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環境問題解決のために 現場の OJT(オン ザ ジョブ トレーニング

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環境問題解決のために
地球環境問題が深刻化するなか、環境教育への期待はますます高まっています。地球環境問題解決のために必要な
のは、今自分ができることを自ら考え、そして行動すること。その小さな一歩を踏み出すことが、「持続可能な社会」の実
現に近づくと考えています。環境教育に求められる役割も、「自ら考え、行動する人」を育てることだといえます。私たち
キープ協会は、1)環境教育プログラムの開発、2)環境教育ネットワークの支援、そして、3)環境教育指導者の養成、を
大きな柱とし、約30年にわたり環境教育事業に取り組んでいます。私たち自身がその一人になれるよう、自然の中で「共
に学びあう」場を作り続けています。
現場の OJT(オン ザ ジョブ トレーニング )だからこそ学べること
環境教育の現場を担っていく人材にとって、「あの現場では、ああいう形で運営をしていた」という比較軸をもつことは、現
場力の中でも土台となります。日々のプログラムの企画、広報、事前の情報共有、下見、準備、そして実施、その後の評価と
次へどうつなげているのか。また、日常の目に見えにくい業務(総務的なこと、人材育成、フィールド管理、スタッフ間の情報
共有、プログラム開発、自然調査、スタッフのモチベーションの維持等)を年間でどのように行っているのか。こうした実践的な
ノウハウは、研修会等でも学ぶことができますが、実際に使えるようにしていくためには、短期間でもその現場を知ることが、
もっとも効果的な方法のひとつです。200 人規模の大きなイベントから 10 人程度の少人数のプログラムまで多様な運営手法
が学べます。また、参加者とのコミニュケーションの中での学びも大きな力となります。組織の目に見えない風土や文化は、
日常の細部にこそ宿っています。
多様な現場、多様な機会
キープ協会では、多様な現場と多様な機会に恵まれています。例えば、事業の内容で見てみると、博物館施設・自然
ふれあい施設の管理運営、短時間・数日間の学校団体へのプログラム、指導者を対象とした研修系プログラム、200 人
規模の交流イベントの事務局運営、天然記念物ヤマネの調査・研究、企業との協働での環境教育機会の創出、地域を
対象とした地域連携事業、健康を切り口にした森の新たな活用の提案・・・。その対象は幼児からシニア層、企業人等多
種多様です。
また、キープ協会は常に「KEEP×○○」という形の協働事業で、環境教育の新たな可能性を切り開いてきました。
様々な情報と人材とが交流するネットワークの拠点でもあります。
さらに、環境教育のみならず、キープ協会の全ての事業が ESD(持続可能な開発のための教育)の視点で取り組みを
います。保育園、農場、宿泊部門、売店部門、博物館施設等さまざまな事業と互いに連携をとりながら環境教育事業が
展開しています。
研修全体の流れ
研修期間と目的により、研修内容の重点がかわります。基本的には、大きく
3 つの時期と段階があります。
研修前期は、まずは環境教育の現場を体験的に知ることに力点がおかれます。見学や補佐を通して、現場を実際に体験します。
期間中の課題を明確にすること、期間中の自身の体調管理を含めた生活面の基本的なリズムを作る時期です。
一定期間の研修を経て、指導担当の職員と今後の研修内容について調整をしていきます。
研修中期は、研修の中心となる期間です。目的に応じて、各種自然体験・研修・学校団体向けプログラムの提供を中心とした「フォレス
ターズ・スクール」、調査・研究と教育実践を行う「やまねミュージアム」、拠点施設として、広く一般来訪者を中心とした施設運営を行う
「八ヶ岳自然ふれあいセンター」。以上 3 つのセクションで研修を行います。本人の希望と、重点的に身につけていきたい力を確認しなが
ら、柔軟に研修スケジュールを組み立てていきます。
研修後期は、次を見据えてのまとめの期間です。実践的なプログラム機会をもつとともに、研修での学びを整理し、その後のそれぞれ
の現場や活動場所につなげていく時期です。
<研修構成の例>
研修後期
研修で身につけることができる力
1)環境教育指導者(インタープリター)として、必要な技術と知識の習得
環境教育の様々な現場での具体的実践事例の体験及びスタッフトレーニングを通して、
インタープリテーション(定義・原則・素材の理解・対象者の理解・コミニュケーション・
プレゼンテーション・ファシリテーション・プログラムデザイン等)の知識と技術を習得する
2) 環境教育施設の管理・運営手法の習得
環境教育施設の実際の運営に関わっていくこととスタッフトレーニングを通して、
環境教育施設の運営の各プロセスの業務とノウハウを把握する
研修スケジュールの実際
1 日目
2 日目
3 日目
4 日目
5 日目
6 日目
7 日目
8 日目
9 日目
清里到着 オリエンテーション
休日・寮への引越し作業等
キープ協会全体の理解、施設案内
某中学校プログラム下見・準備・打ち合わせ
某中学校森林管理作業プログラム補佐
某中学校道草ハイキング補佐
森林管理作業
山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター業務レクチャー
休日
10 日目 休日
11 日目 部全体のミーティング、スタッフトレーニング
(日本の環境教育・情報マネジメント)
12 日目 スタッフトレーニング(生態学)
13 日目 某中学校プログラム
14 日目 休日
15 日目 中国青年交流事業講義見学、自然歩道補修
16 日目 中国青年交流プログラム補佐
17 日目 休日(県内他施設でのプログラムに同行)
※9 ヶ月の研修の最初の 2 週間の実例
それぞれの現場や活動場所へ
・学びのプレゼンテ�シ�ン
・今後にむけて
・プログラム実施等課題の実施
・ 研修のまとめ
・月に一度のふりかえり�研修
研修中期
状況の確認・調整
各種現場業務の体験�見学�
補佐�実施等
・スタ�フトレ�ニングの受講
・各種現場業務の体験�見学�
補佐等
・清里でのオリエンテ�シ�ン
・研修目的の明確化
その他�事前の調整
・研修期間�研修内容�研修条件
研修前期
●共に学びあう仲間がいます
キープ協会環境教育事業部では、例年 4 月~翌年 2 月までの 11 ヶ月間、数名の実習生の受入れをしています。研修生
と近い立場で、共に学びあえる仲間がいることは、学びの質を深め、相互にとって刺激となります。 1 人では気づくことのでき
ない視点に気づくことができ、また、関係性の中で学びを深めていくことができます。実習生を対象とした年間 100 時間程度の
スタッフトレーニングも必要に応じて受講することができます。
※実習生は、キープ協会が主催して行っている通年型の人材育成事業です。
●職員寮・職員食堂があります
キープ協会敷地内に職員寮及び職員食堂があります。費用をご負担いただければ、ご利用いただくことも可能です。
これまでの場合、近隣に宿舎を自身で確保される場合と、寮を利用する場合とどちらもございます。研修所と生活空間が
近接することで、日常的に自然環境を知ることができると共に、研修により専念することが可能です。
●職員による研修指導体制
月に 1 度のふりかえりの時間をはじめ、事業ごとに、担当職員の指導のもと研修にあたります。実際の
現場で、スタッフが何をどうとらえ、どのような判断で、どう現場に向き合っているのか。表にでてこない裏の部分や意図
まで、実際に現場を共にすることで、より深く実感することができます。
●短期研修の可能性
研修は受講させたいが、長期間は厳しいという方。キープ協会が主催する研修系事業の前後数日間とあわせて 1 週間
程度の研修から実施も可能です。宿泊・食事等長期の場合とは異なりますが、ご相談ください。
研修生の声
私の職場は恩賜林(県有林)の保護・管理を主な仕事としており、新たな森林の活用方法の 1 つとして、森林と人との共
生林づくりを進めています。そこをフィールドとして、森林環境教育プログラムの企画と実践が行えるようになること、そ
のためのマネジメントスキルの習得、さらにネットワーク作りのためのスキルの習得を目標に、私はキープ協会で 1 年間の
研修を受けました。
OJT を中心とした研修では、日々の事務所やフィールドの雰囲気を肌で感じることで、環境教育やインタープリテーショ
ンに関することだけでなく、季節の捉え方やコミュニケーションの取り方など、そこに一緒にいるからこそわかる、多くの
ことを学びました。スタッフや参加者をはじめとする多くの人との出会いは、今までの自分になかった新たな視点や考え方
を知る機会となりました。ともに学び合い、支え合った同期の実習生や研修生は、多くの時間を一緒に過ごし、同じような
ことに悩んだり、喜び合った仲間であり、今でも交流は続いています。また、環境教育事業部だけでなく、キープ協会全体
として、研修生を迎え入れてくれる雰囲気がとてもうれしかったです。
さらに、自分の職場から一歩離れてみることで、これまでの自分自身や仕事について振り返ることができ、今まで見えな
かった部分や新たな可能性に気付くことができました。とくに、自分のフィールドのすばらしさを改めて認識できたことは、
今後につながる大切な発見になりました。
研修を終えて、自分の職場に戻り、キープで当たり前にやっていたことが、実は当たり前にはできないことだったんだと
気付くことがあり、改めて「キープってすごい」と思いました。そのような環境の中にどっぷり身を置いて、じっくり学ぶ
ことができる機会を与えて下さった関係者の方々に感謝をし、この経験を次へ活かしていくことが私の役割だと思い、奮闘
している毎日です。
(2010 年度研修生:富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合 渡辺香織)
おもな実績(敬称略・順不同)
●2000 年~現在 日本環境教育フォーラム自然学校指導者養成講座 実地研修(OJT) 【6 ヶ月】
●2006 年~現在 独立行政法人 国際協力機構 日系研修「環境教育指導者及び施設運営者養成」コース【7 ヶ月~9 ヶ月】
●2012 年現在
山梨中央銀行派遣研修【キープ協会全体で 12 ヶ月、環境教育事業部で 1.5 ヶ月】
●2011 年 環境省エコツーリズムガイド育成研修 実地研修(OJT)【2 ヶ月】
●2010 年 富士吉田市外ニヶ村恩賜県有財産保護組合 【12 ヶ月】
●2010 年 田舎自然体験案内人育成事業【12 ヶ月の内 1 ヶ月をキープ協会で受入】
●2007 年~2009 年 環境省エコインストラクター人材育成事業 実地研修(OJT) 【5 ヶ月】
●2000 年~2001 年 青年海外協力隊「環境教育」派遣候補生【1 ヶ月・ 5 ヶ月】
※その他、大学からのインターンの受入れ(2 週間以上)実績あり
研修費用のご案内
キープ協会の研修生受入れ事業は、ご要望に応じてオーダーメイドで企画運営いたします。まずは、研修の目的、希望期間、
人数、研修生の情報、予算などをお知らせください。費用は大きく、プログラム費(研修全体の企画立案・マネージメント、指導にあ
たる職員の人件費、諸経費等)と生活費(食費、寮費等)が発生いたします。
研修の実際
展示施設での解説風景。日々の来館者と
のやりとりは学びの宝庫です。
イベントでの受付。事前準備から本番、
事後処理まで一連の流れを体験できる。
プログラム風景。見学、補佐、部分実施、
全体実施と段階を経て研修を深める。
会議風景。打ち合わせや評価会、日々の
裏側の部分が学べるのが研修の肝です。
スタッフトレーニングでの実習風景
年間100 時間程度の各種講義実習がある 。
事務処理や各種データ分析。野外のイメージ
が強いが、デスクワークは欠かせない。
公益財団法人キープ協会 環境教育事業部(キープ・フォレスターズ・スクール)
〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545
電話:0551-48-3795 (09:00~17:00) ファックス:0551-48-3228
メール:[email protected] ホームページ:http://www.keep.or.jp/ja/foresters_school
2012 年 8 月現在
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