「十勝まるごとフードコネクション2014」開催結果

「十勝まるごとフードコネクション2014」開催結果
十勝産品の販路拡大を図るため、道内外からバイヤーやアドバイザー、レストランのシェフや
飲食店、スーパーの仕入れ担当責任者等を招き、生産現場の視察、十勝産食材を使った料理の試
食会及び管内の食品製造業者や生産者との相談・商談会を三日間に渡り開催しました。
<1日目>
平成26年11月12日(水)
【生産現場視察】
① 1 1:00~11:50
エルパソ豚牧場とハム・ソーセージ工場(幕別町忠類)
豚を放し飼いで飼育。脂質の少ない上品質の豚肉として販売するほか、ハム、ソーセージ
などの加工品を製造・販売。経営するレストラン「エルパソ」で食べることもできます。
②
③
14:30~15:20 トヨニシファーム(帯広市豊西町)
地元十勝の酪農家で生まれた子牛(初生)を中心に育てられています。初生から肥育まで
を一貫生産体制を確立しており、現在は9割以上が一貫生産。一頭、一頭の成長を記録、管
理し育成・肥育が行われています。粗飼料は地元の牧草、麦わら、デントコーンを中心に使
用、配合飼料は、オリジナルブレンドが使われています。
15:50~16:30 なまら十勝野 ~ 竹内農場(芽室町)
「おいしい野菜を作りたい」という共通の思いで集まった5軒の農業者達。
それが「なまら十勝野」です。
5軒の農家それぞれのビニールハウスや圃
場で、スイートコーン、トマト、ミニトマト、
ごぼう、パプリカなどの野菜を育て、生協な
どの量販店に卸しています。
そのうちの1軒、竹内農場さんを視察させ
ていただきました。
【試食交流会】
時間:18:00~20:00
会場:十勝農園
翌日13日に開催の商談・相談会に参加される生産者、企業等の事業者の自社商品・製品を試
食品として提供いただきました。肉、野菜など調理が必要な食材については、十勝農園の馬渕総
料理長にご協力をいただき、50品を超える料理、お酒が並びました。一部の試食コーナーでは、
事業者が試食品の後ろに立ち、対面で専門家、バイヤーに試食いただき、その場で意見交換等が
行われるなど、会場はとても賑わいました。
(参加者:専門家・バイヤー 15名、生産者、企業 38名、関係機関等 14名
計 67名)
<2日目>
平成26年11月13日(木)
【相談・商談会】
時間:9:30~17:00
会場:北海道ホテル 2階 新雪の間
道内外からバイヤー、シェフ、食の専門家等18社23名にお越しいただき、十勝管内の農畜
水産物生産者及び食品製造・加工業者44社との相談・商談会を開催しました。
<3日目>
平成26年11月14日(金)
【生産現場視察】
①
8:50~9:40
たけなかファーム(音更町)
国内では生産の少ないフランス料理の定番食材リーキを生産。たけなかファームブランド
「とかちポワロー」として販売されています。シンプルに蒸しただけのポワローをシェフ、
バイヤーに食べていただきましたが、加熱するととても甘く、風味が素晴らしいと絶賛でし
た。たけなかファームでは、とかちポワローのほか、小麦、ジャガイモ、玉ねぎ、豆、大豆、
ビート、人参、アスパラ、セロリアック、ベルギーエシャロット、フェンネルなどを58ha
の畑で生産しています。
②
10:40~11:30
ノベルズ(上士幌町)
交雑種の一産牛(出産を1回経験したメス牛)を通常より長めに肥育(32ヵ月以上)し
たものだけを「十勝ハーブ牛」とし出荷。メス牛にこだわるのは、きめが細かくお肉の舌触
りが良い事と「不飽和脂肪酸(オレイン酸)」の割合がオスより高く、脂肪の溶ける温度が
下がり口溶けが良くなるためで、さらに長く飼う事で赤身肉中のアミノ酸含有量が増え、旨
味豊富な牛肉となります。
③
14:20~15:00
山西農園(帯広市太平町)
山西農園では、「白銀」と「月光」の2種類のゆりねを作っています。
種ユリを畑に植え、ゆりねを出荷するまでに4年以上かかります。その間、毎年植え替え
が必要で、別の畑に移す作業が行われます。一度ゆりねを植えた畑では連作障害を避けるた
め、4~10年はゆりねを植えられません。
シェフ、バイヤーにゆりねを試食いただきましたが、生のゆりねは、シャキシャキした食
感で、梨のような味、素揚げをしたゆり根は、ホクホクしてとても甘く、あまりの美味しさ
に驚かれていました。
(十勝総合振興局産業振興部とかち食推進室)