天気のいい休日に、なにか特別な時間を 持ちたいけれど、あまりがんばり

 天気のいい休日に、なにか特別な時間を
持ちたいけれど、あまりがんばりすぎるの
はおっくうだと感じる日には、わたしは鎌
倉文学館へ行く。
~
人や車の往来でざわざわしている由比ヶ
浜通りを、
ほんの少し脇道に入っただけで、
もう閑静な住宅街になり、住宅街を
メートルも歩くと、日常から非日常へ変化
する鎌倉文学館へとつづく、やさしいカー
ここで鎌倉文学館のしおりから、この場
所について書いてみよう。
年に今に至る洋館が完成。
もともとは加賀百万石藩主、前田利家の
系譜である旧前田侯爵家の鎌倉別荘であ
り、昭和
第二次世界大戦後、デンマーク公使や佐
藤栄作元首相が鎌倉別邸を借り、別荘とし
階バルコニー
て 使 用 し て い た こ と も あ る そ う だ。( 佐 藤
栄作元首相は、この建物の
階
で演説の練習をしていたと聞いたことがあ
年に
代当主の前田氏
階建に見えるが、実際は
より、鎌倉別邸の建物が鎌倉市に寄贈され、
る。建物は
ネルがある。このトンネルを通して進む先
として、昭和 年に鎌倉文学館として開館。
建)そして、昭和
道の両側から木々が枝をひろげ、自然が
作った緑のアーケードとなっている。
いる。
鎌倉ゆかりの文学者直筆原稿、手紙、愛用
している。
このトンネルは、鎌倉文学館のなかでも、
わたしのお気に入りのひとつだ。
川端康成、小林秀雄、高見順、夏目漱石、
芥川龍之介、中原中也、与謝野晶子…もう
ゆかりの資料が展示されている。
数えあげたらきりがないほど、超著名文人
とがたびたびある。
文学好きな人には、垂涎の手書き原稿を
見ることができる。 意識的に、日常の忙しい思考を、コート
を脱ぐような気持ちで「これから向かう先
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このトンネルも、わたしの日常から非日
常への移行を助けてくれている。
に持っていかない」と、自分に言い聞かせ
品といった文学的資料を展示することを目的
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を見ると、まるで、トンネルが額縁のよう
ブを描いた石畳の道が現れる。
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に、その先の木々と光の風景をふちどって
─鎌倉文学館の巻─
わたしは、この木漏れ日と緑のアーケー
ドを歩くときに、日常をあとにすることに
鎌倉さんぽ部 古都トコトコ記
トンネルをくぐるときに、まるで絵のな
かに足を踏み入れるような錯覚を起こすこ
てみるのだ。
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鎌倉文学館の門を入ってすぐのところに
「招鶴洞」という、 メートルほどのトン
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和中期前後のものが多いので、昭和へタイム
そして、なんとなく昭和も感じられる。古
い建物もそうだが、展示されている資料も昭
三つ目の、わたしのお気に入りは、建物
階のバルコニー。
たしは変な人であることを楽しむ。
り、その先には
株もあるローズガーデンが
ここは鎌倉三大洋館のひとつで、三方を山
に囲まれ、建物の前方には開けた芝の庭があ
とにしている。
ながら、持ってきた本を 時間ほど読むこ
置かれていて、わたしはここでお茶を飲み
スリップしたような気持ちになる。
ひろがっている。
とくに真夏の暑い時期の、このバルコニ
ーは最高だ。
このバルコニーからは、遠くに海が見渡
せる。そして、ここにはテーブルとイスが
このひろい芝生のガーデンが、わたしのお
気に入りの二つ目。
~
海 か ら の 風 が、 眼 下 に ひ ろ が る 建 物 の
屋 根 の 上 を 渡 っ て き て、 下 に ひ ろ が る 世
界より
その理由は、お弁当とお茶を持参して、こ
の庭で食べるのが、大好きだから。
度はすずしい。
暖かな日には、身体のなかへ、大地から
エネルギーを受け取るイメージで、裸足に
こうして 時間ほど特別な時間を楽し
み、日常の生活へと帰ってくる。
由比ヶ浜駅沿いの人通
り の 多 い 道 か ら、 最 初 の
交差点を少し住宅街に
入ったユニティの向かい
にあるお店です。
物は室内にもたくさん。
「 ペ ン ギ ン が 好 き だ、 好 き
だと言っていたら、いつのま
にか集まってきてくれたんで
す」とオーナー。
「 由 比 ヶ 浜 駅 徒 歩 分 」 と
地 図 に あ る よ う に「 カ フ ェ
カ イ ト ン 」 は、 江 ノ 電 の 線
路沿いにあります。
トン」
カフェの名前「カイ
はベトナム語で「松」のこと。
庭にある松の樹、そしてオー
ナーのお名前の一文字からつ
けられたそうです。
デザートのおすすめは、カラ
メルから創る手作りのプリン。
N
百倍も特別なごちそうになる。
なって芝生の上を歩いてみたりもする。
こ れ が、 わ た し の 休 日 の 楽 し み 方 の ひ
とつである。
(文/ )
本を読みながら、セミの合唱のなかに、
ときおりヒグラシの声が混じって聞こえ
月から 月まではウグイスが始終鳴い
ていて、青い空と山の緑を見ながら、ウグイ
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るのを楽しむ。
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2
年前、心身のバランスをくず
し た こ と を 機 に、 心 と 身 体 の つ
ながりを体感。オーラソーマと
出会い、本来の自分に還ること
の感覚を想いだし、ハートの旅
をはじめる。
ハート瞑想ティーチャー
取材:川島りか
江 ノ 電 大 好 き の 方 に も、
ぜひ。
キッチンの窓からは江ノ電
が通るのも見られます。
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ちょっと変な人に見えるだろうけど…わ
「 い つ か は カ フ ェ を 開 き
たい」という夢を叶えた
オ ー ナ ー が、 も て な し て
くださいます。
アジアン料理に魅せられた
のは、 歳のときのこと。
インドネシアに次いで訪ね
たシンガポールにて、ご両親
の友人のお家に遊びに行った
ところ、そこで美味しいアジ
アン料理にたくさん出会うこ
とになったとか。
日替わりでグリーンカレー
やレッドカレー。
パッタイやシンガポールチ
キンライス、ナシゴレンなど
もあります。
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http://ameblo.jp/rikagracelove333/
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スの声を聴き、風が頬をなでるのを感じなが
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ら 食 事 を す る の は、 あ り き た り な お 弁 当 が
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こ の 庭 で は 五 感 が 研 ぎ 澄 ま さ れ、 身 体 全
部で食事を楽しむことができるような気が
する。
和尚アートユニティがある由比ガ浜に
は、雰囲気のある美味しいカフェやレ
ストランがたくさんあります。
アジアンカフェ
「Cafe Cây thông(カフェ カイ トン)」
もそのひとつ。
248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜 3-19-3
TEL:0467-38-52161
営業時間 /11:00~21:00 (20:30 LO) 定休日 / 月曜日
「 ど う し て ア ジ ア ン カ フ ェ
にされたのですか?」とお聴
き し た と こ ろ、「 ア ジ ア ン 料
理がいちばん好きだから。自
分がたのしくないと、できな
いですからね」と、話してく
ださいました。
玄 関 先 に あ る 黒 板 に は、
かわいいペンギンの置物。
階 段 を 段 ほ ど 上 が り、
テ ラ ス を 過 ぎ、 ド ア を 開
け る と、 明 る い 陽 射 し が
さしこむスペースがひろ
がります。
住まいをお店に改装さ
れ て い る の で、 ま る で 親
しい友人のお家に招かれ
た よ う な 居 心 地 の よ さ と、
くつろぎがあります。
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室内の置物やインテリ
アもオーナーセレクト。
かわいいペンギンの置
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