第5学年体育科学習指導案 日 時 平成 23 年11月16日(水)第5時限 場 所 体育館 授業者 1.単元名 「ティーボールを楽しもう」(ベースボール型ゲーム) 2.目標 ・ルールやマナーを守り、仲間と協力しながら、進んでゲームや練習に取り組むことができる。 【運動や健康・安全への関心・意欲・態度】 ・チームにあった作戦を考え、チームの練習やゲームに生かすことができる。 【運動や健康・安全への思考・判断】 ・打つ、投げる、捕る、走塁するなどの基本的な動きを身につけゲームを楽しむことができる。 【運動の技能】 3.指導にあたって (1) 教材について ①教材のとらえ 本単元では、ベースボール型ゲームとして、ティーボールを行う。ティーボールは、野 球のように攻撃と守備を交替で行い、楽しむ競技である。ティー上にあるボールをバット で打ち、ベースを回って得点を入れたり、相手の得点を防いだりして競い合うことが楽し いゲームであり、力いっぱいにボールを打つ快感も味わうこともできる。また、攻守分離 型のゲームであるため、攻め方や守り方の作戦が実行しやすい。ピッチャーがボールを投 げるソフトボールや野球に比べて、ティーボールは打つことが簡単なため、ボールが前に 飛ぶことが多く、守備側の運動量も確保できる。だが、ベースボー型のルールは複雑で難 しい。またボールを打つ、捕る、投げるというボールコントロールの技能や塁間を打球の 状況に応じて走塁するなどゲーム中の場面に応じた高度な判断力を必要とするため、児童 の中には、苦手意識を持つ場合も多い。そこで、だれでも簡単に楽しめるようなルールを 考えて、簡易化されたゲームの中で学べるようにしていく必要がある。また、ゲームの楽 しさを保障するために、コートや用具の選択・工夫も大切となり、扱い易さや安全などの 観点にも留意しなければならない。そのため、本単元では、打者の打ったボールをアウト にする際には、コート内にアウトゾーンを設け、そこにいる仲間に投げてアウトにすると いったルールを工夫するなど、児童の実態を考慮しながら進めていく。 ②準備運動(パワーアップタイム) ティーボールの学習においての基本的技能である「投げる」 「打つ」 「走る」 「捕る」の中 でも、 「投げる」 「捕る」動きを中心に、全体でパワーアップタイムに取り組む。 種目については、本単元において扱う技を考慮し、①シャトルボール②3 人キャッチボ ール③バッティング&ランの3つを行う。①シャトルボールでは、相手の捕りやすいとこ ろにきちんと投げることとボールを両手で確実に捕ることに加え、捕った後の素早い動き にもつなげることを意識しながら挑戦させるようにする。②3 人キャッチボールでは、 「投 げる」「捕る」「投げる」の連続の動きを行う。その際、フライやゴロなども加えながらゲ ームの動きを意識して取り組ませるようにする。③バッティング&ランでは、守っている 人に向けて打つことを意識し、打った後すばやく目的地まで走るようにさせる。その際、 バットの片付けも習慣化できるようにさせたい。 (2)児童について ①運動全般について (省略) ②単元と関連して (省略) 4.活用力を高めるための指導と支援 本単元における活用力を、①自分や友だちの動きの良さや改善点を見つける力②チームの 特長に合った作戦を考え、改善していく力の 2 点と捉える。課題解決に向け、友だちと互い の動きを見合い、良い点や改善点を見つけ伝え合いながら、チームで相談しながら工夫し取 り組ませるようにしたい。互いに学び合う姿勢を大切にしながら、楽しくゲームができるこ とにつなげたい。 ① 「自分や友だちの動きの良さや改善点を見つける力」 本単元では、お互いの動きを常に見合いながらそれぞれの特徴を知ることでより適切なア ドバイスを伝え合えるように、ステージごとにチームのメンバーを固定することにした。こ こでは上手な児童が苦手な児童に一方的にアドバイスを送るのではなく,一緒に動きながら 相手に具体的に伝えることで,苦手な児童でも友だちの動きの良さや改善点を見つけられる ようにしたい。また、必要に応じてペアや少人数グループによる練習を導入することでより 自分や友達の動きに着目できるようにしたい。 「チームの特長に合った作戦を考え、改善していく力」 本単元では、作戦は、「戦略」として、「どのようにプレーをすれば勝てるのか」を考え、 立てさせる。コート内に複数のアウトゾーンを設定することで、どのアウトゾーンにボール を運べばより早くアウトがとれるにかを判断し、協力しながらプレーすることが重要となっ てくる。チームごとに一人一人の動きを考慮しながら誰がどこに動いたらより効果的かをチ ーム全体で考えて作戦を立てるようにさせたい。また、学習が進むにつれて、アウトゾーン に入る人数を変化させていくことで、協力して進塁を阻止するための作戦がこれまで以上に 大切になってくる。 5.単元の学習計画・評価規準(全7時間) 評価規準[評価方法] 時 学習課題 1 学習の内容と進め 方を理解し、見通し を持つ。 2 <ステージ1> ゲームのやり方や ルールを覚え、ゲー ムを楽しもう ・攻撃と守備の動き を知る。 3 ・ゲーム中での動き を工夫する。 学習内容 ・ティーボールに関す る用語を確認する。 ・パワーアップタイム の進め方を知る。 ・ダイヤモンド型ベー スで、2人アウトの仕 方を知り、簡単なゲー ムをする。 運動や健康・安全へ の関心・意欲・態度 運動や健康・安全に ついての思考・判断 ・学習の内容と進め 方を理解し、見通し を持って意欲的に取 り組もうとしてい る。 [行動観察] ・安全に注意し、進 んでティーボールに 取り組もうとしてい る。 [行動観察] ・攻撃での打ち方や、 守備の動きを工夫す る。 ・楽しいゲームの行 い方を知り、得点の 仕方などのルールを 考えることができ る。 [ワークシート] ・攻撃での打ち方や 守備での動きを工夫 している。 [行動観察 ワークシート] <ステージ2> チームで作戦を工 夫して、ゲームを楽 しもう。 4 < 5 本 時 ・守備位置や捕球、 送球を工夫する。 ・状況に応じた守備 位置をチームで工 夫する。 ・内野4人アウト、外 野2人アウトのルー ルでゲームを行う。 ・得点につなげるため の打ち方や走塁、守備 の位置や捕球した後 の動きについて、チー ムで相談しながらゲ ームを行う。 > ・今までの動きを振り 返りながら、自分たち のチームに合った作 戦を立てて、ゲームを 行う。 運動の技能 ・安全に注意し、進 んでティーボールに 取り組もうとしてい る。 [行動観察] ・チームで助け合い ながら,意欲的にゲ ームに取り組んでい る。 [行動観察・発言] 6 ・止まったボールを 打ったり走塁をした りして攻撃し、また それを阻止するため に捕球したり送球し たりできる。 [行動観察] ・チームで守備の動 きを考え、工夫する ことができる。 〔行動観察〕 ・自分のチームに応 じた作戦を考えてい る。 [行動観察 ワークシート] ・友だちのアドバイ スなどを基に、動き を工夫している。 [行動観察 ワークシート] ・ボールを打ったり 走塁をしたりして攻 撃し、またそれを阻 止するために補給し たり送球したりし て、攻守を交代する ゲームができる。 [行動観察] <ステージ3> 勅使っ子ティーボ ール大会をしよう。 7 ・守備、攻撃の動きを 確認し、みんなでティ ーボールを楽しむ。 ・友だちの動きを見 て気づいたことや感 想を,意欲的に伝え ようとしている。 [行動観察・発言] ・ボールを打って走 塁、進塁する攻撃や 隊形をとった守備に よって攻防すること ができる。 [行動観察] 6、学習過程 ステージ1 1 2 3 ステージ2 4 5 ステージ3 6 7 ボール操作を意図した準備運動 パワーアップタイム(ゲームに生きる動きを高める運動) 本時のめあての確認 オリエン テーショ ン 2人アウトゲーム 内野4人外野2人 ティーボール大会 アウトゲーム ・ゲーム1 ・ゲーム ・チームで話し合い ・ゲーム ・ゲーム2 ・チームで話し合い ・チーム練習 振り返り 7.本時の学習( 5/7 ) (1)本時の目標 ・チームで作戦を工夫してゲームを楽しむことができる。 (2)準備・資料 ・ティーボールセット・フラフープ(4つ) ・ビブス・カラーコーン・バット入れ・得点板・ 作戦ボード (3)本時の展開 指導(・)支援(〇)評価規準☆ 配時 学習活動と児童の思考の流れ 活用力を高める指導 or 支援活 3 1.整列,準備運動 ・協力して準備するよう促す。 パワーアップタイムの準備 8 2.パワーアップタイム ・危険な箇所はないか確認させ,教師が再 度確認する。 ① シャトルボール ・個々の能力に応じて,動きや場を選んで ② 3人キャッチボール 取り組むことをおさえる。 ③ バッティングアンドラン 2 3.本時の課題を知る。 チームで守備位置を工夫しよう。 ・本時の課題を黒板に提示し,全体で確認 する。 4.チームごとに守備位置とゲームの仕方をする確 3 認する。 ・前時に考えた守備位置をチーム全員が確 「だれがどこへ動いたらいいのかな?」 15 5.ゲーム1をする。 ・お互いに声をかけ合ってプレーできるよ 3分2交代で行う。 うに助言する。 6.チームで振り返り、改善点を考えよう。 「できるだけ点を取られないようにするには、どん 12 認するように助言する。 活自分や友達の動きの中で重要となって くる動きを具体的に伝えるよう助言する。 な守備位置にしたらいいだろう。 」 活チームの良いところや苦手なところを ⇒「○塁でアウトをとるためには○の近くの人数 踏まえながらチームにとっての効果的な を増やそう。 」 作戦を考えるよう促す。 「アウトゾーンに行くメンバーをもう一度考え 活作戦ボードを使いながらチーム全員で 直そう。 」 守備位置について考えられるように助言 「○塁でのアウトが無理な場合はどこでアウト する。 にするか考えて、もっと声をかけ合おう。」 ☆チームの特長に合った作戦を考えてい 7.チームで練習する。 るか。 [行動観察・ワークシート] 「さっき考えたことをやってみよう。 」 ☆チームで助け合いながら,意欲的に練習 「○○の場合のときはもう少し○○したらどうだ に取り組むことができる。 ろう。 」 [行動観察・発言] <活用力を高める場面> 2 8.今日の感想を発表する。 ・何人かに発表してもらう。 ・次回は、今日の振り返りを活かしてプレ ーできるようにすることを伝える。 <パワーアップタイムの場の設定> バッティング&ランコーナー 3 人キャッチボールコーナー シャトルボールコーナー 場の設定 <基本のルール> バット入れ ・打者は思い切ってボールを打つ (バントは無し) ・・打球を捕った守備者がアウトゾ ベース - ―ンの仲間にボールを投げて アウトにする。(自分で入って アウトゾーン もよい)アウトになるまで打者 はベースをまわる。 ベース ベース (1 塁進塁するごとに1点加点) ・3 分間で攻守交代する。 ・ステージ1では、内外野共2人 アウトゾーンに入ったらアウト アウトゾーン アウトゾーン ベース とする。 ・ステージ2,3では、内野4人 外野2人でアウトとする。 アウトゾーン 体育学習カード(ティーボール) 5年 ( めあて ふり返り ・パワーアップ(・シャトルボール ・3人キャッチ ・バッティング&ラン) ・ゲーム <攻げき> <守 備> めあて ふり返り ・パワーアップ(・シャトルボール ・3人キャッチ ・バッティング&ラン) ・ゲーム <攻げき> <守 備> )
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