平成27年度第4回開催 議事概要(平成28年1月25日)(PDF

平成 27 年度
第4回加古川市地域公共交通活性化協議会 議事概要
○開催概要
開催日時
平成 28 年1月 25 日(月)
開催場所
加古川市立青少年女性センター4階大会議室
出 席 者
委員 18 名、オブザーバー3名、事務局6名
議事次第
1
2
3
14 時~16 時
開会
会長あいさつ
出席状況報告
会議の目的について
議事
協議事項1「加古川市の交通をとりまく現状と問題について」
報告事項1「先進事例(宍粟市)視察について」
閉会
副会長あいさつ
○議事概要
●協議事項1「加古川市の交通をとりまく現状と問題について」
(説明概要)※事務局、丸尾計画事務所(株)より説明
別添資料参照
・パーソントリップ調査の分析では、加古川市から市外への移動は、神戸市への移動が多く、
特に通勤目的で鉄道での移動が多い傾向にある。市内での移動と市外への移動は概ね同じく
らいである。
・アンケート調査結果からもわかるように、買い物・通院が今後の公共交通を考えていく上
で重要になってくる。
(意見・質疑応答)
○高齢者等の運転免許自主返納の特典として、神姫バス(株)では運賃が半額になる等がある
が、加古川市として他の公共交通機関での特典等は考えていないのか。
→(事務局)自動車を運転する高齢者が増加しており、これらの高齢者が同時期に免許返
納をすると、いきなり移動困難者が増加するという事態になることを考えて、運転免許自
主返納に対する施策をこの場で考えていかなければならないという認識をしたい。
また、現在かこバスでは身体障がい者等に対する割引制度があるが、精神障害者につい
ては割引が適用されていない。今後、このことについてもこの会議で議論して頂き、計画
に反映していきたいと思っている。
○交通の提供は、都市機能としての部分と福祉サービス的な部分のふたつに分かれるが、福
祉サービス的な部分はSTS(スペシャル・トランスポート・サービス)でドアツードアが
望ましく、その移動を担うのがボランティアなのではないか。
○小さい街では公立の幼稚園バスに同乗しているところもある。交通資源が少ない地域では
企業のバスやスクールバスもひとつのアイデアとして考えられる。交通事業者との話し合
いで設けられているものなので、すぐに公共交通に転換するのは難しいと思うが、例えば
加古川市にはどんなものがあるのか等のチェックはして頂けたらと思う。
○神姫バスの路線編成は、志方や市の西部では宝殿駅へ集約することも考えられると思うが、
加古川駅集約型になっているのは、利用者ニーズに基づいているということか。
→(神姫バス)以前は寺家町へ行く買い物客の流れがあって加古川駅を起終点とする路線
編成になっているが、平成5年頃から明姫幹線辺りに郊外型の大型商業施設が出来て、マ
イカーを利用する買い物客の流れが変わってしまった。そういったことから全て加古川駅
に結んでいる今の形が正しいのか、宝殿駅を起終点にした再編が出来ないかということは
あると思う。
○この協議会でバス路線の再編を検討する際に、公共交通網の骨格となるトリップ長の長い
JRと路線バスを基に検討することになるが、その路線バスに何らかの課題があるのであ
れば、その再編も含めた検討が今後の議論のポイントだと考えている。
○コミュニティ交通のアンケート結果では、利用目的が、かこバス、かこタクシーでは通勤
が多く、上荘くるりん号は買い物が多い特性が現れており、地域の特性に応じた交通体系
が必要になってくるのではないか。例えば地域の人口分布等も踏まえながら、公共交通を
考える必要があるのではないか。
○今後自動車交通で移動が難しくなってくる人が増えてくることから、いわゆるモーダルシ
フトを考えていかなければならない。今までは環境上の制約からモーダルシフトが言われ
てきたが、これからは高齢化という部分でモーダルシフトを考えないといけない。全ての
人が加古川駅前に高層マンションを建ててそこで生活すれば心配ないわけだが、そうする
と地域がさびれていってしまい、市としても地域を維持することが難しくなってしまう。
そのため、早くモーダルシフトを進めて、年齢を重ねても安心出来る街を市として考えて
いかなければならない。現状は通勤目的が多くても、将来的にはそれ以外のものも含めた
目的別の移動体系が非常に大事である。
○「福祉タクシーチケット」交付対象者のようなひとりでは移動できない人のドアツードア
での移動と、中心部の活性化に繋がる大量輸送とを分けて考えなければならない。
○交通弱者を全てSTSで対応するのではなく、公共交通を維持するためにはある程度採算
ベースにのるような路線が必要なことから、公共交通にモーダルシフトさせて、まち毎で
移動が出来るようにすることが大事である。
○公共交通を利用する際の問題点として、頻度の問題等以外にも“バス停にベンチがない”、
“屋根がない”等の利便性だけではない「やさしさ」への課題が見えてくる。
○「交通空白地の問題」
、
「目的別や骨格とそれ以外でのサービスの提供の仕方」、
「バス路線
だけでなくタクシーや他の交通手段を使った移動の骨格のあり方」、「ボランティア輸送や
同乗も含めた交通弱者対策」が今後の考えていくべき課題だと思う。これらの課題につい
て整理し、今後どう解決していくかを報告書にまとめていきたい。
●報告事項1「先進事例(宍粟市)視察について」
(説明概要)※事務局より説明
別添資料参照
(意見)
◯宍粟市でも路線によっては頻度の少ない路線もあり、今後の課題かと思う。
○宍粟市の再編は、事業者と自治体だけでは無理だったのではないか、今後は会長のリーダ
ーシップや各自治会の力をお借りしながら再編を進めていかなければならないと感じた。
○相当な金額をかけて思い切ったことをしたということは間違いなく、相当な覚悟がないと
出来ないことである。その覚悟を固められたのはおそらく人口の減少に対応するという視
点があったからであろう。
○交通政策と福祉政策、交通以外にも例えば住宅政策と福祉政策というような形で、高齢化
に対しては福祉との連動がどのような場合でも不可欠だが、そういうものは市レベルで考
えていかなければならない。それを宍粟市は政治的にされたということだと思う。
以
上