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進路課通信
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今回は、
「2012 年度の推薦・AO 入試変更点」
と「幼児教育系の養成」です。もし、わからないことがあれば、
気軽に進路室へきてください。
第2号
平成 23 年 7 月 4 日発行
山形県立酒田西高等学校進路指導課
2012 年度の推薦・AO 入試は、「学力重視」の傾向に!
推薦・AO 入試による入学者の基礎学力不足や、AO 入試の実施時期の過度の早期化などが問題視されはじめ、
2011 年度に文部科学省では規定変更が行われ、推薦・AO 入試の「学力把握措置」が求められている。
規定は主に次のようなものである。
1)「学力の重要な要素(基礎的・基本的な知識、思考力・表現力、学習意欲)の把握」を求め、高校で履修すべき科目
などの募集要項への明記を求める。
2)AO 入試の入学願書受付の開始を「8月1日以降」とする。(従来は規定なし)
3)推薦・AO 志願者の基礎学力を把握するため、
①各大学の検査(筆記、実技、面接等)の成績、
②センター試験の成績、
③資格・検定試験などの成績等、
④高校の評定平均値
の少なくとも1つを出願要件や合否判定に用いるべきである。
こうしたことを受け、
国公立大入試の選考方法について、
「センター試験を課す」推薦・AO 入試の導入や「センター試験を課さない」
から「課す」への変更などが目立ってきている。
AO 入試の日程についても、願書やエントリーの受け付けは、8月1日以降になった。
3年次生を中心に、志望大学の選考要件をしっかり確認しておく必要がある。誤った情報を持ったままにし
ないように、小まめに、各大学の情報を取り入れよう。今後とも「学力重視」傾向が進むと考え、1、2年次
生においては、学校の成績、センター試験の成績も見据えた推薦・AO 入試への対策が必要である。
その他、
“指定校推薦”を気にしている生徒もいるようだが、
“指定”という言葉にあまり惑わされないよう
にしてほしい。確かに、確実に入学できる方法かもしれないが、本当に「入りたい大学」を目指してほしいし、
自分の力が最大限伸びたところに入学してほしい。
尚、指定校推薦の一覧リストの本校3年次生への公表は、7月下旬頃である。毎年、各大学では、これまで
の合格者とその成績(これらを実績と読んでいる)
、入学者(特に推薦入学者)の成績等と、その高校の評判
や特徴などを考慮して、指定校推薦を出すかどうかを判断している。その基準は、非常に細かく、関係以外に
は非公表である。つまり、酒田西高とその大学との信頼関係で成り立っているものなのだ。
また、募集人数は各大学学部で1人がほとんどであるので、勿論、校内での競争になることもある。とにか
く、適性、成績、欠席の尐なさ、特別活動、志望の強さなどが校内選考では優位となる。詳しいことは、「進
路の手引き」を熟読すること!
看護系に続き、幼児教育系の高度な専門家の養成が始まる!
看護師などの医療専門家を養成することを目的とする学部・学科の新増設が続く中、それに次いで、児童学
科や子ども学科、小学校教諭、保育士、幼稚園教諭などの幼児教育の専門家を養成する学部・学科が増えてき
ている。
現在は、短大卒の幼稚園教諭や保育士が約8割だが、ここ数年、4年制大学卒者が増加。その理由には、尐
子化や、保護者の高学歴化(保護者がほとんど大卒以上)がある。尐子化により、子ども一人にかける教育費
の増加、子どもの教育に対し、より専門的な知識を備えた人を期待する傾向が出てきている。認可された保育
所へ入園できずに待機している問題(いわゆる待機児童問題)などから、保育士の人材不足の問題も明るみに
なってきている。また、育児放棄、幼児虐待などの深刻な社会問題に対し、専門的に対処できる能力を有する
保育士・幼稚園教諭の養成が急務とされている。
短大では、現場での「即戦力」としての養成、4年制大では、こうした問題に対し、専門的な知識とリーダ
ーとして解決能力を有する指導者を育成することが目的とされる。小学校教員養成課程を有する大学では、地
域と連携しているところが多く、例えば、山形市内の大学では、地域の小学校に行き、授業やホームルームの
手伝いをする「スクールサポーター制度」を取っている。「小学校英語」の必修化にともない、英語教育に力
を入れる大学も増えてきている。
(宮城教育大、山形大学、上越教育大、東北文教大、福島大学等)
ただ単に「子どもが好きだから」では、やっていくことが困難な仕事だ。将来志望する人は、どんな大学が
あるか調べるとともに、自分の適性を知るためにも、ボランティアで保育園や養護施設を訪問したり、子ども
と関わる活動に積極的に参加してみよう。ボランティア関連のクラスの掲示物をよくみるようにしたり、地域
の子ども会でサポートしてみたり、長期休暇中に、自ら、保育園・幼稚園等にボランティアに行くこともいい。
特に、推薦入試等を考えている人は、
「ボランティア」や「地域とのかかわり」は、必ず面接で聞かれる。
「東日本大震災」復興と学び応援プロジェクト「今こそ、学問の話をしよう」
http://www.wakuwaku-catch.jp/ouen_pj/index.html
このサイトには、
「人はなぜ学ぶのだろうか」
「自分は何を学んだらいいのだろうか」
「人にとって大事なことは何だ
ろう」というような思いを抱いたときに、考えるヒントになるような、あらゆる研究分野からの200人以上の大
学の先生方からのメッセージが掲載されています。何となくでも良いので、興味を持った先生、タイトル、学問分
野から検索していってみよう。
掲載例)
「ふたたび廃墟にたって」
中央大学/現代哲学
「自分で調べる力を!―マスコミは一面しか伝えない」法政大学/環境経済学