― ― ― ― ― ― ― ― ― ― -― ― ― ― ― -大 樹 通 信 平 成 2 0 年 度 7.8 月 号 巻 頭 言 ― ― ― ― ― 「プロセスを楽しむことができる人間に育てよう」その 2 園長 高杉美稚子 最近は、自然災害と、家庭内殺人や無差別殺人のニュースを見るにつけ心を痛めていま す。今年度最初の被害は、ミャンマーのサイクロンによる被害でした。洋史理事長と私が ミャンマーの恵まれない子ども達の支援をしていることは、既にご存知の方も多いと思い ます。 支援を始めたきかっけは、電気や水道の設備も不十分で、日本から寄贈されたたった一 つ の 井 戸 に 頼 る 小 学 校 を は じ め 、幼 児 教 育 は 始 ま っ た ば か り の よ う な 実 情 を 知 り 、7 年 前 、 子ども達にカスタネットを寄贈するという機会に恵まれ、そこから子ども達は音楽教育を 受けたことがないので、是非音楽会を開催して音楽を教えてほしいという話になったから でした。 2 年の月日がたち、ただ時々、ミャンマーに行って小学校を支援するより、この国の幼 児 教 育 の 発 展 に 手 を 貸 す 方 が 、私 た ち の 力 を 発 揮 で き る の で は な い か 、最 終 的 に は 彼 ら を 、 本当の意味で支援することになるのではないかという考えに至り、幼児教育ができる先生 を育てるお手伝いをするようになりました。小さな民家を改造し、ボランティアで幼児発 達センターを始めたのが 5 年前でした。 毎月、二人の収入のお小遣いの部分からわずかな金額の支援です。 し か し 、 物 価 が 、 1 0 か ら 20 分 の 1 の 国 で す か ら 、 何 が し か の 足 し に は な る の で す 。 そ し て 10 人 の 先 生 が 育 ち 、 今 年 の 1 月 に は新しい幼稚園が完成したのでした。 水事情が悪く、未だ、井戸も無い家がほとんどで、川で洗濯したり、体を洗ったりもし ています。電気も来ていない家も多く、日常、安定して、電気を使用するには、自分の家 で発電機を買って用意しておく必要があります。詳しくは、吉塚ゆりの樹幼稚園のホーム ペ ー ジ の 平 成 18 年 度 の 巻 頭 言 2.3 月 号 を 読 ん で い た だ け れ ば ミ ャ ン マ ー の 様 子 が 理 解 し て 頂 け る と 思 い ま す の で 、ぜ ひ 読 ん で み て 下 さ い 。そ ん な 中 で の サ イ ク ロ ン の 被 害 で し た 。 そして、中国の大地震、日本で次々に起こる地震、地球が壊れて行っているのではない か と 感 じ ま す 。 20 年 前 子 ど も の 体 を 考 え た 、 地 球 に も 人 に も 優 し い 園 舎 を 作 ろ う と 思 い 立 っ た 頃 は 、エ コ に つ い て 、C O 2 の 削 減 に つ い て 考 え て い る 人 は ご く 限 ら れ た 人 で し た 。 今でこそ、テレビでこの言葉を聞かない日はないのですが、理解をまだ得られないそん な 中 で の 10 年 前 の 吉 塚 ゆ り の 樹 幼 稚 園 の 園 舎 建 築 で し た 。 そ し て 、 今 こ の 考 え は 違 っ て いなかったと、最近の自然災害を見て確信しています。 玄海ゆりの樹幼稚園の新しい園舎も、エコを考えた自然にも人にも地球にも優しい建築 になっていることはすでにご存知の通りです。 そして、次に悲しいのが、見ず知らずの人に怒りをぶつける事件です。自分の子どもが 事 件 に 巻 き 込 ま れ る 事 が あ っ て は な ら な い 事 で す が 、そ の 加 害 者 に な る こ と は も っ と 辛 い 、 苦しいことです。 も う 一 度 、ゆ り の 樹 幼 稚 園 の 教 育 に 対 す る 考 え 方 、( 一 人 一 人 が 自 分 を 好 き に な る こ と 、 自分に自信を持って生きること、自分の感情に気づいて、どんな自分も受け入れ、他人に 振り回されず、自分で選択決断し、この地球を、自分の人生を、そのプロセスを楽しみな がら、自分の足で歩いていく事)の意味を考え直さなければなりません。そして、植物に も、動物にも、人にも、地球にも小さな思いやりを持つことの気持ちを とり戻すことが大切なのだと思います。 さて、6月号の続きのお話です。少し重複しますが、 5、 本 当 の 自 分 を 隠 し 、 フ リ を し な い 。 の 続 き か ら 始 め ま し ょ う 。 少し、難しい話になってきますが、少しお付き合い下さい。また、まじめなお母さんほ ど、自分と向き合って苦しくなるものです。と同時に向き合ったお母さんほど、問題を解 決していくのです。その解決方法も身に付いてきます。他人のせいにしないで、自分のど こに問題があるのか受け止めた時こそ、自分が変われる時だからです。 自 分 が 変 わ ら な い 限 り 、人 は 変 わ り ま せ ん 。「 他 人 と 過 去 は 変 え ら れ な い 。自 分 と 今 は 変 え ら れ る 。」 の で す 。 だ か ら 、 少 し 苦 し い と い う こ と は 解 決 が 近 い と い う こ と で す ね 。「 夜 明け前が一番暗い」のです。そして必ず夜明けは来ます。夜をじっと我慢した時に夜明け はやってきます。そして夜明けが一番すがすがしいのです。そう思ってしばらく読んでく ださいね。 さ て フ リ を す る こ と の お 話 で す 。「 人 生 は 舞 台 で あ る 」 と い う 言 葉 も あ り ま す の で 、「 一 生自分はこう生きる」と嫌な自分も受け止めた上で自分が決めた一生なら、それはその人 の自己決断ですから、その生き方も悪くはありません。しかしながら、本当の自分がイヤ で、その姿を見たくなくてフリをし続ければ、いつかそんな自分が嫌になってきます。な ぜなら、フリをし続けている自分を自分は知っているからです。本当の自分はこうでない ということがわかっているからです。では、フリをすることはなぜ怖いのでしょうか。 こんな例を想像してください。ここにチョコレートがあるとしましょう。 ①1 つ目の反応は本当に良い子の反応です。 本 当 に 良 い 子 は 心 か ら 相 手 へ の 思 い や り で 、自 分 が あ げ た い か ら チ ョ コ を あ げ る の で す 。 子どもはチョコが好きだから、あげたくない。心はイヤが本当です。だから、本当はイ ヤでいいのです。それは当り前の姿です。イヤと言えることがまずは大事ですね。そし てその次はあげることを自ら決断出来る子どもに育てることです。 ②チョコをあげることを自分で選択し決断する。 →これがゆりの樹幼稚園の教育方針-自立の循環-の図ですね。 チョコをあげたくなくてイヤと言い続ける子どももいます。これを「そうイヤだったん だ ね 。 ち ゃ ん と 嫌 と 言 え た こ と は す ご い ね 。」 と 先 ず は く み 取 っ て あ げ 、 そ し て 「 あ な た は こ れ か ら ど う し た い の 」と 、自 分 の 気 持 ち に 気 づ く 言 葉 か け を し て あ げ る と 決 断 で き る 方 向 に 進 む の で す が「 親 の 言 う こ と を き か な く て ど う し て な の 」と 親 が 子 ど も の 気 持ちを分かってあげないと子どもはますます反抗します。 ③ 反 抗 す る 子 ど も → 子 ど も の イ ヤ は 本 当 に イ ヤ で は な く て 、『 何 と か 工 夫 し て く れ 』『 助 け て く れ ー 』『 わ か っ て く れ 』『 ど う 生 き て 良 い か わ か ら な い よ う 』『 お 母 さ ん の 言 う 通 り に し て 来 た の に こ う な っ た し ま っ た じ ゃ な い か 』 と 言 っ て い る の で す 。「 死 に た い 」 は 本 当 に 死 に た い で は な く 、『 死 に た い ほ ど 苦 し い か ら 何 と か し て く れ 』 と 言 っ て い る のです。 でも、反抗は我慢するより良いのです。ウサギの実験で、木でつつかれて、苦しさを 抑圧したウサギは、ストレスがたまって胃潰瘍になるという結果が出ています。木にか み付いたウサギは胃潰瘍にはならないのです。だから、反抗してくれてありがとう、嫌 な気持ちを伝えてくれてありがとうと思うことです。まずは受け入れることです。マイ ナスの感情を出してくれてありがとう、出したことが良かったと思うことです。 むしろ、マイナスの感情を母親に出せるところを作ってあげることが子育てでは大事 な の で す 。そ し て 意 外 な こ と に 受 け 入 れ た と た ん 、子 ど も は 素 直 に な っ て く れ る の で す 。 不思議ですね。 又、時に、親が反抗と思っていることでも反抗でない場合もあります。歯医者に行き たくない、と子どもが言う時これは反抗ではなく当たり前の行動です。痛いのだから行 きたくないのが当然です。それを親が勝手に自分の思うようにならないから、反抗と感 じているだけなのです。親の思い通りにしようとするから、子どもが退くことが許せな くて反抗ととってしまうこともあることを知っておいて下さい。本当の反抗か親の都合 が優先になっているのか、考えてみる必要があります。だからその時は「お母さんが一 緒に言って、優しくしてもらうよう言ってあげるから一緒に行こうね」と具体的に言っ てあげればそれで良いのです。 そして一番困った姿がしたくないのに人前だけ良い子のフリをすることなのです。 ④良い子フリをする子ども→この場合の例で言うと、チョコをあげたくないのに嫌わ れたくないから、あげるという行動になります。従順なフリをする子どもの姿が実は一 番怖いのです。 良い子のフリをし続けた子どもはどんな大人になるのでしょうか。 1 つのタイプとしては、自己反省過剰型、自己消滅型です。→自分がすべて悪い、自 分さえいなければ、自分を責める子どもは、引きこもり、鬱になる。そしてリストカ ットする可能性があります。 2 つ目のタイプは攻撃型になって事件を起こすタイプです。そして最近は、これが、 外 に は 出 せ ず 、家 庭 内 に 向 け ら れ る か 、見 知 ら ぬ 人 に 向 け ら れ て い る 傾 向 が あ り ま す 。 で は 、な ぜ 良 い 子 の フ リ を す る の で し ょ う か 。そ こ で「 誰 に と っ て 良 い 子 か 」が 問 題 に な っ て き ま す 。「 自 分 が 自 分 に と っ て 良 い 子 」 で あ る な ら ば 、 人 が 見 て い よ う が 、 見 ていない所であろうが、自分が信じたことをします。 こ れ も「 ゆ り の 樹 幼 稚 園 の 教 育 方 針 ― 心 の 教 育 、ま た は 平 成 19 年 度 に 作 っ た ゆ り の 樹 幼 稚 園 が 考 え る 10E」( 自 分 の 感 情 に 気 づ い て 、人 が ど う 思 う か と か 、人 か ら 言 わ れ た か ら で は な く 、自 分 が 心 地 良 い か ら す る 、自 分 が ど う し た い か を 決 断 し 実 行 す る 、そ し て そ の 過 程 を 楽 し み 、そ の 思 い を 伝 え る こ と が で き る 、そ う す る と 本 当 の 人 間 力 が 発 揮でき、自分の人生を自分の足で歩くことができるようになる)ですね。 怖 い の は「 他 の 人 に と っ て 良 い 子 」に な る こ と で す 。特 に 母 親 に と っ て 良 い 子 の な る こ と で す 。本 来 は 、母 親 の 前 で は 本 当 の 自 分 が 出 せ る は ず な の で す 。と こ ろ が 母 親 を 信 じ ら れ な い と 、母 親 に 対 し て ニ コ ニ コ し て い な い と 、不 安 に な る の で す 。ま た 母 親 が ニ コ ニ コ し て い な い と 不 安 に な る の で す 。だ か ら 母 親 の 言 動 に お び え て い る 子 ど も は 母 親 の ニ コ ニ コ 笑 顔 が ほ し く て 良 い 子 の フ リ を し 続 け る こ と に な り ま す 。そ れ は そ う し て い ないと母親に見捨てられると思っているからです。 母親が安生の地ではなく母親が世間になっているからです。世間体を気にするという 言 葉 が あ り ま す が 、外 界 が 世 間 な ら ま だ い い の で す 、内 側 の 母 親 の 懐 で は 十 分 自 分 を 出 し て も 甘 え ら れ る と い う 信 頼 が あ る こ と が 大 切 で す 。十 分 に 甘 え ら れ て い る 時 、外 界 に 対 し て は 自 信 を 持 っ て 決 断 で き る の で す 。失 敗 し て も 安 心 し て 飛 び こ め る 懐 が あ る か ら で す 。と こ ろ が 母 親 が 世 間 に な る と 、母 親 に 対 し て も い い 子 で な け れ ば い け な く な り ま す 。そ し て 、あ げ た い か ら あ げ る の で は な く て 、見 捨 て ら れ た く な い か ら 、嫌 わ れ た く ないからチョコをあげるようになるのです。良い子のフリをしはじめるのです。 も ち ろ ん 、良 い 子 が 悪 い の で は あ り ま せ ん 。よ い 子 の 行 動 は い い の で す 。チ ョ コ を あ げ る と い う 行 動 は い い の で す 。同 じ 行 動 で も 、な ぜ そ う す る の か と い う 動 機 が 一 番 大 切 な の で す 。 問 題 は 行 動 で は な く 、 動 機 、 奥 底 に 秘 め た 感 情 や 気 持 ち が 問 題 で す 。そ こ が 重 要 な の で す 。ど ん な 感 情 で 行 動 し て い る の か が よ い 子 と 良 い 子 の フ リ の 分 か れ 目 で す 。 だから自分の感情に気づく事が大切なのです。どうかその違いに気づいて下さい。 誰 か に 好 か れ た い の は 人 間 だ か ら 、当 然 で す 。誰 で も 人 に 嫌 わ れ る よ り 、好 か れ た い 、 そ れ は 当 然 で す 。私 も そ う で す 。人 間 な ら 誰 し も で し ょ う 。そ し て そ れ は 、心 の 支 え が あ っ て 、心 が 満 た さ れ て 、自 分 の 人 生 に 目 的 が あ っ て 、自 分 が 自 分 の 人 生 を 達 成 す る た めのまじめ、良い子ならばいいのです。 何 度 も 言 う よ う に 問 題 は 動 機 で す 。相 手 に 不 満 な の に 、し た く な い の に 、イ ヤ な の に 、 そ の 気 持 ち を 抑 え て 、 相 手 に 認 め ら れ る 為 の ま じ め 、 良 い 子 は い け な い の で す 。今 、 自 分 が 行 動 し よ う と し て い る こ と が 、ど ん な 気 持 ち で や ろ う と し て い る の か そ の 動 機 が 大 切なのです。 不安で、嫌われたくわれたくないからするのか、相手が好きで、相手への思いやりか らするのかそこのところの違いです。思いやりからする子は自分のことも好きで、好き だから自分にも自信があります。不安で、嫌われたくわれたくないからする子は自分の ことも嫌いで、自分の中に嫌いなところがあるから自分のことにも自信が持てなくなり ます。それは本当に自分のやりたいことを自分で決断していなくて、人がどう思うかに 振り回されて、偽の決断をしているからです。 だから誰の為の良い子かが問題なのです。気に入られたいのは自分がす が る 相 手 の 為 で は あ り ま せ ん 。ま だ 自 分 の 為 だ と い え る 子 は 良 い の で す 。 でも、こんな子どもは、自分の為かといえばそうでもないのです。最後 には、自分の為ではなく、相手の為でもなく、自分が何の為にしている のかさえ分からなくなって、身動き出来なくなるのです。 だからどんな感情につき動かされて今その行動をしているのか、その動 機が大切なのです。 そして、挙句に、相手の為にして気に入られなかったら私がこんなにしてあげたのに と【のに】がでるのです。こんなにしてあげたのにと恨みを持つのです。これだけした のだから喜べとか、こうあるべきだと思っている時は必ず、こんなにしてあげているの に 、と「 の に 」が 先 に 出 て し ま い ま す 。更 に 憎 し み を 抑 圧 し 良 い 子 を 演 じ 続 け る の で す 。 何 の 為 に や っ て い る か 自 分 の 中 で 矛 盾 し 、葛 藤 を 起 こ し 、最 後 は わ か ら な く な っ て 透 明 な存在になるのです。 相手に気に入られようとして無理に自分を抑えて、相手に合わせて、挙句に「そんな ところがイヤ」と言われたら、その子はもうどうしていいか分からなくなります。でも その時はもう何が自分らしいのかさえ見失っているのです その結果としてこんな大人に育っていくのです。 ① 自分の感情に気づけない。喜びの体験も、悲しみの体験もできない。他人の感情に も気づけない。場が読めない。空気が読めない。自分や周りに対する思いやりや優 しさは育たない、自分が認められれば他人はどうでもいい冷たい人間になる。 ② 感情に気づけないので、好き嫌いがわからない。居心地がいいのか悪いのか判断で きないので、自分で選択決定できない。そして、自分がどうして良いか分からなく なる。→指示待ち症候群になる。挙句に全て人のせいにして悪口ばかりいう。指示 待ち症候群になるから自分の目標がなくなる。目標が決まらないから本当の自分の 力、人間力は発揮できない。 ③ 好き嫌いがわからないので五感がなくなる。美しいもの、汚いものが見えない。美 しい、汚い言葉の違いが分からない。美しい音楽が聞こえない。感じることが出来 ない、感動できない。美味しい物が分からない。素敵な香り、くさいにおいの違い が分からない。だから、ただ命をつなぐための食べ方、生き方しかできない。好き なことがない。趣味も人がしているからする、趣味を持たなければいけないから持 つようになる。そのこと事体を楽しめない。プロセスを楽しめない。人生を楽しめ ない。 ④ プロセスを楽しめないから、勝つか負けるか結果が全てになる。結果が全てで、そ の過程における努力などは評価しない、人を押しのけてでも、どんな手段を使って でも勝とうとする身勝手な人間になる。努力はしないで、濡れ手に泡を期待するの で、人に騙されやすくなる。結果だけを気にするので、結果が悪いと苦しむ。そし て自分の人生は全て終わったと全てを人のせいにして恨みつづけ、燃え尽きる。 ⑤ そのような本当の自分を出すと嫌われると思っているので、素直に本当の自分をだ せ な い 。人 と 心 が 触 れ 合 わ な い 。だ か ら 本 当 の 友 達 が 出 来 な い 。そ し て 孤 独 に な る 。 ⑥ 孤独はさびしいので、好かれたくてフリをする。フリをするときは、本当はこんな 自分ということは分かっているので、自分が嫌いになる。自分の中に嫌いな部分が ある限り、自己否定になる。ますます本当の自分からは遠ざかる。自分から遠ざか るから、ますます自分の感情に気づけなくなる。この繰り返し。フリをして、本当 の自分を裏切り続けることによって相手に憎しみをもつ。でも拒否されたくないか ら怒りを抑える→近い人に爆発する。家庭暴力がおこる。自分を隠すことにエネル ギーを使っていて、相手が見えない、人に騙されやすく人が信じられない→無差別 に爆発する こんな大人が出来上がっていくのです。そして今、こんな大人がニュースを賑わせている 気がします。だから、フリをし続けることが怖いのです。自分の感情は押し殺すより出し たほうがいいのですね。その出し方が問題です。ではどうやって行ったら良いのでしょう か 。そ れ を こ れ か ら 先 学 ん で い き ま し ょ う 。そ の 具 体 的 な 方 法 は 毎 月 の ミ セ ス カ レ ッ ジ「 子 育て講座」でわかりやすく、楽しく体験学習を通して実践していますからぜひご参加下さ いね。さて、子どものことばかり書きました。この次は、フリをすることの親編です。
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