第 2 章 ビジョンの理念と目指す将来像 (1)基本理念 これまで「スポーツ」といえば、野球やサッカー、陸上競技などいわゆる競技性の高いスポーツ がイメージされてきました。一方で、近年ではウオーキングや体操など生活に根差した健康目的の 軽運動や里山歩きが盛んになっています。また、誰でも気軽にできることを目的としたペタンクな どのニュースポーツなども浸透しつつあり、個人のライフステージや価値観にあった多様な形で運 動やスポーツを楽しめる環境が求められています。 更に、競技スポーツにあっては、種目やそのレベルが同じで、同じような価値観を持つ仲間を中 心に活動を楽しむ傾向にありました。しかしながら、これからは従来からの固定的なスポーツとい う枠を超えて、地域で健康目的の運動などを行っている人たちや団体、また福祉分野の活動とも連 携し交流することで、運動やスポーツをする機会のなかった人へも広がり、地域の「絆」が深まり まちの活性化につながるものと期待されます。 このように、個人にあっては、運動やスポーツには健康増進や生きがいなど生活の質を高め元気 にするという意義があります。と同時に、仲間づくりや青尐年の健全育成、更にはまちのにぎわい 創出など社会全体を活性化するという意義を持っています。 そこでこれらの「運動やスポーツ」の持つ二つの側面を踏まえて、本市ビジョンでは基本理念を 次のとおりとします。 基本理念 『あなたらしく わたしらしく 生涯スポーツを!!』 ~運動やスポーツで育む 豊かな心 元気な身体~ 運動やスポーツで一人ひとりが健康いきいき、活気あふれるまち丸亀 8 (2)基本目標 ・目指す将来像 する・市民一人ひとりが心も身体も健康でいきいきと暮らしている。 ・小さな子どもから高齢者、障がい者がともに運動やスポーツを楽しんでいる。 みる・一流選手のプレーをみて市民が感動し、夢と希望を抱いている。 ・スポーツイベントなどが地域のにぎわいを創出し、まちの魅力が発信されている。 支える・いつでも運動やスポーツができる場が身近にある。 ・いつでも運動やスポーツを支える多様な担い手がいる。 拡 げ る 創 つく る ・基本目標 「運動やスポーツ」で 心と身体の健康づくり 競技スポーツのみを運動やスポーツとする固定的な概念にとらわれることなく、乳幼児か ら高齢者まで年齢や性別を問わず、障がい者も市民一人ひとりが、生涯にわたって、いつで も、どこでも、それぞれのライフステージで自分にあった運動やスポーツを自発的に創りだ し地域にも拡げ楽しむことで、健康増進や体力づくりといった側面からも、生きがいをもっ ていきいきと生活できるように生涯スポーツ活動を推進します。 「運動やスポーツ」で 希望にみちたまちづくり 「香川丸亀国際ハーフマラソン大会」など市民交流やまちのにぎわいを創出するイベント を開催し、まちの活性化と全国への PR を図り、スポーツを通じたまちづくりを展開します。 また、一流のアスリートにふれることで市民に感動と勇気、夢や希望を抱く機会を提供し ます。地元プロスポーツチームと連携し、地域交流の場を設けて地域の活性化を図ります。 「運動やスポーツ」を 支える環境づくり 市民が身近なところで、いつでも気軽にスポーツを楽しむことができるよう、ハード・ソ フト両面から支えるしくみをつくります。 運動・スポーツ施設等の整備を充実するとともに、学校体育施設の開放や地区コミュニテ ィセンターを活用できるよう、多様なスポーツ活動の場を整備します。また、里山や海、川 などの豊かな自然を活かすとともに、生活の場などでもスポーツ活動を創りだせるように、 スポーツ情報の収集ときめ細かな情報提供を行います。 また、本市の特色を活かした地域におけるスポーツクラブの支援と育成、運動やスポーツ 活動を支える指導者やスポーツボランティアなどとともにスポーツ関係団体の育成と支援 を進め、市民が主体的に運動やスポーツ活動に取り組めるよう環境づくりを支援します。 9 (3)成果指標 (18 歳以上) 週 1 回以上「運動やスポーツ」をする人の割合が55%以上になることを目 ☆1 指します。 (平成 24 年 3 月「丸亀市スポーツに関するアンケート」) 37.9% 平成 28 年度 55%以上 ※国の目標 3 人に 2 人(65%程度) ☆2 1 年の間に「運動やスポーツ」をほとんどしていないという人の割合が、 20%以下になることを目指します。 (平成 24 年 3 月「丸亀市スポーツに関するアンケート」 ) 47.6% 平成 28 年度 20%以下 ※国の目標 限りなくゼロに近づける (健康状態によりスポーツを実施するのが困難な人を除く) 10 目標達成には 一人ひとりがそれぞれに目標をもって 運動やスポーツをすることが大切です! あなたの目標は? あなたの目標 例 ◇ ・この 1 年間ほとんど運動やスポーツをしていない人は、月に 1 回 日 を決めて運動やスポーツをしてみましょう! ・月 1 回ぐらい運動やスポーツをしている人は、毎週 1 回 曜日を決め て運動やスポーツをしてみましょう!(自転車通勤の日、歩いて通勤 する日など) ・週 1 回運動やスポーツをしている人は、週 2 回にしてみましょう! ・週 2 回運動やスポーツをしている人は、週 3 回にしてみましょう! ・週 3 回以上運動やスポーツをしている人は、 週 1 回 誰かを誘って一緒に運動やスポーツをしてみましょう! 毎日 運動やスポーツをしてみましょう! 11
© Copyright 2024 Paperzz