04-07-368_p001-028 04.7.29 5:46 PM ページ4 2 身だしなみは社会人へのパスポート 1 社会人としての服装の基準は、人に不快感を与えないこと。 2 清潔感と機能性を考え、自分の仕事場にふさわしい身だしなみを心が ける。 社会人としての服装 学生時代は決められた制服か、自分の好みで自由に服装を決めるかのどちら かだったと思います。社会人としての服装の基準は決まっています。それは、 人に不快感を与えないということです。この基準は、仕事中だけでなく、通勤 時にもあてはまるものです。制服のある職場だからといって、どんな服装で通 勤してもよいというわけではありません。 身だしなみの基本 社会人の身だしなみの基本は、清潔感と機能性です。どんなに高級なスーツ やのりのきいたシャツを着ていても、髪が乱れて肩にふけが落ちていたり、靴 がほこりだらけだったりしたら、だらしなく見えてしまいますし、動きにくい 服や靴では仕事にもさしつかえます。 おしゃれを楽しむことはすてきなことですし、流行の最先端も悪くはありま せんが、あなたの仕事場にふさわしいかどうかを判断して、自分の身だしなみ をチェックしてみましょう。 C 2006 JMAM ○ 04-07-368_p001-028 04.7.29 5:46 PM ページ5 第1章 ビジネスマナーは職場生活への第一歩 【身だしなみの点検】 男性 女性 【ヘアスタイル】 【ヘアスタイルと化粧】 ● ・頭にふけが出ていないか。 ● ・肩にふけが落ちていないか。 ● ・髪はぼさぼさになっていないか。 ● ・オフィスの雰囲気にふさわしいか。 ● ・長い髪は仕事中には束ねる。 ● ・勤務中はナチュラルなメイクにする。 ● ・香水をつける場合は、できるだけ香りの さわやかなものにする。 ● ・ラッシュの通勤時は、口紅を他人につけ ないよう注意する。 ● ・マニキュアはナチュラルな色にする。 ● ・デスクで化粧直しをしない。 【服装】 ● ・服は汚れていないか、ボタンはきちんと ついているか。 ● ・ワイシャツのエリやソデは、汚れたり、 すり切れたりしていないか。 ● ・ポケットが膨らみすぎていないか。 ● ・ネクタイは派手すぎないか。 ● ・ネクタイの結び方はおかしくないか。 ● ・ネクタイがよれよれになっていないか。 ● ・ズボンはプレスしてあるか。 ● ・裾は長すぎないか。 ● ・靴下は派手すぎないか。 ● ・靴や靴下に臭いはないか。 ● ・靴は汚れていないか、磨いてあるか。 【服装】 ● ・基本はジャケットにブラウス(シャツ)。 ● ・最先端の流行よりも、職場の雰囲気を考 える。 ● ・動きやすく疲れない服装にする。 ● ・アクセサリーは控えめにする。 ● ・全体のコーディネートを考えて品よくま とめる。 ■あなたがつく仕事には、どのような身だしなみがふさわしいでしょうか。先 輩の服装を思い浮かべながら考えてみよう。 1-1 会社生活のマナー C 2006 JMAM ○ 04-07-368_p061-077 04.7.29 5:10 PM ページ70 3 相談で信頼感を強める 1 相談は職場のコミュニケーションの第一歩であり、上司や先輩と互いに 理解しあうチャンスでもある。 2 相談する場合は、相手の都合を考えて了承を得てから行う。 相談はコミュニケーションの第一歩 仕事をしていると、いろいろな疑問や問題にぶつかります。そんなときは、 1人で悩んでいないで周囲の力を借り、少しでも早く解決するようにしましょ う。 第2章でも学んだように、新入社員は何でも聞けるという特権(質問する権 利)をもっています。また、相談されたほうも、信頼されているという実感が わき、うれしく感じるものです。上司や先輩にはどんどん質問や相談をしましょ う。それを繰り返しているうちに、上司や先輩の人柄もわかり、緊張すること なく話せるようになります。 相談はコミュニケーションの第一歩です。上司や先輩に、あなたの人柄をわ かってもらえるチャンスでもあります。 相談は時間を選んで行う 「何でも聞きなさい」と上司や先輩に言われたので、相談に行ったら「悪い けど後にしてくれないか」と言われ、何も聞いてくれなかった、というグチを ときどき聞きます。これはどちらが間違っていると思いますか。 上司も先輩も、自分の担当する仕事をもって忙しそうに働いています。その 日までに、仕上げなければならない仕事を抱えているのかもしれません。相談 したいときは、前もって都合のよい時間を聞くか、時間の空いていそうなとき に「いま、お時間よろしいでしょうか?」と、断ってから話をするのが正しい 相談の進め方です。 職場では、いつも相手の立場に立って考えることを心がけると、仕事がスムー ズに進み、周囲からも信頼されるようになります。 C 2006 JMAM ○ 04-07-368_p061-077 04.7.29 5:10 PM ページ71 第4章 仕事の進め方 【報・連・相のポイント】 ● 報告は聞かれる前にする。 ● 報告は指示を出した人にする。 ● 報告は結論から先にする。 ● 報告はまず事実だけを話し、自分の考えは「私の考えでは」と断ってから話す。 ● 悪い報告ほど早く話す(上司が早く対処できるように) 。 ● 長期間の仕事は、途中で経過報告をする。 ● 報告・連絡は相手の状況を配慮して行う。 ● 連絡は速やかにタイミングよく、忘れずに伝える。 ● 大切な連絡は文書を添えると確実。 ● 伝言するときは、必ず確認する。 ● 相談は相手の都合を聞いてからする。 ● 仕事上でわからないこと、困ったことがあったら、1 人で悩まないで早く相談する。 ■気心が通じ、ざっくばらんに相談できるようにするためには、日頃からどの ような点に気をつけたらよいか考えてみよう。 4-2 報告・連絡・相談は仕事の基本 C 2006 JMAM ○
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