平成21 年救助統計 (平成 21 年 1 月 1 日∼平成 21 年 12 月 31 日) 南信州広域連合 飯田広域消防本部 【用語の解説】 1 救助事故 救助事故とは、火災、災害、事故等により要救助者の生命又は身体に現実の危険が及んでいる事故であり、要救助者の存在が確認されているほか、通 報時及び現場到着時要救助者の存在が予想される状況における事故をいう。 2 救助活動 救助活動とは、救助事故にあたり、消防機関が要救助者の危険を排除するために、人力、機械力、器具等を用いて安全な場所に救出するための活動を いう。なお、救急隊が要救助者を救助し医療機関等へ搬送した場合も含める。 3 事故種別は、次の9種類に分類されます。 (1) 火災 火災現場において、直接火災に起因して生じた事故をいう。なお、直接火災に起因したとは、火災現象に伴う火災、高熱、煙、その他の有毒ガス等 が作用して受傷した事故、火災による建物倒壊等により受傷した事故又は消火活動、救助活動、避難行動等により受傷した事故をいう。 (2) 交通事故 すべての交通機関相互の衝突及び接触又は単一事故若しくは歩行者等が交通機関に接触したこと等による事故をいう。 (3) 水難事故 水泳中の溺者又は水中転落等による事故をいう。 (4) 風水害等自然災害事故 暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火、雪崩、地すべりその他の異常な自然現象に起因する災害による事故をいう。 (5) 機械による事故 エレベーター、プレス機械、ベルトコンベアその他の建設機械、工作機械等による事故をいう。 (6) 建物等による事故 建物、門、柵、へい等建物に付帯する施設又はこれらに類する工作物の倒壊による事故、建物等内に閉じ込められる事故、建物等に挟まれる事故等 をいう。 (7) ガス及び酸欠事故 一酸化炭素中毒その他のガス中毒事故、酸素欠乏による事故等をいう。 (8) 破裂事故 火災事故以外のボイラー、ボンベ等の物理的破裂による事故をいう。なお、瞬間的な燃焼現象である混合ガス爆発、ガスの分解燃焼、粉塵爆発など の化学的変化による爆発は、火災として扱うものであること。 (9) その他の事故 (1)から(8)に掲げる事故以外の事故で、消防機関による救助を必要としたものをいう。なお、出動したが誤報、いたずらであった場合も含む。 1 救助活動状況の概要 平成 21 年における救助活動の状況は、救助出動件数 158 件、救助活動件数 123 件、救助人員 126 人でありこれを前年と比較すると救助出動件数 31 件(24.4%) 、 救助活動件数 29 件(30.9%) 、救助人員は 32 人(34.0%)増加している。 事故種別救助出動の状況を多い順にみると、その他の事故が 72 件で全体の 45.6%を占め、次いで交通事故の 55 件で 34.8%である。また、水難事故が 20 件で 12.7%となっている。 事故種別救助出動等の状況 区 分 火災 交通事故 水難事故 出動件数 活動件数 救助人員 4 4 3 55 28 31 20 17 22 市町村別救助出動等の状況 出動件数 活動件数 救助人員 風水害等 自然災害 機械に よる事故 建物等に よる事故 ガス及び 酸欠事故 1 1 1 2 2 2 4 3 0 破裂事故 その他 の事故 合計 72 68 67 158 123 126 ※清内路村ついては合併前の件数 飯田市 松川町 高森町 阿南町 84 70 73 8 7 6 10 8 9 9 5 4 清内 路村 阿智村 8 6 6 平谷村 根羽村 下條村 売木村 天龍村 泰阜村 喬木村 豊丘村 大鹿村 中央道 3 2 4 2 2 2 1 1 1 2 2 2 4 4 4 3 2 2 12 9 8 3 3 3 9 2 2 平成 21 年事故種別出動件数 火災 三遠 南信 その他 158 123 126 その他の事故内訳(72 件) 建物等による事故 ガス及び 指輪取り外し 3 件 機械による事故 酸欠事故 捜索 1 件 その他 7 件 水難事故 山岳での事故 10 件 出動件数 計 158 件 その他の事故 交通事故 転落事故 11 件 -1- 合計 救急隊増員 40 件 その他の事故 72 件の内、搬送困難による救急隊の増員が 40 件であり、前年と比較すると 13 件増加している。要因の一つとして平成 21 年の救急出動件数が前年よ りも 165 件増加したことが上げられます。 転落事故 11 件は、自損行為による橋からの転落、水路への転落等が含まれ、山岳での事故 10 件は、森林での作業中による事故、入山途上での負傷等が含まれる。 2 過去 5 年間との比較 平成 21 年における救助出動件数、救助活動件数、救助人員を過去 5 年間と比較すると、出動件数は平成 17 年が 163 件と最も多く、平成 18 年には 119 件と減少して おり、以降は増加傾向であったが、平成 21 年には大幅に増加した。また、救助活動件数及び救助人員は平成 17 年から平成 20 年にかけ横這い状態であったが、平成 21 年は出動件数に並び大幅に増加している。 過去 5 年間の比較 200 163 出動件数 158 150 94 94 119 92 94 120 127 91 93 123 126 94 94 活動件数 100 50 0 救助人員 H17 H18 H19 H20 H21 事故種別救助出動件数の内、平成 21 年において割合の多い出動件数を過去 5 年間と比較してみると、水難事故件数が最も増加しており、前年と比較すると 16 件で 最も少ない平成 19 年と比較すると 19 件の増加となっている。次いで、その他の事故が増加しており、前年と比較すると 14 件増加している一方、交通事故件数にあっ ては顕著な増加は見られないが、平成 18 年以降緩やかな増加傾向にある。 -2- 過去 5 年間のその他の事故、交通事故、水難事故件数比較 80 72 61 60 59 58 61 58 54 その他の事故 55 51 46 交通事故 40 20 20 0 5 H17 4 H18 4 1 H19 水難事故 H20 H21 3 その他 ヘリコプターによる救助活動は 6 件で(長野県防災ヘリ 4 件、長野県警ヘリ 1 件、静岡県防災ヘリ 1 件) 、救助現場から直接救出し病院まで搬送したものである。 活動種別は、転落事故 1 件、山岳事故 3 件、その他 1 件、水難事故 1 件となっている。 救助出動件数には含まれないが、消防署に来署した人の指輪の取り外し等の活動が 22 件あった。 -3-
© Copyright 2024 Paperzz