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3・3
「経済面」−政府の政策と経済を
結びつける
学習のポイント
>経済面では、主に政府の経済政策関連の記事が掲載される。
>政府の経済政策の記事を読むときには、その効果や影響を考えながら読
む。
¸
政府の経済政策がよく掲載される
総合面に続く各紙面はテーマ別に構成されています。総合面に続いて登場す
るのは「経済面」「金融面」です。まず経済面から見ていきましょう。
経済面には、主に政府の経済政策関連の記事が掲載されます。具体的には、
産業界の自由な活動を後押しする規制改革、少子高齢化時代にふさわしい老後
の社会保障制度を確立するための年金制度改革、財政再建のための公共事業の
削減や公務員の人員削減などです。
これら政府の経済政策は、当然、日本の景気や企業活動にさまざまな影響を
与えます。経済ニュースの背景にある政策についての知識をもち、経済記事を
「政策」の観点から捉えることは、記事を深く読み取るうえで非常に大切です。
日経新聞が政策に関するニュースを重視し、「経済面」に毎日さまざまな政策
記事を掲載しているのもそのためです。またこれは同時に、日本経済新聞社が
中央官庁に強いパイプをもっているためにできることです。
¹
政府の方針に気をつけながら読む
記事3−7は、総務省が検討している「駅ナカビジネス」への課税問題に
ついて報じた記事です。
「駅ナカ」とは、鉄道会社が駅構内に商業施設を誘致・展開すること、また
はその商業施設を指す言葉です。JR東日本グループなどが流通業態等の出店
の誘致を積極的に進めたことから、ここ数年で小売り・外食などはもちろん、
英会話スクールやエステサロン、マッサージ、理髪店などさまざまな業態が駅
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○
◆記事3−7 経済面では政府の政策を報じる
日経新聞の経済面
は、経済全体の方向に
かかわるような中央官
庁などの政府の政策が
掲載される。
左の「駅ナカビジネ
ス」への課税問題を扱
った記事では、総務省
の方針を前提とした東
京都をはじめとする各
自治体の課税強化の動
きや、鉄道各社への影
響を報じた。
(日本経済新聞2006年11月16日朝刊経済面)
構内に進出しました。最近では、JR東日本の「エキュート品川」や東京メト
ロの「エチカ表参道」など、駅構内に多店舗を集積した商業施設も登場して注
目を集めています。いずれも通勤・通学途中に気軽に立ち寄れる利便性から多
くの乗客を取り込むことに成功し、現在では鉄道会社の大きな収益源の一つに
なっています。
ただ、これらの駅ナカビジネスに対して、顧客を奪われる格好となっている
駅周辺の商店街などからは「税負担が不公平」との批判の声があがっています。
市町村(東京23区の場合は東京都)が課税する固定資産税の評価額が、駅用地
については周辺宅地の3分の1に抑える優遇措置がとられているためです。こ
のため、税負担の公平や税収増加を狙った東京都が、駅ナカ施設がある建物用
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◆記事3−13
マクロの視点とミクロの視点をあわせもつ
企業の新しい戦略に
ついてのニュースを読
むときには、その背景
を知ることが大切だ。
右は、コンビニエン
スストア業界大手のセ
ブン-イレブンの新戦略
についての記事。業界
内で勝ち抜くだけでな
く、他業態との競合で
も勝ち抜くための戦略
であることがうかがえ
る。
(日本経済新聞2005年9月2日朝刊企業総合面)
ショップなど低価格を武器とする他の小売業態との競争が激化してきました。
この値下げは、低価格戦略をとる他の小売業態に対抗するねらいがあります。
しかし大手のセブン-イレブンが値下げに踏み切ったことで、他のコンビニ
チェーン各社も追随せざるを得なくなります。値下げすればそれだけ収益性は
落ちますから、コンビニチェーン各社は対応策に迫られることになります。
コンビニエンスストア業界と他の小売業態との競争が激化していること、大
手のセブン-イレブンの動きによりコンビニエンスストア業界内の競争も激化
し、コンビニチェーン各社にはさらなる対応が迫られる可能性があること、な
どがこの記事からわかります。
このように企業総合面には、業界大手の動きが与える業界間競争や業界全体
への影響というマクロの視点と、業界内の各社の対応というミクロの視点とで
解説された記事が多く掲載されるので、この2つの視点をあわせもって読むこ
とが大切です。
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企業1面・2面で個別企業の詳細な情報をつかむ
企業1面・企業2面は、先述のように、企業の提携合併、新製品・新サービ
ス、設備投資動向、マーケティング情報などを幅広く伝える紙面です。
記事3−14は企業2面に掲載されたもので、電機メーカー大手の日立製作
所がインドで白物家電事業を拡大するという話題を伝えています。
「白物家電」と呼ばれる冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの生活家電は、国内
ではすでに市場が成熟化し、需要の大きな伸びは期待できなくなっています。
しかし、BRICs(「ブリックス」と読む。ブラジル・ロシア・インド・中
※
国の4ヵ国の頭文字をとった造語)
と呼ばれる注目の新興国の1つであるイン
ドでは、白物家電は現在も成長市場です。日本国内でも比較的需要の高い高価
格・高付加価値の白物家電は、インドの高所得層でも需要が高まっており、日
立製作所はまだ他の日本メーカーのインド進出が本格化していないうちに、事
◆記事3−14
企業1面・企業2面で個別企業の情報をつかむ
企業総合面が業界単位
の情報の記事で組まれる
のに対し、企業1面・企
業2面は、個別企業の情
報の記事で組まれる。
左の記事は、日立製作
所のインドでの事業拡大
を報じた記事。
企業1面・企業2面で
は、注目される大きな動
きを記事にして報じる。
(日本経済新聞2005年11月5日朝刊企業2面)
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