発表内容はこちら - 理研バイオリソースセンター

NBRPシンポジウム
「知的基盤としてのバイオリソースの現状と将来」
BRC 「実験動物マウス」:あなたのマウスを世界に発信
~マウスへのいざない~
Foundation for Discoveries
and
Access to the Future
バイオリソースセンター
小幡 裕一
吉木 淳
第28回日本分子生物学会年会
特別企画
平成17年12月8日
BRC
遺伝子機能の個体レベルでの解明と再構築
BRC
疾患モデル
創薬や診断・治療法等の開発のためのモデル
なぜマウスか
BRC
・小動物(体重~25g程度)
・高繁殖率、短期間成熟(2~3月)
・実験動物として長い歴史(~100年)
・様々な系統と科学的知見が集積
・実験の再現性を保証する
遺伝的に同一な動物、「近交系」の確立
・ヒトと同じ哺乳類、高い遺伝的相同性
相同遺伝子領域の90%以上が対応
・全ゲノム塩基配列情報が利用可能
・完全長cDNAライブラリーの充実
・遺伝子操作(導入・欠失)が可能
・発生工学的手法(胚操作、クローン技術等)が利用可能
どのような研究分野で利用できるか
BRC
・遺伝子機能の個体レベルでの解明と再構築
細胞周期・DNA修復・細胞死
シグナル伝達
発生・再生・幹細胞
老化
脳・神経
免疫・アレルギー・感染
・疾患モデル:病因解明
がん
痴呆等神経疾患
代謝性疾患(糖尿病・高脂血症等)
循環器疾患(高血圧等)
免疫・アレルギー性疾患(気管支喘息等)
・創薬と診断・治療法の開発のためのモデル系統
どんなマウスがあるのか
BRC
今年度の日本分子生物学会三菱化学奨励賞を受賞した
3研究者が作出・関与したマウス系統
INF関連遺伝子
KOマウス系統
(IRF3,7, 9-KO)
高岡晃教先生
オートファジー
(自食作用)
解析用Tgマウス
水島昇先生
AID遺伝子Tg ・
KOマウス系統
村松正道先生
1,600系統のマウスを維持
利用の多いマウス
「光る」Greenマウス
岡部勝先生
日本産野生マウス系統(MSM)
森脇和郎先生、城石俊彦先生
高脂血症疾患モデル(SHL)
松島芳文先生
維持系統の種類
BRC
• 近交系(遺伝的に同一:実験の再現性を保証。20世代以上
兄妹交配を繰り返したマウス)
• Knock Outマウス(標的遺伝子を相同組換えで欠失させた
ES細胞から作出したマウス)
• Knock Inマウス(KOマウスと同様の原理で標的遺伝子を目
的の遺伝子(例:SNP)と置換させたマウス)
• Conditional KOマウス(Cre-lox Pシステムにより、目的と
する組織で特異的に遺伝子を欠失させたマウス)
• Cre-Zoo(Creリコンビネースを様々な組織特異的プロモー
ターにより発現させたTgマウス:Conditional KOマウスを作
出するため)
BRC
• Transgenic(Tg)マウス(目的とする遺伝子を受精卵に注入
し作出したマウス)クローンマウス(体細胞の核移植により作
出したマウス)
• コンジェニックマウス(他系統由来の目的とする遺伝子の領域
のみを交配により他の近交系により導入した近交系)
• コンソミックマウス(特定の染色体をまるごと導入した近交系)
• リコンビナント近交系(2つの異なる近交系由来の染色体をモ
ザイク状に持つ近交系)
• 野生由来近交系マウス(実験用マウス, M.m.domestics の
近縁亜種, M.m.molossinus等)
• 自然発生突然変異マウス
• ENU誘発突然変異マウス(理研GSC・Mutagenesis
Project)
• ES細胞株
理研BRC提供するマウスリソース
BRC
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マウス(つがいが原則)
凍結胚・凍結精子
組織・臓器
ES細胞(核移植胚を含む):細胞バンク
MSM BACライブラリー:DNAバンク
その他、ご相談に応じます。
BRC
RIKEN BRC 総合カタログ
新版(第7版)
大好評・配布中
(本体無料・郵送料のみ)
申込みは
シンポジウム会場入口
もしくは
パネル展示会場にて
研修事業
リソース開発・保存・提供のための高度技術の研究者社会への普及
BRC
実験動物:マウス精子・胚の凍結保存方法
実験植物:植物細胞培養法
遺伝子: 組換えアデノウィルスの取扱い
微生物: 絶対嫌気性微生物の培養・保存方法
ターミナルRFLP法による腸内菌叢の解析
参加について
年1~2回・3~4日
少人数・個人指導
ホームページで開催・応募案内(4 ~5月頃)
リソースへの確保と利用の促進
BRC
知財権は移動しない!
提供条件の付加(利益の共有も含む)
科研費等
条件の遵守
知的財産権
リソース
開発者
大学・研究機関
寄託
MTA*
BRC
提供
MTA**
MTA*: 生物遺伝資源寄託同意書
MTA**: 生物遺伝資源提供同意書
寄託者にとってのメリット
・ 権利の確保
・ 論文引用機会の増加
・ 共同研究の機会の増大
・ 貴重なリソースの安全な保管
・ リソースを維持・分与するための作業・経費・スペースの軽減
・ リソースの高品質化
利用者
BRC
Federation of International Mouse Resources
(FIMRe: http://www.fimre.org/)
世界に現存するマウス系統は約1万と推定され、今後爆発的な増
加が予想される。マウス系統の凍結胚・配偶子、ES細胞及び生
体を保存・維持し、研究コミュニティーに有効かつ効率的に提供
することを共通の目的として、世界の主要なマウスリソースセン
ターが国際連盟を組織し、発足させた。
背景:欧米における網羅的マウス系統開発の動き
米国: NIH Knock Out Mouse Project (KOMP), 50 M USD
カナダ: The North American Conditional Mouse Mutagenesis Project
(NorCOMM), 20 M Canadian Dollars
欧州: European Conditional Mutagenesis Program (EUCOMM), 13 M Euro
FIMReの創立メンバー及び理事
Japan:
•Center for Animal Resources and Development, Kumamoto (CARD)
•RIKEN BioResource Center, Tsukuba (RBRC)
United States:
•The Jackson Laboratory, Bar Harbor, ME (JAX)
•Mouse Mutant Resource Regional Centers (MMRRC: 4機関)
•Mouse Models of Human Cancer Consortium, Frederick, MD (MMHCC)
•American Type Cell Collection, Manassas, VA (ATCC)
Canada:
•Canadian Mouse Mutant Resource, Toronto, Ontario (CMMR)
Europe:
•European Mouse Mutant Archive (EMMA: MRC, GSFを含む6機関)
Australia:
•Australian Phenomics Facility, Canberra (Aus)
FIMReでの検討事項
・Nov 19-21 2004, The Mouse Resource Centers Roundtable Meeting;
The Jackson Laboratory (Bar Harbor, ME)
・Apr 21-23 2005, 2nd Mouse Resource Centers Roundtable Meeting;
Rome, Italy
・Oct 9-10 2005, the 3rd FIMRe Meeting; Bethesda MD
・May 22-23 2006, the 4th FIMRe Meeting; RIKEN BRC, Tsukuba, Japan
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Education and Marketing
Informatics → IMSR
ES cells
Intellectual Property Issue
Procedures
Health Monitoring
Genetic Quality Control
Administration and Finance
FIMRe Memorandum of Understanding
FIMReの活動の一環として、国際的データベース(IMSR:
International Mouse Strain Resource)を構築し、世界中のマウ
スのOne-Stop Shop(所在・特性情報検索機能等)の実現に成功
登録されたマウス約6500系統: BRCのシェアは第2位。
BRC
http://www.informatics.jax.org/imsr/index.jsp
Welcome to the International Mouse Strain Resource (IMSR)
Search IMSR for strains or mutants
For each strain listed in the IMSR, users can obtain information about:
•Where a strain is available (Holder Site)
•In what state(s) a strain is available (e.g. live, frozen, germplasm, ES cells)
•Links to further information about a strain
•Links for contacting the holder to order a strain or send a query
Example Search Result:
Strain/Stock
Designation
Holder
Site
State
Key
Strain Type(s)
B6.CBIsgf3gtm1Ttg
RIKEN
BRC
live
congenic strain,
mutant strain
Strain/Stock
Synonyms
Chr
14
Allele
Symbol
Allele
Name
Gene
Name
Mutation
Type(s)
Isgf3gtm
targeted mutation 1,
Tadatsugu Taniguchi
interferon dependent positive
acting transcription factor 3
gamma
targeted
mutation
1Ttg
National BioResouce Project (NBRP)
BRC
バイオリソース勢ぞろい
2005年12月7日~9日 9:00~18:30
ヤフードーム 1F控室
マウス
駐車場・ドーム内道路
ホークスタウンモール・Zepp Fukuokaへ→
BRC
ご要望・ご質問・ご相談は
[email protected]
ホームページ
http://www.brc.riken.jp/