第 173号 (平成 24 年 12月 1 日号) 福岡市立こども病院・感染症センター 総務課給食係 発行 虫歯になりにくい食事のしかた 食べる時間と食べ方に注目! 虫歯を予防する食事のポイントは3つあります。 ①口の中に食べ物が入っている回数を減らすこと ②口の中に食べ物が入っている時間を減らすこと ③よく噛んで食べること だっかい 私たちの口のなかは、ものを食べると酸性になって脱灰し、食べ終わると唾液 によって再石灰化されるということを繰り返しています。 つまり、口のなかに食べ物が入っている回数と時間が減れば、虫歯のリスクは 減るのです。 歯のために、もっともよくないのは、ダラダラと食べ続けること! 食事もおやつも、テーブルの前に座って「いただきます」と「ごちそうさま」と、 けじめをつける食べ方を身につけるだけで、虫歯を防ぐことにつながります。 また、よく噛んで食べると、上下の歯ですりつぶしている間に、歯ブラシの毛先 が届かないような奥歯の溝のヨゴレもとれてしまいます。 さらに、よく噛むことで唾液の分泌がさかんになり、口のなかを洗い流してく れるだけでなく、酸化を抑え、再石灰化も進みます。 乳歯にとってシュガーコントロールは大切! 食べ物のなかでも甘いものが虫歯になりやすいのは、作られる糖質がネバネバ して長時間、口のなかにとどまるからです。 乳歯は永久歯と比べると、とても弱い歯です。甘いものを食べても歯をみがけ ば虫歯にならないというのは大人の歯の話!乳児の歯は、歯みがきだけでは完 全に虫歯を予防できないのです。 砂糖を使った甘いお菓子を、口に含む時間・回数が多くならないように、砂糖 を使った食品(特に菓子類)に注意しましょう。 参考文献:「おっぱいと離乳食の新常識」(小学館)
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