事 業 報 告 書 - ヒューマンサイエンス振興財団

事
業
報
告
書
財団法人ヒューマンサイエンス振興財団
目
次
頁
Ⅰ 概 要
1
Ⅱ 一般事業
2
1.一般事業委員会
2
2.開発振興委員会
3
3.規制基準委員会
5
4.研究資源委員会
8
5.研修委員会
10
6.情報委員会
18
7.企画委員会
20
Ⅲ 政策創薬総合研究事業
22
1.研究事業
22
2.推進事業
23
Ⅳ 研究資源供給事業
26
Ⅴ 出版事業
28
Ⅵ 創薬プロテオームファクトリー事業
28
Ⅶ 厚生労働大臣認定TLO事業
29
Ⅷ 厚生労働科学研究推進事業
30
Ⅸ ヒトゲノムテーラーメード研究推進事業
36
(創薬知的基盤整備促進事業)
〔平成19年度事業特記事項〕
61
一般事業
開発新興に関する事業(含む創薬等ヒューマンサイエンス総合研究推進事業)
規制基準委員会基準に関する事業
研究資源に関する事業
研修に関する事業(含む創薬等ヒューマンサイエンス総合研究推進事業)
情報に関する事業(含む創薬等ヒューマンサイエンス総合研究推進事業)
企画に関する事業
新テーマに関する事業
政策創薬総合研究事業
研究事業
推進事業
(1)
創薬等ヒューマンサイエンス総合研究事業
研究資源供給事業
厚生労働科学研究推進事業
ヒトゲノムテーラーメード研究推進事業(創薬知的基盤整備促進事業)
ヒューマンサイエンス基礎研究事業
創薬科学総合研究事業
エイズ医薬品等開発推進事業
先端的基盤的保健医療技術開発研究事業
ヒトゲノム・遺伝子治療研究事業
創薬知的基盤施設整備事業
創薬知的基盤設備整備事業
出版事業
治験体制整備支援事業
創薬プロテオームファクトリー事業
厚生労働大臣認定TLO事業
国際健康危機管理ネットワーク強化研究推進事業
62
63
1
23
4
56
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
平成19年度賛助会員動向
1.平成19年4月1日現在
2.退
117社
会
12社
・ グラクソ・スミスクライン株式会社
・ 興和創薬株式会社
・ 生化学工業株式会社
・ チッソ株式会社
・ 株式会社ツムラ
・ 日本製薬株式会社
・ 日本電気株式会社
・ 株式会社ビー・エム・エル
・ 三井情報開発株式会社
・ 明治乳業株式会社
・ ヤマサ醤油株式会社
・
日本シェーリング株式会社(バイエル薬品株式会社に吸収合併された。)
3.名
義 変
更
△1社
・ 三共株式会社(賛助会員)と第一製薬株式会社(賛助会員)が合併して第一三共株式
会社となった。
・ 第一アスビオファーマ株式会社が社名変更しアスビオファーマ株式会社となった。
・ 株式会社第一ラジオアイソトープ研究所が社名変更し富士フィルムRIファーマ株
式会社となった。
・ ポーラ化成工業株式会社が社名変更し株式会社ポーラファルマとなった。
・ キリンビール株式会社が社名変更しキリンファーマ株式会社となった。
4.平成20年3月31日現在
104社
(2)
Ⅰ.
概
要
平成19年度においては、これまでの事業ならびに、平成15年度より開始した「厚生労働
大臣認定 TLO 事業」及び「プロテオームファクトリー事業」を着実に実施した。
「ヒューマンサイエンス研究資源バンク」においても順調に細胞・遺伝子・ヒト組織および
PSC 細胞株の保管および供給事業を行った。
また、政府が行っている公益法人の抜本的改革に向け適切な対応を取るべく活動している。
平成19年度の事業計画に基づき実施された各事業の活動状況の詳細は、Ⅱ以降に述べる
とおりであり、各事業とも活発に活動し、着実な実績を上げることができた。それらのうち
いくつかを例示すれば、以下の通りである:
(1)
「医薬品・医療機器の研究開発におけるアウトソーシング及びアライアンス戦略」
(国
外調査報告書)をとりまとめた。
(2)「がん医療の将来動向」(将来動向調査報告書)をとりまとめた。
(3)
「慢性疼痛に関する医療ニーズの調査」
(国内基盤技術調査報告書)をとりまとめた。
(4)「臨床予測性を高める創薬研究テクノロジー、研究資源の動向調査」(HS レポート
No.60)をとりまとめた。
(5)
「日本国内の創薬ライブラリー資源に関する調査報告書」
(HS レポート No.61)を
とりまとめた。
(6)「創薬プロセスの革新へ向けて−医薬品開発におけるバイオマーカーの探索と活用
−」(HS レポート No.62)をとりまとめた。
(7)
「ポストゲノムの医薬品開発とDDS技術の新展開」
(HS レポート No.63)をとり
まとめた。
(8)政策創薬総合研究事業を適正に開始し遂行するとともに、本事業のさらなる改善に
向けた見直し作業を行った。
(9)新技術移転促進として「抗体医薬の現状と課題」などの講習会、研修会、勉強会を
多数実施した。
当財団はゲノムやプロテオーム科学あるいは再生医療の進展に見られるような生命科学の
急速な発展、あるいは研究・産業分野における活発な国際化に、倫理面を含めて適切に対応で
きるよう、今後とも質の高い研究振興事業を産官学一体となって推進し、日本の医療、科学技
術の発展・向上に寄与していくこととしている。
また、ホームページをさらに充実しわかりやすくし、1,600名を超える読者にメールマ
ガジンを継続して配信するなど、さらなる情報の公開と共有化に努めている。
‐1‐
Ⅱ
一般事業
1.一般事業委員会(6回開催)
・一般事業のうち「2.開発振興委員会」から「7.企画委員会」までの、一般事業全般を主
導・調整し、諸課題の検討、推進等を行うとともに、平成20年度一般事業関係事業計画を
策定した。
・ヒューマンサイエンス研究資源バンクにおける、5つの事業(細胞バンク、遺伝子バンク、
動物胚バンク、ヒト組織バンク、データベース提供サービス)の全般にわたって種々の助言
を行った。また、動物実験第三者評価準備委員会を発足させ、動物実験の適正管理について
の第三者評価(外部評価)事業のための準備作業を開始した。
・財団活動のさらなる活性化を目指して、
「財団ビジョン−新たな展開を目指して」をふまえ
て設置した「新規事業検討ワーキンググループ」による財団新規事業に関する企画提案をも
とに具体化策の検討を開始した。財団機能活性化プロジェクトWGでは、バイオベンチャー
企業やTLOとの連携に関するリエゾン機能の具体的な実施例として、創薬のための相互知
的交流を目的としたバイオインターフェースを実施した(第22回
第23回
平成19年8月28日、第24回
平成19年5月22日、
平成19年11月28日、第25回
平成2
0年2月19日)。
・財団基盤強化の一環として平成15年度から立ち上げた、国研研究等の成果の実用化を促す
ための「ヒューマンサイエンス技術移転センター(厚生労働大臣認定TLO)」の円滑な活
動の継続に関わる種々の助言を行った。
・産官学の協力体制により平成15年度から立ち上げた「疾患関連たんぱく質解析研究・創薬
プロテオ−ムファクトリープロジェクト」(創薬プロテオームファクトリー)の円滑な活動
の継続に関わる種々の助言を行った。
・財団ホームページの運営については、ホームページ運営委員会を設置し、その事務局を情報
委員会に委嘱した。
・メールマガジン「HS eMagazine」を配信し、財団活動等を積極的に広報した。
・賀詞交換会を開催した(平成20年1月17日)。
・賛助会員功労者6名(下記)を表彰した(平成20年1月17日)。
一般事業委員会、企画委員会
荒井
稔(株式会社日立製作所)
規制基準委員会
堀内
正(アスビオファーマ株式会社)
規制基準委員会
堤本
啓造(バイエル薬品株式会社)
研修委員会
佐藤
俊次(株式会社ミノファーゲン製薬)
研修委員会
田辺
裕史(帝人ファーマ株式会社)
企画委員会
城田
知彦(第一三共株式会社)
・運営委員会は隔月に6回開催し、一般事業委員会活動の質的内容を強化、充実し補完した。
・会員数(平成20年3月31日現在)。
賛助会員104社
‐2‐
維持会員7社
個人会員20名
2.開発振興委員会(6回開催)
(1)バイオテクノロジー等先端技術を応用した医薬品の研究、応用開発の振興に資
する諸条件の整備、具体化に関する調査検討および促進(一般事業)
(2)官民共同プロジェクト研究支援事業(調査・予測研究事業)への協力
を行う。
(一般事業)
・ 調査・報告書作成
当委員会では、長年にわたりゲノム科学を始めとした生命科学の最新動向と今後の展望
について調査活動を行っている。近年、医薬品開発は世界的に低迷していると言われてい
るが、バイオ医薬品は全医薬品の売上げの 17%を占め、ここ 5 年間では年約 20%の伸び
を記録している。抗体医薬などのタンパク質製剤、さらに核酸医薬が治療に用いられてお
り、もはやバイオ医薬品は 特殊な医薬品 ではなく、なくてはならない存在になってい
る。 核酸医薬では血中安定性、標的組織・細胞への集積性、細胞の核への移行性などの
薬物送達の制御課題となっており、有効性と安全性を最大化し、治療の最適化をはかるた
め遺伝子ベクターの開発が期待されている。
遺伝子ベクターをはじめ バイオナノテクノロジー を応用することにより薬物送達の
制御が一段と向上させることができることから、DDS 技術 が今日新たな注目を浴びてい
る。平成 19 年度は、このような状況を踏まえ、バイオ医薬品開発および DDS 技術の最
新動向を調査いたしました。さらに医薬品開発を取り巻く最新動向も含め、「ポストゲノ
ムの医薬品開発と DDS 技術の新展開」報告書(HSレポ−トNo.63)を刊行し賛助
会員等に配布した。
(平成20年4月)
・ 委員会内勉強会
1)平成18年度
国内基盤技術調査と一般事業調査の報告
(1)「2015年の医療ニーズの展望Ⅱ(分析編)」 ワーキンググループリーダー:玉起
美恵子
(2)「ポストゲノムの医薬品開発と診断技術の新展開」
ワーキンググループリーダー:芦澤
一英
(平成19年4月12日)
2)(財)奈良先端科学技術大学院大学支援財団
‐3‐
高山サイエンスプラザ
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)研究室訪問
講師
生体高分子構造学講座
助教
池
晙求
講師
構造生物学講座
教授
箱嶋
敏雄
講師
細胞増殖学講座
教授
竹家
達夫
講師
比較ゲノム学講座
教授
黒川
顕
(平成19年6月15日)
3)「研究開発振興政策について」
講師 厚生労働省医政局研究開発振興課
課長補佐
佐藤大作
(平成19年8月24日)
4)九州工業大学他 北九州地区
(1)「北九州市におけるバイオ産業振興政策」
講師 北九州市産業学術振興局新産業部新産業振興課
坂本光
(バイオマイクロセンシング技術研究センター)
(2)九州工業大学工学部物質工学科
講師
応用化学教授 センター長教授
竹中繁織
(3)九州工業高等専門学校 物質化学工業科
講師
細胞工学センター
準教授
井上
佑一
(平成19年10月26日)
5) 「トランスポーターと毒性評価および International Working Group for Drug
Transporter (PhRMA & FDA)」
講師
東京工業大学大学院生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻
教授
石川智久
(平成19年12月13日)
6) 平成19年度 HS財団国外調査
「医薬品・医療機器の研究開発におけるアウトソーシングおよびアライアンス戦略」
講師
欧州各施設の報告
国外調査委員
清末芳生
講師
米国各施設の報告
国外調査委員
川上善之
(平成20年2月15日)
(政策創薬総合研究事業)
調査・予測研究事業
・ 国内基盤技術調査「慢性疼痛に関する医療ニ−ズの調査」
2005 年度および 2006 年度は 60 疾患を調査対象とした全般的な医療ニーズに関する調査
を実施した。 これまでの医療ニーズ調査は疾患にフォーカスしたものが多く、疾患につ
ながり患者の主訴となる症状についてはあまり調査が行われてこなかった。しかし、症状
‐4‐
は、患者の日常生活動作や QOL に直結するため、医療ニーズが高い重要なテーマである
と考えられる。
そこで、平成19年度は、身近な問題であるにも関わらず、知識や理解が不足している
と考えられる”痛み”に関して、専門医を対象としたアンケート調査を行った。 特に、急性
疼痛に比べて治療期間が長く、所見が不明、かつ予後の予測が困難であり、抑うつ・不安
等の随伴症状があり、社会的影響が大きく、多角的治療が求められる慢性疼痛に焦点をあ
てた。
慢性疼痛治療の現状について専門医の意見等を参考に、
「中枢性慢性疼痛」、
「帯状疱疹後
神経痛」、
「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」、
「腰椎術後の痛み」、
「一般的術後疼痛」、
「線
維筋痛症」、
「有痛性糖尿病性神経症」および「腰痛・関節痛」の8つの疾患名を具体的に
示して調査した。さらにアンケート調査の結果を掘り下げて考察するために、疼痛治療の
専門医に対するヒアリング調査を行い報告書にとりまとめ刊行した。
(平成20年3月)
3.規制基準委員会(6回開催)
(1)バイオテクノロジー等先端技術を応用した医薬品等に関する諸規制および諸基準
について、その内容の検討、関連情報の収集、産業界の意見の集約等(一般事業)
(2)厚生科学研究費により編成される各種研究班への協力を行う。
(一般事業)
・バイオテクノロジー等先端技術の応用における諸規制の考え方についての検討、及び関連の
情報の収集については、規制動向調査WGにおいて、新たにメンバーを公募し、バイオマー
カーの探索と活用の現状、及びその動向調査を行うとともに、講師を招聘して勉強会、専門
家へのインタビューを実施した(下記)。これらの調査結果を平成 19 年度規制動向調査報告
書「創薬プロセスの革新へ向けて−医薬品開発におけるバイオマーカーの探索と活用−」と
してまとめ刊行した。
・ICH関連活動では、バイオテクノロジーWG において、ICH活動(ICH6専門部会)
の進捗に合わせて、バイオ医薬品の品質に関する三極規制調和の将来展望に関する検討を行
い、 ICH Quality Strategy Discussion での議論に貢献した。CTD(Q)WGにおいて
は、CTD「第1部イメージ(製造・規格)
」の改訂案と実申請内容との差異について検討
を行った。
・委員会内勉強会
1)「医薬品開発の革新へ向けて−分子標的薬の開発の現状と規制動向ならびに分子イメー
‐5‐
ジングの医薬品開発への応用−」
講
師:平成 18 年度規制動向調査 WG 代表
(平成 19 年 4 月 13 日)
2)「九州大学における産学連携・技術移転への取組について」
講
師:九州大学知的財産本部
文部科学省産学官連携コーディネーター
特任教授
深見
克哉
(平成 19 年 6 月 8 日)
3)「ライフサイエンス研究のガバナンスのあり方について」
講
師:早稲田大学理工学術院
化学・生命化学/生命理工専攻
特任教授
浅野
茂隆
(平成 19 年 8 月 9 日)
4)「創薬開発におけるバイオマーカーについて−疲労バイオマーカーを例にして−」
講
師:独立行政法人
理化学研究所 分子イメージング研究プログラム
プログラムディレクター
渡辺
恭良
(平成 19 年 10 月 12 日)
5)「薬剤疫学の現状と課題−薬害根絶のために−」
講
師:京都大学大学院医学研究科薬剤疫学分野 教授
福島
雅典
(平成 19 年 12 月 14 日)
6)「旭硝子株式会社 ASPEX タンパク質発現サービス紹介」
講
師:ASPEX 部長 田口
貴士
ASPEX 事業推進部プロジェクト企画グループリーダー 塚本
洋子
(平成 20 年 2 月 7 日)
・規制動向調査WG勉強会
1)「プロテオーム解析技術を用いたがんの個別化医療のためのバイオマーカー開発」
講
師:国立がんセンター研究所 生物学部分子生物学室長
近藤
格
(平成 19 年 6 月 26 日)
2)「PGxを利用した医薬品・検査薬の開発について−製薬企業から見た課題−」
講
師:田辺製薬株式会社 研究本部
研究企画部
担当主事
大谷
章雄
(平成 19 年 7 月 27 日)
3)「医薬品開発におけるバイオマーカーの活用について」
講 師:ファイザー株式会社
臨床開発部門
芝田
英生
(平成 19 年 9 月 26 日)
4)「創薬開発におけるバイオマーカー/疲労バイオマーカー」
講
師:理化学研究所分子イメージング研究プログラム ディレクター
渡辺
恭良
(平成 19 年 10 月 12 日)
・規制動向調査WGインタビュー先
‐6‐
1)(アルツハイマー/J-ADNI 臨床試験でのバイオマーカーの利用について)
東京大学大学院薬学研究科 臨床薬理学教室教授
岩坪
威
(平成 19 年 8 月 10 日)
2)(がん微小環境解析とがんバイオマーカーの探索について)
国立がんセンター東病院院長
江角
浩安
(平成 19 年 8 月 29 日)
3)(ストレスバイオマーカーについて)
独立行政法人産業技術総合研究所 HSSRセンター長
二木
鋭雄
(平成 19 年 9 月 4 日)
4)(心循環器系疾患/マルチバイオマーカーについて)
日本医科大学千葉北総病院
内科教授
清野
精彦
(平成 19 年 9 月 6 日)
5)(プロテオミクスによるバイオマーカー探索について)
エーザイ株式会社コアテクノロジー研究所ホミックス・グループ
主幹研究員
小田
吉哉
(平成 19 年 9 月 18 日)
6)(糖尿病分野でのバイオマーカーについて)
東京大学医学部
糖尿病・代謝内科教授
門脇
孝
(平成 19 年 10 月 4 日)
7)(トキシコキネティクスとバイオマーカーについて)
同志社女子大学薬学部 病態生理学教室
教授
漆谷
徹郎
(平成 19 年 10 月 11 日)
8)(バイオマーカー基礎研究について)
近畿大学医学部
ゲノム生物学講座
教授
西尾
和人
(平成 19 年 10 月 11 日)
9)(薬物応答予測プロジェクト/医薬品の有効性・副作用予測マーカーについて)
国立医薬品食品衛生研究所
機能生化学部部長
澤田
純一
(平成 19 年 10 月 16 日)
10)(バイオマーカー探索技術について:合同勉強会)
アフィメトリクス・ジャパン株式会社
バイオラッド・ラボラトリーズ株式会社
オリンパス株式会社
技術部長
横浜研究所
マイケル・パウメン
ライフサイエンスカンパニー
所長
志和
美重子
バイオ事業推進室
山口
株式会社島津製作所
分析計測事業部ライフサイエンスビジネスユニット
部長
日本ウォーターズ株式会社
恵美
高野
純
HDMS ビジネスプランニング&ディベロップメント
MSスペシャリスト
‐7‐
吉田
欣史
(平成 19 年 11 月 19 日)
11)(オミックスのデータ解析について)
第一三共株式会社
研究開発本部
メディカルライティンググループ
グループ長
佐藤
督
(平成 19 年 11 月 27 日)
12)(バイオマーカーの規制動向について)
(独)医薬品医療機器総合機構
新薬審査第三部 審査役 宇山 佳明
(平成 19 年 12 月 4 日)
13)(バイオマーカー・医療機器の規制動向について)
(独)医薬品医療機器総合機構 医療機器審査部 審査役 小笠原
弘道
(平成 19 年 12 月 11 日)
14)(マイクロドージング臨床試験ガイドライン案の状況について)
国立医薬品食品衛生研究所
副所長
大野
泰雄
(平成 19 年 12 月 17 日)
15)(質量顕微鏡法によるバイオマーカー探索について)
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構生理学研究所 準教授
瀬藤
光利
(平成 19 年 12 月 18 日)
16)(PETによる分子イメージング法と創薬について)
浜松ホトニクス株式会社
中央研究所
PETセンター長
塚田
秀夫
(平成 19 年 12 月 18 日)
以上
4.研究資源委員会(6回開催)
(1)創薬の研究開発のための研究資源に関する調査・情報収集(一般事業)
(2)研究資源供給事業への協力を行う。
・臨床予測性を高める創薬研究テクノロジー、研究資源の動向調査---研究資源委員会調査
報告書
研究資源委員会では、臨床予測性を高める創薬研究テクノロジーならびに研究資源につい
て調査した。最近、創薬研究戦略を論文および学会情報において世界の創薬研究戦略は、探
索研究の初期の段階からヒトのプライマリー細胞あるいはそれに近い細胞を用いる流れに
なっている。そこで、ヒトのプライマリー細胞等の研究資源、あるいはその供給の可能性を
期待させるテクノロジー、貴重なヒトの細胞を用いた研究を加速化するような機器とテクノ
ロジー、ならびに企業内での倫理委員会のあり方についてまとめた。昨年大きな話題となっ
たヒト体細胞からのiPS細胞(人工多能性幹細胞)の樹立についても本報告書で詳細に取り
‐8‐
上げた。また、有用な遺伝子改変動物についても調査し、網羅的な遺伝子改変動物の作製の
全体像を把握し、諸外国との競合状況についてもまとめた。
本調査が HSRRB のみならず、生物資源を用いて創薬活動をしている研究者や関連分野
に携わる方々にも大いに参考となることを期待して HS レポート(No.60)としてとりまとめ、
賛助会員等に配布した(平成 20 年 3 月)。
・国内化合物ライブラリーの現状と利用----------------------------研究資源委員会調査報告書
上記調査に加え、今年度の研究資源委員会活動として、大学、国公立研究機関あるいは企
業等に保有されている国内化合物ライブラリーの最新の研究動向、研究資源の活用状況等に
ついて調査した。近年、ポストゲノムにおける創薬研究開発としてケミカルバイオロジー、
ケミカルゲノミクスへの関心が高まっている。欧米のメガファーマではケミカルゲノミクス
の手法を用いて高活性の化合物を見出すために多様性に富む 100 万種のケミカルライブラ
リーを保有し、それらからの化学的に合成可能な構造ならびに天然物からのシードの探索が
進められている。国内企業では、新規化合物のリソースとして天然物資源をライブラリー化
し、創薬のスクリーニングに利用する動向が見られる。一方、大学法人等では低分子化合物
および天然物由来抽出物・有機化合物等を大学法人単位でライブラリー化し、民間活用に応
用する動きも活発化している。こうした背景を基に新規化合物のリソース資源の公的・民間
を問わず国内の創薬ライブラリー資源のバンク化、商業ベースの利用の動向についてまとめ
た。
本報告書が HSRRB ならびに研究機関の保有する研究資源の有効活用や企業との共同研
究推進のために役立つことを期待して HS レポート(No.61)としてとりまとめ、賛助会員等
に配布した(平成 20.年3月)。
・委員会内勉強会
1)「漢方医学における「証」のプロテオミクス解析」、他、病態生化学分野の研究について
富山大学和漢医薬学総合研究所長
済木育夫
(平成19 年7月 6 日)
2)「生薬の遺伝的・成分科学的多様性と基原解析用DNAマイクロアレイの開発」について
富山大学和漢医薬学総合研究所
生薬資源科学分野
資源開発部門
教授
小松かつ子
(平成19年7月6日)
3)「ヒト正常細胞増殖技術に関する研究」
岡山大学大学院医歯学総合研究科消化器・腫瘍外科
講師
小林
直哉
(平成19年8月24日)
‐9‐
4)サル ES 細胞由来のプライマリー細胞の創薬研究への応用」
株式会社リプロセル
CTO 研究開発部長
淺井
康行
(平成19年10月26日)
5) ES 細胞および ES 細胞から分化した細胞を利用するための倫理審査委員会
田辺三菱製薬株式会社
研究本部研究推進部
川並
弘子
(平成19年12月14日)
6)平成19年度 HS 財団の海外調査報告「医薬品・医療機器の研究開発におけるアウト
ソーシング及びアライアンス戦略」について
(財)ヒューマンサイエンス振興財団 国際部長 柳沼 恵一
(平成20年 2月22日)
5.研修委員会(6回開催)
(1)技術交流・ベンチャーセミナー、勉強会等の開催(一般事業)
(2)創薬等ヒューマンサイエンス総合研究推進事業(新技術移転促進事業)への協力
を行い、セミナー、ワークショップ、基礎研究講習会、技術講習会等を開催する。
(一般事業
財団機能強化プロジェクトWG活動)
・バイオインターフェース開催
「バイオインターフェース」は、バイオベンチャー企業および各種 TLO と会員との創
薬のためのプロフェッショナルな交流の場を提供するもので、技術移転が迅速かつ的確に
推進されることを目的としている。3ヶ月毎に年4回開催し、賛助および維持会員企業、
各種 TLO、バイオベンチャー企業等の研究者、研究開発企画担当者、経営責任者等の活
発な技術情報の交換があった。
1)第22回バイオインターフェース(平成19年5月22日)
(全理連ビル 9 階 A 会議室)
「初代培養細胞を用いた創薬支援−特にメタボリックシンドローム関連医薬品・食品
開発に向けて−」
株式会社プライマリーセル 専務執行役研究所長
平
敏夫
堀口
康子
「PGx 実現に向けて−フォーカスカスタムチップの可能性を探る−」
株式会社山武研究開発本部 エマージングテクノロジーセンター プロジェクトマネージャー
「発癌性ウイルスに対するワクチン戦略−HPV ワクチンを中心にして−」
国立感染症研究所
病原体ゲノム解析研究センター センター長
‐10‐
神田
忠仁
「新世代型ヘルパー増強がんワクチン−CHP ワクチン−の開発」
株式会社イミュノフロンティア
代表取締役社長
菱田
忠士
参加者:54名
2)第23回バイオインターフェース(平成19年8月28日)
(全理連ビル 9 階 A 会議室)
「慢性炎症治療薬のシーズ紹介」
株式会社アフェニクス
代表取締役社長
加納
信吾
「In vivo molecular imaging with fluorescent proteins:A new paradigm for drug
discovery」
カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部外科学科教授、アンチキャンサー株式会社・最高経営責任者
アンチキャンサージャパン株式会社・代表取締役 Dr.Robert M.Hoffman
「ヒト ES 細胞を用いた再生医療の展開−血液細胞、血管内皮細胞を中心に−」
国立国際医療センター研究所 血液疾患研究部長
湯尾
明
代表取締役社長 CEO 山田
英
「アンジェス MG における事業展開」
アンジェス MG 株式会社
参加者:56名
3)第24回バイオインターフェース(平成19年11月28日)
(全理連ビル 9 階 A 会議室)
「エタノール発酵醪(もろみ)から単離したアポトーシス誘導物質の作用機構と構造
解析」
熊本大学大学院自然科学研究科
准教授
森村
茂
免疫研究部長
山村
隆
「自己免疫病におけるパラダイムの変化と新しい治療標的」
国立精神・神経センター
「多糖シゾフィランを用いた核酸医薬の APC へのデリバリー」
Napa Jenomics 株式会社
代表取締役
安藤
弘法
株式会社ジーンケア研究所 代表取締役社長
六川
玖治
「当社の創薬事業戦略」
参加者:31名
4)第25回バイオインターフェース(平成20年2月19日)
(大阪ガーデンパレス 2 階会議室)
‐11‐
「ヤマハ発動機のライフサイエンス事業について」
ヤマハ発動機株式会社
ライフサイエンス事業推進部営業グループリーダー
栄養情報担当者(NR)主査
菅野
忠臣
「新規光プローブが拓く生体分子イメージング」
株式会社 ProbeX 取締役
岡本
将
「SOCS(suppressor of cytokine signaling)分子の癌治療への応用」
独立行政法人医薬基盤研究所
基盤研究部免疫シグナルプロジェクト主任研究員
世良田
聡
「新規遺伝子診断技術 SMAP 法」
株式会社ダナフォーム
研究開発部長
三谷
康正
岡本
晋
参加者:21名
(一般事業)
・委員会内勉強会
1)「消化管疾患―最近のトピックスと創薬の可能性」
慶応義塾大学医学部消化器内科
講師
(平成19年4月10日)
2)①帯広畜産大学原虫病研究センターの概要
原虫病研究センター
センター長
五十嵐
郁男
②ウシ海綿状脳症(BSE)―特に病理学的診断法について―」
獣医学科
病態獣医学講座
教授
古岡
秀文
五十嵐
郁男
③帯広畜産大学原虫病研究センターの見学
原虫病研究センター
センター長
(平成19年6月15日)
3)「医療制度改革と地域保健」
厚生労働省健康局総務課 地域保健室・保健指導室
室長補佐
前田
光哉
(平成18年8月7日)
4)①「新日本科学薬物代謝センターの事業紹介と施設見学」
新日本科学薬物代謝センター
センター長
鵜藤
雅裕
②「近畿大学水産研究所の概略と見学」
近畿大学水産研究所
副所長
村田
修
(平成19年11月2日)
5)「研究開発と薬剤経済分析」
日本大学薬学部実践薬学部門薬事管理ユニット
教授
白神
誠
(平成19年12月11日)
6)「わが国の腎臓病の現状と今後の創薬戦略―糖尿病性腎症を中心として―」
‐12‐
東北大学大学院医学研究科創生応用医学研究センター 教授
宮田
敏男
(平成20年2月5日)
(政策創薬総合研究事業)
新技術移転促進事業
平成19年度政策創薬総合研究事業推進事業の新技術移転促進事業について、下記のように
実施した。
・ヒューマンサイエンス総合研究セミナー
政策創薬総合研究事業の重点研究課題にみられるような、分野横断的なテーマを策定し、
創薬の視点で最先端の疾患等医療動向に関するセミナーを3回実施した。
1)テーマ:「統合失調症治療薬の創薬を考える」
開催日及び場所:平成 19年9月28日
砂防会館別館 1 階大会議室
演題及び講師:
「抗精神病薬開発の歴史と到達点」
東京女子医科大学医学部精神科医学教室 主任教授
石郷岡
純
「統合失調症薬物療法の現状と課題」
北海道大学病院
精神科神経科
講師
久住
一郎
病態解析学Ⅰ教授
野田
幸裕
「統合失調症のモデル動物とその有用性」
名城大学大学院薬学研究科
「統合失調症の遺伝子研究と創薬」
国立精神・神経センター神経研究所
疾病研究第三部
部長
功刀
浩
「統合失調症の脳機能指標と抗精神病薬」
群馬大学大学院医学系研究科
脳神経精神行動学分野
准教授
福田
正人
「新しい統合失調症治療開発の現状」
千葉大学社会精神保健教育研究センター
病態解析部門副センター長、教授
橋本
謙二
所長
菊池
鉄朗
講師
宮本
聖也
ミニシンポジウム:近未来に見えてくるもの
「D2受容体関連薬物の限界と更なる可能性」
大塚製薬株式会社 フェローQs’’研究所
「統合失調症の新しい治療薬開発の可能性と課題」
聖マリアンナ医科大学
神経精神科
「ポスゲノム時代の創薬戦略」
三菱ウェルファーマ株式会社創薬第一研究所
薬理 1B
「総合討論」
参加者:226名
‐13‐
主任研究員
梶井
靖
2)テーマ:「慢性疼痛治療の現状と将来―画期的新薬の創製を目指して―」
砂防会館別館 1 階大会議室
開催日及び場所:平成19年10月9日
演題及び講師:
「オーバービュー」
駿河台日本大学病院長、日本大学医学部麻酔科
主任教授
小川 節郎
「脊髄感覚回路の可塑性と慢性疼痛」
九州大学大学院医学研究院
統合生理学分野
教授
吉村
恵
「神経因性疼痛の動物モデル」
アステラス製薬株式会社薬理研究所
神経科学研究室
主席研究員
青木
俊明
「脊髄感覚回路の動物モデル」
大阪大学大学院医学系研究科生体統御医学
麻酔・集中治療医学講座
教授
真下
節
「痛みの臨床―慢性疼痛の病態と評価―」
大阪大学大学院医学系研究科生体統御医学
麻酔・集中治療医学講座
教授
真下
節
准教授
成田
年
准教授
津田
誠
「痛みによる情動反応の神経科学的解析と薬物治療」
星薬科大学薬品毒性学教室
「ATP 受容体と慢性疼痛」
九州大学大学院薬学研究院
薬理学分野
「カプサイシン受容体 TRPV1 と TRPA1」
自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター
細胞生理部門
教授
富永
真琴
「神経伝達や興奮性の修飾による慢性疼痛緩解作用
(gabapentin 統合部位、グリシントランスポーターなど)
」
名古屋市立大学大学院薬学研究科
中枢神経機能薬理学分野
准教授
田辺
光男
「線維筋痛症の現状と求められる新薬像」
聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター
センター長
西岡
久壽樹
参加者:204名
3)テーマ:
「炎症性腸疾患治療の現状と展望―新たな内科的治療法の開発を目指して―」
開催日及び場所:平成19年12月5日
演題及び講師:
‐14‐
全社協・灘尾ホール
「オーバービュー(診断、疫学、治療、課題等)」
慶應義塾大学医学部
消化器内科
教授
日比
紀文
「炎症性腸疾患の病因・病態(総論と治療標的)」
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
消化器病態学
教授
渡辺
守
「炎症性腸疾患の病因・病態(自然免疫系に目を向けて)
」
大阪大学大学院医学系研究科感染免疫医学講座
免疫制御学
教授
竹田
潔
「世界のガイドラインからみた IBD の治療と国内開発への期待」
大船中央病院消化器肝臓病センター特別顧問
上野
文昭
萩原
英司
「患者からの声」
IBD ネットワーク
世話人
「白血球除去療法」
東邦大学医療センター佐倉病院
内科・消化器センター
教授・センター長
鈴木
康夫
梅崎
良則
「プロバイオティクスによる腸内細菌を標的とした治療の試み」
株式会社ヤクルト本社中央研究所
主席研究員
専務取締役・中央研究所長
田中
隆一郎
「栄養療法(アミノ酸を中心に)」
慶應義塾大学医学部消化器内科
助教
久松
理一
教授
日比
紀文
「現在治験中の薬剤について」
慶應義塾大学医学部消化器内科
ムコスタ注腸(大塚製薬 開発部 小路 利治)
レミケード(田辺三菱製薬 開発第三部 尾崎 邦彦)
アサコール(ゼリア新薬工業 製剤研究部 山口 幸也)
ブデソニド(カプセル)
(アストラゼネカ クリニカルリーダー部 北村 幹弥)
AJM300(味の素 医薬開発戦略部 木原 秀晃)
アダリムマブ(アボットジャパン クリニカルサイエンス・プランニンググループ 牧野 栄一)
「粘膜免疫制御と粘膜再生を目ざした治療」
関西医科大学内科学第三講座
主任教授
岡崎
和一
参加者:252名
・ヒューマンサイエンス総合研究ワークショップ
政策創薬総合研究分野において、創薬等で特に重要と考えられる技術的なテーマを選
定して、集中的に議論する目的で実施した。
テーマ:「抗体医薬の現状と課題―ターゲット探索から承認まで―」
開催日及び場所:平成19年11月5、6日
国際研究交流会館国際会議室(国立がんセンター内)
演題及び講師:
11 月 5 日
‐15‐
「アメリカにおける抗体医薬研究開発の現状と課題」
JN Biosciences LLC Cofounder 鶴下
直也
「抗体医薬品の毒性評価」
アムジェン株式会社
シニアマネージャー
小林
潔
「抗体医薬品の薬効評価」
第一三共株式会社経営戦略部
主査
大槻
昌彦
筧
高裕
教授
川上
浩司
潔、第一三共株式会社
大槻
昌彦
高裕、医薬品医療機器総合機構
田中
克平
株式会社カイオム・バイオサイエンス
藤原
正明
協和発酵工業株式会社 執行役員医薬研究開発本部長
花井
陳雄
「トシリズマブの開発の経緯」
中外製薬株式会社 MRA ユニット
副部長
「規制の日米比較」
京都大学大学院医学研究科 薬剤疫学分野
「パネルディスカッション」
アムジェン株式会社 小林
中外製薬株式会社 筧
11 月 6 日
「抗体医薬の研究開発戦略」
「抗体医薬の知的財産」
日本弁理士会バイオライフサイエンス委員会
創英国際特許法律事務所
委員長
弁理士
清水
義憲
札幌医科大学教育研究機器センター分子医学研究部門 准教授
加藤
和則
富塚
一磨
「ウィルスを使った治療・診断用抗体シーズの作成と選別」
「High-speed knock-in(HSKI)システムによる創薬ターゲット探索」
キリンファーマ株式会社探索研究所 主任研究員
「Antibody Druggability―抗体創薬におけるインフォマティクス―」
アステラス製薬株式会社分子医学研究所 ゲノム情報研究室
主幹研究員
白井
宏樹
「抗体作製技術の現状と展望」
東京大学先端科学技術研究センター
分子生物医学
教授
浜窪
隆雄
「ポスト抗体エンジニアリング:低分子化をめぐって」
鹿児島大学工学部生体工学科 分子生物工学講座
教授
杉村
和久
教授
増保
安彦
「次世代抗体医薬の開発:抗体機能の増強」
東京理科大学薬学部
参加者:172名
‐16‐
・ヒューマンサイエンス基礎研究講習会
国公立等の研究機関の活動を民間に紹介するために実施した。
テーマ:「国立成育医療センター研究所における研究活動」
開催日及び場所:平成19年6月13日
午後
国立成育医療センター研究所 2 階
セミナー21
演題及び講師:
「国立成育医療センター研究所の全体概要」
国立成育医療センター研究所
所長
倉辻
忠俊
「小児がん克服へ向けて―遺伝子構造、糖鎖構造およびがんワクチン―」
発生・分化研究部
部長
清河
信敬
「エストロゲン反応多型の同定とその意義―骨粗鬆症、うつ病および乳がんへのリ
スク―」
小児思春期発育研究部
部長
緒方
勤
「嘆息における組織リモデリング―責任分野同定と予防法・治療法開発―」
免疫アレルギー研究部
部長
斉藤
博久
「ゲノムワイドかつハイスループットスクリーニングによる創薬シーズ検索」
移植・外科研究部
部長
浅原
弘嗣
「生体移植とヒト肝細胞―細胞治療への応用とヒト肝細胞培養・保存法の確立―」
移植・外科研究部
室長
絵野沢
伸
「ヒトES細胞の樹立と供給システム―応用を目指した完全ヒト型ヒト細胞の樹立
―」
生殖医療研究部
部長
梅澤
明弘
「ヒト化マウスを用いたウィルス感染モデルの作成と治療法開発への応用」
母児感染研究部
部長
藤原
成悦
部長
田上
昭人
「ES細胞等による薬剤毒性試験法の開発」
薬剤治療研究部
個別自由意見交換会
参加者:73名
・ヒューマンサイエンス研究資源バンク技術講習会
政策創薬総合研究分野の基盤を担うヒューマンサイエンス研究資源バンクの活動内
容、扱われる技術等、を紹介するために講演会を実施した。
テーマ:「動物実験の代替法はどこまで進んだのか」
開催日及び場所:平成20年1月30日
千里ライフサイエンスセンター5 階
‐17‐
ライフホール
演題及び講師:
「3Rs(Replacement,Reduction,Refinement)の推進による動物実験の適正化」
財団法人実験動物中央研究所 公的活動・内部管理部
特任部長
鍵山
直子
「動物実験代替法総論」
財団法人食品薬品安全センター秦野研究所 研究顧問
小野
宏
「培養ヒト細胞等を用いた薬物代謝試験」
国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター 薬理部第三室
主任研究員
簾内
桃子
「培養ヒト皮膚モデルを用いた皮膚刺激性試験」
株式会社ポーラファルマ医薬品研究所 生物評価ユニット
副主任研究員
吉田
真由美
「遺伝毒性試験―現状と課題」
国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター
変異遺伝部
部長
林
眞
「動物実験における細胞・ヒト組織バンクの役割」
ヒューマンサイエンス研究資源バンク 室長
吉田
東歩
辻
浩司
「厚生労働省における取り組み、考え方」
厚生労働省医薬食品局審査管理課 化粧品専門官
参加者:187名
6.情報委員会
(1)会報等の発行(一般事業)
(2)情報センター機能の充実(一般事業)
(3)政策創薬総合研究事業(調査・予測研究事業)への協力を行なう。
(一般事業)
・会報等の発行
会報「ヒューマンサイエンス」を6回発行した。
・ HIS データベース
平成 19 年度発生の対象情報を HIS データベース(患者調査、文献)に例年通り登録・
保守を実施した。
年1回の HIS ワーキングは平成 20 年 3 月にホームページ運営委員会内で同時開催した。
・ ホームページ
運営委員会を3回開催し、HP サービスに関する検討を実施した。特に、委員会共通
‐18‐
掲示板サービスの要求については議論を重ね、運用上および技術面での課題を明確にし、
継続課題にした。
アクセス件数は引き続き増加しているが、平成 19 年の後半は前年実績を下回るこ
ともあった。
・委員会内勉強会
1)「がん治療へ、siRNA 医薬への期待」
株式会社ジーンケア研究所
取締役会長
薬学博士
古市
泰宏
(平成19年4月12日)
2)「口腔における顎骨再生と軟組織再生の実際」
ICOIインターナショナルインプラントロジスト学会
会長
(社)日本口腔インプラント学会理事、神奈川歯科大学客員教授
王子歯科美容外科クリニック
医学博士
奥寺
元
(平成19年6月7日)
3)「糖尿病の根治治療をめざした再生医療(人工膵島の現状と未来)
」
東京女子医科大学
客員研究員
大河原
久子
(平成19年8月23日)
4)「弘前大学の産学官金連携の取り組みについて」
弘前大学
学術情報部社会連携課
社会連携グループ
係長
山田
修平
(平成19年 10 月 19 日)
5)「がん研究におけるバイオインフォマティクス−オミックスデータに基づく治療効果・副
作用予測−」
(財)癌研究会
(財)癌研究会
癌研究所
がんゲノム研究部
ゲノムセンター 情報解析グループ
部長
グループリーダー兼任
松浦
正明
(平成19年12月13日)
6)「臨床試験の倫理と経済−ファーマコジェネティクスから大規模臨床試験まで−」
東京大学大学院薬学系研究科
医薬政策学
教授
津谷
喜一郎
(平成20年2月7日)
(政策創薬総合研究事業)
調査・予測研究事業
・ 将来動向調査
今年度は、第3次対がん10か年総合戦略(平成16年度∼平成25年度)
、さらに
は平成19年4月に施行された「がん対策基本法」を踏まえて、
「がん医療の将来動向」
を調査テーマとして取り上げ、疫学、研究、診断、治療、がん対策等の諸課題に関し、
専門家へのアンケート調査を実施した。
‐19‐
アンケート調査を実施するにあたって、対象とするがん種を、患者動向、5年生存率
等のデータを参考に、肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がんの6つを取
り上げ、また、がん対策基本法などわが国のがん対策についても別途調査した。調査票
は、A(肺がん、乳がん)、B(胃がん、大腸がん)、C(肝がん、膵がん)、D(わが国の
がん対策)の4種類を作成した。
がんの医療や研究に従事している専門家(関連学会評議員、賛助会員企業など)63
4箇所に調査票を配布した。各調査票は送付先回答者の専門科などに関わらず、原則4
種類全てを送付した。その結果、237箇所から回答(4種の調査票の内、1つ以上回
答)が寄せられた。(回収率37%)
得られた結果を集計・分析するとともに、より良いがん医療を実現するために、優先
的に取り組むべき課題の抽出・考察を行い、それぞれのがんについて提言をまとめ、平
成20年3月に将来動向調査報告書「がん医療の将来動向」を刊行した。
・ 国外調査
今年度は、「医薬品・医療機器の研究開発におけるアウトソーシング及びアライアン
ス戦略」という調査テーマに基づき、RNAi、次世代抗体医薬、システムバイオロジー
などの新領域やファーマコゲノミクス、バイオマーカー等を利用した医薬品と診断法の
一体化開発の最新動向に焦点を当てて行った。欧米の大手製薬企業及び関連ベンチャー
企業、臨床試験受託機関、バイオ医薬品製造受託機関、研究受託機関並びに関連行政機
関等 24ヶ所を対象に、医薬品等に関連する科学・技術の進展状況と先端的医療技術展
開のための戦略などについて調査・分析することを目的として、平成 19 年 10 月∼11
月に訪問調査した。訪問した対象機関等についての調査報告と共に、医薬品等の研究・
開発における最新動向について整理・分析し、我が国の産・官・学において取り組むべ
き課題を提言としてまとめ、平成20年3月に国外調査報告書を刊行した。
7.企画委員会(6回開催)
(1)官民共プロのフォロー/サポート
(2)財団活動に関する情報調査
(3)財団新規事業のフォロー/サポート
を行う。
(一般事業)
・官民共同プロジェクトの活性化について継続して検討している。本年度は3年サイクルの大
幅な募集時期にあたり、政策創薬総合研究事業としては初めて多数の応募課題があった。そ
の中で新たな仕組みの問題点も明らかになった。特に研究分野の偏り、官民型課題の研究規
模の不均一などについて、その内容を把握・分析した。さらに官民共同研究プロジェクトの
‐20‐
仕組みと推進方法の見直し策を検討し、次回募集への反映を目指している。
・委員会内勉強会
1)「血漿分画製剤生産設備と品質管理」
株式会社ベネシス
京都工場
品質管理部
部長 上田
定男
(平成19年6月15日)
2)「国立感染症研究所の官民共同研究の課題紹介」
国立感染症研究所長
宮村
達男
(平成19年8月24日)
「感染性 C 型肝炎ウイルス株および感受性培養細胞ライブラリーの構築」
ウイルス第二部長
脇田
隆字
小島
朝人
「ワクチン創生の新テクノロジーによる新規ワクチンの開発」
感染病理部長
「細菌性ベクター及び粘膜アジュバントを用いた新興・再興感染症に対する新規予防・治
療法の開発」
血液・安全性研究部
主任研究官
前山
順一
「クロイツフェルト・ヤコブ病特異的な、簡便かつ迅速髄液検査法の開発」
感染病理部
研究員
飛梅
実
「弱毒生ウイルスワクチンの品質向上、生産性向上に関する研究」
ウイルス第一部長
倉根
一郎
小林
和夫
「国立感染症研究所におけるワクチン開発研究について」
免疫部長
3)「再生医療に関する研究について(骨・軟骨再生)
」
(独)産業技術総合研究所関西センター
セルエンジニアリング研究部門
主幹研究員
大串
始
(平成19年10月19日)
「再生医療に関する国際標準への取り組み」
研究員
廣瀬 志弘
「嗅覚レセプターに関する研究について」
主任研究員
佐藤
孝明
4)「国立がんセンター研究所の研究について」
国立がんセンター研究所長
若林 敬二
「ゲノム構造解析」
腫瘍ゲノム解析・情報研究部長
腫瘍ゲノム解析・情報研究部 プロジェクトリーダー
‐21‐
吉田 輝彦
柴田 龍弘
「プロテオーム解析、バイオマーカー開発」
プロテオーム バイオインフォマティクス プロジェクトリーダー 近藤 格
「白血病の分子標的薬開発」
分子腫瘍部長 北林 一生
「核酸医薬・delivery system 開発、幹細胞技術」
がん転移研究室プロジェクトリーダー 落谷 孝広
「免疫遺伝子治療」
がん宿主免疫研究室プロジェクトリーダー 青木 一教
「プロテオーム解析、分子標的薬開発」
化学療法部長 山田 哲司
(平成20年2月16日)
Ⅲ
政策創薬総合研究事業
本事業は、厚生労働省の補助並びに民間からの国立研究機関への研究委託を受けて行
うもので、画期的、独創的な医薬品等の創製のため産官学が一体となって政策創薬分野
における先端的・基盤的技術の開発研究等の事業及び推進事業を行うものである。
1.研究事業
(1)政策創薬総合研究
平成19年度は、以前の3年サイクルで実施していた募集の年度に重なるため、新規
課題の応募が多く、新規課題は重点研究32課題(応募51課題)、若手研究者奨励研究
8課題(応募17課題)の採択を決定し、各々実施した。また、平成18年度からの継
続課題として、重点研究7課題、若手研究者奨励研究5課題を採択し、実施した。
1)重点研究
下記のA∼Dの4分野について、継続課題と新規課題を合わせて39課題を実施し
た。企業87社、国立研究機関12機関、大学44校、団体・試験研究法人等19機
関が参加して共同研究を行った。
第A分野 稀少疾病治療薬の開発に関する研究
第B分野 医薬品開発のための評価科学に関する研究
第C分野 政策的に対応を要する疾患等の予防診断・治療法等の開発に関する研究
第D分野 医薬品等開発のためのヒト組織の利用に関する研究
2)若手研究者奨励研究
継続課題と新規課題を合わせて13課題を実施した。
‐22‐
(2)エイズ医薬品等開発研究
平成19年度は、新規課題として、重点研究1課題(応募6課題)、若手研究者奨励
研究3課題(応募6課題)の採択を決定し、各々実施した。また、平成18年度からの
継続課題として、若手研究者奨励研究のみ2課題を採択し、実施した。
1)重点研究
下記のA∼Cの3分野について実施し、参加組織の構成は企業1社、国立研究機関
1機関、大学1校が参加する共同研究を行った。
第A分野
抗エイズウイルス薬、エイズ付随症状に対する治療薬の開発に関する研究
第B分野
エイズワクチン等エイズ発症防止薬の開発に関する研究
第C分野
抗エイズ薬開発のための基盤技術の開発等に関する研究
2)若手研究者奨励研究
継続課題と新規課題を合わせて5課題を実施した。
2.推進事業
本事業は外国人研究者招へい事業、外国への日本人研究者派遣事業、流動研究員活用事業、
新技術移転促進事業、国際共同研究事業、調査・予測研究事業、国際研究グラント事業、外
国への研究委託事業及び研究成果等普及啓発事業を行い、
「1.研究事業」の円滑な実施(支
援)を図るものである。
(1)外国人研究者招へい事業
世界各国で政策創薬総合研究事業の分野において優れた研究を行っている外国人研究
者6名(応募7名、うち1名中止)を選考し、英国より4名、および中国、ドイツより
各1名を招へいした。
研究事業名
応募者
実施者
政策創薬総合研究
4名
4名
エイズ医薬品等開発研究
3名
2名
(2)外国への日本人研究者派遣事業
政策創薬総合研究を実施している研究者1名(応募2名うち1名中止)を選考し、米
国へ派遣した。
研究事業名
応募者
実施者
政策創薬総合研究
2名
1名
エイズ医薬品等開発研究
0名
0名
(3)流動研究員活用事業
将来我が国の政策創薬総合研究の中枢となる人材を育成するため、流動研究員32名
(応募35名)を選考・採用し、政策創薬総合研究を行っている研究機関に派遣した。
‐23‐
研究事業名
政策創薬総合研究
エイズ医薬品等開発研究
応募者
実施者
29名
27名
6名
5名
(4)新技術移転促進事業
(研修委員会報告13∼18頁参照)
(5)国際共同研究事業
政策創薬総合研究で外国の研究機関と共同で研究することが必要または効果的である
課題に関し、我が国の研究班と外国の研究機関とで共同研究を行うものである。
平成19年度からの新規課題として2課題(応募8課題)を採択し、実施した。また、
平成18年度からの継続課題1課題を採択し、実施した。
1)ヒト軟骨細胞バンクの構築に基づく軟骨細胞遺伝子ネットワークの同定とその小児
発育疾患、骨系統疾患治療への応用
(日本) 国立成育医療センター 研究所
(米国) スクリプス研究所
2)心不全における可溶性中間体(アミロイドオリゴマー)を標的とする新規治療法の
開発
(日本) 国立成育医療センター 研究所
(米国) シンシナティチルドレンズホスピタルメディカルセンター
3)モルモットモデルによる肺結核発症の解析と新規予防治療法の開発と評価
(日本) 株式会社遺伝子・疾患研究所
(米国) テキサスA&M大学
(6)調査・予測研究事業
国内基盤技術調査(開発振興委員会報告4∼5頁参照)
将来動向調査(情報委員会報告19∼20頁参照)
国外調査(情報委員会報告20頁参照)
(7)国際研究グラント事業
抗エイズウイルス薬、エイズワクチン等の開発を一層促進するために、我が国の研究
班と外国の研究機関とで共同研究を行うものである。
平成19年度からの新規課題として3課題(応募10課題)を採択し、実施した。ま
た、平成18年度からの継続課題3課題を採択し、実施した。
1)エイズ患者におけるカポジ肉腫、リンパ腫の発症機構の解明とその治療薬開発
(日本) 国立感染症研究所
(米国) ニューヨーク大学 メディカルセンター
‐24‐
2)HIV転写制御機構の解明と新規治療法の開発
(日本) 名古屋市立大学
(米国) ケースウェスタンリザーブ大学
3)霊長類モデルを用いたエイズ腸管病態形成機構の解明と治療への応用
(日本) 京都大学等
(米国) ハーバード大学
4)HIVプロテアーゼの2量体形成の動態の解析とHIVプロテアーゼ2量体化阻害
剤の研究・開発
(日本) 熊本大学
(米国) パーデュー大学
5)エイズ治療ワクチンの開発
(日本) 熊本大学等
(英国) オックスフォード大学
6)新型チップ等を用いた第22染色体新規SNPs多型の網羅的解析によるHIV感
染防御ワクチン等及び抗HIV治療薬の効果判定改善と新しい免疫治療法の開発
(日本) 近畿大学
(イタリア) ミラノ大学
(フランス) モンペリエ分子遺伝学研究所
(タイ) タイ国立衛生研究所
(8)外国への研究委託事業
エイズ医薬品等開発研究で、国内での研究が困難なもの、又は効率的でないものにつ
いて、外国の研究機関に研究を委託してこの研究事業の効率化を図るものである。2課
題(応募2課題)を選考し、実施した。
1)タイ国における薬剤耐性 HIV/AIDS 症例の実態解明のための研究
(日本)国立感染症研究所
(タイ)タイ国立衛生研究所
2)タイにおける HIV 感染症の治療効果に関する宿主因子の解析
(日本)大阪大学微生物病研究所
(タイ)バムラスナラデュラ研究所
(9)研究成果等普及啓発事業
政策創薬総合研究に係る研究成果を広く積極的に公開し、普及啓発することにより政
策創薬総合研究を含めた科学技術に対する一層の推進を図ることを目的として、研究者
や一般国民を対象として研究成果発表会を実施した。
‐25‐
<研究成果発表会>
①テーマ:「糖鎖の機能解明と医療への利用」
主任研究者:お茶の水女子大学大学院人間文化研究科
小川
温子
開催日及び場所:11 月 21 日
お茶の水女子大学理学部大講義室
参加者:205 名
②テーマ:「安全なガンマグロブリン製剤開発-人工ガンマグロブリン-」
主任研究者:国立感染症研究所
鈴木
和男
開催日及び場所:1 月 18 日
千葉大学医学部附属病院第一講堂
参加者:75 名
③テーマ:「∼心臓・血管病治療のルネッサンス∼臨床心血管再生研究会」
主任研究者:(独)国立病院機構京都医療センター 長谷川
浩ニ
開催日及び場所:1 月 30 日
メルパルク京都
参加者:43 名
④テーマ:
「FDA大規模副作用症例データベース(AERS)を用いた医薬品安全性情報
の解析」
主任研究者:国立医薬品食品衛生研究所
森川
馨
開催日及び場所:2 月 1 日
東京国立近代美術館講堂
参加者:201 名
⑤テーマ:「人工血液をつくる(8)
」
主任研究者:慶應義塾大学医学部 小林
紘一
開催日及び場所:2 月 11 日
慶應義塾大学信濃町キャンパス北里講堂
参加者:92 名
Ⅳ
研究資源供給事業
細胞バンク、遺伝子バンク(遺伝子クローン、日本人由来 B 細胞株)、動物胚バンク(胚、
精子)、ヒト組織バンクの各事業を継続実施している。平成 19 年度末に保管している研究資
源数を以下に示す。
(1)保有研究資源数(平成 20 年 3 月末現在)
‐26‐
資源の種類
資源数
細胞
949 株
平成 19 年度・新規受入れ数
33 株
14,867 クロ−ン
遺伝子
動物胚・精子
28 試料
ヒト組織
204 試料
513 クローン
3 試料
21 試料
2,152 株
日本人由来
526 株
B 細胞株
新規の研究資源として、細胞バンクではチンパンジー由来不死化 T 細胞株およびアカ
ゲザル由来不死化 T 細胞株など、遺伝子バンクではヒト疾患遺伝子、動物胚バンクでは遺
伝子改変ラットの精子、ヒト組織バンクでは凍結組織に加えて新鮮組織(皮膚、関節滑膜、
内臓脂肪、大腸がん/非がん部位ペアー)を受入れた。日本人由来 B 細胞株では、バイオ
産業情報化コンソーシアム(JBIC)事業で収集された2型糖尿病患者由来の細胞株など
を受入れ、SNP 解析に供するため精製 DNA を調製した。
(2)研究資源分譲サンプル数(平成 19 年 4 月∼平成 20 年 3 月)
大学・国公立・
HS 財団
HS 財団
独法
会員
非会員
細胞
2,235
344
498
466
遺伝子
32
0
5
動物胚・精子
1
0
0
ヒト組織
10
17
5
5,538
214
50
0
558
469
日本人由来
B細胞株
合計
7,816
575
海
外
平成 19 年
前年度
度
実績
合計
3,543
3,283
3
40
47
0
1
4
32
44
5,802
1,401
9,418
4,779
平成 19 年度の細胞の分譲数は、過去最高の 3,543 アンプルとなった。その分譲先内訳
は、大学・国公立・独法化研究機関が 63%、民間研究機関が 24%、海外研究機関が 13%
で、分譲先比率は昨年度と大差なかった。平成 14 年度から分譲を開始した日本人由来 B
細胞株の分譲数は、平成 16 年度にピークに達し(3,645 試料)、平成 17 年度(3,130 試料)、
平成 18 年度(1,401 試料)と順次減少したが、平成 19 年度は大幅に増加して過去最高の
分譲数となった。安価なセット価格(50 セット、100 セット)を設定したためと考えられ
る。動物胚バンクに関しては、医薬基盤研究所・生物資源研究部が平成 18 年度よりマウス
個体の分譲を開始したのに伴い、HSRRB では胚または精子のみの保存および分譲とした。
ヒト組織バンクでは、昨年度から一部新鮮組織(関節滑膜組織)について受入れおよび譲
‐27‐
渡を開始したが、平成 19 年度からは皮膚組織、内臓脂肪組織、大腸がん/非がん部位ペ
アー組織についても受入れ・譲渡を開始した。平成 19 年度中に譲渡した新鮮組織 11 試料
の譲渡先はすべて民間研究機関であった。
(3)その他
・ 広報活動に使用する目的で、小冊子「HSRRB 保有資源カレントステータス」および
「HSRRB 保有細胞を使用した文献ピックアップ」を作成した。
・ 第6回市民公開講座「正しく知ろう!排尿トラブル」および第7回 HSRRB 技術講習会
「実験動物の代替法はどこまで進んだのか?」を開催した。
・ 国際医療器材工業会・再生医療懇話会、第 6 回医薬品原料・中間体展、バイオジャパン
2007、日本組織培養学会、日本分子生物学会・日本生化学会合同大会特別展示、第 10 回
HS 総合研究ワークショップなどにおいて研究資源バンクの広報活動を行った。
Ⅴ
出版事業
将来動向調査委員会を中心として、財団創立20周年記念事業の一環として実施した「2
0年後の保健医療の将来動向調査Ⅱ」の報告書を基に、さらに分析・考察を加えて、書籍「我
が国の保健医療の将来―20年後のヒューマンライフを展望する―」を平成19年5月16
日に発刊した。また、同日に国立がんセンター国際研究交流会館において出版記念セミナー
を開催した。
Ⅵ
創薬プロテオ−ムファクトリ−事業
厚生労働省が平成15年度から開始した「疾患関連たんぱく質解析研究・創薬プロテオ−
ムファクトリ−プロジェクト」は、民間企業20社(平成17年10月)によるコンソ−シ
アムを主宰する財団法人ヒュ−マンサイエンス振興財団が平成15、16年度は国立医薬品
食品衛生研究所と共同研究を行い、平成17年度からは独立行政法人医薬基盤研究所との共
同研究により産官学が協力して進めてきた国家プロジェクトである。本年度は1期5年の最
終年度にあたり、平成 20 年 3 月末を持って終了した。
本プロジェクトの目的は、①我が国の主要疾患である糖尿病、がん、高血圧、認知症等を
対象とした疾患関連たんぱく質の探索、同定、定量の研究を推進する
②これらの疾患の診
断・治療・予防に関心を持つ我が国の医療関係者、研究者等が共に利用出来る新規技術の開
発、バイオマ−カ−や創薬タ−ゲット候補たんぱく質を見つけて創薬のための基盤的なデ−
タベ−スを構築する
③新規技術、新規たんぱく質やデ−タベ−スに関する知的財産権を確
保・活用してこれらの疾患に対する画期的な医薬品等の創出に役立てることである。
平成15年度は施設整備、各種高性能機器類の設置・調整を行い、併せて国立高度専門医
療センタ−等の研究協力機関との臨床情報、ヒト試料受け入れ態勢検討、バイオインフォマ
ティクス対応ITシステム環境構築等を実施した。
平成16年度は、個人情報管理態勢を確立し研究協力機関からのヒト試料受け入れを開始
‐28‐
した。 また、ヒト血清を用いた大量たんぱく質同定・定量解析フロ−を策定し、同位体標
識法に関する特許を出願した。さらにバイオインフォマティクスに関するシステムを確立し
た。
平成17年度は、糖尿病、がん、認知症、腎疾患及び免疫・アレルギー疾患等のヒト血清
試料のたんぱく質同定比較解析研究を実施し、その結果から疾患関連たんぱく質を検討する
ためデ−タベ−スに解析データを蓄積した。また解析結果の一部について関係研究協力機関
に開示し、病態・治療に伴う変化の解析および追加研究等の対応について検討した。
平成18年度においては、臨床情報、たんぱく質情報を統合したデータベースの構築のた
め、血清高発現たんぱく質の解析を一昨年の倍の処理スピードに向上させた。 さらに低発
現たんぱく質解析法の確立、プロテインチップを用いた解析方法による疾病バイオマーカー
の探索研究を計画した。
平成19年は、今までの疾患関連血清たんぱく質解析フロ−の確立に加えヒト組織試料解
析法を構築しており、研究協力機関から提供されたヒト試料のプロテオーム解析行い解析結
果は臨床情報を含めた統合デ−タベ−スとして構築した。 このデータベースの内容はコン
ソーシアム参加企業及び研究協力機関に、集約データを納めた情報媒体(DVD)と資料を配布、
詳細な解析データについては創薬プロテオーム施設に構築したデータセンターを介して利
用できるシステムを構築した。 また、創薬プロテオーム施設の知的財産として8件の特許
出願を行った。
Ⅶ
厚生労働大臣認定 TLO 事業
本事業は、平成15年5月1日付けで厚生労働大臣の認定を受け、ヒューマンサイエンス
技術移転センター(HSTTC)において活動を開始した。
厚生労働省所管の試験研究機関等の研究から生み出された成果を有効に活用し、社会に還元
させることを目的としている。
本年度は、特定試験研究機関または試験研究独立行政法人(国研)の14機関において、研
究成果である発明案件の掘り起こしに注力し特許出願を進め、加えて、実施許諾先を幅広く
探索するための施策の拡充に努めた。
1)対象となる国研から19年度は85件の発明案件が寄せられ、その内60件(累計27
6件)を新規国内出願、9件(累計65件)を PCT 出願、他に10件(累計24件)の海外
出願(各国移行)を行った。
2)研究成果の実用化をはかるための技術移転センターの登録会員企業数は、19年度46
社で構成しています。出願後1か月内以内に発明概要を登録会員企業に提供し、より詳
しい明細書情報を延べ166件(65社)に提供した。
3)19年度における実施許諾状況は、国立循環器病センターの発明4件、国立感染症研究
所の発明1件、国立医薬品食品衛生研究所の発明1件、国立成育医療センターの発明1
件、他に(独)医薬基盤研究所の新品種についてのオプション契約を2件、をそれぞれの
‐29‐
企業に利用権を許諾した。過去3年間で累計17案件を民間企業に技術移転した。
4)また、特許公開公報が出された発明案件については、大阪商工会議所が運営する「創薬特
許マーケット」などのデータベースへの登録など、より広く情報の提供に努めている。
5) 幅広い視野と経験、知識、人脈をもった人材を集めるため、フェロー職従事者規定を制定
し、12名の有識者と業務委託契約を交わしている。既にフェローの斡旋による企業の評
価検討も複数実施されているところである。
6) ヒューマンサイエンス振興財団主催の、創薬のための知的相互交流「バイオインターフェ
イス」に、特許出願した国立試験研究機関等の先生方に参加を要請し、プレゼンターとし
て発明の紹介を依頼した。
第22回
国立感染症研究所 病原体ゲノム解析研究センター長
神田
忠仁
(平成19年5月22日)
第23回
国立国際医療センター 血液疾患研究部長
湯尾
明
(平成19年8月28日)
第24回
国立精神・神経センター 免疫研究部長
山村
隆
(平成19年11月28日)
第25回
独立行政法人医薬基盤研究所基盤的研究部 世良田
聡
(平成20年2月19日)
7) 海外企業へのライセンス等の可能性を探るため、下記の活動を実施した。
(1) 主に抗リーシュマニア外用剤やワクチン剤について、海外企業及びその日本法人
への打診
(サノフィ・アベンティス、バイエル、メルク、シェーリング・プラウ、
等)
(2) Association of University Technology Managers (AUTM) 2008/02/28-03/01
Annual Meeting への参加と米国特許庁、NIH、特許法律事務所(3 ケ所)を訪問
(3) 「パイプひずみ計」の売り込み2社
(Pinnacle Technologies,Inc. 及び Terra
Costa Consulting Group, Inc.)
Ⅷ
厚生労働科学研究推進事業
本事業は、厚生労働省から委託を受けて、厚生労働科学研究事業(ヒトゲノムテーラーメ
ード研究、再生医療等研究、新興・再興感染症研究及び難治性疾患克服研究の4分野)の円
滑な実施を図るために、外国人研究者招へい事業、外国への日本人研究者派遣事業、若手研
究者育成活用事業、外国の研究機関等への委託事業、研究支援者活用事業(ヒトゲノムテー
ラーメードと再生医療等のみ)及び研究成果等普及啓発事業を行った。
1.外国人研究者招へい事業
厚生労働科学研究の4分野において優れた研究を行っている外国人研究者23名【アメ
リカ8名、タイ3名、ドイツ 2 名、中国1名、スイス1名、ベトナム1名、スペイン 1 名、
‐30‐
トルコ1名、フィリピン 1 名、ナイジェリア 1 名、ニュージーランド 1 名、オーストラリ
ア 1 名、スウェーデン 1 名】(応募者27名)を選考・招へいし海外との研究協力を推進
した。
研究事業名
応募者 実施者
ヒトゲノムテーラーメード研究
4名
4名
再生医療等研究
2
2
15
12
6
5
新興・再興感染症研究
難治性疾患克服研究
計
27名 23名
2.外国への日本人研究者派遣事業
厚生労働科学研究の4分野の研究を行っている研究者7名(応募者12名)を選考し、
外国の大学、研究機関等【アメリカ3名、イギリス1名、カナダ 1 名、イタリア 1 名、ノ
ルウェー1 名】に派遣し、研究に従事させた。
研究事業名
応募者
実施者
ヒトゲノムテーラーメード研究
1名
1名
再生医療等研究
2
2
新興・再興感染症研究
1
1
難治性疾患克服研究
8
3
計
12名
7名
3.若手研究者育成活用事業
厚生労働科学研究4分野の将来わが国の中枢となる人材を育成するため、厚生労働科学
研究に参画する若手研究者(リサーチ・レジデント)62名(応募者76名)を選考・
採用し、研究機関等に派遣し、研究に従事させた
研究事業名
応募者
実施者
ヒトゲノムテーラーメード研究
24名
22名
再生医療等研究
13
9
新興・再興感染症研究
27
25
難治性疾患克服研究
12
6
計
76名
62名
4.外国の研究機関等への委託事業
厚生労働科学研究の4分野について、外国の研究機関等で実施した方が効率的な研究及
びわが国では供給困難な研究材料等の開発・供給等を外国の研究機関等に研究委託するも
‐31‐
ので、応募があった17課題のうち16課題を選考し、委託を実施した。
(1)再生医療等研究
1 課題(応募 1 課題)
1)GFP トランスジェニックマウスを用いた同種造血幹細胞移植実験系を用いた移植後
細胞動態解析
(委託申込者)国立がんセンター中央病院
薬物療法部
部長
高上
洋一
(受託機関)アンチキャンサー社[U.S.A.]
(2)新興・再興感染症研究 14課題(応募 15課題)
1)中央アジアにおけるエキノコックス抗原材料の収集と特異的かつ迅速な診断法の応用
(委託申込者)酪農学園大学環境システム学部 教授
(受託機関)
神谷
正男
カザフスタン文部科学省・動物学研究所〔Kazakhstan〕
2)翼手目由来感染症のコントロール法の確立に関する研究
(委託申込者)東京大学大学院農学生命科学研究科 教授
(委託機関)
吉川
泰弘
国立フィリピン大学〔Philippines〕
3)肺吸虫症の迅速診断キットの開発とそれを用いての中国の2省における疫学調査
(委託申込者)国立感染症研究所
(委託機関)
主任研究官
杉山
広
浙江省医学科学院生物工程研究所〔China〕
4)分子生物学解析によるハンセン病流行地域におけるらい菌の薬剤耐性伝播の調査
(委託申込者)国立感染症研究所ハンセン病研究センター
(委託機関)
室長
松岡
正典
レオナルドウッド記念ハンセン病研究センター〔Philippines〕
5)インドネシアにおける重症鳥インフルエンザ肺炎及び他の重症新型インフルエンザ肺
炎に対する高用量免疫グロブリン療法に関する研究
(委託申込者)国立国際医療センター
(委託機関)
国際疾病センター長
工藤
宏一郎
インドネシア国立感染症病院〔Indonesia〕
6)中国におけるウエストナイルウイルスの分子疫学的研究
(委託申込者)国立感染症研究所
(委託機関)
部長
倉根
一郎
中国疫病預防控制中心病毒控制所〔China〕
7)カニクイザルと1つのベクターに導入GMPレベル新規結核ワクチン(HVJ-エンベ
ロープ/Hsp65DNA+IL-12DNA)を用いた前臨床試験
(委託申込者)独立行政法人国立病院機構
臨床研究センター長
(委託機関)
岡田
近畿中央胸部疾患センター
全司
レオナルドウッドメモリアル研究所
ハンセン病研究センター(セブ医科大学)〔Philippines〕
8)タイ国チェンライ県における結核患者の難治性要因に関する臨床疫学・免疫学
研究
(委託申込者)長崎大学熱帯医学研究所国際連携戦略本部
特任教授 野内
(委託機関)
英樹
タイ国マヒドン大学熱帯医学部感染免疫部〔Thailand〕
‐32‐
9)タイ国健常人口(国民健康調査対象、全国新生児スクリーニング・プログラムと
結核患者(難治性、通常)の検体バンクによる難治化の遺伝疫学的研究
(委託申込者)長崎大学熱帯医学研究所国際連携戦略本部
特任教授 野内
(委託機関)
英樹
タイ国保健省医科学局国立衛生研究所〔Thailand〕
10)CD1 分子の拘束下で T 細胞性免疫を活性化できるトリパノゾーマ原虫由来の脂質
の単離と、その脂質の抗原性の評価
(委託申込者)防衛医科大学校 国際感染症学講座
(委託機関)
教授
宮平
靖
ロックフェラー大学附属アーロンダイアモンドエイズ研究所
〔U.S.A〕
11)アルペルギルス症:真菌の薬剤耐性の克服
(委託申込者)国立感染症研究所 生物活性物質部
室長
新見
昌一
(委託機関) オタゴ大学歯学部口腔科学講座分子微生物学研究室〔NewZealand〕
12)ブルキナファソ地域における熱帯熱マラリア原虫保有ハマダラカのサンプル収集及
び病原体検出の準備研究
(委託申込者)国立大学法人帯広畜産大学原虫病研究センターー
教授
(委託機関)
嘉糠 洋陸
国立マラリア研究・研修センター
13)インドネシアにおけるエンテロウイルス感染症サーベイランスと実験室診断に関す
る研究
(委託申込者)国立感染症研究所ウィルス第二部 室長
清水
博之
(委託機関) インドネシア科学院バイオテクノロジー研究センター〔Indonesia〕
14)タバコモザイクウイルスベクターによる E 型肝炎ウイルス中空粒子の発現
(委託申込者)国立感染症研究所ウィルス第二部
(委託機関)
室長
武田
直和
アリゾナ大学アリゾナバイオデザイン研究所〔U.S.A〕
(3)難治性疾患克服研究
1課題(応募1課題)
1)発作性夜間血色素尿症(PNH)における日米比較研究ならびに国際共同研究の推進
と新規薬剤の開発
(委託申込者)大阪大学医学部分子病態内科
(受託機関)
教授
金倉
譲
デューク大学医療センター細胞療法部門〔U.S.A〕
5.研究支援者活用事業
ヒトゲノムテーラーメード研究、再生医療等研究事業に従事している研究者を支援する
ため、研究の実施に当たって必要な技術を有する研究支援者19名(応募者24名)を選
考・採用し、研究事業を行っている研究機関等に派遣し、研究に従事させた。
6.研究成果等普及啓発事業
‐33‐
厚生労働科学研究の4分野に係わる研究成果等について、研究者や一般国民を対象とし
た発表会の開催あるいは研究への取り組みを明確にしたパンフレット等の作成を行った。
(1)ヒトゲノムテーラーメード研究推進事業 ヒトゲノムテーラーメードシンポジウム
「ヒトゲノムテーラーメードとは何か?そしてどこまで身近になったか?」のテーマで、
ヒトゲノム、遺伝子治療、ファーマコゲノミクスのそれぞれが一般国民にとってどれだ
け身近になったのか、専門知識を持たない一般国民を対象に普及啓発するシンポジウム
を開催した。
開催日及び場所:
平成20年2月25日(月)
東京(全社協・灘尾ホール)
演題及び演者:
「ヒトゲノムとテーラーメード医療」
東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
菅野
純夫
「実用化が見えてきた遺伝子治療∼新たなパースペクティブ∼」
自治医科大学
内科学講座血液学部門
分子病態治療研究センター遺伝子治療研究部 教授
小澤
敬也
「提案!国民のためのファーマコゲノミクス
SNP診断によるジェネリクス医薬品の安全性確保」
東京工業大学大学院生命理工学研究科
生体分子機能工学専攻
教授
石川
智久
パネルディスカッション
「ヒトゲノムテーラーメードは一般国民にとってどこまで身近になったか?」
自治医科大学
学長
高久
史麿
参加者:133名
なお、ヒトゲノム解析、ファーマコゲノミクス、遺伝子治療とは何かについてわかりやすく
説明した小冊子を作成してシンポジウムで配布した。また、研究成果発表会の内容を記録集と
して作成した。
(2)再生医療等研究成果発表会
「再生医療はどこまで実用化に近づいたのか?」のテーマで、今年度で 3 年間の研究が
終了する21課題のうち実用化の近い6課題の成果について、広く国民に理解してもらう
ことを目的として発表会を開催した。
開催日及び場所:平成20年3月11日(火) 国際研究交流会館(国立がんセンター
内)
演題及び演者:
「骨伸長障害を標的としたCNPのトランスレーショナルリサーチ」
京都大学大学院医学研究科
助教
八十田
明宏
「心臓は再生するのか?」
千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学
‐34‐
教授
小室
一成
「間葉系幹細胞を用いた心筋血管再生療法の基礎および臨床研究」
国立循環器病センター
総長
北村
惣一郎
「慢性腎臓病に対する再生医療の開発」
国立長寿医療センター
総長
大島
伸一
名古屋大学医学部附属病院腎臓内科
講師
丸山
彰一
「造血細胞移植療法の進展」
名古屋第一赤十字病院輸血部・造血細胞移植センター
部長・センター長
小寺
良尚
「おなかの脂肪も捨てたものじゃない?
―脂肪組織中の間葉系幹細胞の肝細胞分化と肝疾患治療応用への期待―」
国立がんセンター研究所
がん転移研究室
室長
落谷
孝広
参加者:154名
(3)新興・再興感染症研究成果発表会
新型インフルエンザセミナー
「新型インフルエンザって何?国は何をしてくれるの?企業はどうするの?私たちはど
うするの?」のテーマで、新型インフルエンザについて広く一般国民向けに普及啓発す
るためのセミナーを開催した。
開催日及び場所:平成20年2月13日(金)
有楽町朝日ホール
演題及び演者:
「新型インフルエンザとは何か?発生するとどうなるのか?」
国立感染症研究所ウイルス第三部
インフルエンザウイルス室
室長
小田切
孝人
「国は何をするのか?」
厚生労働省健康局
結核感染症課
課長
三宅
智
「企業はどうそたら良いのか?」
NPO法人事業継続機構、京都大学経済研究所先端政策分析研究センター
理事長、教授
丸谷
浩明
「我々はどうしたら良いのか?」
順天堂大学医学部公衆衛生学教室
助教
堀口
逸子
順天堂大学医学部公衆衛生学教室
助教
堀口
逸子
クロスロードゲーム
個別意見(名刺)交換会
参加者:642名
なお、新型インフルエンザについてわかりやすく解説した小冊子(含む
クロスロードゲー
ム)を作成してセミナーで配布した。また、セミナーの内容を記録集として作成した。
(4)難治性疾患克服研究成果発表会
‐35‐
「難治性疾患克服研究の成果―治療の進歩と将来への展望―」のテーマで、今年度で3
年間の研究期間が終了する47課題のうち、研究成果が良好かつ患者数が多い疾患の5課
題に限定して、専門的な知識を持たない一般の国民を対象として成果発表会を開催した。
開催日及び場所:平成20年2月13日(水)国際研究交流会館(国立がんセンター内)
演題及び演者:
「多発性硬化症の経過は変えることができる
―日本人における病像の変化と分子標的療法から見た期待―」
九州大学大学院医学研究科神経内科学
教授
吉良
潤一
「難病、根治困難な病態におけるQOL(生活の質)の向上・評価とケア概念研究の
進歩」
独立行政法人国立病院機構新潟病院神経内科
副院長
中島
孝
「肺腺維症と進行予防―新しい研究と考え方―」
東北大学加齢医学研究所
医学部附属病院
遺伝子・呼吸器内科
呼吸器腫瘍研究分野
教授
貫和
敏博
「ANCA関連血管炎の治療の進歩―日本におけるエビデンスを求めて―」
聖マリアンナ医科大学・内科学(リウマチ・膠原病・アレルギー内科)
教授
尾崎
承一
竹原
和彦
「ここまで分かった強皮症の成因・ここまで治せる強皮症の治療」
金沢大学大学院医学系研究科皮膚科
教授
参加者:119名
Ⅹ
ヒトゲノムテーラーメード研究推進事業(創薬知的基盤整備促進事業)
創薬のための基礎・基盤研究および開発研究の推進を図ることを目的として、汎用性が
高く高水準の品質を有する細胞、遺伝子、ヒト組織、動物胚等の研究資源の確保と、創薬
知的基盤の整備促進のため以下の事業を行った。
(1)細胞、遺伝子
主としてヒトおよびマウスに由来する多数の細胞、遺伝子を増殖し、微生物汚染、変
異の有無、属性の確認等の試験研究を行い、品質の保証された細胞、遺伝子の整備、確
保を行った。平成 19 年度末までに整備・確保した細胞、遺伝子、日本人由来 B 細胞株
数はそれぞれ 949 株、14,867 クローン、2,152 株であり、細胞 33 株、遺伝子 513 クロ
ーン、日本人由来 B 細胞株 526 株を新規に分譲可能資源とした。また間葉系幹細胞の
分化能についての確認試験を実施した。
(2)ヒト組織
ヒト組織の確保を円滑に進めるため、ヒト組織提供医療機関との調整、倫理審査委員
会の開催等、ヒト組織バンク運営に当たっての体制整備の他、関連情報の収集、技術・
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倫理面についての調査研究を行った。平成 19 年度末までに受入れ、譲渡可能になった
ヒト組織数は 345 試料で、そのうち 174 試料を研究者に譲渡した。平成 19 年度には凍
結肝組織、凍結肝細胞に加え、新鮮滑膜組織、新鮮皮膚組織、新鮮内臓脂肪組織、新鮮
大腸がん/非がん部位ペアー組織を受入れ、直ちに譲渡した。平成 19 年度末に保管し
ているヒト組織数は 204 試料である。
(3)動物胚
平成 19 年度末までに収集した資源数は、ラット精子 3 試料である。医薬基盤研究所・
生物資源研究部が平成 18 年度よりマウスの分譲を開始したのに伴い、医薬基盤研究所
(旧感染研)由来のマウス8系統については当バンクからの分譲を中止している。分譲
可能な資源数は、マウス 16 系統 22 試料、ラット 3 系統 6 試料の計 19 系統 28 試料で
ある。平成 18 年度に安全寄託を受付けたマウス 4 系統の精子については、保存を継続
した。
(4)データベース
各種研究資源についてデータベースの内容を更新し、情報提供サービスの充実を図っ
た。特に今年度は、HIF-P に関して 3 年に一度のペースで実施される厚生労働省の患者
調査結果(17 年度調査)を追加吸収した。これらデータベースに収録された研究資源に
関する最新の諸情報は、財団のウェブサイト上に公開した。
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