就活マナー講座

就活マナー講座
~採用担当者の視点から~
改訂2014.10.1
1、メラビアンの法則
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンは、「人は第一印象で他人を評価する」という点に注目しました。
外見、話し方、話の内容の3つの中で、どれが一番、第一印象として残るのかを調べたものが「メラビアンの法則」です。
第一印象はどのような項目があるか?
(1)外見(視覚情報)
・見た目、表現、視線、身振り
(2)話し方(聴覚情報)
・声の質、速さ、大きさ、口調
(3)話しの内容(言語情報)
・言葉そのものの意味
就職活動における第一印象とは?
(1)服装(身だしなみ、キチンと感)
(2)髪型(長さや、ヘアカラー、もみあげ)
(3)表情(笑顔)
(4)視線、態度、お化粧
第一印象が占める割合
%
%
%
人が第一印象を判断するのにかかる時間は・・・『約8秒』と言われています。
面接でたとえると・・・
「ドアをノックして入口に立ってから歩いて椅子の横に立ったとき」
この間に面接官は皆さんを観察しています。
「キチンとした身だしなみ」と「大きな声で元気良く挨拶」をすることで第一印象の93%がクリア出来ます!
2、気をつけるべきポイント
(1)合同企業説明会
企業・・・良い学生を探す場所
学生・・・自分にあった企業を探す場所
⇒第一印象の良い人
「真剣な態度」「聞く姿勢」「表情」は採用担当者に覚えていただけます。
(2)会社案内の取り扱い
「会社案内の取り扱い=企業への想い」
①書類の受け渡しをする際は、両手で受け渡しをしましょう。
②受け渡し時には「挨拶」をしましょう。
③会社案内書は折ったり、丸めたりしないように大切に取り扱いましょう。
(3)お礼をしましょう
合同企業説明会終了後、興味のある企業には、再度ブースへ行き、本日のお礼をしましょう。
⇒採用担当者に顔と名前を覚えて頂くチャンスです。
⇒名刺を頂ける可能性があります。
※積極的な行動・・・挨拶のピッチャー型とキャッチャー型
・ピッチャー型
自らのタイミングで挨拶をする人。積極的な人。
・キャッチャー型
相手の出方を待つ人。若干消極的な人。
⇒ ○
⇒ △
(4)会社説明会
企業の中では、会社説明の時点で第一次選考をおこなっている企業もあります。 ⇒会社説明会だからといって不用意に参加すると、その日で終了してしまうことにもなりかねません。
※会社説明会はすでに選考の場
会社説明会は、すでに選考の場であるということを忘れないようにしましょう。
人事は、会社説明をしながらも、皆さんの身だしなみや聞く姿勢、態度をチェックし、メモをつけています。
実施されるアンケートも真剣に記入しましょう。
(5)人事採用担当者の実状
企業側は学生全員と会いたくても会う時間が持てません。
⇒物理的に会う機会が難しいなら第一印象の良い人から会う。
※第一印象を良くするということは就職活動を進める上で一番大切なことになります。
会社説明会
3、第一印象向上のポイント
(1)身だしなみ
服装に気を使い自分の印象を良くしましょう。
(2)清潔感
シワや汚れ、髪型、メイクに注意しましょう。
万人に好まれることが重要なポイントです。
(3)社会人マナー
挨拶や礼儀作法、言葉使いを学びましょう。
4、挨拶が基本
挨拶はマナーの基本です。
積極的、スマートに挨拶をすることで、好印象を勝ち取りましょう。
■数多くの学生の中から、顔と名前を覚えて頂く。
■好印象を与えることで、採用担当者面接官から注目して頂く。
5、挨拶のポイント
笑顔
元気
(1)口角を1cm上げましょう。
(1)声の大きさとトークスピードに注意しましょう。
(2)上の歯を8本見えるように意識しましょう。
(2)聞き取りにくい声の大きさや、早口に気をつけましょう。
(3)目尻を下げましょう。
6、お辞儀の使い分け
基本姿勢
会釈
15度
敬礼
30度
軽くあごを引いて、背筋を伸ばしましょう。受付での挨拶の時
お礼をする時
社内で人とすれ違った時
最敬礼
45度
おじぎの中でも、
一番丁重な形式で、謝罪を
する場合に使います。
7、コミュニケーションの基本
挨拶の次に大切なのは「コミュニケーションです。」
コミュニケーションの基本は・・・『相手の話を良く聞くこと』です。 ⇒
相手の話を良く聞くには何をどうしたら良いでしょう?
相手に好印象を持って頂くには・・・『聞く姿勢』が大切!
(1)話し手に顔と視線、体を向けましょう。
(2)バリエーションに富んだあいづちをしましょう。
(3)話し手の内容に合わせて、表情を変えましょう。
(4)メモを取りましょう。
「聞く姿勢」 着座の注意点
背筋を伸ばす。=“誠実感”が伝わります。
10cm
背もたれにかからないように、10cmほど
開けて座りましょう。背筋を伸ばしましょう。
目線は、話し手に向けるようにしましょう。
話をする際は、“目を見て話”をしましょう。
背もたれにかかると、状態が上づり偉そうな印象を与えます。
また、目線も上目使いになります。
あいづち
相手に気持ちよく話せるようにするには「あいづち」が大切!
あいづちは「きちんと聞いています」「理解しています」というシグナルです。
相手からは「誠実」「興味があるのかな」等、好印象を抱きやすくなります。
逆に無反応な場合、「話を聞いていない」「理解していない」など悪い印象に受け取られます。
8、電話マナー
電話は、見えない相手と言葉を交わします。就職活動においては、大切なコミュニケーションツールです。マナーのポイントを抑えましょう。
(1)準備
①聞きたいこと、用件を書き出しておきましょう。
②筆記具、メモ、スケジュール帳を準備しておく。
③担当者の所属部署、役職、名前、電話番号を確認しましょう。
④静かな場所で電話をしましょう。(風のない場所)
(2)電話の注意事項
曜日や時間帯によって、迷惑を掛けそうな時の電話には注意をしましょう。
※注意!!避けるべき時間帯
①会社の始業直後、終業間際(就業時間の確認)
②昼休み(11:30~13:30頃)
③月曜日の午前中(週明け)
④金曜日の夕方(週末)
⑤月末、月初
9、会社訪問の注意点
(1)身嗜みの最終チェックをしましょう。
(2)携帯電話は電源を切りましょう。
①髪型が崩れていないか。
②ネクタイが曲がっていないか。
③スーツに汚れや埃がついていないか。
マナーモードにしていても、静かな面接会場では、
バイブレーションの音が響きます。
控え室の待ち時間でも携帯電話の操作はさけま
しょう。
10、コート着用のマナー
コートは建物に入る前に脱ぎ、建物から出た後に着用しましょう。
コートの綺麗なたたみ方
⇒
コートの両肩に手を
入れます。
⇒
肩先を合わせます。
⇒
右手でコートの肩先
をつまみ、コートの半
身を裏返しにします。
⇒
コートを半分にした
ら、衿を立たせ整え
ます。
⇒
コートの端を合わせ
ます。(裾がまっすぐ
になるようにしましょ
う。)
⇒
コートを半分に折り
返します。
脱いだコートの置き場所
面接時は、床に置いた鞄の上に置きます。
コートの長さに応じて、三つ折か四つ折にして置きましょう。
ただし、面接時に鞄から書類を取り出しやすくするために、
左記の写真のように鞄の後ろに置くこともお勧めします。
完成です!!
11、名刺のマナー
就活にとって名刺を受け取るということは、採用へのステップ。
受け取りの所作をスマートに行うことで、印象をアップさせましょう。
名刺の受け取り方-1
名刺を頂く際は、名刺入れをお皿がわり
にして受け取ります。
名刺を受け取る際には企業のロゴや
相手の名前を指で隠さないように注意し
ましょう。
名刺の受け取り方-2
名刺を受け取るときは両手で受け取ります。
名刺を受け取ったら、「お名刺頂戴します。」と
頂きます。
胸の前に掲げて、所属・役職と名前を確認しましょう。
名刺の受け取り方-3
その場の挨拶が終了する迄、
名刺はしまわないのがマナーです。
その場での名刺への書き込みや、
お尻のポケットにしまうのはNGです。
名刺入れがない場合は、会社案内の
封筒に入れ、大事にしまいましょう。
M E M O