-情勢分析20020315- (財)中東経済研究所 ― 中東・エネルギー情報 ― 2002 年 3 月 15 日 Vol. 3, No. 22 情勢分析 目次 2 0 0 1 年の中東プロジェクト市場 ................................................................... 2 I 成約件数 ............................................................................................................................ 2 II 発注国別の動向 ................................................................................................................ 2 III 分野別の動向 .................................................................................................................... 5 IV 受注国の動向 .................................................................................................................... 5 V 大型案件 ............................................................................................................................ 7 <トピックス> ........................................................................................................................ 12 イラク:原油の輸出量が引き続き減少.............................................................................. 12 カタル:QP、Shell が GTL プロジェクト推進で趣意書に調印 ...................................... 12 クウェート:Kuwait Gulf Oil Company を設立 .................................................................. 13 クウェート:スバイフ前石油相から石油部門改革への提言.......................................... 13 サウジアラビア:カティーフ油田開発の発注先が決定.................................................. 14 米国:サウジ産原油は引き続きトップだが、最近は減少傾向...................................... 14 <石油データ> ........................................................................................................................ 16 I 価格動向(2 月 24 日 - 3 月 12 日)...................................................................................... 16 II 需要、供給、在庫 .............................................................................................................. 19 1. 需要動向(3 月 15 日更新)................................................................................................ 19 2. 生産動向(3 月 1 日更新).................................................................................................. 20 3. 在庫動向(3 月 15 日更新)................................................................................................ 21 III 需給実績と短期需給見通し ............................................................................................. 24 1. IEA, Oil Market Report, 2002 年 3 月号(3 月 15 日更新)............................................... 24 2. 米エネルギー省 , Short-Term Energy Outlook, 2002 年 3 月号(3 月 15 日更新)......... 25 3. その他 (3 月 15 日更新)................................................................................................... 26 4. 原油価格見通し(3 月 15 日更新).................................................................................... 27 1 -情勢分析20020315- 2001 年の中東プロジェクト市場 2001 年に中東で成約さたプロジェクトの総額(国防分野を除く) (注 1)は 409 億ドル を超え、前年比で 24.4% も増加した。例年と比べ、アラブ首長国連邦、カタルの発注が 伸び、またアルジェリアの発注が回復した。他方、産油国の代表格であるサウジアラビ アの発注総額が前年比 28.9% 減、非産油国の代表格トルコは同 93.3% 減と大幅に落ち込 み、大規模発注国の順序に入れ替わりがあった。 (図表 1) I 成約件数 成約件数は、前年比 12 件減の 371 件であった。まず発注国別の内訳(図表 2)を見る と、多い順にアラブ首長国連邦、イラン、クウェートであった。特にクウェートは前年 比 22 件増、またオマーンは同 14 件増であった。反対に件数が大幅に落ち込んだ国は、前 年比 27 件減のサウジアラビア、同 18 件減のトルコであった。 次に分野別の内訳(図表 3)を見ると、多い順に石油・ガス、電力・水、公共サービス であった。前年比で件数が増えたのは公共サービス(13件増) 、石油・ガス(11件増)で、 逆に減った分野は電力・水(15 件減) 、インフラ(14 件減)であった。 II 発注国別の動向 発注国別の成約高(図表 4)によれば、中東総額が 409 億ドルのところ、アラブ首長国 連邦だけで 204 億ドルと、ほぼ半分を占めた。2 位はイランの 48 億ドル(前年比 35.2% 減)、3 位はアルジェリアの 33 億ドル(同 84.2% 増)であった。アラブ首長国連邦では、 2001 年を通じて最大の契約となる総額 150 億ドル相当の旅客機購入を筆頭に、発電所建 設、ドバイを中心とした観光開発案件が多数あり、その寄与度は実に44.5%に達した。カ タルは、石化、発電を中心とする大型プロジェクトで相次いで成約するに至り、寄与度 5.0% と全体の増加に貢献した。アルジェリアの成約額については、過去 20 年間のうち 1982 年の 57 億ドル、1983 年の 43 億ドルに次ぐ金額であり、久々に同国経済の回復を印 象づけた。 2001 年の一つの特徴は、従来大口の発注国であった国が、順位を下げたことである。 例えば、トルコの成約総額は2000年に41億ドルであったが、経済危機に見舞われた2001 年は僅か2億ドルにまで落ち込んだ。2億ドルという水準は、同国経済が成長軌道に乗り 始める前の 1982 年当時と同じである。 サウジアラビアの32 億ドルも、同国としては極めて低い水準である。2000 年、2001 年 には油価が上昇したが、ここ数年の基調としてサウジ財政は規律を求められており、開 発支出も抑制されている。サウジアラビアよりも、脱石油経済を目指すアラブ首長国連 邦のほうが、プロジェクト市場において積極的である。イランについては 2000 年の成約 2 -情勢分析20020315- 図表 1:2001 年中東プロジェクトのサマリー 発注国別 ベスト1位 2位 3位 3位 2位 ワースト1位 件数 アラブ首長国連邦 サウジアラビア イラン イラク スダン イスラエル 91 32 40 2 1 0 金額 アラブ首長国連邦 イラン アルジェリア パレスチナ スダン イスラエル $ mil 20,428.2 4,804.7 3,342.5 0.7 0.0 0.0 伸び率 イエメン バハレーン アラブ首長国連邦 トルコ パレスチナ イスラエル % 1,119.5 482.3 253.7 -93.3 -99.2 -100.0 寄与度 アラブ首長国連邦 カタル アルジェリア イスラエル イラン トルコ % 44.5 5.0 4.6 -6.5 -7.9 -11.7 分野別 ベスト1位 2位 3位 3位 2位 ワースト1位 件数 石油・ガス 電力・水 公共サービス 鉱工業 金融保険 農業 105 67 49 10 5 1 金額 運輸機器 石油・ガス 電力・水 商業 金融保険 農業 $ mil 18,917.0 8,032.1 4,930.9 815.3 14.5 0.0 伸び率 観光 運輸機器 商業 通信 インフラ 鉱工業 % 488.2 445.1 186.0 -47.2 -52.5 -71.1 寄与度 運輸機器 公共サービス 観光 鉱工業 通信 石油・ガス % 46.9 2.8 2.7 -6.5 -6.5 -11.4 出所:MEED誌をもとに筆者作成。 図表 3:分野別の成約件数 図表 2:発注国別の成約件数 国防除く アラブ首長国連邦 イラン クウェート エジプト サウジアラビア オマーン カタル アルジェリア ヨルダン バハレーン シリア モロッコ レバノン リビア トルコ チュニジア イエメン パレスチナ イラク スダン イスラエル 合計 国防除く 2000年 89 40 16 28 59 14 25 6 13 11 9 9 2001年 91 40 38 33 32 28 27 15 11 11 10 8 増減 2 0 22 5 -27 14 2 9 -2 0 1 -1 9 8 22 8 3 3 2 0 9 383 6 6 4 3 3 2 2 1 0 371 -3 -2 -18 -5 0 -1 0 1 -9 -12 出所:MEED誌をもとに筆者作成。 3 石油・ガス 電力・水 公共サービス 通信 インフラ 運輸機器 商業 観光 鉱工業 金融保険 農業 合計 2000年 94 82 36 43 51 20 13 15 21 7 1 383 2001年 105 67 49 40 37 24 18 15 10 5 1 371 出所:MEED誌をもとに筆者作成。 増減 11 -15 13 -3 -14 4 5 0 -11 -2 0 -12 -情勢分析20020315- 図表 4:発注国別の成約高 国防除く アラブ首長国連邦 イラン アルジェリア サウジアラビア カタル クウェート バハレーン オマーン リビア イラク 産油国計 エジプト モロッコ トルコ シリア ヨルダン チュニジア レバノン イエメン パレスチナ イスラエル スダン 非産油国計 合計 (単位:100万ドル) 1998年 8,066.0 2,143.0 275.9 6,807.7 1,315.5 400.6 818.3 607.6 333.0 33.5 20,801.1 4,025.0 304.2 3,689.0 396.1 79.1 100.8 86.9 6.3 44.8 -1,202.2 9,934.4 30,735.5 1999年 2,570.6 4,379.2 312.1 2,107.9 1,484.4 984.9 617.4 664.5 516.0 15.0 13,652.0 2,929.4 313.8 2,891.9 291.5 385.6 266.0 70.5 93.1 10.0 400.0 0.0 7,651.8 21,303.8 2000年 5,775.2 7,412.0 1,814.6 4,513.1 751.7 1,207.6 183.3 707.2 589.0 123.5 23,077.2 1,697.9 1,299.2 4,124.6 250.4 53.5 103.0 120.4 4.1 85.4 2,139.3 0.0 9,877.8 32,955.0 2001年 20,428.2 4,804.7 3,342.5 3,209.9 2,390.1 1,545.7 1,067.3 489.3 164.0 90.0 37,531.7 1,638.8 881.1 275.0 268.5 164.4 95.5 77.9 50.0 0.7 0.0 0.0 3,451.9 40,983.6 伸び率 253.7% -35.2% 84.2% -28.9% 218.0% 28.0% 482.3% -30.8% -72.2% -27.1% 62.6% -3.5% -32.2% -93.3% 7.2% 207.3% -7.3% -35.3% 1119.5% -99.2% -100.0% --65.1% 24.4% 構成比 49.8% 11.7% 8.2% 7.8% 5.8% 3.8% 2.6% 1.2% 0.4% 0.2% 91.6% 4.0% 2.1% 0.7% 0.7% 0.4% 0.2% 0.2% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 8.4% 100.0% 寄与度 44.5% -7.9% 4.6% -4.0% 5.0% 1.0% 2.7% -0.7% -1.3% -0.1% 43.9% -0.2% -1.3% -11.7% 0.1% 0.3% 0.0% -0.1% 0.1% -0.3% -6.5% 0.0% -19.5% 出所:MEED誌をもとに筆者作成。 注 :MEED誌がイスラエルを収録するようになったのは1999年以降である。 額が大きかったため、その反動で 2001 年の額が縮小したと思われる。 イスラエルに関してはプロジェクト関連の報道がなく、件数、金額ともに 0(ゼロ)で あった。パレスチナ諸勢力との武力衝突が泥沼化した結果、イスラエルの商談にも影響 を及ぼしていると言える。 中東諸国を産油国、非産油国に分けてみると、産油国の成約総額は 375 億ドルと前年 比で 62.6% も増加したのに対し、非産油国は僅か 35 億ドルと、前年比で 65.1% も減少し た。寄与度で見ると、産油国計が +43.9%、非産油国計は -19.5% であった。トルコはこれ まで、非産油国のプロジェクト成約額のうち 3 - 4 割を占める国であった。2000 年末に発 生したトルコ経済危機が、同国に対してのみならず、プロジェクト市場全体に対しても、 如何に大きな影響を与えたかがわかる(注 2)。 4 -情勢分析20020315- III 分野別の動向 分野別の傾向(図表 5)を見ると、多い順に運輸機器が 189 億ドルで全体の半分弱を占 め、次いで石油・ガス 80 億ドル、電力・水 49 億ドルであった。寄与度を使って比較す ると、前年比で減少したのは石油・ガス、通信などであった。逆に公共サービス(上下 水道整備、病院・学校建設など) 、観光開発は増加した。通信は寄与度 -6.5% と一頃の勢 いは失ったものの、スウェーデンの Ericsson 社が 8 月 12 日、サウジ・テレコムから 8 億 ドル相当のGSM網拡張工事を受注したことを発表するなど、大型案件も存在した(注3)。 図表 5:分野別の成約高 国防除く 運輸機器 石油・ガス 電力・水 公共サービス 通信 インフラ 観光 鉱工業 商業 金融保険 農業 合計 (単位:100万ドル) 2000年 3,470.3 11,775.0 5,081.2 1,583.0 4,552.1 3,024.9 181.8 2,991.5 285.1 10.1 0.0 32,955.0 2001年 18,917.0 8,032.1 4,930.9 2,498.7 2,403.4 1,438.3 1,069.3 864.1 815.3 14.5 0.0 40,983.6 伸び率 445.1% -31.8% -3.0% 57.8% -47.2% -52.5% 488.2% -71.1% 186.0% 43.6% -24.4% 構成比 46.2% 19.6% 12.0% 6.1% 5.9% 3.5% 2.6% 2.1% 2.0% 0.0% 0.0% 100.0% 寄与度 46.9% -11.4% -0.5% 2.8% -6.5% -4.8% 2.7% -6.5% 1.6% 0.0% 0.0% 出所:MEED誌をもとに筆者作成。 IV 受注国の動向 受注国の動向(図表 6)のうち、まず単独受注に限ると、ドイツが前年比 217.6% 増の 30 億ドル、フランスとイタリアが 24 億ドルずつ受注した。ドイツは、Siemens 社による アラブ首長国連邦 Shuwaihat IWPP 第 1 フェーズのターンキー契約調印、Krupp Uhde 社に よるカタルの Qafco IV 石化プラント受注が大きく貢献した。フランスについては、サウ ジアラビアの Shuaibah と、バハレーンの Hidd にある両発電所拡張工事を Alstom 社が獲 得したところが大きい。イタリアは、Eni がイランの Darkhovin 油田開発を受注した。独 仏伊の欧州 3 カ国で総額の 19% を獲得した。 米国は 22 億ドルを受注したが、伸び率は前年比 61.5% 減、寄与度は -10.5% と調査対象 の中で最も落ち込んだ国であった。 図表 6 によると日本は僅か 1.6 億ドルに過ぎず、1980 年以降で最低であった。あたか も日本企業が中東市場から一掃されたかとの印象を受ける。逆に、邦字紙(注 4)は、日 5 -情勢分析20020315- 図表6 受注国別の成約高 国防除く ドイツ フランス イタリア 米国 イギリス 日本 他OECD計 ML 韓国 中国 インド クウェート エジプト アラブ首長国連邦 サウジアラビア カタル オマーン トルコ イラン シリア バハレーン レバノン ヨルダン その他 合計 (単位:100万ドル) 2000年 967.7 1,348.9 1,649.2 5,635.3 755.8 969.4 2,130.9 11,270.2 2,031.6 586.5 293.2 245.0 112.0 692.5 1,815.6 129.3 153.0 490.7 850.0 0.0 1.4 56.8 12.8 757.2 32,955.0 2001年 3,073.4 2,370.4 2,353.7 2,168.2 771.3 157.5 1,850.6 22,428.5 1,695.4 634.0 45.0 997.8 946.2 492.9 277.4 130.0 107.5 56.4 45.8 42.0 36.1 10.0 2.5 291.0 40,983.6 伸び率 217.6% 75.7% 42.7% -61.5% 2.1% -83.8% -13.2% 99.0% -16.5% 8.1% -84.7% 307.3% 744.8% -28.8% -84.7% 0.5% -29.7% -88.5% -94.6% -2478.6% -82.4% -80.5% -61.6% 24.4% 構成比 7.5% 5.8% 5.7% 5.3% 1.9% 0.4% 4.5% 54.7% 4.1% 1.5% 0.1% 2.4% 2.3% 1.2% 0.7% 0.3% 0.3% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 0.0% 0.0% 0.7% 100.0% 寄与度 6.4% 3.1% 2.1% -10.5% 0.0% -2.5% -0.9% 33.9% -1.0% 0.1% -0.8% 2.3% 2.5% -0.6% -4.7% 0.0% -0.1% -1.3% -2.4% 0.1% 0.1% -0.1% 0.0% -1.4% 出所:MEED誌をもとに筆者作成。 注 :「他OECD」には、韓国、トルコを含まない。 本勢は年初の予想を上回る受注に成功したと報じている。この違いについては次のよう に説明することができる。 第一はデータの分類方法である。本稿では、複数国による受注の場合は機械的に ML (多国籍)に分類している。2001年における日本企業による受注は、その大半が欧米企業 または中東の地元企業をパートナーとした共同受注であった。従って、本稿において、日 本企業の受注実績は、MLの224億ドルの中に含まれている。日本についてはデータが示 す通り、2001 年に単独受注が激減し、共同受注が増えたと概括して間違いない。 6 -情勢分析20020315- 第二は、 「共同受注」がキーワードになっている現実である。日本企業はスリム化を進 めたため、大規模プロジェクトを単独で受注することが困難になり、結果として共同受 注という手段を選ばざるを得なくなった。 V 大型案件 (1) UAE のエミレーツ航空は 11 月 4 日、ドバイ・エア・ショーの開会に合わせ、エアバ ス社とボーイング社から次世代大型旅客機計 58 機、総額 150 億ドルを発注する契約 に調印したことを発表した。その内訳は、A380 を 22 機、A340-600 を 8 機、A330 を 3 機、B777 を 25 機である。9 月 11 日の対米テロ事件後、空運、国際観光産業が苦況 に立たされている最中に公表された大量発注は、 エミレーツ社のグローバル化に向け た並々ならぬ決意を示すものとして注目された(注 5)。 (2) アルジェリアのハリーファ航空が、エアバス社から A340-500 を 3 機、A330-200 を 5 機、A320 を 10 機の合計 18 機、総額 17 億ドルを購入する契約に調印したことが、3 月 23 日明らかにされた。アルジェリアでは 1998 年に航空会社が民営化され、民間 8 社に認可が下りた。ハリーファ航空は 1999 年 8 月 10 日に国内便を、次いでスペイン 便、フランス便の運航を開始した。今回購入を決定した大型旅客機は、アルジェから ロサンゼルスないしは東京までノン・ストップで飛行することが可能である(注 6) 。 (3) イタリアの炭化水素公社(Eni)は 6 月 30 日、イラン南部フーゼスターン州にある Darkhovin油田開発契約に調印した。開発コストは10億ドルで、そのうちEni が60%、 残り40%をイラン国営石油会社(NIOC)が負担し、6年をかけて開発する。同開発の第 1 フェーズでは 5 万 b/d、第 2(最終)フェーズでは 16 万 b/d の産油量を計画している。 なお、同油田開発は、従来のバイバック方式に報酬・ペナルティ制を導入した改訂後 のバイバック方式による初の契約であると、ザンギャネ・イラン石油相は話している (注 7)。 (伊丹 和敬) 注 1:本稿は、MEED 誌の毎月第 1 週号に掲載される "Contract" を弊所が独自に集計したものである。原 データから、公表される度合いの低い国防関係、および二重計算を防ぐためサブ・コントラクトと 明記された案件を除き、集計した。成約額は、成約金額が報道された場合にのみカウントした。 注 2:トルコ経済危機の背景とその後の経済政策の方向性については、夏目 美詠子「トルコの経済改 革が目指すもの」『現代中東研究』2001.10, pp. 33 - 49 が詳しい。 注 3: 「サウジ・テレコムが携帯電話線を倍増へ」『ニューズレター』2001.10.12。 注 4:たとえば日本経済新聞 2001.08.22, 2002.01.24 など。 注 5:Middle East Online, 2001.11.09; http://www.janes.com/, 2001.11.07; http://www.arabicnews.com/, 2001.11.05. 注 6:MEED, 2001.04.06. 注 7:徳原 透「イタリア Eni が Darkhovin 油田開発を契約」 『情勢分析』2001.07.13。イランの外資導入 政策については、徳原 透「イラン石油・天然ガス上流部門の外資導入とその課題」 『現代中東研究』 2001.10, pp. 73 - 91 が詳しい。 7 8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 157.5 シリア ヨルダン リビア チュニジア イラク レバノン イエメン パレスチナ イスラエル スダン 合計 出所:MEED誌をもとに筆者作成。 0.0 0.0 オマーン トルコ 0.0 50.0 バハレーン モロッコ 0.0 0.0 サウジアラビア カタル 65.0 42.5 0.0 0.0 イラン アルジェリア エジプト クウェート 日本 0.0 UAE 0.0 0.0 2,168.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 61.5 135.4 0.0 0.0 47.0 445.2 96.1 640.0 495.0 0.0 86.0 米国 162.0 0.0 0.0 771.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 138.0 120.0 イギリス 512.1 0.0 0.0 2,370.4 0.0 0.0 69.0 0.0 86.0 0.0 0.0 2.6 0.0 0.0 300.0 779.0 218.4 0.0 414.0 0.0 318.0 36.0 フランス 147.4 0.0 0.0 3,073.4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 57.5 0.0 41.0 20.8 100.0 1.3 0.0 404.5 0.0 156.0 955.0 259.0 0.0 ドイツ 1,078.3 0.0 0.0 2,353.7 0.0 0.0 0.0 32.0 0.0 38.0 0.0 39.2 0.0 0.0 0.0 0.0 9.0 208.3 255.0 211.0 1,510.0 15.5 イタリア 35.7 0.0 0.0 231.0 0.0 0.0 0.0 0.0 78.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 30.0 0.0 23.0 0.0 0.0 100.0 カナダ 0.0 0.0 0.0 1,695.4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 138.2 354.0 22.0 402.5 0.0 韓国 778.7 図表 7:受注国別・分野別の実績 0.0 0.0 634.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 14.0 0.0 350.0 0.0 中国 270.0 0.0 0.0 1,676.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 45.7 0.0 64.2 0.0 843.4 25.2 108.4 213.0 他OECD 279.1 0.0 0.0 22,428.5 0.0 0.7 0.0 35.9 0.0 0.0 0.0 17.6 180.1 75.0 683.0 5.1 271.0 309.2 247.8 551.9 1,693.0 2,035.0 ML 16,323.2 0.0 0.0 3,424.2 50.0 0.0 21.0 10.0 0.0 0.0 268.5 2.5 153.0 0.0 36.1 0.0 131.5 751.4 265.7 130.0 25.8 737.0 その他 841.7 0.0 0.0 40,983.6 50.0 0.7 90.0 77.9 164.0 95.5 268.5 164.4 489.3 275.0 1,067.3 881.1 1,638.8 1,545.7 3,212.9 2,390.1 4,804.7 3,342.5 合計 20,428.2 (単位:100万ドル) -情勢分析20020315- <参考> 9 0.0 0.0 0.0 0.0 オマーン トルコ イラン シリア 出所:MEED誌をもとに筆者作成。 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 アラブ首長国連邦 サウジアラビア カタル バハレーン レバノン ヨルダン 合計 0.0 0.0 クウェート エジプト 0.0 0.0 インド 中東計 0.0 0.0 デンマーク ノルウェー 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ベルギー オーストリア ML 韓国 中国 0.0 0.0 0.0 オランダ スイス スペイン 0.0 0.0 日本 他OECD計(除トルコ・韓国) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 イタリア 米国 イギリス スウェーデン カナダ 0.0 0.0 ドイツ フランス 農業 0.0 0.0 0.0 864.1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 557.1 0.0 200.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 50.0 0.0 0.0 0.0 0.0 57.0 0.0 鉱工業 0.0 0.0 0.0 4,930.9 45.8 0.0 76.0 7.4 23.3 95.0 0.0 0.0 5.0 45.0 252.5 1,038.9 873.4 0.0 24.0 0.0 0.0 64.2 0.0 0.0 0.0 0.0 20.0 42.5 108.2 102.2 470.2 1.2 1,056.8 919.0 電力・水 0.0 0.0 0.0 1,438.3 0.0 0.0 27.9 49.0 40.0 11.7 0.0 240.3 0.0 0.0 368.9 797.2 0.0 0.0 7.4 0.0 17.6 0.0 32.2 17.8 0.0 0.0 58.0 0.0 133.0 30.7 0.0 17.3 28.3 62.9 インフラ 0.0 0.0 0.0 18,917.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 16,900.0 352.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 120.0 60.0 130.0 65.0 310.0 0.0 650.0 595.0 0.0 45.0 運輸機器 0.0 0.0 2.5 2,403.4 0.0 0.0 3.6 0.0 4.6 0.0 0.0 0.0 737.0 0.0 747.7 0.0 0.0 14.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 952.0 23.0 0.0 975.0 15.0 253.9 0.0 238.3 159.5 通信 0.0 0.0 0.0 14.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 14.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 金融保険 0.0 0.0 0.0 815.3 0.0 0.0 0.0 0.0 96.0 0.0 0.0 78.9 0.0 0.0 174.9 580.4 0.0 0.0 0.0 0.0 60.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 60.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 商業 16.6 0.0 0.0 1,069.3 0.0 42.0 0.0 0.0 38.0 0.0 130.0 0.0 0.0 0.0 226.6 162.7 0.0 270.0 0.0 0.0 0.0 0.0 140.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 140.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 観光 図表 8:受注国別・分野別の実績 19.5 10.0 0.0 2,498.7 0.0 0.0 0.0 0.0 222.7 170.7 0.0 563.1 148.2 0.0 1,134.2 579.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 57.5 43.0 19.8 0.0 665.0 公共サービス 0.0 0.0 0.0 900.5 0.0 0.0 0.0 0.0 50.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 50.0 110.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 150.0 553.3 37.0 0.0 0.0 国防 0.0 0.0 0.0 8,032.1 0.0 0.0 0.0 0.0 68.3 0.0 0.0 115.5 56.0 0.0 239.8 1,798.5 470.0 150.0 0.0 17.0 0.0 0.0 0.0 107.4 0.0 0.0 0.0 0.0 124.4 2,148.3 751.1 138.0 1,693.0 519.0 石油・ガス 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 その他 36.1 10.0 2.5 41,884.1 45.8 42.0 107.5 56.4 542.9 277.4 130.0 997.8 946.2 45.0 3,194.6 22,538.7 1,695.4 634.0 31.4 17.0 77.6 64.2 172.2 125.2 120.0 1,012.0 231.0 157.5 1,850.6 2,503.7 2,721.5 808.3 3,073.4 2,370.4 合計 36.1 10.0 2.5 40,983.6 45.8 42.0 107.5 56.4 492.9 277.4 130.0 997.8 946.2 45.0 3,144.6 22,428.5 1,695.4 634.0 31.4 17.0 77.6 64.2 172.2 125.2 120.0 1,012.0 231.0 157.5 1,850.6 2,353.7 2,168.2 771.3 3,073.4 2,370.4 (除く国防) (単位:100万ドル) -情勢分析20020315- $ mil 発注国 発注企業 10 JUPCエチレン・プラント 原油タンカー4隻 ラタキア地区ハイウェー建設 Finance Ministry Kuwait Finance House (local) Saudi Telecommunications Western Region branch of the Saudi Electricity Company JUPC (local) NSCSA (local) 390 クウェート 200 826 サウジアラビア 414 タトゥワーン、タンジェ上下水道、発電事業 Hidd港拡張工事 Hidd港拡張工事第2フェーズ Hidd港拡張工事 GSM網拡張 シュアイバ発電所第4、第5ユニット スライビーヤ下水道 旅客機4機 MEED各月第1週号。成約金額が報道された案件の範囲内で金額の大きいものを抽出した。 Tangiers and Tetouan local 665 モロッコ 出所: Transport Ministry Public Works & Agriculture Ministry of Electricity & Water Public Works & Agriculture 207 シリア 473 バハレーン 300 210 350 330 Qatar Petroleum Qatar Liquefied Gas Company Qafco IVのEPC契約 Qafco IV拡張工事のEPC契約 ラァス・ラッファーンIWPP ラァス・ラッファーン用の冷却設備 ガス・タービンの保守、増強 Qatar Fertiliser Company Qatar Fertiliser Company エンジニアリングと設備供給 Saudi Egyptian Petrochemical 300 エジプト 535 カタル 420 375 300 200 Darkhovin油田開発 発電所建設(BOT) バンダル・アサルーイエ石化プラント向け諸設備 バンダル・アサルーイエの石化プラント バンダル・アサルーイエの石化プラント モバーラケ製鉄所増強 カスピ海石油・ガス掘削 肥料プラント アラク・アルミ精錬所 National Iranian Oil Company Iran Power Development National Petrochemical Company (Jam Petrochemical ) Company Jam Petrochemical Company Mobarakeh Steel Company National Iranian Oil Company Egyptian Airforce Iran Aluminium Company 335 1,000 イラン 553 400 330 280 270 226 205 200 Vivendi Water(仏) Great Lakes Dredge & Dock company(米), AA Nass Group (local) Alstom Power(仏) Great Lakes Dredge & Dock Company(米), AA Nass Group (local) Mohamed Abdulmohsin Kharafi & Sons(クウェート) Halliburton KBR(米) Samsung Heavy Industries(韓) Ericsson(スウェーデン) Alstom Energy(仏) Mohamed Abdulmohsin Kharafi & Sons (local) Airbus Industrie(欧) Krupp Uhde(独) Krupp Uhde(独) AES Corporation(米) CCC(ギリシャ)and Chiyoda Corporation(日) GE Nuovo Pigone(伊) Zimmer(独) Eni(伊) Sondel(伊), Dillinger Stahl (DSD-Germany), Mapna International (UAE/local) LG Engineering & Construction(韓) Tecnimont(伊) Technip(仏) SMS demag(独), Techint(アルゼンチン) GVA Consultants(スウェーデン), Iran Marine Industrial Company (Sadra-local) 東洋エンジ、千代田化工(日), PIDEC (local) NFC(中国) Spie Capag(仏), Saipem(伊) Airbus Industrie(欧) Orascom Telecom(エジプト) Doosan Heavy Industries & Construction Company(韓) Rolls Royce(英) Al-Jaber Energy Services Establishment (local), Technip Germany Skanska Cementation International(スウェーデン、英) Perkapalen Mesra(マレーシア) China Railway & Engineering Corportation(中国) フジャイラ発電、淡水化プラント ジェット・エンジンTrent 500, 700供給 フジャイラ発電、淡水化プラント向け給水管建設 ドバイのショッピング・モール建設 パーム・アイランド第1島整地 パーム・アイランド第2島整地 Khalifa Airways A3xxシリーズ18機購入 Autorite de Regulation de la Poste GSM事業ライセンス & des Telecommunications Sonatrach 送油ポンプ・ステーション Airbus Industrie(欧), The Boeing Company(米) Siemens(独) 受注企業 旅客機58機 Shuweihat IWPP第1フェーズ・ターンキー契約 プロジェクト名 1,700 アルジェリア 737 15,000 アラブ首長国連邦 Emirates (Dubai-based) 895 Shuweihat CMS International Power Company 779 UAE Offsets Group 475 Emirates (Dubai-based) 453 UAE Offsets Group 272 Bur Juman Centre 270 Dubai Palm Developers 270 Dubai Palm Developers 図表 9:2001 年における主なプロジェクト一覧 -情勢分析20020315- 石油化学公社(NPC) NIOC 300 イラン 12 11 注: 出所: Great Man-Made River Authority ラファージュセメント社 電力公社(SEC) Jubeil United Petrochemical カタール液化ガス社 フェーズ3の設計 セメント・プラント 変電所建設 エチレン・プラント 冷却水供給設備 LNGプラント増強 LNG船長期定期傭船契約 LNGプラント 肥料プラント LNGプラント基本設計 ガス昇圧設備建設 プロジェクト 日本経済新聞2002.01.24. 三井物産Business News (http://www.mitui.co.jp/), 2001.05.24, 07.06, 11.01, 11.21. 日揮ニュースリリース(http://www.jgc.co.jp/), 2001.03.28, 07.26, 08.21, 12.20. 千代田化工建設News Release (http://www.chiyoda-corp.com/), 2001.10.15, 11.12, 11.21. 川崎重工業KHI Report (http://www.khi.co.jp/), 2001.04.09. 日本工営News Release (http://www.n-koei.co.jp/), 2002.01.09. 本表の出所はMEEDでないため、MEED誌のデータとは必ずしも一致しない。 14 リビア モロッコ 70 サウジアラビア 300 カタル 100 Spanish Egyptian Gas Company SONATRACH 400 アルジェリア 1,000 エジプト 発注企業 億円 発注国 図表 10:日本企業による主な受注案件 日本工営 川崎重工、丸紅 東芝、三井物産 千代田化工建設、三菱商事、KBR(米) 千代田化工、CCC(ギリシャ) 千代田化工、Technip(仏) 三井物産、商船三井、カタールシッピング、日本郵 船、川崎汽船 日揮、KBR(米)、Tecnicas Reunidas(スペイン) 東洋エンジ、千代田化工、三井物産 日揮 日揮 受注企業 -情勢分析20020315- -情勢分析20020315- <トピックス> で 52.7 億ドルであり、その内訳は人道物資 及び機器購入分の計2075契約(45.8億ドル 分)、原油スペア・パーツ及び機器購入分の 640 契約(6.83 億ドル分)となっている。 (長岡) イラク:原油の輸出量が引き続き減少 バグダードへの軍事攻撃の示唆と複雑な 国連の価格決定方式によって、イラクの石 油輸出は深刻な影響を被っている。2 月の 輸出実績は約 156 万 b/d となる見込みであ り、これは目標量の 220 万 b/d よりも 64 万 b/d も低い。ちなみに 1 月は 155 万 b/d、12 月は 140 万 b/d であり、3 月も同じような輸 出量になるだろうと予想されている。 ヨーロッパと米国のエンド・ユーザー は、国連制裁委員会によって採用されてい るリスクの高い価格遡及決定方式を敬遠し ている。米軍のイラク攻撃の可能性が、同 原油敬遠傾向に拍車をかけている。さら に、最近石油産業界の高官が収賄の容疑で 逮捕され、通常の石油機器・サービス契約 の締結にも支障をきたしている。エンド・ ユーザーの中にはイラク爆撃が開始される ことでイラク原油が不足することを懸念 し、徐々に他のサワー原油にシフトする動 きをみせるものも出てきている。 国連イラク・プログラム(OIP)の Benon Sevan 事務局長は 2 月 26 日、安保理に対し て、イラク原油に対する過度のブロックは 同計画を麻痺させることになりかねないと 警告を発した。同氏によればイラク原油輸 出量は通常の35%減となっている。このま までいけば今次のオイル・フォー・フード 計画の収入は、5 月末時点で予算比で約 10 億ドル不足することになると指摘してお り、石油輸出計画全般について緊急に協議 すべきであると述べている。 OIP によると、制裁委員会によってホー ルドされている契約の総額は、2月8日現在 カタル:QP、Shell が GTL プロジェクト推 進で趣意書に調印 QP と Shell は 2 月 20 日、GTL プロジェク トを共同で推進していくことで趣意書 (statement of intent)に調印した。詳細は公表 されていないが、両社が合同技術チームを 結成し、プロジェクトの規模や生産開始ま でのスケジュールを策定していくことが盛 り込まれたもようである( G u l f T i m e s , 2002.02.21)。Shell 広報筋は、プラント容量 は同社が進めている初期調査(6 月末に完 了予定)次第ではあるものの、その範囲は 7.5万 - 11 万b/d になるだろうとの自信を表 明している。また生産開始時期は2007年を 目論んでいる。G T L プロジェクトには、 ExxonMobilがノース・フィールドで展開し ている高度ガス利用(EGU)プロジェクトか ら得られるガスを利用する。ちなみにカタ ルで唯一 GTL プロジェクトとして JV 協定 の調印がなされ(2001年7月)、現在基本設 計を実施中の Q P - S a s o l のプロジェクト (2005年生産開始予定)の生産能力が3.4万 b/d、また QP-ExxonMobil のプロジェクト (2001 年 6 月 FS 実施で LOI に調印)のそれ が 11.5 万 b/d であることを考慮すると、そ の規模は非常に大きい。Shell所有のGTL技 術は、Shell Middle Distillates Synthesis (SMDS)と呼ばれ、25 年間の開発実績があ り、初めてのGTLプラントはマレーシアの 12 -情勢分析20020315- Bintulu で 1993 年に操業を開始している。 Shell は、かつて 1950 年代初頭にカタル でプレゼンスを確立し、1974年まで探鉱開 発生産利権を保有していたが、1974年には 国家による国際石油会社の利権の接収によ り、同国におけるすべての利権を失った。 その後 Shell は油田(ガス田)の操業を担当 するサービス契約を保持していたものの、 報酬の問題でそれも1980年代に終了し、ま た最後まで残っていた技術サービス契約も 1992 年に終了した。そして現在、Shell は得 意とする天然ガスの総合戦略(上流から下 流まで)を推進するために、再びカタルに 戻ってきたと言うことができる。Shellがガ ス分野でさらなるプレゼンスの確立を図ろ うとしていることは、ドルフィン・プロ ジェクトへの参加姿勢を表明していること からもくみ取ることができる。同プロジェ クトにおいては、2001 年 5 月に脱退した Enron の後として Shell、BP、Conoco、 ExxonMobil、Occidental Petroleum の 5 社が ショートリスト(2001年8月)されており、 2002年半ばまでに落札企業が決まる見通し である。 (山本) クウェート:Kuwait Gulf Oil Companyを設 立 クウェート石油省のIssa al-Aoun次官は3 月 6 日、2003 年にアラビア石油からサウジ アラビア国境付近の旧中立地帯における油 田操業権を引き継ぐ K u w a i t G u l f O i l Company (KGOC)を設立するとともに、第 一回取締役会を開催し、Muhammad alJazzaf 氏を最高経営責任者兼取締役に選出 したと語った。KGOC は、KPC (Kuwait 13 Petroleum Corporation)の子会社として、旧 中立地帯における採掘からマーケティング までを行うこととなる。 アラビア石油は、2001 年 9 月のクウェー ト石油省との基本合意に基づき、5 年間の 技術サポート契約、日本への原油長期販売 契約、融資契約を行うこととしているが、 最終合意は当初予定の1月29日から延期さ れ未だ最終契約締結に至っていない。しか し、同次官はアラビア石油の代表団がク ウェートに訪問中であり、3 月中には締結 できると語っている。また、アラビア石油 の情報筋も、新契約の交渉はクウェート石 油相の交代による影響もなくスムーズに進 んでおり、3 月中旬までに契約締結に至る との見解を示していることから、交渉は最 終段階を迎えているようである。 (寄元) クウェート:スバイフ前石油相から石油部 門改革への提言 1 月 31 日に Raudhatain 油田地帯で発生し た爆発・火災事故の責任をとり辞任したス バイフ前石油相が、石油部門の抜本的な改 革の必要性を訴える内容の手紙(書簡)を、 SPC (Supreme Petroleum Council)の議長も務 めるザバーハ第一副首相兼外相宛てに出し ていたことが、2 月 16 日付地元紙 al-Qabas 紙で明らかにされた。 この手紙の中で、スバイフ前石油相は、 1980年に設立されたKPC (Kuwait Petroleum Corporation)の本来の役割は、石油部門の ニーズや短期・長期計画を包括的に把握 し、かつ経済・商業的要因を考慮して管理・ 運営していくことであるにもかかわらず、 現在の KPC はこの役割を充分に果たすこ -情勢分析20020315- とができていないと指摘した。その理由と して、度重なる政策変更による長期的方針 の欠如、政府規制による経済・商業的活動 の阻害、政府機関および議会との調整長期 化、従業員の意識と技術レベルの低下を挙 げた。 スバイフ前石油相は、辞表提出時にも、 議会が石油部門の改革を遅らせているこ と、政治的な圧力により充分な技術をもた ない従業員が要職についていることなどを 非難している。今回の手紙では、こうした 問題点を解決していくことを通じ、本来あ るべき姿である経済・商業原則に基づいた KPCの運営が可能となり、石油部門におけ る安全性向上にもつながると結んでいる。 (寄元) (GOSP)各1基:イタリアSnamprogettiが 6 億 3000 万ドルで受注。同社は 2001 年 にハラド油田の GOSP (30 万 b/d)などを 受注した実績がある。 (2) カティーフ・サウス油田(20 万 b/d)の GOSP:米 Chicago Bridge & Iron Co.、1 億 500 万ドル。サウジとの契約は初め て。 (3) ベリーのガス・プラントの増強(上記 油田の随伴ガス計3億7000万f/dの処理 プ ラ ン ト 、 硫 黄 回 収 設 備 な ど ): 仏 Technip、3 億 5000 万ドル。 (4) パイプライン(各 GOSP とベリー・プ ラ ン ト な ど を 結 ぶ ): オ ラ ン ダ Suedrohrbau、5300 万ドル。 なお 2001 年 11 月下旬にはこれらに先行 して、リグ 8 基と井戸 120 坑の掘削につき サウジアラビア:カティーフ油田開発の発 米 Halliburton が 1 億 4000 万ドルで受注して 注先が決定 いた。 設備は 2004 年から 2005 年にかけての完 Saudi Aramco は 2 月中旬、欧米企業と東 成を予定している。計画は当初2001年秋頃 部カティーフ油田の開発等に関する EPC の発注とされていたが、OPEC の減産もあ (設計、機器調達、建設)契約に調印した。 り約半年遅れとなった。 (長) 契約は以下の通り 4 つのパッケージ毎に交 わされ、総額 11 億 3700 万ドルに上る。 カティーフ油田は現在アラブ・ライト原 米国:サウジ産原油は引き続きトップだ 油 20 万 b/d を生産中だが、このプロジェク が、最近は減少傾向 トは沖合のアブー・サファー油田と合わせ 合計 80 万 b/d の増産を図るもので、Saudi 2001 年の米国の原油輸入量 913 万 b/d の Aramco の最近の開発計画では最大規模と うち、サウジからの輸入は161万b/dでシェ なる。 ア 17.6% を占めトップとなった。サウジの トップの座は、1998 年以降 4 年間続いたこ 各パッケージの受注者、投 とになる(1996、1997 年はベネズエラ)。 各パッケージの受注者、 投資額 (1) カティーフ・ノース油田(30 万b/d)とア サウジからの輸入量は前年比で 9 万 b/d、 ブー・サファー油田(アラブ・ミディア 5.7% 増え、シェアも 0.8% アップした。一 ム原油 20 万 b/d)のガス・原油分離設備 方、サウジの 2001 年の原油輸出量は約 620 14 -情勢分析20020315- 万 b/d(中立地帯分含み)だったので、米国 向けは 1/4 強に相当する。 上半期の輸入に占めるサウジ産原油は 169 万 b/d でシェアは 18.4% に上ったが、下 半期は153万b/dでシェアは16.8%に下がっ た。10、11 月にはメキシコに抜かれて 2 位 となり、12 月は 136 万 b/d まで減ったため カナダにも抜かれて 3 位となった。 サウジが年間を通じてはシェアトップを 維持したものの、最近減少傾向にある理由 としては以下の点が挙げられる。 (1) OPEC 減産強化によるサウジの輸出削 減:2000 年春以降の増産局面では、特 に米国向けの価格フォーミュラを値下 げし輸出増を図ってきたが、2001 年は 事情が逆になったため(生産枠の遵守、 価格優先)、7月以降は値上げに転じた。 従って輸出減となったのは「覚悟の上」 と思われる。 (2) メキシコ、ベネズエラの長契増加:と もに米国の国内、カリブ海の精製業者 との提携を強化しており、価格を優遇 する見返りに供給量を増やしている (その分サウジが減るケースが多い)。 メキシコ --- 現在の長契量は約 70 万 b/ d、2001/4Q には ExxonMobil と 6 万 b/d、 Marathon と 9 万 b/d の新規契約を結ん だ。 ベネズエラ --- 長契は約 100 万 b/d、 Conoco がベネズエラの合成原油プロ ジェクトへ参入する見返りに2001年初 より 5 万 b/d をサウジから切り替える、 など。 (一方 Saudi Aramco と R/D Shell、 旧Texacoとの合弁企業Motivaの引取量 は、業績低迷から 50 万 b/d 程度で増え ていない。) (3) イラクの増加:年間を通じ 25% も増加 したが、特に後半の輸入量は94万b/dで シェアは 10% を超えた。米国向けはバ スラ・ライト原油が主だが、その価格 フォーミュラは、同タイプのアラブ・ラ イトに比較し 2001 年平均で $2.4/b も安 く設定されていた。 (4) 米国の国産原油との競争:メキシコ湾 深海の開発が進み、サウジと品質が近 いマース原油、ポセイドン原油などが 増産されている。 (長) 図表:米国の国別原油輸入量(2001年) 輸入量 前年比 輸入シェア (万b/d) (%) (%) サウジアラビア 161 メキシコ 138 5.0 15.1 カナダ 132 -2.0 14.5 ベネズエラ 128 4.7 14.0 ナイジェリア 81 -7.1 8.9 イラク 78 25.5 8.5 アンゴラ 31 6.6 3.4 ノルウェー 26 -13.1 2.9 コロンビア 24 -23.5 2.7 クウェート 23 -11.6 2.5 913 0.7 その他含み合計 出所: EIA 15 5.7 17.6 -情勢分析20020315- <石油データ>(今号担当:斎藤貴子) I 価格動向(2 月 27 日 - 3 月 12 日) (1) WTI は 24 ドルを超える 2 月下旬に 21 ドル台で推移したウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油ス ポット価格は、26 日に米軍がイラクに派遣されたとの噂から急騰して以来、上昇を続けてい る。 また、OPECのロドリゲス事務局長が、2002年後半も現行生産枠を維持する可能性があるこ とを示唆したこと、 米国カリフォルニア州とテキサス州の製油所でトラブルがあったことなど も高騰の一因となり、11 日には 24 ドルを超えて、2001 年 9 月以来の高値をつけた。 (2) OPEC バスケット価格はプライス・バンド内へ 2 月下旬に 18 ドル台後半を続けていた OPEC バスケット価格は、26 日に 19 ドル台に入ると そのまま高騰を続け、3 月 11 日には昨年 9 月以来約半年ぶりに、プライス・バンドとされる $22 - 28/b の範囲内に回復した。 (3) WTI 先物価格はコンタンゴ 3 月の NYMEX・WTI 先物市場は、コンタンゴ(期近物が期先物より安い状態)となってい る。価格差は 3 カ月先物が $0.36/b で最も大きく(12 日までの平均) 、8 カ月先物以降は期先物 の方が安く取り引きされている。 ($/b) 25.00 最近の原油スポット価格の推移 24.00 23.00 22.00 21.00 20.00 19.00 18.00 Brent WTI Dubai OPEC Basket 17.00 2001年 2002年 16.00 11/29 12/5 12/11 12/17 12/21 12/27 1/3 1/9 出所:Wall Street Journal. 日本経済新聞, OPEC通信。 1/15 1/21 16 1/25 1/31 2/6 2/12 2/18 2/22 2/28 3/6 3/12 -情勢分析20020315- ($/b) 30.00 原油スポット価格の推移(1年) Brent WTI Dubai OPEC Basket 28.00 26.00 24.00 22.00 20.00 18.00 2001年 16.00 3/9 2002年 4/6 5/4 6/1 6/29 7/27 8/24 9/21 10/19 11/16 12/14 1/11 2/8 3/8 出所:Platts Oilgram Price Report, OPEC通信。 注:2002年よりBrentはロッテルダム、WTIはUS Gulf、Dubaiはシンガポール市場の価格。 ($/b) WTI先物価格価格差(期先物価格-期近物価格) 2.00 コンタンゴ 1.00 0.00 Jan.93 Jan.94 Jan.95 Jan.96 Jan.97 Jan.98 Jan.99 Jan.00 Jan.01 Jan.02 -1.00 -2.00 -3.00 2nd month 3rd month -4.00 バックワーデーション 4th month -5.00 出所:PMIおよびOMI, 2002年2月以降についてはNYMEXより算出。 (¢/gal) NYMEX:製品先物価格の推移(期近物) 120.0 暖房油 110.0 ガソリン 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 3/6 4/4 5/4 6/5 7/5 8/3 9/4 出所:NYMEX 17 10/8 11/6 12/7 1/10 2/8 3/12 -情勢分析20020315- 表I - 1 原油価格動向 (単位: $/b) 2001年 2002年 3月 アラビアン・ライト34°1 ネットバック スポット アラビアン・ヘビー27°1 ネットバック スポット イラニアン・ライト34°1 ネットバック スポット 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 21.56 23.73 23.10 25.13 25.05 25.53 23.30 25.60 19.54 23.53 22.19 25.35 22.52 25.73 18.82 19.80 17.01 18.40 16.22 18.00 17.65 17.80 18.61 18.70 18.60 22.53 19.66 24.08 21.58 24.33 20.23 24.30 18.37 21.93 19.63 24.25 19.87 24.63 16.42 19.05 15.18 17.55 14.82 17.25 16.79 17.15 17.95 17.85 21.34 23.63 22.91 25.03 24.85 25.43 23.00 25.55 20.78 23.48 21.82 25.30 22.19 25.68 18.49 19.75 16.76 18.35 15.97 17.95 18.24 18.33 19.11 18.25 19.78 21.05 22.96 21.43 19.43 20.64 20.89 17.34 15.93 15.38 17.29 18.35 23.03 24.48 24.78 24.65 22.53 24.60 24.98 19.15 17.70 17.35 17.65 18.52 21.53 23.50 23.06 24.80 24.89 24.95 23.14 25.20 19.42 22.85 22.02 25.30 22.38 25.40 18.70 19.55 16.95 18.25 16.14 17.65 18.63 18.01 19.04 18.85 ナイジェリア・ボニー・ライト37°3 ネットバック 24.49 26.78 スポット 24.20 26.45 28.36 28.70 25.94 27.05 21.46 23.60 24.31 25.55 25.36 27.10 21.02 20.40 18.47 19.35 17.31 18.65 19.74 18.88 21.21 19.94 24.38 26.25 26.10 23.73 24.46 24.29 19.64 17.65 17.53 18.33 18.89 26.36 26.35 27.78 28.30 25.21 26.90 21.00 23.40 23.58 25.60 24.72 26.90 20.30 20.35 18.08 19.20 17.13 18.50 19.46 18.70 19.97 19.86 27.22 26.40 28.83 28.60 25.73 25.95 23.18 23.30 23.97 25.60 25.06 26.80 20.47 20.15 18.11 19.05 17.15 18.30 19.40 18.59 20.01 19.43 29.25 29.04 25.16 23.44 26.16 25.85 19.81 17.78 17.92 19.57 20.64 スポット 22.34 23.43 24.78 ウエスト・テキサス・インターミディエイト40°4 ネットバック 28.41 33.86 32.69 スポット 27.25 28.10 28.80 23.63 21.62 24.02 24.96 18.67 17.26 16.22 16.45 18.73 27.52 27.25 25.26 25.60 28.21 27.75 27.68 27.95 21.52 21.95 19.00 20.40 18.96 19.00 19.42 18.81 20.48 20.74 クウェート31°1 ネットバック スポット ドバイ・ファテ32°2 ネットバック スポット OPECバスケット* (7油種平均) 23.70 イギリス・ブレント38°1 ネットバック 24.71 スポット 24.30 ノルウェー・エコフスク43°1 ネットバック 25.17 スポット 24.00 メキシコ・イスムス34°4 ネットバック 25.20 出所:ネットバックはOil Market Intelligence, スポットはPlatts Oilgram Price Report月央値, OPECバスケット価格はOPEC通信。 2002年1月以降はネットバック、スポットともにPlatts Oilgram Price Report月央値。 注:*OPECバスケットはサウジ産Arab Light, UAE産Dubai, ナイジェリア産Bonny Light, アルジェリア産Saharan Blend, ベネズエラ産T.J. Light, インドネシア産Minas, メキシコ産Isthmusの7油種平均。 (2001年12月まで)ネットバック価格について、1, 2, 3ロッテルダム市場。4米国湾岸市場。 (2002年1月以降)ネットバック、スポットともに、1ロッテルダム市場。2シンガポール市場。3米国大西洋岸市場。4米国湾岸市場。 2002年1月以降のネットバック価格は、cracking netback。 表I - 2 製品価格動向(スポット、シンガポール市場) (単位:$/b, 重油のみ$/Metric Ton) 2001年 2002年 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 ガソリン(プレミアム) 31.33 29.99 32.63 32.88 26.89 24.36 26.70 29.62 22.23 20.83 22.58 20.98 ジェット燃料 30.48 28.86 30.22 30.75 30.84 28.93 29.37 31.10 25.92 22.45 21.75 22.74 軽油 27.57 26.78 29.77 30.82 30.00 28.54 28.71 29.42 25.53 21.94 20.10 20.92 重油(硫黄3.5%) 137.58 138.68 141.13 152.21 140.00 131.52 143.07 150.20 128.07 107.11 111.76 110.89 出所:Oil Market Intelligence, EIG. 注:いずれもf.o.b.価格。 18 -情勢分析20020315- II 需要、供給、在庫 1. 需要動向(3 月 15 日更新) (1)1 月の米国の石油需要 1988.5 万 b/d DOE, Monthly Energy Review, 2002 年 2 月号によると、2002 年 1 月の米国の石油需要は前 年同月比 3.7% 減の 1917.1 万 b/d となった。 製品別ではそれぞれガソリンが1.8%の増加、中間留分が12.3%、重油が31.6%の減少となっ た。 (2) 12 月の日本の石油需要 501.4 万 b/d 石油連盟『石油資料月報』2002 年 2 月号によると、2001 年 12 月の日本の石油需要は前年 同月比 1.8% 減の 501.4 万 b/d となった。 製品別では、ガソリンが 2.6%、中間留分が 3.0% の増加、重油が 3.8% の減少となった。 表II- 1 2001年 8月 米国 ガソリン 8,938 中間留分 3,754 重油 974 その他 6,419 合計 20,085 日本 ガソリン 1,133 中間留分 912 重油 962 その他 1,210 合計 4,217 ドイツ ガソリン 670 中間留分 1,570 重油 180 その他 600 合計 3,020 フランス ガソリン 350 中間留分 1,070 重油 90 その他 480 合計 1,990 イギリス ガソリン 460 中間留分 830 重油 90 その他 330 合計 1,710 イタリア ガソリン 410 中間留分 580 重油 440 その他 410 合計 1,840 カナダ ガソリン 730 中間留分 610 重油 140 その他 690 合計 2,170 主要7カ国計 ガソリン 12,691 中間留分 9,326 重油 2,876 その他 10,139 合計 35,032 主要7カ国の石油需要動向 9月 10月 11月 12月 (単位:1,000b/d, %) 2002年 1月 (0.2) 8,564 (0.8) 3,629 (3.5) 823 (-7.1) 6,066 (-2.0) 19,082 (0.5) 8,610 (2.3) 8,603 (2.6) 8,582 (-1.0) 8,212 (1.8) (4.1) 3,850 (3.7) 3,662 (-4.4) 3,622 (-14.8) 3,753 (-12.3) (-8.0) 840 (-24.3) 762 (-13.9) 729 (-36.9) 787 (-31.6) (-13.3) 6,351 (-3.2) 6,225 (-0.1) 6,129 (-9.0) 6,419 (0.2) (-4.1) 19,651 (-0.7) 19,252 (-0.4) 19,062 (-8.4) 19,171 (-3.7) (-1.5) (-4.7) (-8.9) (-7.4) (-5.7) 1,010 981 889 1,080 3,960 (-2.6) (-6.5) (-17.5) (-13.0) (-10.1) 979 1,046 893 1,067 3,984 (2.5) (1.2) (-5.2) (-5.5) (-1.9) 1,008 1,359 985 1,082 4,434 (2.4) (5.2) (-4.6) (-6.2) (-0.7) 1,090 (2.6) 1,757 (3.0) 1,090 (-3.8) 1,078 (-10.7) 5,014 (-1.8) (-1.5) (-0.6) (5.9) (-6.3) (-1.6) 650 1,490 160 590 2,890 (-5.8) (-2.6) (-5.9) (-3.3) (-3.7) 680 1,460 170 600 2,910 (4.6) (5.8) (0.0) (5.3) (5.1) 660 1,460 200 600 2,920 (0.0) (5.0) (17.6) (-6.3) (2.1) 640 (-1.5) 1,230 (-12.1) 180 (5.9) 540 (-12.9) 2,590 (-8.8) (0.0) (0.9) (-10.0) (4.3) (1.0) 310 1,180 110 490 2,090 (3.3) (31.1) (0.0) (0.0) (16.1) 320 (3.2) 1,110 (-15.3) 120 (-7.7) 510 (2.0) 2,060 (-8.4) 300 1,140 130 510 2,080 (3.4) (3.6) (-7.1) (2.0) (2.5) 290 1,150 140 450 2,030 (-3.3) (6.5) (27.3) (-6.3) (3.0) (-8.0) (1.2) (12.5) (-5.7) (-2.3) 490 850 80 320 1,740 (0.0) (-1.2) (0.0) (-11.1) (-2.8) 470 (-6.0) 760 (-9.5) 80 (0.0) 310 (-16.2) 1,620 (-9.5) 480 (-11.1) 810 (-2.4) 90 (-10.0) 300 (-16.7) 1,680 (-8.2) 470 770 90 340 1,670 (-4.1) (5.5) (12.5) (0.0) (1.8) (-2.4) (5.5) (-8.3) (10.8) (1.1) 410 740 490 400 2,040 (2.5) (12.1) (2.1) (2.6) (5.7) 400 700 420 400 1,920 (2.6) (1.4) (16.7) (-4.8) (3.2) 380 (0.0) 690 (0.0) 490 (22.5) 360 (-14.3) 1,920 (1.6) 370 (-5.1) 740 (2.8) 500 (22.0) 400 (-13.0) 2,010 (1.5) (1.4) (-1.6) (40.0) (-2.8) (0.9) 660 560 110 610 1,940 (0.0) (-12.5) (-31.3) (-15.3) (-11.0) 670 (3.1) 590 (-6.3) 130 (-18.8) 730 (1.4) 2,120 (-1.9) 660 (1.5) 590 (-9.2) 160 (-20.0) 740 (1.4) 2,150 (-3.6) 650 (-1.5) 550 (-17.9) 170 (-5.6) 640 (-1.5) 2,010 (-6.9) (-0.4) 12,094 (0.1) 9,430 (-1.7) 2,662 (-5.6) 9,556 (-1.9) 33,742 (0.0) 12,129 (2.2) 12,091 (3.3) 9,516 (-0.8) 9,711 (-10.5) 2,653 (-10.1) 2,817 (-11.6) 9,968 (-2.9) 9,817 (-3.6) 34,265 (-1.2) 34,436 (1.7) 12,092 (-1.1) (-0.7) 9,819 (-7.0) (-3.8) 2,899 (-10.5) (-2.2) 9,577 (-8.7) (-0.6) 34,386 (-5.8) 出所:米国:Monthly Energy Review, DOE. 日本:石油連盟『石油資料月報』。 ドイツ, イギリス, フランス, イタリア, カナダ:Oil Market Report, IEA. 注:( )内は前年同月比。 19 -情勢分析20020315- 2. 生産動向(3 月 1 日更新) (1) 1 月の OPEC 原油生産量は 2502.2 万 b/d EIG, Oil Market Intelligence, 2002 年 2 月号によると、2002 年 1 月の OPEC 原油生産量は、サ ウジアラビアで 28.0 万 b/d、イランで 15.0 万 b/d、ナイジェリアで 14.5 万 b/d など、イラクを除 く各国で前月よりも合計で 98.6 万 b/d 減少し、全体では前月より 95.8 万 b/d 減の 2502.2 万 b/d となった。 (2) 非 OPEC 生産は 4201.1 万 b/d 同誌によると 2002 年 1 月の非 OPEC 原油生産量は、メキシコで 6.3 万 b/d、イギリスで 6.5 万 b/d 前月より減少したものの、米国で 3.0 万 b/d 増加するなどしたため、全体では前月より 8.5 万 b/d 増の 4201.1 万 b/d となった。 表II - 2 原油生産動向 (単位:1,000b/d) 2001年 2002年 01年12月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 合意* サウジアラビア 7,785 7,720 7,874 7,928 7,750 7,470 7,350 7,390 7,300 7,020 7,053 イラン 3,650 3,640 3,562 3,673 3,710 3,645 3,540 3,540 3,500 3,350 3,186 イラク 2,891 3,049 1,021 2,154 2,757 2,513 2,866 2,786 2,121 2,149 クウェート 1,690 1,675 1,700 1,703 1,695 1,650 1,630 1,620 1,620 1,580 1,741 UAE 2,275 2,125 2,225 2,142 2,147 2,060 2,035 2,035 2,035 1,960 1,894 カタル 680 680 670 695 693 651 639 633 620 587 562 中立地帯 630 638 614 640 640 640 640 640 640 600 ナイジェリア 2,095 2,100 2,200 2,100 2,142 2,250 2,210 2,140 2,145 2,000 1,787 リビア 1,375 1,360 1,335 1,387 1,383 1,350 1,315 1,315 1,305 1,260 1,162 アルジェリア 805 810 820 833 832 825 805 810 810 776 693 ベネズエラ 2,836 2,895 2,850 2,853 2,850 2,670 2,670 2,670 2,700 2,580 2,497 インドネシア 1,200 1,200 1,175 1,170 1,210 1,194 1,190 1,170 1,185 1,160 1,125 OPEC 10計 25,021 24,843 25,025 25,124 25,052 24,405 27,024 23,963 23,859 22,873 21,700 OPEC計 27,912 27,892 26,046 27,278 27,809 26,918 29,890 26,749 25,980 25,022 米国 5,736 5,686 5,582 5,599 5,697 5,656 5,629 5,775 5,835 5,865 うちアラスカ 986 957 935 927 963 625 895 1,023 1,046 1,047 メキシコ 3,008 3,031 3,140 3,185 3,174 3,177 2,993 3,167 3,275 3,212 イギリス(北海のみ) 2,228 2,173 2,036 2,329 2,152 2,138 2,178 2,328 2,652 2,587 ノルウェー(北海のみ) 3,334 3,087 3,092 3,439 3,024 3,263 3,369 3,250 3,377 3,382 中国 3,302 3,310 3,312 3,261 3,303 3,288 3,318 3,317 3,293 3,302 旧ソ連 7,934 7,996 8,155 8,232 8,238 8,311 8,359 8,413 8,358 8,364 その他 14,337 14,356 14,223 14,463 14,619 14,559 14,432 14,723 15,136 15,299 非OPEC計 39,879 39,639 39,540 40,508 40,207 40,392 40,278 40,973 41,926 42,011 世界計 67,791 67,531 65,586 67,786 68,016 67,310 70,168 67,722 67,906 67,033 出所:Oil Market Intelligence, EIG. アラスカのみMonthly Energy Review, DOE. 注: NGLとコンデンセートは含まない。 *2002年1月1日からの合意産油量。 20 -情勢分析20020315- 3. 在庫動向(3 月 15 日更新) (1) OECD 諸国の在庫動向 IEA, Oil Market Report, 2002 年 3 月号によると、2002 年 1 月の OECD 諸国の民間原油在庫は、 8 億 9200 万バーレルとなり、前月の 9 億 400 万バーレルより 1200 万バーレル減少した。 製品別ではガソリンが 4 億 200 万バーレル、中間留分が 5 億 3100 万バーレル、重油が 1 億 4100 万バーレルとなった。 (2) 米国の在庫動向 API (米国石油協会), Weekly Statistical Bulletin 最新号によると、2001 年 3 月第 1 週(3/4 - 8) の米国の民間原油在庫は、3 億 1950.3 万バーレルとなり、前週の 3 億 1994.6 万バーレルより 44.3 万バーレル減少した。 製品別ではガソリンが 2 億 957.6 万バーレル、軽油が 1 億 2844.1 万バーレルとなった。 表II - 3 OECD諸国の民間在庫 (単位:100万バーレル) 1998年 1999年 2000年 2001年 2001年 1月 1月 1月 1月 原油 405 428 385 400 ガソリン 中間留分 254 218 267 228 240 183 236 196 重油 製品計* 49 678 54 713 43 599 1,215 1,286 原油 ガソリン 310 141 中間留分 重油 製品計* 9月 在庫変動(対前月比) 2002年 10月 11月 12月 1月 11月 12月 1月 418 418 417 419 423 -1 2 4 237 206 238 207 242 216 241 223 249 220 4 9 -1 7 8 -3 46 616 46 679 48 677 48 686 50 689 49 683 0 9 2 3 -1 -6 1,115 1,144 1,262 1,258 1,264 1,262 1,267 6 -2 5 340 151 292 136 307 125 323 116 311 113 307 117 309 125 304 128 -4 4 2 8 -5 3 246 280 239 228 219 222 222 231 233 0 9 2 90 567 88 612 84 552 85 543 76 529 80 530 74 527 69 538 70 544 -6 -3 -5 11 1 6 欧州計 942 1,012 908 914 920 911 902 911 912 -9 9 1 太平洋 原油 北米 北米計 欧州 185 175 163 166 174 186 177 176 164 -9 -1 -12 ガソリン 25 26 26 25 26 25 24 23 25 -1 -1 2 中間留分 重油 85 27 81 24 79 22 73 24 87 25 94 25 90 24 77 23 77 22 -4 -1 -13 -1 0 -1 製品計* 太平洋計 206 487 193 451 191 433 189 437 211 473 219 494 215 476 189 444 185 429 -4 -18 -26 -32 -4 -15 OECD** 原油 900 943 840 872 914 914 901 904 892 -13 3 -12 ガソリン 中間留分 421 550 443 589 402 501 386 497 378 512 376 523 384 528 388 531 402 531 8 5 4 3 14 0 重油 製品計* OECD合計 166 166 149 155 147 154 146 142 141 -8 -4 -1 1,441 2,645 1,518 2,750 1,342 2,455 1,348 2,495 1,419 2,655 1,426 2,663 1,428 2,642 1,416 2,617 1,412 2,608 2 -21 -12 -25 -4 -9 出所: Oil Market Report, IEA. *製品計はガソリン、中間留分、重油その他の石油製品の合計を示す。 **OECDには全加盟国(29カ国)を含む。 注:いずれも月末値。 21 -情勢分析20020315- OECD諸国の民間原油在庫(1997 - 2002年) (100万バーレル) 1,000 980 960 940 1997 1998 1999 2000 2001 2002 920 900 880 860 840 Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec OECD諸国の民間ガソリン在庫(1997 - 2002年) (100万バーレル) 450 425 1997 1998 1999 2000 2001 2002 400 375 350 Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec OECD諸国の民間中間留分在庫(1997 - 2002年) (100万バーレル) 650 600 1997 1998 1999 2000 2001 2002 550 500 450 400 Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug 出所:Oil Market Report, IEA. 22 Sep Oct Nov Dec -情勢分析20020315- 米国の原油在庫(1998∼2002年) (100万バーレル) 360 350 340 330 1998 320 1999 2000 2001 310 2002 300 290 280 270 J F M A M J J A S O N D 米国のガソリン在庫(1998∼2002年) (100万バーレル) 235 230 225 220 1998 215 1999 2000 210 2001 2002 205 200 195 190 185 J F M A M J J A S O N D 米国の中間留分在庫(1998∼2002年) (100万バーレル) 160 150 140 1998 1999 130 2000 120 2001 2002 110 100 90 J F M A M J J A 出所:API, Weekly Statistical Bulletin. 注:月ラベルは2002年各月第1週の位置に表記。 2002年は3月8日までの数値(週末値)。 23 S O N D -情勢分析20020315- III 需給実績と短期需給見通し 1. IEA, Oil Market Report, 2002 年 3 月号(3 月 15 日更新) ・イラク攻撃の可能性や、米国経済、石油のファンダメンタルズが価格を支えたため、2 月末 から 3 月初めにかけて油価は急騰し、WTI で $24/b、 Brent、Dubai で $22 - 23/b となった。 ・2 月の産油量は、1 月より 32 万 b/d 減少して 7590 万 b/d となった。OPEC10 の産油量は 39 万 b/d 減少して、ここ 10 年で最低レベルの 2240 万 b/d となった。それでも生産枠を 74 万 b/d 超 過している。イラクは 2 月末に輸出量が増加したため、20 万 b/d の増加となった。 ・旧ソ連の純石油輸出量は、1 月より 27 万 b/d 増の 508 万 b/d と見られる。 ・世界の石油需要の伸びを、先月より 8 万 b/d 下方修正して、42 万 b/d と予測した。米国経済 が予測より早く底を打つと見られることから、第II、III 四半期の伸びを上方修正した。しか し経済回復は鈍いと予測されることから、その後の伸びはもっと緩やかであり、この第 II、 III 四半期の修正分を相殺する。 ・OECD の民間在庫は、2001 年第 IV 四半期に 40 万 b/d 減少したのに続いて、1 月には 30 万 b/ d 減少した。 表III - 1 石油需給見通し(IEA, 3月12日予測) (単位:100万b/d, %) 1998年 1999年 2000年 <需要> 北米 欧州 太平洋 OECD計* 旧ソ連 中国 欧州 中南米 アジア 中東 アフリカ 非OECD計 需要合計 <供給> OECD諸国* 旧ソ連 中国 その他非OPEC プロセスゲイン** 2001年 2002年 平均 平均 IQ IIQ IIIQ IVQ 平均 IQ IIQ IIIQ IVQ 平均 IQ IIQ IIIQ IVQ 平均 23.1 23.8 23.7 23.8 24.5 24.4 24.1 24.2 23.7 24.0 23.7 23.9 23.7 23.7 24.3 24.2 24.0 15.3 15.2 15.2 14.6 15.2 15.4 15.1 15.2 14.8 15.5 15.5 15.2 15.1 14.7 15.4 15.7 15.2 8.4 8.7 9.4 8.1 8.3 8.8 8.7 9.4 8.0 8.1 8.8 8.6 9.2 7.9 8.1 8.9 8.5 46.8 47.7 48.2 46.6 48.0 48.6 47.8 48.9 46.5 47.5 48.0 47.7 48.0 46.4 47.8 48.7 47.7 (0.2) (1.9) (-1.2) (1.7) (1.9) (-0.8) (0.2) (1.5) (-0.2) (-1.0) (-1.2) (-0.2) (-1.8) (-0.2) (0.6) (1.5) (0.0) 3.7 3.7 3.6 3.5 3.6 3.8 3.6 3.8 3.6 3.6 3.8 3.7 3.8 3.7 3.6 3.8 3.7 4.2 4.5 4.7 4.6 5.1 4.8 4.8 4.7 5.2 4.7 5.0 4.9 4.8 5.0 5.0 5.2 5.0 0.8 0.7 0.8 0.7 0.7 0.7 0.7 0.8 0.7 0.7 0.7 0.7 0.8 0.7 0.7 0.7 0.7 4.8 4.8 4.7 4.9 5.0 4.9 4.9 4.7 4.8 4.8 4.7 4.8 4.6 4.8 4.9 4.8 4.8 6.8 7.2 7.2 7.4 7.4 7.3 7.3 7.3 7.4 7.2 7.3 7.3 7.4 7.5 7.3 7.4 7.4 4.2 4.3 4.3 4.4 4.5 4.3 4.4 4.4 4.6 4.7 4.4 4.5 4.5 4.7 4.8 4.5 4.6 2.3 2.4 2.4 2.3 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 26.8 27.6 27.8 27.8 28.5 28.2 28.1 28.1 28.7 28.0 28.3 28.3 28.3 28.8 28.6 29.0 28.7 (1.1) (3.0) (3.0) (2.2) (5.2) (2.5) (1.8) (1.1) (3.2) (-1.8) (0.4) (0.7) (0.7) (0.3) (2.1) (2.5) (1.4) 73.6 75.2 75.9 74.4 76.4 76.8 75.9 77.0 75.2 75.5 76.3 76.0 76.3 75.1 76.4 77.7 76.4 (0.7) (2.2) (0.0) (1.9) (3.1) (0.4) (0.9) (1.4) (1.1) (-1.2) (-0.7) (0.1) (-0.9) (-0.1) (1.2) (1.8) (0.5) 21.9 21.4 22.3 21.8 21.8 21.8 21.9 21.8 21.5 21.8 22.3 21.8 22.2 21.7 22.0 22.4 22.1 7.3 7.5 7.7 7.8 8.0 8.2 7.9 8.3 8.5 8.7 8.8 8.6 8.9 9.0 9.2 9.3 9.1 3.2 3.2 3.3 3.2 3.2 3.2 3.2 3.3 3.3 3.3 3.3 3.3 3.3 3.3 3.3 3.4 3.3 10.9 11.2 11.2 11.1 11.3 11.5 11.2 11.5 11.1 11.4 11.3 11.3 11.6 11.5 11.4 11.3 11.5 1.6 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.8 1.7 1.7 1.8 1.8 1.8 1.8 1.8 1.8 1.8 非OPEC計 44.9 (0.9) 44.9 (0.0) 46.1 (3.4) 45.7 (3.9) 46.0 (3.1) 46.5 (2.2) 46.1 (2.7) 46.5 (0.9) 46.1 (0.9) 46.8 (1.7) 47.5 (2.2) 46.7 (1.3) 47.8 (2.8) 47.2 (2.4) 47.6 (1.7) 48.2 (1.5) 47.7 (2.1) OPEC 原油 OPEC・NGL 28.0 26.6 26.5 27.8 28.4 29.0 27.9 28.3 27.0 27.4 26.2 27.2 25.4 24.7 25.6 26.3 25.5 2.8 2.8 2.8 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 3.0 2.9 3.1 3.2 3.2 3.2 3.2 OPEC合計 30.8 29.4 29.3 30.7 31.3 31.9 30.8 31.3 29.9 30.3 29.2 30.2 28.5 27.9 28.8 29.5 28.7 (3.0) (-4.5) (-4.2) (5.5) (7.6) (10.0) (4.8) (6.8) (-2.6) (-3.2) (-8.5) (-1.9) (-8.9) (-6.7) (-5.0) (1.0) (-5.0) 75.7 74.3 75.4 76.4 77.3 78.4 76.9 77.8 76.1 77.1 76.7 76.9 76.3 75.1 76.4 77.7 76.4 (1.7) (-1.8) (0.1) (4.5) (5.0) (5.2) (3.5) (3.2) (-0.4) (-0.3) (-2.2) (0.0) (-1.9) (-1.3) (-0.9) (1.3) (-0.7) - - - 供給合計 在庫変動 2.1 -0.9 -0.5 2.0 0.8 1.5 1.0 0.8 0.9 1.6 0.4 0.9 出所:Oil Market Report 2002年3月号, IEA. 注:( )内は対前年伸び率。 2002年第I四半期以降(囲み部分)は当研究所にて在庫変動0で試算。 *OECDには全加盟国(29カ国)を含む。 **プロセスゲインは精製過程(ただし旧ソ連、中国、非OECDヨーロッパは含まない)、海上輸送損失におけるネット量。 24 -情勢分析20020315- 2. 米エネルギー省(DOE/EIA), Short-Term Energy Outlook, 2002 年 3 月号(3 月 15 日更新) ・減産によって OECD 諸国の在庫が減少し、2002 年に石油価格は安定する。WTI は 2002 年末 までには 25 ドルに達し、2003 年にはさらに上昇すると予測される。 ・OPEC10 は 1 月に 100 万 b/d の減産に成功した。過去の例から見て、2 - 3 月の OPEC 生産量 はさらに減少する。現在の OPEC 生産割当量は非常に低く、OPEC10 が今年後半に増産しな い限り、世界の石油市況は急速に逼迫するだろう。後半に100万b/d の増産があるとしても、 年末までには油価は 4 ドル上昇する可能性がある。増産がなければ、油価はさらに上昇し、 今年遅くに予測されている経済回復を遅らせるだろう。 ・EIA は、2002 年の世界石油需要の伸びを、前月号の 65 万 b/d よりわずかに下方修正して 60 万b/dとした。2003年には、特に米国での景気回復が見込まれるため、石油需要の伸びは140 万 b/d と予測した。うち半分以上が米国によるものである。 ・2001 年に需要が伸び悩み、また米国が暖冬であったことから、OECD の民間在庫は 2002 年 初めまで増加し続け、2月末には昨年同期と比べて100万バーレル以上高い水準となった。1 月からの減産によって2月からの輸入が減少するため、これらの積み増しは取り崩されるだ ろう。 表III - 2 石油需給見通し(DOE, 3月6日予測) (単位:100万b/d, %) 2000年 2001年 平均 IQ IIQ <需要> 北米 欧州 日本 その他OECD OECD計 旧ソ連 欧州 中国 その他アジア その他非OECD 非OECD計 需要合計 <供給>* OECD諸国 旧ソ連 中国 その他 非OPEC計 OPEC 供給合計 IIIQ IVQ 平均 2002年 IQ IIQ IIIQ IVQ 平均 2003年 IQ IIQ IIIQ IVQ 平均 22.1 22.3 21.9 22.0 21.9 22.0 21.6 21.9 22.4 22.5 22.2 22.9 22.5 23.2 23.4 22.9 15.1 15.2 14.8 15.5 15.3 15.2 15.5 14.5 15.1 15.8 15.2 15.5 14.6 15.2 15.8 15.3 5.5 6.1 5.0 5.1 5.6 5.4 6.1 5.0 5.2 5.6 5.4 6.1 5.0 5.2 5.6 5.5 5.1 5.3 4.9 4.9 5.2 5.1 5.0 5.0 5.2 5.3 5.1 5.1 5.0 5.3 5.3 5.2 47.9 48.9 46.6 47.5 48.0 47.7 48.3 46.3 48.0 49.2 47.9 49.5 47.1 48.9 50.1 48.9 (-) (1.2) (0.0) (-1.0) (-1.4) (-0.4) (-1.2) (-0.6) (1.1) (2.5) (0.4) (2.5) (1.7) (1.9) (1.8) (2.1) 3.6 3.7 3.5 3.5 3.5 3.6 3.7 3.5 3.5 3.5 3.6 3.7 3.6 3.6 3.6 3.6 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 4.6 4.9 4.9 4.8 4.8 4.9 5.1 5.0 5.0 5.0 5.0 5.3 5.2 5.2 5.2 5.2 6.9 7.0 7.0 6.7 7.0 6.9 7.0 7.0 6.8 7.1 3.1 7.1 7.1 6.9 7.2 7.1 11.8 11.8 12.0 12.1 11.9 12.0 11.9 12.1 12.2 12.1 16.0 12.0 12.2 12.3 12.2 12.2 27.6 28.1 28.1 27.8 28.0 28.0 28.4 28.4 28.2 28.5 28.4 28.8 28.9 28.7 29.0 28.8 (-) (1.8) (1.4) (1.1) (1.1) (1.4) (1.1) (1.1) (1.4) (1.8) (1.4) (1.4) (1.8) (1.8) (1.8) (1.4) 75.5 77.0 74.7 75.3 76.0 75.7 76.7 74.8 76.2 77.7 76.3 78.3 76.0 77.5 79.1 77.7 (0.9) (1.4) (0.5) (-0.3) (-0.5) (0.3) (-0.4) (0.1) (1.2) (2.2) (0.8) (2.1) (1.6) (1.7) (1.8) (1.8) 23.4 23.2 23.0 23.2 23.8 23.3 23.6 23.3 23.7 24.0 23.6 24.1 23.8 24.0 24.3 24.1 8.1 8.6 8.7 8.9 9.1 8.8 9.0 9.1 9.3 9.4 9.2 9.4 9.5 9.7 9.8 9.6 3.2 3.3 3.3 3.3 3.3 3.3 3.3 3.4 3.4 3.4 3.4 3.3 3.4 3.4 3.4 3.4 11.2 11.3 11.1 11.3 11.3 11.3 11.3 11.4 11.6 11.8 11.5 11.7 11.8 12.0 12.1 11.9 45.9 46.5 46.2 46.8 47.4 46.7 47.2 47.1 48.0 48.5 47.8 48.5 48.4 49.0 49.6 48.9 (2.9) (1.3) (1.3) (1.7) (1.9) (1.7) (1.5) (1.9) (2.6) (2.3) (2.4) (2.8) (2.8) (2.1) (2.3) (2.3) 27.9 28.0 30.9 31.2 29.9 30.1 29.2 30.1 (5.5) (6.5) (-2.9) (-4.7) (-7.9) (-2.6) (-10.6) (-6.4) 29.0 28.5 28.3 29.2 28.9 29.4 28.9 29.1 (-3.7) (-2.4) (-6.0) (4.7) (3.2) (1.4) (1.4) (2.8) 76.8 77.7 76.1 76.9 76.6 76.8 75.1 75.1 77.0 77.0 76.1 77.7 77.3 78.4 78.5 78.0 (3.9) (3.3) (-0.4) (-0.9) (-2.0) (0.0) (-3.3) (-1.3) (0.1) (0.5) (-0.9) (3.5) (2.9) (1.8) (1.9) (2.5) 0.4 0.8 -0.7 -0.3 -0.6 1.3 0.9 -0.6 0.2 1.3 0.7 1.4 1.6 0.7 1.1 -1.6 在庫変動 出所:Short-Term Energy Outlook, 2002年3月号, DOE/EIA. 注:( )内は対前年伸び率。 2001年第III四半期までは実績値。 *供給にはNGL、コンデンセート等も含む。 25 -情勢分析20020315- 3. その他 (3 月 15 日更新) Petroleum Argus 社 , Petroleum Argus Weekly Global Markets, 2002 年 2 月 25 日号 ・1月からの減産によって供給量は減少し、需要が予測通りに回復すれば今年後半には市況は 回復する。 ・もし OPEC が新しい生産削減を遵守できれば、第 II 四半期には在庫積み増しを避けるとい う目的を達成できる。1 月の OPEC 削減量は、非 OPEC 諸国の増加分と需要の季節的減少分 を相殺するのに十分であったと思われる。Argus は、今年前半に世界在庫は約 75 万 b/d 減少 し、6 月末までには 2000 年中頃の水準に戻ると予測した。 ・昨年後半以来、石油需要の伸びは前年比マイナスのままである。この冬の平均需要は、北 半球の暖冬のために暖房油の消費が少なく、通常より 150 万 b/d 小さい。大西洋市場では需 要の伸び悩みとこの地域での産油量増加から、長距離輸入の必要性が減少している。 ・大西洋市場の第 II 四半期の需要を、供給よりも 460 万 b/d 大きいと予測した。これは 1998 年 初頭以来の低さで、今のところ、アジア・太平洋市場はその分を補うことはできていない。 しかし、今回の減産はすぐに効果を表すだろう。OPEC の産油量は、イラクの輸出停止も手 伝って、11 月以来 200 万 b/d 減少しており、現在はここ 2 年間で最低のレベルである。この ため、第 I 四半期には洋上の在庫が減少し、春に大西洋市場に到着する量が減少する。 ・陸上在庫はいまだ十分な量である。精製マージンが低いため稼働率は低いままであるが、米 国のガソリン需要期に向けて精製量を増加させる必要がある。 表III - 3 石油需給見通し(Argus, 2月25日予測) (単位:100万b/d, %) 1998年 <需要> OECD諸国 非OECD 需要合計 <供給> OECD諸国* その他非OPEC 非OPEC計** OPEC原油+ OPEC NGLs OPEC計 供給合計 1999年 2000年 2001年 平均 平均 IQ IIQ IIIQ IVQ 平均 IQ IIQ IIIQ IVQ 平均 IQ IIQ IIIQ IVQ 平均 47.6 47.7 48.2 46.6 48.0 48.7 47.9 49.0 46.6 47.6 48.1 47.8 48.2 46.6 48.0 48.8 47.9 27.4 27.7 28.2 28.1 28.5 28.8 28.4 28.1 28.7 28.5 28.6 28.5 28.4 28.5 28.7 29.0 28.7 75.0 (1.6) 75.4 (0.5) 76.4 (0.7) 74.7 (2.5) 76.5 (2.7) 77.5 (0.6) 76.3 (1.2) 77.1 (0.9) 75.3 (0.8) 76.1 (-0.5) 76.7 (-1.0) 76.3 (0.0) 76.6 (-0.6) 75.1 (-0.3) 76.7 (0.8) 77.8 (1.4) 76.6 (0.4) 21.4 21.4 22.2 21.9 21.7 22.1 22.0 21.8 21.5 21.8 22.3 21.9 22.1 21.7 21.7 22.1 21.9 23.1 23.2 23.5 23.6 23.8 24.4 23.9 24.6 24.6 25.0 25.1 24.8 25.3 25.4 25.7 25.7 25.5 44.5 (0.2) 26.5 44.6 (0.2) 26.5 45.7 (2.7) 26.3 45.5 (3.6) 27.9 45.5 (2.5) 28.6 46.5 (2.2) 28.8 45.9 (2.9) 27.9 46.4 (1.5) 28.0 46.1 (1.3) 27.0 46.8 (2.9) 27.0 47.4 (1.9) 26.3 46.7 (1.7) 27.1 47.4 (2.2) 24.8 47.1 (2.2) 24.8 47.4 (1.3) 24.8 47.8 (0.8) 24.8 47.4 (1.5) 24.8 3.0 3.1 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 3.0 2.9 29.4 (-2.0) 73.9 (-0.7) 29.4 (0.0) 74.0 (0.1) 29.2 (-4.3) 74.9 (-0.1) 30.8 (6.2) 76.3 (4.7) 31.5 (7.9) 77.0 (4.6) 31.7 (9.7) 78.2 (5.1) 30.8 (4.8) 76.7 (3.6) 30.9 (5.8) 77.3 (3.2) 29.9 (-2.9) 76.0 (-0.4) 29.9 (-5.1) 76.7 (-0.4) 29.3 (-7.6) 76.7 (-1.9) 30.0 (-2.6) 76.7 (0.0) 0.5 0.7 0.4 0.2 0.7 0.6 0.0 0.4 -1.3 -1.1 -1.5 -1.5 1.6 供給-需要 大西洋市場(南北米、欧州、旧ソ、アフリカ) 需要 供給 供給-需要*** アジア太平洋市場 需要 供給 供給-需要*** 中東市場 需要 供給 供給-需要*** 2002年 3.2 3.2 3.1 28.0 (-6.4) 75.4 (-1.7) 28.0 (-4.4) 75.8 (-1.2) 27.9 (-7.0) 75.3 (-1.8) -0.2 -1.4 -1.9 -1.2 27.8 27.9 (-10.0) (-6.7) 75.2 75.0 (-2.7) (-1.3) 50.5 44.0 -6.6 50.8 44.0 -6.8 50.5 44.9 -5.6 50.1 44.8 -5.3 51.2 45.0 -6.2 52.2 46.0 -6.2 51.0 45.2 -5.8 51.4 45.7 -5.7 50.4 45.3 -5.1 51.4 45.9 -5.5 51.6 46.4 -5.2 51.2 45.8 -5.4 51.0 46.0 -5.0 50.4 45.8 -4.6 51.9 46.1 -5.7 52.5 46.6 -5.9 51.4 46.1 -5.3 20.1 8.1 -12.0 20.4 8.1 -12.3 21.6 8.3 -13.3 20.2 8.3 -11.8 20.8 8.3 -12.5 21.0 8.4 -12.5 20.9 8.4 -12.5 21.3 8.5 -12.8 20.4 8.4 -12.1 20.0 8.4 -11.7 20.6 8.4 -12.2 20.6 8.4 -12.2 21.0 8.3 -12.7 20.1 8.3 -11.8 20.1 8.3 -11.9 20.8 8.3 -12.5 20.5 8.3 -12.2 4.3 21.8 17.6 4.3 21.8 17.5 4.3 21.7 17.4 4.4 23.1 18.7 4.5 23.7 19.2 4.3 23.8 19.5 4.4 23.1 18.7 4.4 23.0 18.6 4.5 22.4 17.8 4.7 22.4 17.8 4.4 22.0 17.5 4.5 22.4 17.9 4.5 20.9 16.4 4.6 20.9 16.2 4.7 20.9 16.2 4.5 20.9 16.4 4.6 20.9 16.3 出所:Petroleum Argus Weekly Global Markets, Petroleum Argus社。 注:( )内は対前年伸び率。 *OECD供給は米国SPR取り崩しを含む。 **非OPEC供給はプロセス・ゲインを含む。 ***大西洋市場、アジア太平洋市場、中東市場の需給バランスは在庫変動0とする。 +2001年12月の生産レベルより100万b/d少ないと予測。 26 -情勢分析20020315- 4. 原油価格見通し(3 月 15 日更新) 予測者(機関) 価格見通し 理由・根拠 DOE/EIA (Energy Information ・ 輸入原油価格 ($/b) Administration) 2001 1Q 24.12 2Q 23.85 3Q 23.04 4Q 16.93 Avg. 22.03 2002 17.28 19.22 20.12 21.06 19.46 ・ OPEC10が2002年後半に増産しない 限り、世界の石油市況は急速に逼迫 2003 する。 22.41 24.44 ・ 2002年石油需要の伸びは60万b/d。 2003年は140万b/d。 24.88 24.69 24.13 ・ WTIスポット ($/b) 2001 1Q 28.82 2Q 27.92 3Q 26.66 4Q 20.40 Avg. 25.95 2002 20.71 22.62 23.53 24.47 22.83 2003 25.81 27.83 28.28 28.09 27.50 ・ WTIスポット ($/b) 1Q'02 2Q'02 Avg'02 ABM Amro AG Edwards RBC Equity Deutsche Bank Fahnestock Freidman Billings Ramsey Merrill Lynch Ptroleum Finanace Co. Purvin $ Gertz Raymond James RIE Simmons & Co. Stephen Smith Energy Assoc. UBS Warburg US Dept. of Energy DRI-WEFA 平均 20.00 20.25 19.00 21.00 19.60 18.00 17.00 19.75 20.60 22.00 21.50 20.00 19.00 19.50 19.69 19.60 19.78 18.25 20.25 20.00 20.00 21.12 19.00 18.00 21.50 21.00 24.00 24.50 20.00 19.00 18.75 20.52 19.60 20.34 ・ 9 月11 日 以来 の油 価 下落 は底 をつ き、需要は回復傾向にある。しかし 需要は2003年まで、過去の水準には 達せず、価格がテロ以前の 約28ドル のレベルに高騰する見込みはない。 19.50 22.00 20.00 20.50 20.70 20.00 19.00 22.50 20.52 24.50 25.70 21.00 19.50 19.50 21.03 21.32 21.08 ・ ほとんどのアナリストが、2002年の 石油需要の伸びを30万 - 90万b/d、 または0.4 - 1.2%と予測。最も楽観 的な予測でも、1994年からの平均で ある1.5%を下回る。 27 出所 Short-Term Energy Outlook Mar. 2002 Petroleum Intelligence Weekly 2002.3.11
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