交通事故を防ぐためにも、トラックの日常点検や徹底した車両整備、安全機器を使った指導を実施して います。 徹底した車両整備による交通事故防止 整備不良が原因による事故の撲滅と、環境負荷の低減を目指し、SGホールディングスグループが保有 するすべての営業車両は、SGモータースで徹底した整備を実施しています。通常の集配業務で使用さ れる車両は、各ドライバーによる日常点検はもちろんのこと、SGモータースによるメンテナンスとし て3カ月点検および12カ月点検を細部にわたり実施しています。 さらに、各メーカーのリコールに対しても改修状況の進捗管理を行い、早期対応を図った上で常に良好 な車両による運行を目指しており、グループを含む約28,000台を超える車両の安全を支えています。 車両の安全確保を目指し、整備ネットワーク拡充に向けた出店強化と機能拡充 SGモータースでは、自社工場の出店を積極的に進めており、全国 整備ネットワークの強化を図りサポート体制の拡大、サービスの向 上に努めています。 2008年度において札幌店・高松店の整備工場を新築移転。2009年 度には、北関東地区において埼玉・群馬・新潟の各県に整備工場を 出店。2010年度においては、高井戸工場・東大阪店を出店しまし た。 2011年4月には、群馬工場の新築移転、川崎工場の出店、8月には 伊勢原工場を出店し、自社整備工場27カ所・自社ボディ工場2カ所 による展開のほか、全国には287カ所の協力会社との連携で、すべ てのエリアをカバーしています。 また、従来の車両整備に加え物流事業の多様化に対応し、トレー ラーやミキサー車などの特殊自動車・産業機械類の整備、および フォークリフトなど輸送運搬機械の販売や修理なども可能であり、 あらゆるお客様のニーズに対応していきます。 「ドライブレコーダー」による車両事故の未然防止 ドライバーの運転特性を客観的に把握し、効果的な安全指導を行うために、ドライブレコーダー(安全 運転記録装置)を導入しています。ドライブレコーダーでは、ブレーキ、停止、ハンドル、右左折、ス ムーズの5つの項目を点数で評価することによって、ドライバーの日頃の運転行動や課題が明確とな り、ドライバーが高得点を目指すようになることで、安全運転への意識が高まっています。さらに、地 図上であらかじめ設定した地点を通行した際に、アラームで注意を促し、同時に映像を記録するハザー ドマップ機能を機器に導入することにより、車両事故の未然防止を図っています。 ドライブレコーダーは2012年3月現在、6,300台を導入しており、診断結果は本社・支社においても情 報を共有し、佐川急便全体の安全運転への意識向上につなげています。 診断結果を用いて安全推進職が的確な 運転診断結果 アドバイスを行う ヒヤリ・ハット体験を安全教育に有効活用 運転中に「ヒヤリ、ハッ」とした体験を、多くのドライバーが共有することは事故を防ぐ上でとても重 要なことです。そこで、ドライブレコーダーに記録された危険映像を営業店で放映するほか、安全に関 する各研修やディスカッションの題材として使用し、「事故の未然防止」に役立てています。 ヒヤリ・ハット事例の映像 ドライブレコーダーによる ヒヤリ・ハット映像 幹線輸送の安全確保 幹線輸送における安全性の向上を目指し、佐川急便では協力会社を含めたドライバーの安全意識の向上 を図るための取り組みを行っています。 幹線輸送安全パトロール 佐川急便では、幹線輸送における安全性の向上を目指し、1994年より毎年「佐川急便幹線輸送安全パ トロール」を実施しています。この取り組みは、中間点呼によるドライバーの心身のリフレッシュと車 両の点検強化により、車両事故と車両故障を未然に防止するものです。 2011年度は9月9日から翌10日にかけて、主要高速道路のサービスエリア、パーキングエリアを中心 に、2,958台の車両に対して整備状況などの点検や幹線輸送に携わるドライバーへ安全の呼びかけを行 いました。 なお、中日本高速道路株式会社管轄のエリアにおいては、佐川急便の車両以外の貨物自動車について も、要望により車両点検を行いました 幹線輸送ドライバーを激励する、安全 安全点検でトラックを誘導するスタッ 統括管理者の専務取締役 久森 健二 フ (右) 実施日 第33回 実績 実施内容 2011年9月9日(金)~9月10日(土) 点検車両2,958台 参加スタッフ881名 不具合件数14件 1 幹線ドライバーに中間点呼を実施し、安全運行の呼びかけと日常点検基準 に準じた車両点検を行う 2 大阪府流入車規制条例対象運行車への適合車標章の貼付検証を行う 3 開始前に各開催地の清掃活動を行う 4 中日本高速道路株式会社管轄のSA・PAにて、当社の幹線輸送を担う車両 以外の貨物自動車についても、要望により車両点検を行う 幹線輸送ターミナル点検 幹線輸送時の交通事故と車両故障の未然防止による輸送品質の維持・向上を目的に、「佐川急便幹線輸 送ターミナル点検」を年2回実施しています。佐川急便の全拠点で、店長をはじめとした管理者と協力 会社の管理者が専用のチェックシートを使用し、車両点検などを実施しています。 実施日 実績 実施内容 第19回 2011年6月27日(月) 第20回 2011年11月28日(月) 第19回 点検車両4,985台 不具合件数8件 第20回 点検車両5,312台 不具合件数23件 1 日常点検基準に準じ専用チェックシートにて車両の点検を行う 2 運転席に酒類を持ち込んでいないか厳重にチェックする 幹線輸送協力会社 安全セミナーの開催 当社の幹線輸送を担っている幹線協力会社の経営者を対象として、トラック事業者に対する安全対策の 取り組みや運送事業者の基本的・法的責任、労働災害の防止について労働基準監督署などから外部講師 を招いて安全セミナーを開催しました。全国7カ所の会場にて287社の経営者の方々が参加しました。 ■安全セミナーの実施日 開催地 セミナー開催日 セミナー参加会社数 九州 9月5日 36社 中国・四国 8月23日 40社 関西 8月25日 64社 中部 8月30日 36社 関東 9月12日 79社 東北 8月5日 16社 北海道 8月1日 16社 合計 - 287社 実施内容:労働基準監督署等などの担当者より「運輸業における労働災害の現状と再発防止対策」「運送事業者の基本 的責任と行政処分について」の講義。協力会社代表による「積極的な安全対策」の紹介。 「愛車Day」の取り組み 当社のドライバーが乗務するトラックは、「地域での安全確保、お 客様の大切なお荷物の輸送、そしてドライバー自身の安全」を託 し、長い時間をともに過ごす大切なパートナーです。 トラックを大切にし、愛車精神を向上させる「愛車Day」の取り組 みを2009年度よりスタートさせました。 愛車Dayのようす
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