第 10 回 ICU 心理教育臨床セミナー

第 10 回 ICU 心理教育臨床セミナー 「心理臨床家としての基礎力再検討」 主催:ICU 心理臨床卒後研修会議 ICU Association for Post­Graduate Studies of Clinical Psychology 「10回目の『ICU 心理臨床セミナー』へのお誘い」 荒川静香選手が「基礎力が上がったと思う」と語ったのに驚嘆された方も多いでしょう。昨今、心理 臨床家の水準向上の必要性があちこちから聞かれますが、その鍵は基礎力の鍛錬にあると思われます。 大学院生や卒後の訓練を求める専門家にワークショップを提供してきた ICU 卒後研修会議のトレーニ ングセミナーも、今回で10回目を迎えることになりました。今まで通り基礎重視の方針は変わりま せん。自分を耕し、事例に深く関われるようになること。しかし構造は、アクティブな体験的ワーク ショップを維持しつつも、参加者が自分のケースを語り、振り返る機会を増やしました。いわば10 回目のリニューアルオープンです。このチャレンジングな企画が、専門家としての基礎力を振り返り、 高めるための刺激になれば幸いです。多くの方がチャレンジされることを願っております。 理事長 西村馨(国際基督教大学高等臨床心理学研究所) 日 時: 2006 年 6 月 24 日(土) 9:00~18:00(18:30 より懇親会) 6 月 25 日(日) 9:30~17:00 *両日参加が原則です。 会 場: 国際基督教大学 東京都三鷹市大沢 3­10­2 TEL. 0422­33­3655 JR中央線 武蔵境駅/三鷹駅から直通バスがあります。 参加費: 院生・新卒:10,000 円 卒後 2 年目以上:12,000 円 (事例提示者は各 7,000 円、10,000 円) 懇親会参加費:3,000 円 スケジュール 6 月 24 日(土) 9:00 9:30 10:00 12:00 13:00 15:00 15:30 18:00 18:30 受 全
事例報告・事例検討 昼食 事例報告・事例検討 全体ケースセミナー 懇
付 体
(パート1) (パート2) 親
会 会 6 月 25 日(日) 9:00 9:30 全 ワークショップ 体
会 12:30 13:30 昼食 ワークショップ (続き) 16:30 17:00 全
体
会
プログラム紹介 6 月 24 日(土) 事例報告・事例検討 事例報告は、初心者・初級者がケースをまとめ、振り返る機会を提供するものです。事例検討は、中 級者がケースのプロセスを振り返り、検討し、より深い理解を得る機会です。いずれも、テーマの類似 したもので分科会を作り、以下の構造で行ないます。 A 事例報告:臨床歴1~2年、発表・検討 30 分×3 人、全体ディスカッション 30 分 B 事例報告:臨床歴2~5 年、発表・検討 45 分×2 人、全体ディスカッション 30 分 C 事例検討:臨床歴 5 年以上、発表・検討 120 分×1 人 [司会・コメンテーター予定者] 苫米地憲昭、西村馨、西川昌弘、ジェイムス朋子、佐々木裕子(ICU 高等臨床心理学研究所)
、能幸夫(湘 南病院) 、室城隆之(川越家庭裁判所) 、橋本和典、丹野ひろみ(PAS 心理教育研究所) 全体ケースセミナー 参加者全員でケースの検討を行い、自分の連想を動かし、理解を深めるトレーニング。 事例提示:羽下大信(甲南大学) 座長:小谷英文(ICU 高等臨床心理学研究所) 6 月 25 日(日) W­1 サイコセラピィ基盤メイトリックスとしての『臨床的態度』 (定員 12 名 サイコセラピィのプラクティショナーであること) 『臨床的態度』は臨床家の基本的態度であるが、単なる基礎ではない。サイコセラピィ・システムを 構成する特定技法の一部ともなる。それは「セラピストの感じる,理解する,分析する機能を同時多元 違方向的に展開することによるメイトリックスの形成と維持」を意味する。これを徹底訓練するワーク ショップを展開しよう。 小谷 英文(こたに ひでふみ)ICU 高等臨床心理学研究所所長・教授 病院臨床、学生相談、開業心理療法、の臨床研究を重ね、Rogers 第1回国際パーソンセンタードワークショップ に参加後、アデルファイ大学ダーナー高等心理学研究所客員教授、ニューヨーク大学医学校卒後研修員、を経て現 在、国際集団精神療法学会理事を勤め臨床家養成に取り組んでいる。エディプス理論の普遍性に魅せられ、精神分 析的システムズ心理療法理論を打ち立て、その体験を深める"space making 技法"の開発展開をライフワークとし ている。 武野 顕吾(たけの けんご)ボールパークコーポレーション代表/横浜ベイスターズサイコロジスト /PAS 心理教育研究所 サイコセラピスト プロ野球選手を中心に、プロゴルファー、陸上選手など、スポーツ選手を対象としたサイコセラピストとして開業 中。現在は横浜ベイスターズのサイコロジストとしてチーム契約もしている。専門は PAS 心理療法を中核にした スポーツ選手へのサイコセラピーと心理教育である。 中村 有希(なかむら ゆき)ICU 高等臨床心理学研究所助手 思春期・青年期の攻撃性の適切な表現へのプロセスに関心。 W­2 心理療法の基礎技法 (定員 7 名内外 初級(卒後 1,2 年ぐらいまで)) なにかを始めるときは「素振り」からではないでしょうか。また、日本には「型」を大事にする文化 があります。心理療法においても、技法を学び身につけるためには、そのことが重要だと思います。心 理療法の基礎技法を理論からおさえ、ロールプレイを使って身につけます。素振り千本・汗を流すとい う感じでいきます。自由連想的発話のおもしろさ・豊かさ、クライエントの主体性に働きかけるための
介入技法など、重要な技法をしっかりやります。 丹野 ひろみ(たんの ひろみ)PAS 心理教育研究所/桜美林大学非常勤講師/みさと協立病院 サイコセラピストとして、PAS 心理教育研究所非常勤ファカルティ/桜美林大学非常勤講師 として、働く。精神科医として、みさと協立病院で汗を流す。 柚木 沙恵(ゆうき さえ)ICU カウンセリングセンター/東京大学学生相談所/PAS 心理教育研究所 大学の学生相談で青年期臨床に携わり、実践・研究している。外来の心理療法機関でもサイコセラピストとして活 躍中である。 W­3 学童期以上のクライエントの心理力動アセスメント (定員 5 名程度 対象は下記参照) 臨床理論に基づいた心理力動的アセスメント能力を磨く場を作ろう。trainee は、事例概要及び直近セ ッション開始5分間の逐語録を持参できること。自験例が望ましいが限定しない。内密性保持は各自の 責任で行う。事前準備は、心理療法の臨床と科学;マラン著, 誠信書房、又は、Psychoanalytic Diagnosis 又は Psychoanalytic Case Formulation;McWilliams, N.,1994,1999.精神分析理論の統合;タイソン 他,岩崎学術出版社、及び、Etienne or One of Today's Adolescents;Gibeault,A.1988,[これだけ事前 送付] 『ガイダンスとカウンセリング』 ;小谷編著(推理と逆推理の部分) 対象:以下の項目の全てに当てはまる先生。;「しつこい人(しつこくなりたい人も可)」、
「日常生活と臨 床の場とをスプリットさせないことに価値を置いている人」、
「仲間と共に己の勇気を磨きたい人」、 「愛情の交換に価値を置いている人」、「怒りっぽい人(攻撃性と怒りに価値を置いている人、置 きたい人も可」、
「『ガイダンスとカウンセリング』に出てくる『推理と逆推理』の練習をしてきた 人(練習を始めたばかりの人でも、熱心なら可)」
。 西川 昌弘(にしかわ まさひろ)ICU 高等臨床心理学研究所助教授 臨床および研究上のキーワード;「自分が今、ここで在る場に於ける他者との充実した関わり」、
「自分による自分 と、他者の視線による自分」、「退行−発生的次元(Scheidlinger,S.)、「安全空間」
、「力動的態度の定着」、
「自我と自 己と集団」 栗田 七重(くりた ななえ)ICU 高等臨床心理学研究所準研究員/上智大学カウンセリングセンター 私立高校のカウンセラー等を経た後、現在は上智大学カウンセリングセンターのカウンセラーとして勤務。青年期 発達とその心理療法に関心 W­4 心理臨床事例検討 (定員:10 名内外 対象限定せず) 臨床家の仕事は、事例に始まり事例に終わる。臨床家の訓練もまた、事例に始まり事例に終わるとい っても過言ではない。事例検討には、臨床家の態度、知識、実践の全てが凝集してあらわれるものであ る。事例を、その生きた力動の中で描き、そしてその理解を深め、さらに「今ここで」のディスカッシ ョンの中でたっぷりと検討してみよう。その体験を通じて、セミナーのテーマである「臨床事例の深い 理解に向けて」とともに、臨床家としての今の自分にしっかりと向き合ってみよう。 能 幸夫(のう ゆきお)PAS 心理教育研究所所長/湘南病院福祉医療相談室室長 臨床領域として病院臨床・開業精神療法における神経症圏から精神病圏を含めた個人精神療法および集団精神療法 および心理アセスメントを中軸とする臨床活動を展開してきた。 主軸理論として精神分析的システムズ理論を置き、 現在は、統合失調症の力動的精神療法に関心がある。 苫米地 憲昭(とまべち のりあき)ICU 高等臨床心理学研究所教授/カウンセリングセンター長 精神病院勤務を経て、大学カウンセリングセンターに。専門領域は学生相談、青年期の発達、危機介入とコンサル テーション、等。アプローチは来談者中心療法、精神分析、家族療法、等。 ジェイムス朋子(じぇいむす ともこ)ICU 高等臨床心理学研究所助手/むさしのメンタルクリニック 専門領域は、 神経症から人格障害圏の青年期~成人の方を対象に、 精神分析的システムズ理論による個人心理療法、 集団精神療法、心理教育プログラムの実践と研究を行っている。特に、青年期女性の人格発達に関心。
W­5 教育機関での心理臨床:スーパービジョンを受けるまでと受け方 (定員 8 名程度 教育機関で心理臨床を行っている人) スクールカウンセラー、教育相談所、適応指導教室、学生相談など、教育機関で臨床活動を行ってい る人のためのワークショップです。コミュニティベースの臨床を行っていくためには、大学院で学んだ 心理療法モデルを展開しつつ柔軟に対応していくことが求められます。実践の場でやって押さえおくべ きことを知っておけば、スーパービジョンが一層役立ちますし、実践力も付きます。そのあたりの留意 点をシステム論的に一緒に考えていきましょう。気になる事例インシデントなどを積極的に提示してく ださい。 西村 馨(にしむら かおる)ICU 高等臨床心理学研究所準教授 学生相談などを経て、現在大学教育に従事しつつ ICU 心理相談室、外来心理療法機関で臨床とスーパービジョン に従事。精神分析、システム理論をベースにした仲間関係、集団、家族の発達に関心。 髭 香代子(ひげ かよこ)ICU 大学院教育学研究科 TA/ICU 高等臨床心理学研究所準研究員/東京バ イオテクノロジー専門学校学生相談室カウンセラー 専門は青年期の心理療法 W­6 集団精神療法基礎 (定員 10 名 初心者から(集団精神療法に関心のある大学院生、専門家)) 集団精神療法は、患者、クラエントメンバーが集団でいられる場を創っていくプロセスとも言い換え られます。そのプロレスを展開する鍵は何でしょうか?それは、既存の集団がその標準、規範への順応 を促すのに対して、全く逆の、「集団にならないこと」を保証することにあります。個が個人として、他 者と影響しあわないでそのまま場にいられる・・・それを実現する技法が、
「モザイクメイトリックス技 法」です。われわれ治療者の根っこにある集団嫌いと「さよなら」し、バラバラでいる喜び、集団で自 由でいる感覚を身につけてみませんか?集団精神療法のもっとも本質的なモザイク技法の魅力に、講義、 ロールプレイを通して迫ってみましょう。集団精神療法の経験のない方も歓迎します! 橋本 和典(はしもと かずのり)PAS 心理教育研究所主任研究員 Certified Group Psychotherapist、臨床心理士。外来の心理療法専門機関を中心に、学生相談、精神科クリニック で臨床活動を展開している。専門は精神分析的精神療法・集団精神療法。とりわけ、現代青年期の発達上の問題、 病理、治療技法開発の研究を行なっている。 石川 与志也(いしかわ よしや)ICU 大学院教育学研究科 RA/東京大学学生相談所/上妻病院 外来の心理療法専門機関および、学生相談所、精神病院で臨床活動を展開している。青年期の人格発達、慢性統合 失調症者の集団精神療法における安全空間生成(モザイクメイトリックス、ジョークなど)に関心。 申し込み方法(第2次) 下記宛に、1.氏名、2.ご所属(職種、臨床歴)、3.ご連絡先住所・電話番号、4.1日目の事例 提示希望の有無(クライエントの病態水準、年齢、大まかなテーマ)
、5.2日目のワークショップの希 望(第2に希望まで)をご記入の上、ファックスにてお申し込み下さい。追ってこちらより詳細な交通 機関、スケジュールと当日の会場案内を含めた受理通知をお送りします。 24 日の事例報告は合計 12 ケース発表可能ですので、奮って申し込みください。 また、24 日の事例報告、25 日のワークショップの受理は、先着順を原則としますが、その他の事柄を 考慮することもございますのでご了承ください。 申し込み締め切り:2006 年 6 月 12 日(月)/ 抄録原稿締め切り:2006 年 6 月 14 日(水) 〒181­8585 東京都三鷹市大沢 3­10­2 ICU 心理相談室内 ICU 心理臨床セミナー事務局宛 TEL & FAX: 0422‒33‒3655 (お問い合わせもファックスにてお願い致します。 )