第 188 号 2015 年 11月1日 〒3430015 越谷市花田 4-18-22 Tel 048-964-1184 http://www.hgprojet.com/ Topics 〇 11 月の予定 学習内容 特別指導のおしらせ 教室利⽤ ○ 2015 年第2回 10 月実施 実用英語検定合格者 〇シリーズ多言語学習④ 「第二⾔語︓中国語について」(室崎祐) 〇言語文化研究 第9回「日本のマンガ文化とフランス語のバンドネ シネプラトン bande dessinée」 担当︓島根瞬 〇第二外国語学習について 3 ドイツ語学習について 佐藤祐輔 〇 「最後の⼀葉」新訳と⽂法読解 慶應義塾⼤学出版会より刊⾏ 〇北海道を⾃転⾞で周遊 旅⾏記 濱野 峻秀 ○第 13 回 12 月 13 日(日) 東京国際大学商学部教授 賈 曄 (カ ヨウ)先生 「中国経済および経営学 ⽇中の若者の就業意識 共同研究、中国語ミニ講座 ⼭⻄省の魅⼒について」(仮) ⾏います 〇言語文化研究 第 10 回 「絵画技法について︓油彩テンペラ混 合技法について、シンボル画 <Desce Gaudere>実施報告 他 11 月の予定 と 締め切り 11 月 8 日(日)実用英語検定試験 2 次試験 (獨協大学) 11 月 8 日(日)第 6 回中 3 北⾠テスト 11 月 16 日(月)第 7 回 中 3 北⾠テスト(12/6)申込締切 11 月 16 日より期末テスト対策期間 授業以外の対策指導 11 月 29 日(日) 言語文化研究 講座勉教会 「電磁気学 〜電気集積回路について〜(仮)」担当︓室崎祐 保護者個別面談 全塾生対象 個別面談実施中。面談申し込み用紙を配布しています。 平日の教室開放時間。(中 3 生・高 3 生の受験生だけでなく、ルールを守れば、どなたでも、利用可能です。) 平日 16:30:-塾閉門時間(22:50 土曜日 13:30-塾閉門時間(23:00) ただし時間帯変更の場合あり 私語(個人のおしゃべり)厳禁/課題やワークテキストを解く時間とする /教室での携帯電話モバイル機器使用禁止 駐日英国大使館にて 9 月 7 日 バーミンガムの教育、図書館、演劇舞台 芸術、中世からの銀細工など英国観光庁主催の公式行事(Visit Britain) に招待出席してきました。バーミンガムのクリスマスマーケットは大変有名で す。次号にて内容をお知らせします。 このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 花田義塾 と授業のお知らせ =塾生特典です 追加費用はかかりません* 無料で受講できます= 1 数検対策指導・準 2・3 級・4 級 4級対策は中 2 数学授業(木) 3級対策は中 3 数学授業(木) 19:50~20:45 21:45~22:35 準 2 級対策は高校数学授業(金) 21:00~22:40 2 特別授業 中1英語 (英検5級取得の小学英語クラス生) ☆ 月曜日 中1英語授業(19:00~19:55)が受けられます 3 数学補習授業 中学 3 年・数学・補習授業 C 木 (19:30~20:50) 中学 2 年・数学・補習授業、火曜、木曜 (21:00~21:50) 中学 1 年・数学・補習授業・水曜 (21:00~21:50) 中学 1~3 年生・各学年・ 数学・補習指導、金曜 (21:00~22:30) 4 難関私立・公立高校入試問題 演 週2回 (水・金 21;00-22:30) 6 特別受講生 英検準2級合格者の高校英語原書講読・受講 ☆ 英検準2級合格者(中学生)は、高校・英語・原書講読授業(土 21:00-23:00)受講を許可します。 受講希望者は必ず、辞書を持参して下さい。 7 英検 4 級合格者で 3 級合格を目指す塾生対象に、過去問題中心(語彙文法、リスニング、長文読解の解 説、演習)を希望者に行います。 水曜 19:00 から 20:30 8 英検5級合格を目指す小学生塾生対象に過去問題練習、勉強の仕方等を行います 金曜授業後半から 20 分延長(※資料・単語集のために希望者は月額別途 600 円が必要です) 9 3級 準2級 英検二次受検者への過去問演習等を行います 10 月 26 日―11 月 7 日まで該当塾生全員 (担当:佐藤(塾長) 佐藤和泉 島根瞬 神間こみく 原則平日 1800~ 詳しくは掲示・個別に連絡 = 特別授業・特別受講参加者の塾生の皆さんへ = 授業中の私語(おしゃべり)は厳禁。集中することが大切です。質問は挙手してください。 人の迷惑にならないよう、自分の得意科目の学習に励みましょう ~ 本塾では 1 人 1 人の得意科目を伸ばしていくサポートと指導を行います~ このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 *近著 「O.ヘンリー最後の一葉」新訳* 横山千晶慶應義塾大学法学部教授編著(慶應義塾大学出版会7月19日発売)も学べる本 です。(4 章のコラムを佐藤和泉が担当し執筆しています) 本塾でも販売いたします。塾生は 2200 円で購入できます(定価 2592 円) ぜひあの名作を最新 NY ガイドつき、多彩なコラムとアメリカ研究を含んだ新訳で。文法のチェックも できる書籍です。 http://www.keio-up.co.jp/np/detail_contents.do?goods_id=2988 ======== 小・中・高 11 月学習内容 小学生英語クラス 「初めての英語ブック1・2」は必ず持参。新テキストを配布しました。 初級 (小学生 3/4) NEW CROWN1 NEW HOEION1「Sunshine1」「TOTAL1」「NEW CROWN」英検 5/4 級単語集 中級 (小学生 5・6 年) NEWC ROWN1 NEW HOEION1 英検 5/4 級単語集 上級 (小学生 5/6 年・英検 5 級以上) 中 1 または中 2 英語受講生 NEWCROWN TOTAL1 HORISEN1 英検 5/4 級単語集 1 月に第 3 回実用英語検定試験が実施されます。5 級チャレンジをしてください。受検希望者は、授業以外に金曜日 18:00 ~18:30 特別指導 します。 小学生(3・4・5 年・6 年)算数・国語 3 年算数 文章問題 掛け算・割り算筆算 約数 素因数分解 AB 問題 3 年国語長文読解 4 年算数 割り算・掛け算筆算 文章題 面積 素因数分解、約数・AB 問題 5 年国語 長文読解 5 年算数 最大公約数 公倍数 割合 仕事算 流水暫 約分と通分 素因数分解、AB 問題 5 年国語 長文読解 6 年算数 比例、反比例、応用 速さと時間 仕事算、割合、分数の計算、素因数分解,AB 問題 6 年国語 長文読解 「標準新演習」、および「発展新演習」テキストを配付しました。毎回の授業にからなず持参してください。 中1クラス 中 1 数学補習は水曜日(21:00~21:50) 数学 一次方程式 応用問題 比例と反比例 定期テスト対策 英語 5W1H の使い方 代名詞の使い方、未来形 助動詞 不定詞 定期テスト対策 英検対策 国語 長文読解 中2クラス 数学、一次関数応用、多角形、平行線,合同, 証明 定期テスト対策 英語 不規則動詞、未来 助動詞、不定詞 動名詞、現在完了 英検 4 級・3 級対策 定期テスト対策 国語 長文読解、定期テスト対策 中 2 数学補習は、火曜日・木曜日(21:00~21:50)です 中3クラス 数学 二次方程式 二次関数 相似、三平方の定理 定期テスト対策 英語 分詞の使い方 関係代名詞 長文読解 国語 歴史 定期テスト対策 入試問題演習 長文読解演習文法 品詞、活用、助詞 理科 化学式の計算 運動と力 イオン 総まとめ 地理 総まとめ 全国高校入試問題 入試問題演習 定期テスト対策 入試問題演習 入試問題演習 公民 憲法 基本的人権 国会 内閣 入試問題演習 北辰テスト対策 5 教科を配布しています。ノートに解き進めて下さい。 このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 高校・英語クラス 1年 英単語、イデオム、長文読解、原書講読 英検 2 級対策 2年 英単語、イデオム、長文読解 原書講読 英検 2 級対策 1 から 3 年 英文読解・原書購読 英検2級・準1級対策含む 土曜日授業前半は、センター試験対策問題。授業後半は原書講読を行います テキスト: Anthony Giddens “Runaway World”を中心に読み進めます。 F. Capra “Turning Point” W.Hawking “LECTURES BY HAWKING” ”“Is Everything Determined?” 福翁自伝 英語版 The Autobiography of Fukuzawa Yukichi 0. Henry 『最後の一葉』 横山千晶 編著 文法事項・英語表現など学びます 社会学・心理学・物理学・生物学・法学・政治学・哲学などの広範囲の分野の英語原文を読みます。大学 で使用するテキストを丁寧に精読していきます。英検準 2 級取得者は中学生でも聴講可能。 英検2級取得している塾生は、高校3年時には英検準1級を目指してください。 土曜日の原書講読では、大学入試問題演習と同時に、準1級対策も行います。(塾長 佐藤祐輔) ●水曜日 9:00~11:00(英単語:基本英文法・構文) ●土曜日 9:00~11:00(英文読解) 出席者は必ず辞書 を持参してください。 ※高校英語講読授業は月一回言語文化研究の場で実施することを検討中です 高校生・数学クラス 1 年 問題演習 / 数Ⅱ/B 問題演習 / 数Ⅲ 入試問題演習 高校生は数学の予習を進めるために、金曜日高校数学授業以外の日も、教室での自己学習を薦めます。 ○英検準 2 級・2 級を目指す人は水曜日21:00~22:30 高校基礎英語に参加してください 『試験によく出る英単語』 森一郎著(青春出版) 『試験によく出る英熟語』 森一郎著(青春出版) 『データ・ベース3000 第 4 版』(桐原書店) 『ゲットスル―1500』 『DUO 3.0』 (アイシービー) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 埼玉県公立高校 28 年度入試 埼玉県公立高校入試 28 年度については、10 月 4 日大宮ソニックシティにて行われた埼玉県私塾協入試説明会に参加。 新年度のパンフレットを 3 階教室に設置します。(塾長 佐藤祐輔) 受験生は受験校までの交通状況、卒業生の進路等が自分の進路とあっているか、3 年間通学が可能か考えて下さい。ま た昼食の事情、部活動の様子、在校生の雰囲気や選択科目など実質的な学校生活についてできれば通学している人に聞 きましょう。本塾の高校生クラスの塾生や卒業生である講師たちにどんどん質問して下さい。先生がたは、後輩たちである 中学生に教訓的にいろいろと指導してあげてほしいと思っています。ラテン語の名言に「時は逃げ行く」という言葉がありま す。1 分は 60 秒、1日は 24 時間ですが 5 分間で何ができるのか考え、少しの時間を活用し、多くの人の意見を聞くこと が大切です。(佐藤和泉) このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 シリーズ 花田義塾 2015 年 11月1日 * 多言語学習経験④ 第二外国語について 電気通信大学大学院修士 2 年の室崎祐です。 花田義塾では、理科と数学を担当しています。言語学習経験とのことで、大学で第二言語として学習した中 国語について紹介したいと思います。 第二外国語として中国語を選択した理由は、近年企業がアジア圏へ工場を造っている事から、就職後のこと を考えて役立つ機会があるかもしれないと考えたからです。ニュース等で中国語を耳にすることがあると思 いますが、中国語は私が今まで耳にした言語の中でとてもリズミカルに聞こえたこともあり、興味を持ってい たのも理由のひとつかもしれません。 中国語を学習する場合、最初は発音の練習から入るのですが、この発音が中国語では最も重要なものになり ます。中国語の発音学習の過程には1.ピンイン 2.声調があります。ピンインとは中国語の発音方法を表した ものです。初めにピンインを理解し音の出し方を体に覚えこませます。例えば「ma」と表記されていれば「ま」 と発音し「zhi」と表記されていれば巻き舌で「じ」と発音します。次に声調を勉強します。声調には第一声か ら第四声まであります。発音の仕方は図 1 のようになります。 この声調がとてもやっかいで、日本人には馴染みが無く苦労す る部分です。実際に「ma」という発音とこの声調を組み合わせ ると、第一声+ma で母親という意味に、第三声+ma で馬とい う意味の言葉になります。このようにちょっとした発音の違い でまったく異なる意味になってしまうので、中国語の学習では 発音がもっとも重視されているのです。私も始めは苦労しまし たが、慣れてくると自然と出来るようになり、文章を読むと、 リズミカルに読めるようになって学習がより楽しくなりまし た。 第二外国語として英語以外に新しい言語を学習し始めるときは、本当に出来るか不安な部分もありました が、実際学習し始めてみると楽しいものです。大学によっては第二外国語が必修でないところもあるようです。 言語に触れると、その言語を用いている国の文化になどにも触れる機会ができます。新しいことや楽しいこと を見つけるチャンスでもあります。たとえ必修でなくとも第二外国語の学習をチャレンジしてみることをお 勧めします。 最後に個人的におすすめの書籍を紹介したいと思いま す。辞書は小学館の中日辞典です。初級者から上級者まで 使用できる辞書だと思います。発音の勉強には NHK 出版 の『中国語の発音の基礎』です。発音のコツなども詳しく 記載されており、付属の CD もすらすらと進んでしまうの ではなく、 ゆっくりかつしっかり学習できるようになって います。 ⇒ 次回は塾長佐藤祐輔による「ドイツ語学習 (2)」を予定しています このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 北海道を自転車で周遊:旅行体験記 2015 年 11月1日 :濱野 峻秀 8 月 20 日から 30 日にかけて自分が所属する自転車部で北海道に行ってきました。今回はその報告をします。 北海道には飛行機で向かいました。競技自転車などで使用されるロードバイクといったタイプの自転車は、前輪と後輪を取り 外すことができこれによって、電車や飛行機などの交通機関にのせることができます(このことを輪行といいます) この方法を使うことで北海道まで自転車を運びました。今回は千歳~夕張~富良野~旭川~網走~釧路というルートで、 走行距離は約850㌔でした。 以下に今回訪れたいくつかの場所について取り上げます 青い池 アルミニウムを含んだ水と川の水が混ざることによって 形成された池です。曇りの時に行ったのですが、晴れ ていればより綺麗な色にみえるそうです 富良野 ラベンダー等の花のシーズンは終わってしまっていましたがとても良い景 色でした。 2週間弱北海道に行っていましたが、その間は全てテントでの生活でし た。そのため、スマートフォン等を長時間使用することはできませんし、 当然テレビを見ることもできません。普段身の回りにあるものを自由に 使うことができないという経験はなかなかできないことで す。このような生活は苦しく感じてしまうかもしれません が、自然の中にいると不思議とそのことを不自由に感じ ません。 摩周湖 世界で2番目に透明度が高いとされている湖です。霧 に覆われることが多いようですが、なんとか湖を見ることが できました。 2週間という長い時間である必要はありませんが、1日でもいいので皆さんもこのような環境に身を置いてみることをおすすめし ます。それは、自身にとって良い気分転換になるだけではなく、何か新しいものを発見できる機会になるかもしれません。 (濱野 峻秀 / 数学理科講師 東京工科大学 2 年) このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 第9回 講座担当 ~ 言語文化研究 講座・勉強会 島根瞬 日本のマンガ文化とフランスの bande dessinée バンド・デシネ文化 ~ 講座を担当して 第 9 回言語文化研究にて「日本のマンガ文化とフランスの bande dessinée バンド・デシネ文化」というテ ーマで発表させていただきました。本講座ではまず「マンガ」と「バンド・デシネ bande dessinée」の成り立 ちから現代までの歴史の流れを概観いたしました。そしてバンド・デシネ初期の作品である『タンタンの冒険』 をフランス語版で見てもらうことで、日本のマンガ表現との違いを考えていただきました。 『タンタンの冒険』は、邦訳版もあるバンド・デシネであり、日本語でもテレビアニメ化されているため、 日本で最も認知されているバンド・デシネ作品の1つです。加えて日本のマンガ家である荒木飛呂彦が描いた バンド・デシネ『Rohan au Louvre』を参加者の皆さんで日本語に翻訳することで、同書の日本語版との比較 を行ないました。荒木飛呂彦がバンド・デシネ作品を発表したことで、日本国内でバンド・デシネが広まるき っかけができました。これから先、さらにバンド・デシネが日本で身近な存在になっていけば幸いです。それ がマンガとバンド・デシネの相互の発展に繋がると思うからです。(島根瞬) Rohan au Louvre TINTIN このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 :資料ではフランス語版の訳と語彙(フランス語 /英語 / 日本語)比較表記で解説(島根瞬 作成) :パワーポイントでは、バンドネシネ bande dessinée や主な代表作家たちの紹介、系譜などを解説。 当日のパワーポイント資料は PDF 版を花田義塾 言語文化研究のページに UP してあり、閲覧可能です このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 *字幕組等今日の状況の問題指摘も取 り上げられた 「日本のマンガ文化は衰退してしまうのか?」 さて、マンガの単行本・雑誌の売上げが年々低迷しているなかで、日本のマンガ文化の衰退が懸念されてい るが、それはマンガのメディアとしての在り方が変化しているからであると考える。 一時期に比べてマンガが売れなくなっているのは事実であるが、ネットの普及に伴ってマンガを「見る側」 「描く側」の双方が変わってきているのではないだろうか。今ではネット上の個人のブログなどからマンガ作 品を公表する人々も増えつつあり、不特定多数の読者はそれを自由に閲覧することができる。これは大衆娯楽 として紙媒体を主流としてきたこれまでのマンガとしてのメディアの機能が、着実に変容していることを示 唆している。 それゆえにマンガが持っていたマス・メディアとしての特性が、徐々に欠如してきていると推測できる。これ からも紙媒体としてのマンガの売上げは低下していくかもしれないが、それはマンガ文化の衰退ではなく、過 渡期であると信じたい。 担当者 : 島根瞬 / 法政大学国際文化学部卒業 同大学院文科学研究科日本文学専攻国際日本学インスティテュート修了 花田義塾 数学英語科講師 このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 勉教会終了後にフランス語版・日本版と(撮影:神間さん) =課題と感想=課題 : “字幕組”問題も顕在化しているが、日本の“マンガ”文化は衰退してしまうのだろうか? “字幕組”が勝手にマンガを翻訳することで、日本のマンガを出版している出版業界が、自社で翻訳したも のを売るのが難しくなることは十分に考えられる。しかし、それがマンガ文化の衰退につながるとは限らない のではないだろうか。今や、日本のマンガは、外国人が日本に興味を持つ 1 つの大きなきっかけにもなってい る。そこから日本語を勉強しようと考え、日本に行きたいと思う外国人も、多くいるように感じる。日本のマ ンガは、国内の読者のみならず、海外の読者にも、これから先も読まれ続けるであろうことは推測できる。 現在、紙でマンガを読むのが主流だと思う。しかし、そのスタイルは変化していくかもしれない。今は紙の本 がなかなか売れず、出版業界の落ち込みを耳にすることも多いが、その影響を受けて、マンガをオンラインで 読むのが普通になる時代も来るかもしれない。(神間こみく) このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 」 ・私は日本のマンガは衰退しないと思う。講義内でもあったが、雑誌の売り上げ部数は低下していたとしても、単行本の売 り上げは相変わらず書籍業界においては高い水準を持っていること。近年では電子書籍が登場し、マンガを手に取りやすく なっていることなどから日本のマンガは衰退しないと考える。しかしながら、個人的に「なんとなく面白そうだから読んでみよう」 と思うマンガはたくさんあるが「これだけは絶対に買いたい」と思えるようなマンガが少なくなっているように感じる。(神間こみ く) ・現在のところ日本のマンガ文化は衰退することはないと考える。なぜなら、新しい作品や、作家が多く存在しているからであ る。現在ではインターネットなどを用いて海外に無断で発信されているということがある。この行為は違法であり罰せられなけ ればならないと思うが、それと同時に海外で日本のマンガに触れる機会にもなっていると考えられる。この行為が行われてい るのは、日本のマンガが海外である程度認知され、評価を受けているのだと思う。この現状を踏まえたうえで、マンガの出版 社が積極的に海外進出を進めることが日本のマンガ文化をより発展させるきっかけとなり、また以上のような違法行為を排除 してゆくきっかけとなるのではないかと思う。(濱野) ・「衰退」の意味が「売り上げ」なのか「読者層」「内容」「絵柄」「技術」のうち何を指すのかは特に指示がなかったが、“マンガ” がことさらに「日本の文化」と主張されるようになったこと自体がある意味「衰退」を示していると感じることがある。かつて国外 にも多大な影響を与えてきた作品が連載されていたころは「文化」であるとは扱われていなかった。また読者も作品を愉しみ、 楽しみに読むために、雑誌なり単行本などを「買う」(対価)をはらうことは当たり前であった。しかしそのようなことも厭うような 現象が起きていることは「衰退」を示しているだろう、なぜなら創作や生産はクリエイター側も制作者販売側にその資金が回ら ないことになる。ことさら国外のことが問題になるが、国内とて似たような状況は多々ある。また「マンガが文化である」という意 識は他の文化と接する機会を逸し、その作品の価値や技術の高さを読者が判断できるようになっているかという疑問もある。 さらに、編集、メディア媒体の問題もある。他方、翻訳やメディアミックスによってマンガの持つストーリーや世界観がさらに影 響を持つような傾向も観ていくとカルチュラルスタディーズとしての対象にもなるだろう。(佐藤和泉) 感想 マンガがいつ始まったのか、コマ割りの話など、そもそもマンガというもの自体の知識がなかったので、歴史や技法について 学ぶことができてよかったです。また、マンガ文化は日本のものだと思っていて、フランスにも独自のバンドデシネ文化がある ということを初めて知り、日本のマンガとの違いも興味深いものでした。 実際にジョジョを読んでみて、フランス読者がすんなり読めるように、漢字の名前の説明をさりげなくいれていて、様々な工夫 が読み取れました。また、擬音は日本語のままで、下に小さくフランス語を入れているという点も大変興味深いものです。日 本語の字の形そのままマンガに残して、それも視覚で読者に楽しんでもらいたいということなのかと思いましたが、もう少し詳 しく知りたいです。(神間こみく) このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 ・今回は前回の(島根君の)発表に引き続き(第 2 回参照)マンガ文化についての発表であった。フランスのバンド・デシネの 中には自分が知っているタイトルのものもありわかりやすく歴史をしることができた。また、今回はフランス語でマンガを読むと いうことも行った。フランス語を学習した経験は今までなく、今回初めて読んだが初歩的な文法や活用について知ることがで きた。 自分は普段ほとんどマンガを読まないのだが、マンガ文化を作ってきたいくつかのマンガについてはこれから読んでみよう かと思う。(濱野) カッコ内は編集佐藤が補った. ・第2回の発表時に読み切れなかった「インサイド・メビウス」をフランス語版で読むことが今回の課題だと思っていたが、ジロ ー作品に向かうまでのバンドネシネについての説明部分がやや長く感じた。レジュメとパワーポイントの内容がところどころ不 一致であったが、原作フランス語版の「メビウス」と荒木飛呂彦作品のフランス語版(というよりもバンドネシネ形式によって表 現されている)の台詞、語彙、文法の英語と比較を交えた資料はよく作られていたと思う。ただ作品に対する解釈や、「マンガ 文化をとりまく状況」については説明に対して資料がすくなく、断定や推測の域をでていない部分があった。「マンガ」を研究 するならば、それを一度客観化して分析しなくてはならないが、だれかが、総論を紹介するよりも、島根君の考えや解釈をもう すこし交えるとよいのではないだろうか。メディア、メディアリテラシー、メディア論からの分析なども加えるか、修論で扱った二 次元で表される速度、時間感覚といった本論の部分を紹介してもよかったと思う。好きなものを「紹介」するのは容易なことだ が、それがどのように意味を持つのか、どのように受容されるのか。作品前の影響は指摘されていてわかりやすかったが、そ の後の影響の考察が欲しいと思った。 マンガに留まるのではなく、他の表現や歴史、文学など多角的な研究が加えられればさらに理解されやすくなるように思え た。(佐藤和泉) ・マンガといっても普段から読むような漫画だけでなく、フランスのバンドデシネとの比較をしながら進んだので、それぞれの 違いが分かりやすく多くの発見があった。バンドデシネは登場人物の一回のセリフ量が多かったり、吹き出し内のセリフが手 書きで書かれていたりと、同じマンガという中でも多種多様あり、面白いと感じた。現在日本のマンガは多くの国で読まれてい るので、それぞれ比較するとまた新しい発見があるのかとも思った。(室崎祐) このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 ( お知らせ ・個別面談をご希望の方は、お申し出ください。 ・平日の教室開放時間。受験生だけでなく、ルールを守れば、塾生は利用できます。 ・中3生、中2生の保護者の方むけに個別面談用紙を配布しております。ご希望の日時を第2希望までお書き下さい。 ~書籍刊行のおしらせ~ *8 月1日慶應義塾大学出版会より英語新訳+文学研究の書籍がでます。本文は新訳で横山千晶先 生(法学部教授)、英文法も学習できる構成です。本塾の英語小論文科担当である佐藤和泉も、古典 文学・神話のシンボル考察の項目を執筆担当しております。塾生の皆さんには著者割引で 2200 円(定 価 2592 円)でお分けします。塾長スタッフにお申込み下さい。本塾窓口出版会ちらしをご覧ください。 https://www.facebook.com/hanatagi(花田義塾[Hanata-Gijyuku]fecebook ページ *現在花田義塾の TOP ページウェブサイトをリニューアル中です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 言語文化研究 講座・勉教会「言語文化研究 講座・勉教会」 会の指標となる言葉は、ラテン語の DEISCE GAUDERE (ディスケ・ガウデーレ) “楽しむことこそ学び取れ” 紀元前 4-65 セネカの言葉「倫理著作集」からとっています。 言語文化研究 エンブレムデザイン(案):画家 古賀郁氏 (kaoru Koga) IFAA / International Fantastic Art Associatio このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 第10回 言語文化研究 2015 年 11月1日 シンボル画 <DISCE RAUDERE – メルクリウス –> 古賀郁(こがかおる)氏による製作と主題についておよび、絵画技法について 10 月 4 日実施しました 詳細は次号にて 絵画技法と作品制作について<メルクリウス(本会シンボル画)><サクリファイス>について、彩色実演、国外・ヨーロッパの Art 雑誌に掲載さ れた作品集などについて・・・画家・古賀郁さんの講座については詳しくは次号でご紹介します。 * Ak デザイン様(横浜) HGNEWS の新しいロゴマーク作成、塾長佐藤、古賀郁氏。 許可を得て作品写真とともに撮影しています。無断転載利⽤はご遠慮ください。 撮影(佐藤和泉(写真+動画) 塾⻑(佐藤)、島根瞬(写真+動画)︔島根君編集によるデモンストレーションの動画を公開予定 作品写真・撮影︓佐藤和泉︓⾔語⽂化研究では古賀郁さんをお招きして、シンボル画<DESCE GAUDERE-メルクリウスー>の製作につい て、また過去作品について、絵画技法(テンペラ画、油彩、混合技法ほか)などをお話しいただきました このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com 第 188 号 2015 年 11月1日 毎⽉⽇曜に⾏っている 言語文化研究 講座 勉教会予定 <<これまでの勉教会と今後の講座 勉教会>> 第7回 7 月 26 ⽇(⽇)は塾⻑佐藤 マルティン・ハイデガー 「存在と時間を読んでみよう」(独語・翻訳)実施しました 第 8 回 8月16日 プラトン対話篇 「ラケス」解題 プラトン「国家(ポリテイア)」“線分の比喩” プラトニズムについて (慶應義塾塾員 ⽂学部卒・⻄洋思想史 イタリア学会員 佐藤和泉)実施しました 第9回 「”マンガ文化とフランスのバンドネシネ bande dessinée 文化について(2)仏語版解読」 法政⼤学国際⽂化学部⼤学院修⼠課程修了(修⼠)島根瞬 9 月 27 日 実施しました ※ 第 10 回 塾⻑佐藤祐輔による「ソシュール言語学入門」 丸⼭圭三郎先⽣に捧ぐ 本講座は秋受験のため現在のところ 4 月 17 日(日に延期いたします 〇第 11 回 11 月 29 日 室崎祐君担当 「電磁気学〜 電気集積回路について〜 」 実施します 〇第 12 回 12 月 13 日(日) 東京国際大学商学部教授 賈 曄(カ ヨウ)先生 「中国経済および経営学 ⽇中の若者の就業意識共同研究、中国語ミニ講座 ⼭⻄省の魅⼒について」(仮) 〇第 13 回 2016 年1⽉「英語教育学︓これからの英語教育」(仮)東京外国語⼤学イタリア語学科3年 神間こみく ○第 14 回 2016 年 2 月 7 日予定 「⾃然の基本法則を求めて〜素粒⼦物理学の現状」(仮)⼩⼜志郎先⽣ (放送大学非常勤講師 物理・数学担当 )東京⼤学理学部物理学科卒、理学修⼠ (素粒⼦論 数理物理学) 一部中学生の塾生も参加できるものもあります。 高校生・大学生の塾生は参加費用はありません。 本塾全クラスの塾⽣保護者参加無料 卒業生(500 円)と⼀般の⽅は資料代・お茶代(600 円)当日講座開始時にお支払下さい。 資料準備と会場設定の都合上、それぞれの講座は申し込みが必要です。前⽇の⼣刻までにご連絡いただけますようお願いいたします。 ⇒言語文化研究は・・・・花田義塾の教育・出版部門による、講師、塾生とすべての学ぶことに関心のある方に開かれた講 座勉教会です。2005 年に開設。以降、英国大使館主催の学術、オリンピック、芸術、科学等のイベント文化研究は、花田 義塾の教育・出版部門による、講師、塾生とすべての学ぶことに関心のある方に開かれた講座勉教会です。2005 年に開 設。以降、英国大使館主催の学術、オリンピック、芸術、科学等のイベント出席(招待)、国立国会図書館へのウェブアーカ イブ登録、世界天文年への参加、ロンドンオリンピックにおける環境持続可能性、学会への出席、発表、書籍出版などを行 っています。 2015 年より、講師および塾生、卒業生を中心に各専門分野を平易に、明快に説明するという講座・学習会を毎月1回行っ ています。これは、教師とは、学習者の立場と知ること、専門分野外の知識を共有、共学することも目的としています。 <DESCE GAUDERE> ―メルクリウス - 古賀郁 2015 油彩 キャンバスボード 言語文化研究のロゴ、イメージエンブレム、象徴画作品 画家・古賀郁(こが かおる)さんに担当して頂いています。テンペラ画、 油彩による混合技法を主として、シルバーポイント、オブジェなど多彩な作品を発表。IFAA 会員、東京、大阪、フランスでも活動。 ⇒ 花田義塾(言語文化研究)によるコラボレーション ポストカード。 お申込みは枚数と代⾦をご一緒にお願いします。 1 枚 150 円裏⾯には花⽥義塾 の ロゴマーク入りとなっています。 封筒つきの場合は 200 円となります。お選び下さい。 ◎HGNEWS NO.188. 2015 11 月1日発行| 花田義塾|編集 HGWEB HGNEWS(佐藤和泉) 表紙: 駐日英国大使館 東京) このPDFはpdfFactory試用版で作成されました。 www.pdffactory.com
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