月次報告書 - 2016年8月 Vietnam Property Fund Limited (VPF)

月次報告書 - 2016年8月
Vietnam Property Fund Limited (VPF)
ベトナム・プロパティ・ファンド・リミテッド
当ファンドは開発パートナーのサファイア(Sapphire)と不動産案件を既に3年以上共同開発しているが、今月そうしたサファイヤ案件か
ら新たな売却が行われた。サファイヤがその持分の35%を売却したのは、原油の都市ブンタウに近く、ホーチミン市の南に位置する
ホ・チャム・サンクチュアリプロジェクトである。第1フェーズの開発に着手したのが世界金融危機の間であったため、売却に至るまで
長い時間がかかったが、今やサイゴンの地元の人々のみならず、外国人居住者にとっても人気のビーチ・リゾートとなっている。サ
ファイヤは主要投資家として第2フェーズの開発を主導するなか、リゾート地や海辺ではなく、ホーチミン市やハノイの中心地に集中す
るという共同目標に配慮を示し、前向きに売却に対応した。
今、サファイヤはホーチミン市第2地区のホルムヴィラプロジェクトで開発管理の役割を担うと共に、僅かではあるが株式も保有してい
る。また、ホーチミン市の中心に位置し、現在賃貸率100%のオフィスビル、プレジデント・プレスの不動産管理契約を獲得し、経済的利
益を受けている。現在サファイヤは積極的に新規の投資案件を模索中であり、早期に新規案件の報告を出来ることが期待される。今
回の売却案件はサファイヤにとってさほど大きな案件ではなく、VPFにとっても間接的に参加しているに過ぎなかったが、ホーチミン市
の新聞報道で大きく取り上げられた。
他の市場ニュースとしてはシンガポールのマップルツリー社(Mapletree)が、その保有する2つの物件の売却を計画している。(サファイ
ヤの前身であるレフィコ社(Refico)が開発した)ホーチミン市のセンター・ポイントとハノイのパシフィック・プレイスであるが、ホーチミン
市の錦湖アシアナプラザの購入の直後だけに注目される。双方の物件とも提示された当初利回りは8%を下回った。この水準で取り引
きがまとまることがあれば、収益資産に対する需要の強さが分かる。
ビンコム社(Vincom)の開発スピードの速さは、いつも市場を驚かせるものがあるが、今回のホーチミン市にあるビンホムズ・ゴールデ
ン・リバーサイトのリバーフロントではきのこのように続々と高いタワーが出現している。価格が高いことから、販売には当初予定より
時間がかかっているが、ロケーションがいいことから、最終的には今回の開発も成功が確実視されている。
年次の評価が完了していることから、今後2ヵ月以内にVPFの新しい純資産価値(NAV)の報告を予定している。
価格とNAV
変化率(%)
価格
変化率(%)
1株当たり
NAV
月初来
年初来
ビッド
オファー
月初来
年初来
US$0.79
-1.3%
-14.1%
US$0.60
US$0.68
0.0%
21.9%
純資産総額
標準偏差
シャープレシオ
US$67.39 (百万)
8.0%
-0.7
純資産価額と乖離率
株価
VPFポートフォリオの構成
アセットクラス別配分 適正価値(米ドル) NAVへの割合(%)
29,842,106
プライベート・エクイティ
44.3
18,777,000
受取債権
27.9
9,866,400
借入
14.6
7,488,531
現金
11.1
1,269,222
店頭株式
1.9
797,785
上場株式
1.2
-655,349
その他(*)
-1
67,385,695
100
合計
セクター別配分
不動産プロジェクト
受取債権
現金
不動産関連株式
その他(*)
合計
適正価値(米ドル) NAVへの割合(%)
39,708,506
58.9
18,777,000
27.9
7,488,531
11.1
2,067,007
3.1
-655,349
-1.0
67,385,695
100.0
*その他は売掛金と買掛金との正味価値である。
免責事項
ご留意事項
■ 本レポートは、ベトナム・プロパティ・ファンド(VPF)(以下「当ファンド」)の運用状況に関する情報提供を目的に、ドラゴン・キャピタル・マネジ
メントが作成した月次レポートに基づき、キャピタル・パートナーズ証券が翻訳・作成したものです。
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■ 投資をされる際には、契約締結前交付書面又は投資信託説明書(交付目論見書)などで投資リスク及びご負担いただく手数料などの諸費
用についてよくご確認の上、ご自身の責任と判断でお願いします。
当ファンドの主な投資リスク
■ 当ファンドは、主としてベトナム株式(上場・未上場)及びベトナム不動産プロジェクトなどの値動きのある有価証券等に投資を行いますの
で、市場の価格変動により損失が生じるおそれがあります。
■ 当ファンドの一口当たり純資産価額(NAV)は米ドル建で算出され、また、投資対象は外貨資産であるため、為替変動により損失が生じる
おそれがあります。
■ 当ファンドはクローズド・エンド(会社型)外国投資証券の形態をとっているため、一般的な投資信託と異なり一口当たり純資産価額(NAV)
での買付・解約は出来ず、店頭売買(相対取引)を中心に、実勢価格で買付・売却することになります。
■ 店頭売買は原則弊社を相手方とした相対取引となるため、弊社と価格・数量等の条件が合致した場合にのみ取引が成立することになりま
す。そのため、価格条件や取引実勢の状況によっては、取引が成立しない場合があります。
■ 当ファンドの主な投資リスクには、市場リスク、為替リスク、流動性リスク、カントリーリスク、地政学リスクなどがあります。
お申込メモ
■ 信託期間
関係法人
10年間
2018年開催定時株主総会で2020年6月末の解
散是非を決議予定(否決の場合は奇数年毎に
決議予定)
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収益分配
買付/売却価額
買付/売却単位
買付/売却申込日
原則として分配は行なわない
毎営業日の実勢価格
100,000株以上100,000株単位
毎営業日
■ 運用会社
■ 販売会社
■ 管理会社
カストディアン
■ 監査法人
ドラゴン・キャピタル・マネジメント
キャピタル・パートナーズ証券株式会社
スタンダード・チャータード銀行
KPMG
当ファンドにかかる費用等 注)NAV:純資産総額
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購入時手数料
管理報酬等
成功報酬
その他費用
弊社が定める外国株売買手数料 (※詳しくは販売会社にご確認下さい)
NAVの年率2.0%
NAVの増加額の20% ※ハードルレート8%、ハイウォーターマーク方式
設立費用、監査費用、弁護士費用、事務管理費用などがかかります。
※これらの費用は運用状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を示すことが出来ません。
販売会社の概要
■ 商号等
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本社・本店所在地
加入協会
資本金
主な事業
設立年月日
連絡先
キャピタル・パートナーズ証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第62号
〒101-0047 東京都千代田区内神田一丁目13番7号 四国ビル
日本証券業協会
1,000百万円(2014年8月29日現在)
金融商品取引業
1999年12月27日
03‐3518‐9300 又は支店まで