきた都市計画の内容を理解して まちづくりが,身近な狭い地域を対象としているのに対して,都市政策は,より広い空間 おく必要がある。まず都市計画の歴史を近代都市計画との関連に限って紹介する。次に都 である都市(圏)を対象とする。この講義では,都市(圏)の形成,発展,活性化,再生 市のあり方を理解する必要がある。そのため都市の規模,機能,構造などの基礎的項目に を目的とする地方自治体及び中央政府の都市政策について,その内容と効果,問題点を東 ついて理解する必要がある。またこれまでのまちづくりを担ってきた都市計画の内容を理 京等を素材に,分析し,実務面から教授する。 解しておく必要がある。都市計画のツールとしては計画,規制,誘導,事業などがあり, 具体的には,東京の都市政策の歴史,及び環境,福祉,文化,産業振興などソフト面の政 それぞれに多様な手段が用意されているので,それらについて分かりやすく解説する。 策とインフラ整備,都心・副都心など都市構造に関するハード面の政策を解説する。また, さらに,都市の状況が大きく変化し,市街地が拡大する時代から,市街地が縮減する時代 大阪,ニューヨークなど国内外の都市についても,比較,解説する。 へと変化してゆく中で,これまでの都市計画は方向転換の必要に迫られている。そのよう 以上を踏まえ,今後の都市政策の課題と方向を展望する。 な都市の状況とそれに伴う都市計画の変化の動向をわかりやすく講義する。 達成目標 達成目標 1)都市政策に関する基礎知識を習得する。 1)都市計画が対象とする都市とはどのようなものかを理解する。 2)都市政策を分析する視点,手法を身に付ける。 2)都市計画のツールである計画,規制,誘導,事業の内容を理解する。 成績評価 出席,発表・討議,期末試験(論述式) 3)都市計画が近代都市計画から次の時代の都市計画へと移行していること理解する。 成績評価 履修心得 小テスト(50%),期末試験(50%) 発表,討議の機会を設けるので,事前に指示された文献等を調べて,出席されたい。 履修心得 授業計画 東京や横浜などの都市づくりについて常に関心を払っていること。また,都市計画制度の 第1回 抜本改正が議論されているので,その情報に注意を払うこと。 オリエンテーション(科目の目的,構成,授業の進め方,試験など) 都市政策とは,主体,対象,効果と限界。 授業計画 第2回 東京の都市政策−革新都政,バブルと地価高騰,バブル崩壊,東京再生 第1回 都市の構造転換と都市計画 第3回 東京の分野別の都市政策1−教育文化 第2回 都市計画の歴史 バロック都市計画 第4回 東京の分野別の都市政策2−福祉 第3回 都市計画の歴史 近代都市計画制度 第5回 東京の分野別の都市政策3−産業 第4回 都市計画の歴史 日本の近代都市計画制度 第6回 東京の分野別の都市政策4−環境 第5回 都市計画の歴史 小テストとまとめ 第7回 東京の都市政策の歴史1−江戸と東京(戦前)の都市政策 第6回 都市計画から見た都市の規模 第8回 東京の都市政策の歴史2−戦災復興,オリンピックと東京改造 第7回 都市計画から見た都市の機能 第9回 東京の分野別の都市政策5−インフラ整備と都市構造 第8回 都市計画から見た都市の構造 第10回 国土総合開発と分散政策 第9回 都市の規模,機能,構造 第11回 外国の都市政策−ニューヨークなど 第10回 都市計画制度の現在と計画制度 第12回 日本の大都市の都市政策−大阪,横浜など 第11回 都市計画における規制制度とその事例 第13回 全国都市再生・地方再生 第12回 都市計画における計画規制・誘導制度とその事例 第14回 都市政策の課題と展望 第13回 都市計画における事業制度とその事例 第15回 期末試験 第14回 これからの都市計画制度について 第15回 期末試験 小テストとまとめ 小テストとまとめ 学生へのメッセージ 政策には,どうしても理念(建前,表)と実効性(本音,裏)の乖離がある。それを分析 学生へのメッセージ し,見抜く力を養おう。現場を見て,自分自身で考えることが大切である。 欠席する場合は教員のメールなどに連絡すること。 教科書 無し 教科書 小林重敬著「都市計画はどう変わるか」学芸出版社 参考書 参考書 1)「地域再生の経済学」神野直彦,中公新書 1)柳沢厚ほか編著「初めて学ぶ都市計画」市谷出版 2)「グローバルシティ」サスキア・サッセン,筑摩書房 2)「都市と法」岩波講座「現代の法」第9巻 その他,授業で紹介する。 14 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 117 119 まちづくりの制度 まちとインフラ 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市経営 科目区分 専門科目・都市経営 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 後期 配当学期 後期 担当者 小林重敬 担当者 渡辺日佐夫 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 まちづくりには様々な制度が関係している。国のレベルの法律,政令や自治体のレベルの 都市における生活,活動は,交通,エネルギーなどのインフラ施設に依存しており,その 条例,規則,要綱,さらには地域の住民が自主的に取り決める協定など多様である。近年 投資とメンテナンスの水準が,都市生活,都市活動の質を規定するといっても過言でない。 では国の法律による制度を中心とした都市づくりの制度から,自治体の条例,規則が機能 この講義では,臨海副都心開発など東京臨海部の開発等を例に引きながら,鉄道,道路, するまちづくりへと変化している。そのような動向を条例に中心をおきながら,事例に即 空港,港湾などの交通インフラ,電力,ガスなどのエネルギー供給施設,上下水道,清掃 してわかりやすく説明する。条例によるまちづくりは,自主条例によるまちづくりから委 工場・廃棄物処分場について,それぞれの投資・経営管理の仕組み,事業内容などの基本 任条例をも組み込んだ仕組みに変化しており,その変化動向を事例に即して紹介する。 的事項を実務面から教授する。 またまちづくりには事業によるもの,規制によるもの,誘導によるものなど多様であるが, また,ヒートアイランド現象,省エネルギーなど環境への配慮,地震など危機管理と事業 まちづくりの視点からはそれらへの参加,協働の仕組みが重要である。近年では従来の硬 継続計画,バリアフリー,共同溝などの基礎的事項も解説する。 い制度から,より柔らかな制度へと変化している。そこでそれらの制度の動向を整理して 達成目標 事例をもとに分かりやすく説明する。 1)都市インフラの基礎知識を習得する。 達成目標 2)都市とインフラの相互関係を理解し,都市とインフラのあり方について分析し,自分 1)まちづくりに関する国の法律,政令と地方公共団体の条例,規則の関係を理解する。 2)まちづくりに関する自主条例と委任条例の違いを理解する。 自身の考えを持つ。 成績評価 3)近年のやわらかなまちづくり制度である多様な地域ルールについて理解する。 出席,発表・討議,期末試験(論述式) 成績評価 履修心得 小テスト(50%),期末試験(50%) 発表・討議の機会を設けるので,指示された文献等を事前に調べて授業に出席されたい。 履修心得 授業計画 2年前期で都市計画の講義を履修していること。 第1回 授業計画 オリエンテーション(科目の目的,構成,授業の進め方,試験など) インフラの経済学−公共財,コモンキャリア,公共関与・規制,税の支出 第1回 地域まちづくりルール概論 第2回 東京臨海部開発とインフラ 第2回 まちづくりと住宅市街地 第3回 東京港−海運とコンテナ 第3回 地域特性に応じたまちづくり(その1)まちづくり条例 第4回 世界の都市と港湾−米国,欧州,アジア 第4回 地域特性に応じたまちづくり(その2)都市づくりから考えるまちづくり条例 第5回 羽田空港−都市と空港 第5回 地域特性に応じたまちづくり(その3)世田谷区のまちづくり 第6回 道路1−整備と管理 第6回 地域特性に応じたまちづくり(その4)土地利用調整条例による新しいまちづ 第7回 道路2−整備と管理 くり 第8回 旅客輸送1−鉄道,地下鉄,LRT,バス,タクシー 地域特性に応じたまちづくり(その5)景観(景観法)と歴史を生かしたまち 第9回 旅客輸送2−鉄道,地下鉄,LRT,バス,タクシー づくり 第10回 エネルギー−電力,ガス 第11回 環境とエネルギー−ヒートアイランド,省エネ,再生可能エネルギー 第7回 第8回 地域特性に応じたまちづくり 小テストとまとめ 第9回 まちをともに創くる(その1)地区計画 第12回 水循環−水道,下水道,都市河川 第10回 まちをともに創くる(その2)協定など 第13回 廃棄物−リサイクル,清掃工場,ごみの最終処分場 第11回 まちをともに創くる(その3)まちづくり協議の仕組み(横浜市,大阪市など 第14回 危機管理,インフラの延命と更新 の事例を中心に) 第15回 期末試験 第12回 まちをともに創くる 小テストとまとめ 学生へのメッセージ 第13回 密集市街地の再生 インフラは,必要不可欠で,目立たないが,都市にとって致命的な装置である。その優劣 第14回 まちづくりと参加・協働の仕組み に関心を持ち,質と効率を向上する方策を考えよう。 第15回 期末試験 教科書 学生へのメッセージ 無し 欠席する場合は教員のメールなどに連絡すること。 参考書 教科書 1)「コンテナ物語」マルク・レビンソン,日経BP社。 小林重敬編著「地方分権時代のまちづくり条例」学芸出版社 2)「アーバンストックの再生」藤野陽三他,技報堂出版社。 参考書 その他,授業で紹介する。 小林重敬編著「条例による総合的まちづくり」学芸出版社 15 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 120 126 まちの防災 不動産ビジネス 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市経営 科目区分 専門科目・都市経営 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 後期 配当学期 後期 担当者 岡西靖 担当者 多田宏行 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 <サブタイトル:東京の地震に備える> 住宅と不動産で学んだ基礎知識の上に,さらに詳しく不動産ビジネスの現況を学習する。 阪神・淡路大震災などのこれまでの災害事例や今後発生が危惧されている首都直下地震に 民間の活力を生かした都市再生が話題を集めるようになり,巨大な複合開発を担える不動 よる被害想定などを取り上げ,地震によって自らが生活を営む都市空間にどのような被害 産開発ビジネスが重視されるようになった。少子・高齢社会において,地域開発能力や都 が生じるかを伝える。それをもとに事前の備えと,発生時の対応,発生後のまちの復興ま 市経営能力の優劣が,地域や都市の盛衰・命運を決する時代である。 で,都市の生活者として災害にどのように対応すべきか,まちの防災の具体的な進め方を 重要な社会的役割を担う不動産ビジネスの実態を,実務サイドから,各分野の仕事の具体 教える。また講義では日本各地のこれまでの防災まちづくりの具体的な事例を取り上げ, 的な内容と,市場動向について学習する。都市施設を利用する側の立場から,事業として 理解をより深めさせる。 運営管理する立場に立って考えてみることにより,都市開発や地域開発の問題が,より現 達成目標 実的なものに感じられるようになる。東京ミッドタウンや,豊洲再開発等,近年話題の都 まちというスケールでの防災対策の進め方,特に都市部の市街地における防災対策の考え 市開発の,コンセプト企画から,タウンマネジメントにいたるプロセスを,不動産開発ビ 方や進め方を理解する。 ジネスの側面から解説する。 成績評価 達成目標 出席,小レポート(中間に1回),期末試験 新聞や不動産ビジネス情報誌を見て,世の中の動向を感知できる人間を育てる。 履修心得 成績評価 期末試験はノート持込可とする。 出席点と期末試験によって成績を評価。 授業計画 履修心得 第1回 ガイダンス,まちの防災の必要性 期末テストはノート持込不可。 第2回 災害論・防災論(災害とは?防災とは?) 第3回 地震によるまちの被害1(応急期) 第1回 不動産ビジネスの現況 第4回 地震によるまちの被害2(復旧・復興期) 第2回 不動取引市場の動向 第5回 首都直下地震について 第3回 民間都市開発総論 第6回 まちの防災と地域防災計画 第4回 民間ディベロッパーの動向 第7回 まちの防災の進め方1:これまでの歴史,防災まちづくりの進め方 第5回 東京ミッドタウンと六本木ヒルズ比較論と地方都市開発の課題 第8回 まちの防災の進め方2:まちの点検,危険度評価,シミュレーション技術 第6回 タウンマネジメント論 第9回 まちの防災の進め方3:自主防災組織づくり,地域の防災計画づくり 第7回 マンション事業の市場動向 第10回 まちの防災の進め方4:緑,水,オープンスペース 第8回 複合住宅開発事業 第11回 まちの防災の進め方5:みちづくり,いえづくり,施設づくり 第9回 オフィス事業と市場動向 第12回 密集市街地における防災まちづくり(市街地整備の各種事業等) 第10回 商業施設開発事業と市場動向 第13回 防災まちづくりの事例1(歴史,東京都の事例) 第11回 アセットマネジメントとプロパティマネジメント 第14回 防災まちづくりの事例2 第12回 専門分化・複合化する不動産ビジネス 第13回 不動産証券化の流れ これからのまちの防災の課題 第14回 不動産ビジネスの未来 まとめ(期末試験) 第15回 期末試験 授業計画 (国分寺市,神戸市真野地区などの事例) 第15回 学生へのメッセージ 学生へのメッセージ パワーポイントと板書を基本とした講義とする。 不動産ビジネス全般への理解を高め,将来の職業選択の参考に資するように指導する。 教科書 教科書 特になし 独自の資料を作成し,教科書とする。 参考書 参考書 改訂都市防災実務ハンドブック「震災に強い都市づくり・地区まちづくりの手引」,ぎょ 時に応じて紹介する。 うせい 16 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 130 133 住まいのつくり方 住まいの構法 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市居住 科目区分 専門科目・都市居住 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 前期 担当者 川口和英 担当者 栗田紀之(8/15),野溝智彦(7/15)<オムニバス> 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 住宅を計画する上で考える必要のある,住まいのつくり方・計画理論を学習する。住宅の 現代の日本の住まいの作り方は極めて多様だが,「木造構法住宅」および「工業化住宅」 形態は戸建一般住宅や中高層の集合住宅,ニュータウンなど様々な形態があるが,それら が広く普及している。そこで,鉄筋コンクリート造や鉄骨造を含めた住まいの構法をまず の住宅を整備する上での計画理念や,ルールについてもあわせて学ぶ。また,戸建住宅, レビューした後,これらの代表的な二つの構法を前半と後半に分けて重点的,対比的に取 集合住宅に分け,在来工法市場,工業化住宅市場のユーザーニーズの把握,計画・設計, り上げる。そして,それぞれの技術的な違いはもとより,市場とユーザーニーズの把握, 部材生産,商品としての販売プロセスなどを学び,将来の計画・設計のみならず,販売, 計画・設計,部材生産・調達と製品化,商品としての販売に関する一連のプロセス,そし コーディネーションの知識として役立たせることのできる基礎知識を学習する。 て,その生産システムや営業販売形態等について具体的,実践的に学ぶ。 建築物を建てる際には,木造や鉄筋コンクリートなど使い方や規模に応じて様々な構法が これらの学びを通して,将来,住宅の計画・設計に役立つのみならず,販売やコーディネ あるが,住まい方,地域的な特性や使い方にあった戸建住宅,集合住宅など建築物の建て ーションに参考となるような知見を獲得できるようにする。 方・構法の基礎についても学ぶ。また,住宅および産業社会動向をめぐる消費経済のあり 達成目標 方動向,土地・建物の所有概念,社会資本,都市基盤との関わり,プロジェクトファイナ 我が国の住宅の多様な構法の全体像と,伝統に基づく現代の独特な在来木造構法および工 ンスについても学習する。 業化構法の概要を対比的に理解する。 達成目標 成績評価 住まい方,戸建住宅,集合住宅など建築物の建て方の基礎について学ぶ 成績考査は出席状況,および期末試験の結果によって決定する。 成績評価 履修心得 出席点,提出課題 「住まいのつくり方」を並行して履修することが望ましい。 履修心得 第6回 ニュータウン・都心居住 第7回 住宅の所有(一戸建住宅・集合住宅:所有権・区分所有権) 第8回 借地借家(一戸建住宅・集合住宅:地上権・賃借権・定期借地) 第9回 木造・鉄骨構造・鉄筋コンクリート構造の特徴:課題とまとめ 第10回 住まいの造り方1(一戸建住宅・集合住宅:軸組・壁構造・伝統木造・2×4) 授業計画 第1回 <オリエンテーション> 日程,概要,成績考査,教科書・参考書等 <構法の基礎知識−1> 建築・住まいの構法とは 第2回 <構法の基礎知識−2> 日本の構法の特色と多様性 第3回 <木造構法住宅−1> 伝統木造:その歴史と生産・建設技術 第4回 <木造構法住宅−2> 在来木造−1:その生産・建設技術 第5回 <木造構法住宅−3> 在来木造−2:その流通・マーケティング 第6回 <木造構法住宅−4> 在来木造−3:その現代的課題と展望 第7回 <鉄筋コンクリート造−1>材料から見た構法原理 第8回 <鉄筋コンクリート造−2>構造力学から見た構法原理 第9回 <鉄骨造−1> 材料から見た構法原理 第10回 <鉄骨造−2> 構造力学から見た構法原理 第11回 <工業化住宅−1> 工業化住宅の歴史と構法の全体像 第12回 <工業化住宅−2> 工業化住宅の生産・建設システム 第13回 <工業化住宅−3> 工業化住宅のマーケティング,流通システム 第14回 <工業化住宅−4> 工業化住宅構法の現代的課題と展望 第15回 期末試験 学生へのメッセージ 第11回 住まいの造り方2(一戸建住宅・集合住宅:プレハブ・RC・SRC) 専門的・技術的な内容が増えるので,ノートをしっかり取り,積極的に質問すること 第12回 住まいの環境(一戸建住宅・集合住宅:断熱・気密・防湿) 第13回 住まいの設備(一戸建住宅・集合住宅:冷暖房・給排水衛生・電気) 第14回 事業採算性・事業収支計画の考え方・プロジェクトファイナンス 第15回 まとめ: 住まいのつくり方を計画理論の基礎を中心に学習する。「住まいの構法」と併せて履修す ると,より望ましい。 授業計画 第1回 オリエンテーション:住宅と企画計画・設計論 第2回 住まいとライフスタイル(人々のくらし・住まいへの展望) 第3回 一戸建住宅をとりまく社会経済(ユーザーニーズ・在来工法市場) 第4回 集合住宅をとりまく社会経済(ユーザーニーズ・工業化住宅市場) 第5回 一戸建住宅・集合住宅のデザイン・つくり方(クライアント・企画):課題と まとめ 地域地区の考え方・用途地域 教科書 内田祥哉監修「建築構法」,市ヶ谷出版社 参考書 プレゼンテーション 授業中に適宜紹介する 学生へのメッセージ 授業期間中に2∼3程度の課題を提出する。提出課題内容および授業理解度に応じて成績 評価を行う。 教科書 特になし 参考書 適宜,授業の中で紹介する。 「新時代の公共事業へのシフト」,技報堂出版,川口和英他 17 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 134 136 住まいのインテリア 戸建住宅計画 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市居住 科目区分 専門科目・都市居住 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 後期 配当学期 前期 担当者 川口英俊 担当者 瀬野和広 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 インテリアデザインは私たちの大変身近な住宅の空間からオフィス,公共建築,商業建築 「住まいの企画」を受け,デザイン段階における戸建住宅計画論の全体像を概説するとと 等と非常に共通した要素が多い。住宅のインテリアデザインを決定するにあたり,多様な もに,諸外国と比較しながら我が国の戸建住宅の実態と特徴を明らかにする。特に,工法 インテリアデザインを学び比較する必要がある。その上でデザインを決定する要素や手法 や供給方法の違いによる計画プロセスや商品化,販売プロセスにも触れ,戸建住宅市場の を数多くの事例を基に理解する。 需給構造における具体的な住宅計画論を展開する。 また,インテリアデザインの潮流を学び,現在から将来に社会が求めるデザインを,構成 さらに,新築住宅だけではなく,今後ますます重要性が高まる既存戸建住宅の「リフォー 方法,エステティック,機能,性能,環境,また,人体機能に即して習得し,デザイン界 ム」について実践的な取り組みに基づく計画手法をレビューする。 やマーケットを意識し,社会におけるクライアント(施主)の求める快適な住空間を総合 達成目標 的に提案できる人材の育成を目的とした授業とする。 1)住宅ラフプラン作成法の修得 更に,実務として建築家,ディベロッパー等とどのように仕事を進めるのかを学ぶ。建築 2)住宅設計意欲の喚起 士やインテリアコーディネーター等の関連資格取得を視野に入れることも授業の目的の 授業計画 一つとする。 第1回 達成目標 オリエンテーション(講義方法,出欠管理,成績評価,その他)/「家」計画 概説 インテリアデザイン基礎知識の習得と実社会におけるデザイン行為力を養うことを目標 第2回 「家」づくり計画概論−1(実例にみる地域別居住者の生活事情) とする。 第3回 「家」づくり計画概論−2(ユーザー参加型の家づくり「買う家」 「建てる家」 成績評価 比較論) 出席(10%),小試験(30%),演習課題(60%) 第4回 「家」づくり計画概論−3(諸外国との生活文化比較/道具編) 第5回 実例見聞−1(実例自主見学∼家づくりレポートまとめ)課題合評会 第6回 住居と環境問題研究−1(自然環境と社会環境の中での家づくり) 第7回 住居と環境問題研究−2(家とまち,人と人とのかかわり,そのツールとして) オリエンテーション(インテリアデザインの役割・実務・社会における位置づ 第8回 住居と環境問題研究−3(リフォームの実践的取り組み,その社会的役割り) け,資格など) 第9回 実例見聞−2(実例自主見学∼家づくりレポートまとめ)課題合評会 第2回 インテリアデザインに関する商品知識(1) 第10回 計画実践論−1(手で考える暮らしのプランニング実践/フリーハンド編) 第3回 インテリアデザインに関する商品知識(2) 第11回 計画実践論−2(エスキースの中に暮らしの物語を発見するトレーニング) 第4回 マーケティングとコンサルティングの基礎知識(1) 第12回 計画実践論−3(構造・構法別に依るプランニングの特質等/構造編) 第5回 マーケティングとコンサルティングの基礎知識(2)関連法規 第13回 実例見聞−3(実例自主見学∼家づくりレポートまとめ)課題合評会 第6回 人間工学・UD・インテリア計画・造形 第14回 事例研究:都市住宅と地方住宅〔新築とリフォーム〕の多面的比較論 第7回 インテリアデザインの歴史・・・(まとめ小試験1) 第15回 家づくりレポート/プランニングエスキース課題のまとめ・合評会 第8回 建築構造(1) 第9回 建築構造(2) 第10回 工法・材料(1) 第11回 工法・材料(2) 第12回 環境工学・今日のインテリアデザイン重要課題・・・(まとめ小試験2) 第13回 表現技法(図面・パース等) 第14回 インテリアデザインの現在と将来・まとめ 第15回 期末試験 履修心得 空間デザイン演習(1)・(2)を履修していることが望ましい。 授業計画 第1回 学生へのメッセージ 1)聞くだけの講義から積極的に作業的参加型時間割りを作成する。「手で考える」暮ら しの知恵づくりを目指すためである。 2)レポートまたはエスキースの提出を多く求める。 教科書 特定しない。 参考書 住宅建築系図書全般 学生へのメッセージ デザイナーを志す学生以外も履修して,デザインの価値を学び社会的にデザイン評価でき る能力を身につけてほしい。 教科書 無し 参考書 第3版「コンパクト設計資料集成」,日本建築学会編,丸善 その他,建築・インテリアに関わる全ての書籍 18 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 137 142 集合住宅計画 住まいと資源・エネルギー 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市居住 科目区分 専門科目・都市居住 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 後期 配当学期 前期 担当者 松永安光 担当者 坊垣和明 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 わが国をはじめとする先進諸国の大都市中心部での住まいは,その大多数が集合住宅とい 住宅のライフサイクルにおける環境への負荷を理解させることを目的として,主として住 う形式をとっている。経済的要因から戸建て住宅が成立しないからである。 宅の建設に必要な資源(材料)および運用に必要なエネルギー,ならびに除却時に発生す 本講義では長年このジャンルで実務経験を積んできた教員の携わった事例を中心に,集合 る廃棄物等の種類と量を解説(LCA・LCCO2評価を含む)する。それを通して,環境影響・ 住宅をめぐる様々な問題点を明らかにするとともに,その解決方法を探る。 環境負荷の少ない作り方,使い方,解体方法,住まい方等への理解を深めさせ,これらに さらに今後の課題と方向性を明らかにする。 配慮したデザインのポイントを教える。 達成目標 また,エネルギー消費等の実態を示し,地域性や暮らし方との関連を理解させる。そのた 集合住宅について包括的な知識を習得する。 め,講義に加えて各人が1年間に使用したエネルギー量を調査・分析させるなど,身近な 授業計画 第1回 問題を取り上げて理解を深めさせる。 オリエンテーション 併せて,これらの前提となる日本および世界における住まいと資源・エネルギー問題,な (講義内容,成績評価,講義方法,出欠管理など) らびに省エネルギーに関する具体の方法と,行政的な施策,内外の社会動向などについて 第2回 集合住宅の歴史(その歴史的変遷) 第3回 世界の集合住宅(集合住宅の名作) 解説する。 第4回 集合住宅の形式(多様な構成方法) 1)住宅・建築の環境への影響の仕方とその程度および建築的な対応方法を理解する。 第5回 小規模集合住宅事例1(戸建住宅の建て替え計画) 2)その前提となる資源とエネルギーの消費実態を把握し,身近な問題として認識する。 第6回 小規模集合住宅事例2(特定優良賃貸住宅) 第7回 中規模集合住宅事例1(幕張新都心の事例) 第8回 中規模集合住宅事例2(ペット共生型マンション) 第9回 大規模集合住宅事例1(協調型集合住宅計画) ふだんの暮らしの中で,常に身の回りの環境,特に資源やエネルギーの問題に関心を持ち, 第10回 大規模集合住宅事例2(環境共生型集合住宅計画) 授業の内容と関連付けて考えながら履修すること。 第11回 特別な用途の集合住宅(企業独身寮,高齢者住宅) 第12回 集合住宅の企画から完成まで 達成目標 成績評価 出席とレポートにより評価する(配点は30:70程度とする)。 履修心得 授業計画 第1回 (事業主,設計者,建設業者,管理会社) 第13回 商品としての集合住宅(戸建てと分譲) 第14回 集合住宅の未来形 第2回 世界の資源とエネルギー問題:世界の資源とエネルギー消費,および地域性, 格差 (コレクティブハウジング,グループホームなど) 第15回 地球環境問題と人の活動:代表的な地球環境問題,資源やエネルギーの消費 が増加した状況 まとめ 教科書 特に指定しない。 参考書 「設計資料集成」日本建築学会編,丸善 第3回 住宅の資源とエネルギー:住宅のライフサイクルと資源量・エネルギー量 第4回 LCA評価:ライフサイクルでの評価の必要性と評価手法 第5回 住宅の資源問題:住宅に使用される資源の量と環境影響,工法別比較 第6回 資源の有効活用1:既存ストック活用の必要性と活用方法 第7回 資源の有効活用2:建設・改修・解体時におけるゼロエミッションへの方法 第8回 資源の有効活用3:資源利用効率に配慮した設計法,具体的な事例 第9回 住宅のエネルギー消費1:エネルギー消費の実態と地域性 第10回 住宅のエネルギー消費2:家電機器等のエネルギー消費特性,ライフスタイ ルの影響 第11回 エネルギー消費の実際:各人の実際のエネルギー消費量の分析と評価 第12回 住宅の省エネルギー1:建築・設備に関する省エネルギー手法,住まい方の 工夫 第13回 住宅の省エネルギー2:日本と世界の省エネルギー関連施策,その動向 第14回 住宅の省エネルギー3:省エネルギー住宅の実例,具体の手法・技術の応用 第15回 まとめ 学生へのメッセージ パワーポイントによる講義を主とするが,各人の実際のエネルギー使用量を調べて分析す る,関連の深い展示会を見学する,等の実践的な内容を適宜織り込んで進める予定。 教科書 毎回,プリントを配布する。 参考書 1)日本建築学会編,シリーズ地球環境建築・入門編「地域環境建築のすすめ」,彰国社, 2008.7 2)日本建築学会編,シリーズ地球環境建築・専門編2「資源・エネルギーと建築」,彰 国社,2004.11 19 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 143 145 住まいと環境 住まいの政策・法・制度 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市居住 科目区分 専門科目・都市居住 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 後期 配当学期 後期 担当者 大内孝子 担当者 多田宏行 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 自然環境に囲まれた住まいで,より安全・健康で快適な暮らしをするためには,人間と自 昭和41年度から八次にわたって,主として住宅の量的拡大を目的としていた,住宅建設 然環境との関係や住まいにおける音環境,熱環境,光・視環境,空気環境等の建築環境工 計画が,第八次住宅建設五ヵ年計画(平成13年度∼平成17年度)をもって終了した。 学全般について,その基礎知識を習得することが重要である。快適な住まいを作るうえで, 平成18年6月8日に公布・施行された「住生活基本法」は,①良質な住宅の供給,②良 これらの環境がどのようにデザインされているか,また地域性や住まいの構造・形態がど 好な住環境の形成,③住宅購入者の利益の擁護・増進,④居住の安定の確保などを基本理 のように影響しているか教え,さらにエコロジカルなデザインのための基礎知識,要素技 念において,住生活の安定の確保と向上の促進を明確にしている。 術,その手法を修得させる。 住まいの政策・法・制度では,すまいの権利に関する法律,すまいの建築に関する法律, 住宅のデザイン,インテリアのデザインの基礎となる知識であり,実際のデザインに役立 宅地建物の取引に関する法律などを,実務に即して学習し,不動産ビジネス業界では不可 つように具体的でわかりやすい内容とする。また,理解しやすく具体的手法等を体得させ 欠な,宅地建物取引主任者資格試験へのガイダンスも行う。 るために,各環境の体験や環境への配慮に優れた事例やエコロジカルなデザインを具体的 さらに,実際にすまいを賃借・取得する状況を想定して,消費者と事業者の両面から,す に学び取らせる。 まいの問題を考える。 達成目標 達成目標 住まいの建築環境工学全般における基礎知識と住まいの快適性と環境との関わりを理解 宅地建物取引主任者試験のガイダンスを含め,不動産取引の実務を教授する。 する。 成績評価 成績評価 出席点と期末試験によって成績を評価する。 出席,小テスト,期末試験等で総合的に評価する。 履修心得 履修心得 期末テストはノート持込不可。ただし,不動産六法は持込可とする。 各回において小テストを行うので欠席せず受講すること。 授業計画 授業計画 第1回 すまいの政策①(住宅建設計画) 第1回 オリエンテーションおよび住まいを取りまく環境(概論) 第2回 すまいの政策② (公的住宅政策) 第2回 住まいの日照・日射環境1:日照と日影 第3回 すまいの政策③(住生活基本法) 第3回 住まいの日照・日射環境2:日射 第4回 すまいや不動産に関する資格 第4回 住まいの光環境1:光の性質 第5回 すまいの権利に関する法律① 第5回 住まいの光環境2:住まいの照明計画 第6回 すまいの権利に関する法律② 第6回 住まいの光環境3:住まいの色彩計画 第7回 すまいの建築に関する法律① 第7回 住まいの空気環境1:住まいと換気 第8回 すまいの建築に関する法律② 第8回 住まいの空気環境2:換気の種類 第9回 すまいの取引に関する法律 第9回 住まいの熱環境1:人と温熱感覚 第10回 すまいの選び方(借りる・買う・建てる) 第10回 住まいの熱環境2:住まいと熱 第11回 すまいの融資制度・すまいに関する税金 第11回 住まいの熱環境3:湿気と結露 第12回 土地の買い方,注文住宅の建て方 第12回 住まいの音環境1:音の性質 第13回 マンションの買い方,建売住宅の買い方 第13回 住まいの音環境2:住まいの音 第14回 中古住宅とリフォーム 第14回 住まいの音環境3:住まいの響き 第15回 試験 第15回 期末試験 学生へのメッセージ 学生へのメッセージ 宅地建物取引主任者資格の有用性を知り,大学在学中での合格を目指して欲しい。 住まいと環境の関わりを理解して,デザインに活かして欲しい。 教科書 教科書 独自の資料を作成し,教科書とする。 「住まいの環境」,彰国社(予定) 参考書 参考書 「宅地建物取引の知識」 授業にて紹介する。 宅地建物取引主任者資格を獲得するための勉強の仕方も教える。 20 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 147 148 建築計画 建築構造 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・都市居住 科目区分 専門科目・都市居住 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期 配当学期 後期 担当者 淺石優 担当者 飯場正紀 単位数 2単位 単位数 2単位 必修・選択区分 選択科目 必修・選択区分 選択科目 科目概要 科目概要 建築計画は,すべての建築分野の知識を包括・総合する技術である。変化する社会のなか 建築一般構造の基本,すなわち架構原理と各種構法に関する概要を,建築構造の細部のお で豊かな人間生活を実現させるために,生活と建築の対応関係を主要テーマとして,具体 さまり等も含めて講述する。次に,建築構造物に作用する様々な荷重,外乱要因等につい 的な建築を通して,建築を計画し設計するための基礎的な知識と方法を修得する。 て学び,それらに対する各構造部位の役割について明らかにする。そして,各自が製作し 空間の基本寸法,平・断・立面計画・動線計画,コミュニティとプライバシー,建築と社会・ た簡単な構造の載荷実験を通して,その力学的仕組みを体験的に理解させる。 環境との関係等の建築計画に関わる基本的なことを,都市生活に関係する諸施設(住宅・ さらに,各種設計法及び建築構造物の主な分類と特色についてレビューし,その概要につ 集合住宅・オフィス;コミュニティ施設ほか)の計画を通じて学習・理解する。 いて教授する。 達成目標 達成目標 都市の構成要素であり,都市生活になくてはならない住宅から劇場まで諸施設を計画する 建築の各種構造,建築物に作用する荷重,構造計算の基本の習得。 にあたって必要な基本的な知識と考え方を理解する。 成績評価 成績評価 各回の簡単なテストと期末試験によって成績を評価。ただし授業の2/3以上の出席者(1 期末試験による。 4回×2/3=9回以上)にのみ期末試験の資格を与えるものとする。 履修心得 履修心得 日常的に実際の建築を観て,さまざまなタイプの建築に興味を持って授業に臨むことが望 期末テストはノート持込み不可。 ましい。 授業計画 授業計画 第1回 建築構造の基本 第1回 オリエンテーション 第2回 建築物を構成部材とその役割 第2回 基本寸法・空間単位 第3回 建築物に作用する荷重(1)自重,積載荷重,風圧力 第3回 住宅.集合住宅の計画 1 第4回 建築物に作用する荷重(2)地震荷重,その他 第4回 住宅.集合住宅の計画 2 第5回 鉄筋コンクリート造 第5回 オフィスの計画 第6回 鉄骨造 第6回 コミュニティ施設の計画 第7回 木造 第7回 幼児教育・保育施設の計画 第8回 基礎構造と地盤 第8回 高齢者保健施設の計画 第9回 免震構造と制震構造 第9回 小学校の計画 第10回 その他の構造(高層建築物と空間構造),空間構成部材 第10回 図書館の計画 第11回 構造実験(1)試験体の設計 第11回 美術館の計画1 第12回 構造実験(2)加力と結果の検討 第12回 美術館の計画2 第13回 建築基準法における建築構造の取り扱い 第13回 劇場の計画 1 第14回 許容応力度と保有耐力による損傷や安全の確認 第14回 劇場の計画 2 第15回 期末テスト 第15回 試験 教科書 学生へのメッセージ 鈴木秀三編「図解・建築の構造と工法」井上書院,2008.3 毎回必ず手書きノート・メモをとること。期末試験にはそのノートのみの持ち込みを可と 参考書 する。 構造計算,荷重・外力,免震・制振構造,建築基準法に関する本を紹介する。 教科書 無し。 参考書 参考資料を配布する。 21 教授要目[2年次] 平成 22 年度 都市生活学部開講科目 153 154 キャリアデザイン(1) キャリアデザイン(2) 開講年度 2010 年度 開講年度 2010 年度 科目区分 専門科目・総合領域 科目区分 専門科目・総合領域 学年 2年次 学年 2年次 配当学期 前期(隔週程度開講) 配当学期 後期(隔週程度開講) 平本一雄,小松史郎,淺石優,岩村和夫,渡辺日佐夫,坊垣和明, 担当者 平本一雄,小松史郎,淺石優,岩村和夫,渡辺日佐夫,坊垣和明, 伊藤裕一,井上隆一郎,重田公子,土肥一夫,河村容治,山根格, 担当者 伊藤裕一,井上隆一郎,重田公子,土肥一夫,河村容治,山根格, 川口和英,川口英俊,大内孝子,水野谷悌子 川口和英,川口英俊,大内孝子,水野谷悌子 単位数 1単位 単位数 1単位 必修・選択区分 必修科目 必修・選択区分 必修科目 科目概要 科目概要 人生の働く期間を対象とするワーク・キャリアについて基本的な知識と実践的な方法を身 人生の働く期間を対象とするワーク・キャリアについて基本的な知識と実践的な方法を身 につけることで,人生を通していかなる段階でも自分のワーク・キャリアを見定められる につけることで,人生を通していかなる段階でも自分のワーク・キャリアを見定められる ようになる。 ようになる。 本講では,キャリア理論の体系的な知識習得に始まり,自分の成功体験,価値観,欲求, 本講では,前期の「キャリアデザイン(1)」に引き続き,キャリア理論の体系的な知識 強み・弱み等の分析に基づき,各自キャリア・ビジョンを描く。また,長期的なキャリア 習得に始まり,自分の成功体験,価値観,欲求,強み・弱み等の分析に基づき各自キャリ 形成の選択肢について各産業分野で活躍する講師から学び,各自のビジョンとの適合を図 ア・ビジョンを描く。また,長期的なキャリア形成の選択肢について各産業分野で活躍す り,実現シナリオを創る。具体的には,グループ内ディスカッションを通じて磨き上げ各 る講師から学び,各自のビジョンとの適合を図り,実現シナリオを創る。具体的には,グ 自ワーク・キャリア設計書を創る。各段階において,理論とツールの理解,ディスカッシ ループ内ディスカッションを通じて磨き上げ各自ワーク・キャリア設計書を創る。その各 ョンや設計書への取り組みについて評価を行なう。また,社会で通用するマナー,コミュ 段階において,理論とツールの理解,ディスカッションや設計書への取り組みについて評 ニケーションの技術についても習得する。 価を行なう。また,自己PRを行えるような中味とスキルを習得する。 達成目標 達成目標 キャリアをデザインする意味を知り,自分の将来像を描き,自分を知り,ビジネスの世界 キャリアをデザインする意味を知り,自分の将来像を描き,自分を知り,ビジネスの世界 を知ることで,キャリア・ビジョンを描き,在学中にすべきことを各自で明確に自覚し, を知ることで,キャリア・ビジョンを描き,在学中にすべきことを各自で明確に自覚し, 計画,実行できるようにする。また,社会人の基本のトレーニングを開始する。 計画,実行できるようにする。また,社会人の基本のトレーニングを開始する。 成績評価 成績評価 出席,課題提出,期末試験の結果を勘案する。 出席,課題提出,期末試験の結果を勘案する。 履修心得 履修心得 高い問題意識,真剣な態度,社会人としてのマナーを持って履修して欲しい。 高い問題意識,真剣な態度,社会人としてのマナーを持って履修して欲しい。 授業計画 第1回 4月 授業計画 9日 人生を考える・キャリアデザイン論を知る・キャンパスライフ 第1回 9月30日 を振り返る(全体) 第2回 10月14日 業界を知る(全体) 自己PR作成課題の提示(各クラス別) 第2回 4月23日 在学中の目的を知る・業界研究課題のガイダンス(全体) 第3回 10月28日 職種を知る(全体) 第3回 5月21日 自分を知る・自己価値を知る・実績を振り返る(全体) 第4回 11月11日 学部の専門性を活かした仕事研究・業界研究(1)(全体) 第4回 6月 社会人マナースキルを身につける(全体) 第5回 11月25日 学部の専門性を活かした仕事研究・業界研究(2)(全体) 第5回 6月18日 コミュニケーション・スキルを身につける(全体) 第6回 12月 自分の将来を考える(全体) 第6回 7月 業界研究課題のクラス発表(クラス別) 第7回 1月13日 自己PR課題の講評(各クラス別) 第7回 7月16日 自分の将来を考える・業界研究課題のプレゼンテーション(全体) 第8回 期日未定 期末試験 第8回 期日未定 期末試験 4日 2日 学生へのメッセージ 学生へのメッセージ 開講日が隔週なので,留意されたい。 開講日が隔週なので,留意されたい。 教科書 教科書 「 新 時 代を 生 き抜 く 学生 の ため の 9日 「 新 時 代を 生 き抜 く 学生 の ため の 新 キ ャ リ ア 形 成 法 」, 加 賀 博 , 恒 友 出 版 , ISBN978-4-7652-8157-7,税別¥1,800 ISBN978-4-7652-8157-7,税別¥1,800 参考書 参考書 授業中に適宜紹介する。 授業中に適宜紹介する。 22 新 キ ャ リ ア 形 成 法 」, 加 賀 博 , 恒 友 出 版 ,
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