フレドリック・ブラウン

10-5-1 専門教育科目[建築・環境デザイン学科共通]
インテリアⅡ
都市計画Ⅱ
第2学年 後期 選択 講義 2単位
森 望
第2学年 後期 選択 講義 2単位
渡辺誠介
授業の概要およびテーマ
インテリアIIではディスプレイデザインに関する講義を行ないま
す。ディスプレイデザインとは、何らかの目的・意図を持つ送り手
側が、空間を媒体として行なう伝達・訴求行為の一つです。
このディスプレイデザインと呼ばれる領域には、ショーウインド
ウ、百貨店や専門店などの商業施設、博物館や美術館などの文化施
設、展示会やショーなどのイベント空間、テーマパークや娯楽施設
などのアミューズメント空間などがあります。
この授業では、ディスプレイデザインの各分野に共通する基礎的な
知識を講義とスライドにより習得し、さまざまな分野における作品
を紹介します。また、実際の展示空間の見学を通し、ディスプレイ
デザインの現場を体験します。
達成目標
ディスプレイデザインの基礎的な知識を習得し、説明できる。ま
た、実際の優秀作品を見ることにより、ディスプレイデザイン分野
の広がりを知り、良い作品を理解できる。 授業計画
01 ガイダンス、展示とは?
02 展示の目的・機能
03 装飾と展示
04 計画の構成要素(1)
05 計画の構成要素(2)
06 計画の構成要素(3)
07 展示の装置・器具
08 展示のデザイン手法
09 展示施設の見学
10 領域別の展示(1) ショーウインドウ
11 領域別の展示(2) 商業施設
12 領域別の展示(3) イベント空間
13 領域別の展示(4) 文化施設
14 領域別の展示(5) アミューズメント、その他
15 まとめ
学生に対する成績評価基準
講義への参加態度20%、試験50%、毎回の授業終了後に提出する小
課題30%。
参考書・参考資料等
『ディスプレイデザイン』鹿島出版会
『ディスプレイ小事典』ダヴィッド社
『ディスプレイの世界』六耀社
『展示学事典』ぎょうせい
日本空間デザイン協会ホームページ http://www.dsa.or.jp/
日本展示学会ホームページ http://www.tenjigaku.com/
履修希望者への要望・事前準備
卒業研究でディスプレイデザインを考えている人は、必ず履修して
下さい。
授業の概要およびテーマ
これまで日本では、定住人口が増える想定での都市計画を進めてきたが、人
口減少の時代を向かえ、新たな都市計画手法が模索されている。答えは、い
かに交流人口を呼び込むか、住む人にも訪れる人にも魅力的でかつ誇りに思
える「まちづくり」にある。
また空家などの建築物が増大する中で、その活用方法が模索されている。
そこで、人口が1万から10万人程度の地方の市町村における観光・交流人口
と修景事業をともなったまちづくり事例を県内・近県を中心に解説し、交流
型まちづくりの方法論を学ぶ。
達成目標
「まちづくり」「住民参加」「観光とまちおこし」について自分の見解を持
ち解説できるようにする
授業計画
01 観光まちづくりの定義
(1)由布院:まちづくりに必要なリーダーシップ事例
02 目立つだけじゃないリーダー、誰でも参加できるために
(2)村上:市民主導の建築物修景事業事例
03 地方と中央の格差と補助金がなくなった後の地方のありかた
(3)小布施:町のブランディング+協働型建築物修景事業(小布施方式)
04 歴史的街並み修景事業(補助事業)とHOPE計画による建築
(4)八尾:風の盆から1000年のまちづくりへ
05 観光と女性の行動パターン
(5)長浜・黒壁:地域企業推進型中心市街地活性化例とNHK大河ドラマの
活用
06 都市計画と住民参加、まちづくりワークショップの手法とその歴史
(6)会津若松・七日町:商店街によるまちなみ協議会の建築物修景事業
07 山村・農村型の村おこし手法事例
(7)新治村・たくみの里:たくみの里企画による活性化
(8)四賀村:滞在型クラインガルテンでの交流人口
(9)日本型ワーキングホリデー
(10)農村民泊
(11)ツーリズム大学
(12)茂木のゆずのオーナー制度
08 文化財保存法の流れと観光まちづくりと建築
(13)大内宿:伝統的建造物保存地区指定による観光地化
(14)宿根木と佐渡
(15)近江八幡:堀の保存運動から修景事業
09 イベント型
(16)大地の芸術祭:アートによる活性化
(17)津川、関川、高柳、安塚:イベント(狐の嫁入り行列)修景事業と関
川村の大したもん蛇
10 体験型の原型と、体験型の複合的発展地場産活用の原型
(18)足助町:地方生活体験型施設+福祉施設を核とした活性化
(19)郡 上八幡:水路保全からの修景事業と達人座、合宿村など体験型観
光、交流人口の町中推進
11 地場・活用のまちづくり
(20)金山町:修景条例、HOPE計画、地域材の活用事例と建築
街並み環境整備事業等の功罪
12 新潟県の観光のポジションと今後の必要な展開
*広域展開の課題
*滞在時間の長時間化の課題
*地域ブランド作り戦略の課題
13 産業観光とまちづくり
(21)エムシャーパーク
(22)アイアンブリッジ
(23)ビルバオ
14 観光、まちづくりを進める職業
総合観光産業の変化
製造業の変化
観光庁の期待
市役所、商工会
観光関連の教育機関
15 まとめと最終レポートへの指導
学生に対する成績評価基準
講義でのレポート30%、期末レポート70%
テキスト
授業時に配付する。
履修希望者への要望・事前準備
地方都市で交流人口をきっかけにしたまちづくりを進めることに興味を持って
いる人の受講を勧めます。具体的には都市計画コンサルタント、市町村の都市
計画部署、観光部署、および観光産業などを進路先に考えている人です。
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