63∼62ページ 61∼60ページ 1 〈囲み方は例〉 14 7 159 190 1 3 4 143 105 107 0 位取り記数法の理解を深めるため に,積み木の数を100のまとまりの 数と10のまとまりの数とばらの数に 分けてとらえ,「位取り板に●を使っ て表した数」や「数字で表した数」 と対応させます。 また,「位取り板に●を使って表 した数」を数字で表したり,「100 のまとまりが何個と10のまとまりが 何個とばらが何個と表現した数」を 「数字で表した数」と対応させたり します。 さらに,数の大小の比べ方として, 大きい位から順に数を比べればよい ことを取り上げています。 今後数が大きくなっても,位取り 記数法に基づいて数を表すので,今 の時期から位取り記数法を意識させ, しっかりと理解させます。 100までの数の学習範囲を広げ, 101∼199の数について,位取り記 数法を意識して数が表せるようにし ます。 位取りの原理は,数字を書く位置 (位)によって数の大きさを表すこ とです。そこで,まず,10のまとま りが何個あるか数え,10のまとまり が10個を超えると100のまとまりを つくることを促し,100のまとまり と10のまとまりとばらの数を答えさ せる出題にしています。そして, 100のまとまりの数は百の位に,10 のまとまりの数は十の位に,ばらの 数は一の位に書くことが意識できる よう,位取り板に数を書かせていま す。 150 122 105 120 185 158 102 10のまとまり,100のまとまりを つくって数えることは,0から9の数字で数を表し, 10にまとまると新しい単位をつくっていく十進法のし くみを理解するのにとても大切な活動です。 3 aでとまどっていたら,「5円玉で10円 をつくって○で囲もう。また,100円をつくって○で 囲もう。100円が何個と10円が何個と1円が何個になっ たかな?」などと,数え方を説明しましょう。 で,100のまとまりを○で囲まずに数え て,数がまちがっていたら,「100のまとまりを○で 囲んで,もう一度数えてみよう」などと,100のまと まりをつくって数えることを促しましょう。 また,「10のまとまりが□こ」の□や,位取り板の 十の位が空欄になっていたら,「100のまとまりが1 個とあと10のまとまりは何個あったかな?」などと 聞いて,「なかった」と答えたら,続けて,「ないこ とは,どんな数で表したかな?」などと声をかけ,0 を書くよう促しましょう。 31 101円∼199円の範囲で,財布の中の硬貨を使って, 指定した金額をつくらせてみましょう。このときも, 10円,100円をつくる活動を大事に取り組ませましょ う。 で,位取り板に●を使って表した数が理 解できない場合には,「百の位にある●の数は100の まとまりの数,十の位にある●の数は10のまとまり の数,一の位にある●はばらの数を表しているよ」な どと声をかけましょう。そして,例えばいちばん下な ら「百の位の1個の●は,100のまとまりが1個あるこ とを表すよ。十の位には●が1個もないので,10のま とまりはないことがわかるね。一の位の6個の●は, ばらが6個あることを表すよ」などと位取り板に●を 使って表した数の見方を説明しましょう。 ・(前の声かけで122が大きいとわかったら)122と 120を大きい位から順に比べていこう。百の位はどち らも1で同じだから,十の位を見てみよう。十の位も どちらも2で同じだね。一の位を見てみよう。122の 一の位は2,つまり,ばらが2個だね。120の一の位 は0,つまり,ばらがないね。122と120ではどちら が大きいかな? ・(122がいちばん大きいとわかったら)102と120 について同じように声をかけて比べましょう。 次のような の類題に取り組ませ,数字を 書く位置(位)が大切であることを意識づけましょう。 〔例〕 abで「15」と書いていたら,例えばa では,「一の位には●がないね。●がないときは,そ の位に0を書いて表すよ」「15だと,10のまとまり が1個とばらが5個だから,十の位に●が1個,一の位 に●が5個で表されるはずだよ」などと,位取り記数 法と結びつけて声をかけましょう。 6 bでは,aで正しく答えられたか確認し, 次のように2つずつ比べるよう声をかけましょう。 ・まず,102と122を比べよう。大きい位から順に数 を比べていこう。百の位はどちらも1,つまり,100 のまとまりが1個で同じだから,十の位を見てみよう。 102の十の位は0,つまり10のまとまりがないね。 122の十の位は2,つまり,10のまとまりが2個だよ。 102と122ではどちらが大きいかな? 百のくらい 十のくらい 一のくらい ● ● ● ● 答え103 百のくらい 十のくらい 一のくらい ● ● ● ● 答え130 百のくらい 十のくらい 一のくらい ● ● ● ● ● ● ● 答え133 百のくらい 十のくらい 一のくらい ● ● ● ● ● 答え131 また,例えば,「111」を書いて見せ,それぞれの位の 1は何が1個あることを表しているか聞いてみましょう。 答え 左端の1は100のまとまりが1個あること,真ん 中の1は10のまとまりが1個あること,右端の1 はばら(1)が1個あることを表している。 30
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