国際獣疫事務局(OIE)の概要 (Office des Internationale Epizooties

国際獣疫事務局(OIE)の概要
(Office des Internationale Epizooties)
平成 25 年 10 月
専門機関室
1.組織概要
(1)通称:World Organization for Animal Health
(2)本部:パリ
(3)加盟国・地域数:178(平成 25 年 5 月現在)
(4)機構:総会(毎年 5 月に開催),理事会,事務局,地域委員会,専門委員会
(5)事務局長:ベルナール・ヴァラ(フランス人)
2.沿革
(1)1921 年にパリで開催された「家畜伝染病予防および研究に関する国際会議」 において,
家畜伝染病予防および研究の中央機関としてパリに「国際獣疫事務局」を設置することが決
議されました。
(2)1924 年,「国際獣疫事務局ヲ巴里ニ創設スル為ノ国際協定」が 28 か国によって署名され
ました。我が国は 1930 年に同協定に加入しました。
3.目的
(1)家畜伝染病に関する研究・調査の促進
(2)疾病の発生・撲滅情報の収集および各国への通報
(3)家畜衛生に関する国際的条件の検討(OIE コードの策定)
4.我が国との関係
(1)農林水産省消費・安全局動物衛生課長が我が国の政府代表・首席獣医官を努めていま
す。
(2)アジア太平洋地域代表事務所が東京に置かれています。
(3)我が国の拠出金(農林水産省)
平成 24 年度分担金:148,000 ユーロ
平成 24 年度任意拠出金:1,534,548 米ドル及び 152,223 ユーロ
(4)邦人職員数は,本部 1 名,アジア太平洋地域事務所 2 名(平成 25 年 10 月現在)。
5.OIEの任務の拡大
(1)世界貿易機関を設立するマラケシュ協定(WTO 協定)付属書 1A の「衛生植物検疫措置の
適用に関する協定」(SPS 協定)において,動物検疫分野における基準として OIE 基準(OIE コ
ード)が使用されることとなった。
(2)当初の OIE の創設目的である家畜衛生のほか,最近では,野生動物,動物の福祉,食品
安全等の問題を扱うようになっている。
(了)