月次報告書 - 2016年10月 Vietnam Property Fund Limited (VPF)

月次報告書 - 2016年10月
Vietnam Property Fund Limited (VPF)
ベトナム・プロパティ・ファンド・リミテッド
ベトナムの不動産課税制度は各国に比べ遅れているが、不動産関連の税金はプロジェクト売却によるキャピタルゲイン税、賃貸収入
による法人税、及び支払配当金に対する源泉徴収税の3種類しかない。現在、ベトナム政府は財務省内局の税務総局を通じ、不動
産関連税収を増やす計画で、具体的には富裕層を対象に2軒以上の住宅所有に対する資産税の適用を検討している模様である。こ
れはダナン市、ホイアン市、フーコック島等において2軒目の持家の販売を目論むディベロッパーにとっては不本意なニュースであ
る。しかし、数万人が家の売却に追い込まれたイギリス労働党によるマンション税に比べると、ベトナム政府が提案した税はさほど懲
罰的ではないだろう。
ベトナムの不動産税制は、平方メートル当たりの税率あるいは一定の価格(4万米ドル以上)を超える不動産の価値をベースに計算さ
れる。新しい計画では、2階建て以下の家屋は適用が除外される可能性がある。当所の税額は非常に低く抑えられるが、将来の増税
の可能性は高い(枠組みが浸透し、二軒目の家の持ち主が全て納税者登録された後)。市場の専門家はこの動きに好意的な反応を
示したが、その理由は2軒目の家を持ち主が未使用時に賃貸することによる収入の一部を回収することで投機の抑制を図ることであ
る。殆どの先進国市場では不動産の保有に対する課税は当然なことであり、ベトナムにとっても悪いことではないと考える。財務省が
言及している課税レベルでは、住宅市場にまだ影響を与えていないが、2軒目の市場はしばらく低迷状態にある。
他のニュースとしては、ナムタイ投資開発会社がビングループ(VIC)の3億米ドル相当の上場株を取得し、保有持ち分を高めた。これ
はベトナムの投資家としては極めて多額の投資である。現在、ナムタイ社はVICの3番目の大株主であるが、今回の取引が相互独立
な当事者間の取引として実行されたかどうかは不明である。株主名簿にはナムタイ社の住所は未記入であるが、同社の登録済みの
住所とVICの本社あるハノイ市の区が同一であるのは偶然と思われる。ほぼ6%の持ち分となるこの取引は、株価を変動させることなく
同株式の流動性を高める結果となった。
価格とNAV
変化率(%)
価格
変化率(%)
1株当たり
NAV
月初来
年初来
ビッド
オファー
月初来
年初来
US$0.80
0.0%
-13.0%
US$0.60
US$0.68
0.0%
21.9%
純資産総額
標準偏差
シャープレシオ
US$67.76 (百万)
9.2%
0.78
株価
純資産価額と乖離率
VPFポートフォリオの構成
アセットクラス別配分 適正価値(米ドル) NAVへの割合(%)
29,839,636
プライベート・エクイティ
44
18,777,000
受取債権
27.7
9,866,400
借入
14.6
7,165,996
現金
10.6
1,268,199
店頭株式
1.8
783,683
上場株式
1.2
61,779
その他(*)
0.1
67,762,693
100
合計
セクター別配分
不動産プロジェクト
受取債権
現金
不動産関連株式
その他(*)
合計
適正価値(米ドル) NAVへの割合(%)
39,706,036
58.6
18,777,000
27.7
7,165,996
10.6
2,051,882
3.0
61,779
0.1
67,762,693
100.0
*その他は売掛金と買掛金との正味価値である。
免責事項
ご留意事項
■ 本レポートは、ベトナム・プロパティ・ファンド(VPF)(以下「当ファンド」)の運用状況に関する情報提供を目的に、ドラゴン・キャピタル・マネジ
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当ファンドの主な投資リスク
■ 当ファンドは、主としてベトナム株式(上場・未上場)及びベトナム不動産プロジェクトなどの値動きのある有価証券等に投資を行いますの
で、市場の価格変動により損失が生じるおそれがあります。
■ 当ファンドの一口当たり純資産価額(NAV)は米ドル建で算出され、また、投資対象は外貨資産であるため、為替変動により損失が生じる
おそれがあります。
■ 当ファンドはクローズド・エンド(会社型)外国投資証券の形態をとっているため、一般的な投資信託と異なり一口当たり純資産価額(NAV)
での買付・解約は出来ず、店頭売買(相対取引)を中心に、実勢価格で買付・売却することになります。
■ 店頭売買は原則弊社を相手方とした相対取引となるため、弊社と価格・数量等の条件が合致した場合にのみ取引が成立することになりま
す。そのため、価格条件や取引実勢の状況によっては、取引が成立しない場合があります。
■ 当ファンドの主な投資リスクには、市場リスク、為替リスク、流動性リスク、カントリーリスク、地政学リスクなどがあります。
お申込メモ
■ 信託期間
関係法人
10年間
2018年開催定時株主総会で2020年6月末の解
散是非を決議予定(否決の場合は奇数年毎に
決議予定)
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収益分配
買付/売却価額
買付/売却単位
買付/売却申込日
原則として分配は行なわない
毎営業日の実勢価格
100,000株以上100,000株単位
毎営業日
■ 運用会社
■ 販売会社
■ 管理会社
カストディアン
■ 監査法人
ドラゴン・キャピタル・マネジメント
キャピタル・パートナーズ証券株式会社
スタンダード・チャータード銀行
KPMG
当ファンドにかかる費用等 注)NAV:純資産総額
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購入時手数料
管理報酬等
成功報酬
その他費用
弊社が定める外国株売買手数料 (※詳しくは販売会社にご確認下さい)
NAVの年率2.0%
NAVの増加額の20% ※ハードルレート8%、ハイウォーターマーク方式
設立費用、監査費用、弁護士費用、事務管理費用などがかかります。
※これらの費用は運用状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を示すことが出来ません。
販売会社の概要
■ 商号等
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本社・本店所在地
加入協会
資本金
主な事業
設立年月日
連絡先
キャピタル・パートナーズ証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第62号
〒101-0047 東京都千代田区内神田一丁目13番7号 四国ビル
日本証券業協会
1,000百万円(2014年8月29日現在)
金融商品取引業
1999年12月27日
03‐3518‐9300 又は支店まで