第 8 号 「決定、リーダーグループ!PCUR-LINK 事業はアタシたちの事業だわ!」 (平成 17 年 3 月 15 日発行) ∼PCUR−LINK事業は、JICAでもソムニードでもマヒラ・アクションの事業でもないわ、アタシた ちの事業なのよっ!∼ 3 月 1 日、2 日、3 日、第 1 次および第 2 次選考で生産・物流センター計画&運営委員会に選 ばれた8グループのオバチャンたちと一緒に SHG セミナーを開催した。このセミナー、1 日目は 8 グループメンバー全員が参加、2,3 日目は各グループから 2 名のリーダーが参加した。 1 日目には、同委員会の顔合わせと、これまでの 9 ヶ月間の事業の振り返り、センター建設まで の大まかな計画の説明があった。2,3 日目には、前回に引き続き、まずは第 1 次選抜で選ばれた 3 つのグループのオバチャンたちが 2 月の研修成果を、新たに第 2 次選抜で選ばれた 5 つのグルー プのオバチャンに説明、その後、スタッフによる SHG 基礎会計研修が開かれた。 このセミナー、過去の研修と全く異なっていたのは、水戸黄門様や特別講師で参加したジャヤチ ャンドランが初日以外は、ほとんど口をひらかず、すべてのファシリテーションが、スタッフの手によ って、行われたことだ。セミナー最終日には、スタッフも口を挟まず、オバチャンたちだけでセミナー は進んでいったのだった。 このセミナーで実施される SHG 基礎会計研修のために、スタッフは毎日、毎日「金銭出納簿」と 「銀行帳」、「貯蓄」、「融資」、「利子」などの補助簿の付け方を、読み書きの出来ない SHG メンバー にもわかるよう、特訓に特訓を重ねた。 セミナー開催 2 週間前に、水戸黄門様からスタッフへ厳しい指令が出た。「帳簿の付け方をオバ チャンたちに教えるんじゃない。彼女たちに質問しながら、彼女たちの理解を確認しながら、オバ チャンたちが自分で考えながら覚えてゆくような教材を開発するのじゃ。」 スタッフは、見事、この教材を開発し、セミナーに参加したリーダーオバチャンたちは、2 日で、 「金銭出納簿」と「銀行帳」、「貯蓄」、「融資」、「利子」などの補助簿の付け方を、覚えてしまった。 練習問題で、仮想グループの 1 年間のお金の流れを、1 月から 12 月まで帳簿に付けていったオバ チャンたち。最初は椅子に座って、かしこまって、スタッフの言うことをフムフムと聞いていたオバチ ャンも、昼ごはん近くなる頃には、椅子から下りて、ホワイトボード近くに座り込んで、「えーこれは、 “入金”、これは“出金”に書くのね。わかった、わかった。」と 1 月ごとの練習問題もスピードアップし てきた。昼ごはんだってそうそうに切り上げて、練習問題を続けるオバチャンたち。夕方 5 時近くに なっても、誰も席を立たず、次々と練習問題を続けていった。 お茶とかトイレ休憩も一切なしに、集中していたオバチャンたち。 セミナー2 日目の午前中に、練習問題が終わり、オバチャンたちが、「今後の委員会について話 し合いたい」というので、2 日目のお昼休みの前に、委員会の計画を話し合う時間を持った。この議 論も白熱して、30 分で終わるから、と言っていたオバチャンたちも、1 時間半もかけて、今後どうする か、を話し合っていた。しかし、実際のところ、生産・物流センター計画&運営委員会に選ばれたの はいいが、一体、この委員会が何をするのか、全く検討もつかないオバチャンたち。話し合っても 埒があかない。 そこで、黙ってホワイトボードの前に立って、なにやら描きはじめたジャヤチャンドラン※1。 ホワイトボードの右下に「SHG」、中央に「生産・物流センター計画&運営委員会」、左上に「生 産・物流センター」と描かれている。 ◆ジャヤチャンドラン(「SHG」のところを指しながら):「これは、結婚する前の状態だ。」 ◇オバチャンたち:「結婚?SHG?」「なんの話かさっぱりわかんなーい?」 ◆ジャヤチャンドラン(「生産・物流センター計画&運営委員会のところを指しながら):「この状態 が結婚だ。」 ◇オバチャンたち:「ふむふむ、8つの SHG が1つになって、委員会として活動を始めるということ が、結婚と置き換えられているのかしら。」 ◆ジャヤチャンドラン(「生産・物流センターのところを指しながら):「そして、この状態が出産 だ!」 ◇オバチャンたち:「出産?!」「どうしてセンターが出産なの????」 ◆ジャヤチャンドラン:「あんたたち8つのグループは、ばらばらの SHG だったのが、委員会を結 成した。すなわち、8つのグループで、結婚をしたばかりである。子どもを産むか産まないか、産ん だらどう育ていくか、各夫婦が決めてゆくように、あんたたちも生産・物流センターという子どもを産 むか産まないか、産むならどのように育てていくか(運営するか)考えなければいけなーい!」 ◇オバチャンたち:「JICA とかソムニードが、センターで何をするか、考えてくれるんじゃない の?」 ◆ジャヤチャンドラン:「あんたたちは、夫婦で子どもをつくるかどうか、子どもができたら、どう育 てるか考えるんじゃないのか?あんたたちは、子どもを産むか産ないか、産んだら、その子をどう育 てるか、他人に考えてもらうのか?」 ◇オバチャンたち:「いんや、自分たちで考える。」 ◆ジャヤチャンドラン:「あんたたちは、委員会が結成されて、いわば結婚したばかりだが、これか ら生産・物流センターという子どもを産んで育ててゆく気があるのか?結婚生活があれこれと難しい ことが多いのと同様に、委員会だっていくつもの障害を越えていかなければ、センターも産まれな いし、センターが出来ても、運営してゆくのは、本当に大変だぞ。それでも、委員会のメンバーでい たいか?」 ◇オバチャン1:「もちろん!アタシたち、委員会のメンバーでいたいし、センターという子どもも 欲しいわ。でも、やっぱり色々大変そうだから、もう一度グループメンバーに聞いてみるわ。」 ◇オバチャン 2:「アタシたち、委員会のメンバーでもっと話し合う時間がほしいわ。」 そこで、お昼ごはん後も、オバチャンたちだけで議論は続いた。セミナー最後には、次の行動計 画を立て、発表したオバチャンたち。 行動計画1.グループに戻って、メンバーにもう一度委員会のメンバーでいたいか、どうか確認す る。 行動計画2.セミナーで新しく学んだことをグループメンバーと共有する。 行動計画3.2004 年度のグループの会計帳簿(4 月から 3 月まで)を今回、習ったことを元に作成 する。 行動計画4.3 月 26 日に、第 1 回委員会を開催して、今度の活動計画を話し合う。 今後は、オバチャンたちの立てた行動計画に沿って、事業を進めてゆく予定だ。 セミナーを終えて、リーダー・オバチャンンの 1 人がつぶやいた。 「アタシ、ずっと前から“エンパワーメント”って何度も聞いたことがあったけど、この会計帳簿を付 ける練習をしているうちに、これがその“エンパワーメント”じゃないか、と思ったの。」 オバチャンの感想を聞いて、目頭を熱くした水戸黄門様はじめ、スタッフ一同。 スタッフは、事業開始から 9 ヶ月間、一言も“エンパワーメント”なんて言葉を使わなかった。オバ チャンたちが会計やセンター運営の技術を身につけ、その技術を持ってセンターを運営してゆく、 しかも、その技術を他のグループへも伝えてゆけるようなスーパー・セルフ・ヘルプ・オバチャンに なってもらうべく、今まで 9 ヶ月間、SHG 運営に関連する具体的な研修を「教える」のではなく、「考 えてもらう」ようにしてきた。 マヒラ・アクションのスタッフは、今までオバチャンたちから「先生」、「先生」と呼ばれていたのが、 少しずつ「先生」ではなく、名前で呼ばれるようになってきている。 「教える」人も、「教えられる」人も、「援助してあげる」人も、「受益者」もいない。 この 8 グループのオバチャンたちを「パートナー」として、ようやく事業が始まった 3 月であった。 ◇SHG セミナーその後:グループ・ミーティングにて◇ ここは、ビシャカパトナム市郊外の農村部。 小高い丘の斜面に沿って、小さな家が何軒も並んでいる。ココナッツの葉と泥の壁からできた小 さな家が多い、なかには、ちらほらと、セメント製の壁や屋根の家もある。 10 数年前頃、田舎からビシャカパトナムに仕事を求めて出てきた人々が、市内では、とても家賃 が支払えず、郊外の空き地を占拠するようになった。そのうち、政府の役人と掛け合って土地の権 利を獲得した人たちも出てきた。ここは、大工の人たちが多く住んでいることから、「カーペンター・ コロニー」と呼ばれ、約 150 家族が暮らしている。 さて、このカーペンター・コロニーのオバチャンたち、亭主は左官や大工で、自分たちも仕事があ れば日雇いの道路工事や建設仕事にでかけてゆく。カーペンター・コロニーで、PCUR-LINK 事業 で一緒に活動をしているのはこの地域で最初に出来た1つのグループである。その他にも最近で は、ビシャカパトナム県の農村開発局の勧めで作られた SHG が4つほど出来たそうである。今回、 生産・物流センター計画&運営委員会に選ばれたこのカーペンター・コロニーの SHG の名前を「シ ッディヴィナイカ・グループ」(ヒンドゥー教で顔が像で身体が人の神様。ガネーシャ神とも言う。)とい う。 前置きはこのくらいにして、グループ・ミーティングは、午後 2 時半から、3 月に開かれた SHG セミ ナーの内容を、同セミナーに参加したリーダーが、グループメンバーと共有するところから始まっ た。 □リーダー:「あんたたち、この絵をよーく見なさいよ。ここが結婚前、これが結婚、そしてこれが 出産よ!(「結婚前」、「結婚式」、「ゆりかごに入った赤ちゃん」が描かれた絵が事前に準備されて いる。) ■オバチャン:「ふーん、それで?」 □ リーダー:「今までは私たちは、この結婚前の状態だったの。SHG があちこちで別々に活動し ていた、でしょ。でも 3 月に 8 つのグループが集まって、生産・物流センター計画&運営委員会を 結成したわよね?これが“結婚”なのよ。」 ■オバチャン:「うん、うん、それで」 □リーダー:「結婚するでしょ。そうすると子どもを産むとか、産まないとか、夫婦で話すわよね。 子どもを産んだとしたら、どうやって育てるかも夫婦で話し合うわよね。」 ■オバチャン:「そりや、そうだ。」 □リーダー:「アタシたち、3 月に委員会が出来て、喜んでいるけど、本当は今からが大変なのよ っ!結婚したら、子どもを産んだり、育てたり、親戚づきあいしたり、お金もかかるし、時間もかかる のと同じよ。今までみたいに自分のこと、自分のグループのことだけ考えてればいい、というわけに はいかなくなるわよ。JICA は、私たちが望むなら、400 万円の生産・物流センターをアタシたちの子 どもとして、最初の資金は支援してくれる、と言っているわ。もし委員会で、この子ども(センター)を 育てて行きたい、と思うなら、今からどれだけ大変か、覚悟しなければいけないわ。それでも、シッ ディ・ヴィナイカ・グループとして委員会のメンバーになりたい?」 ■オバチャンたち:しばらく沈黙。 ■オバチャン1:「アタシは、やっぱり委員会のメンバーになりたいわ。」 □リーダー:「このセンターという子どもを産むのも育ててゆくのも委員会なのよ。JICAもソムニー ドも、マヒラ・アクションもずっと一緒に育てていってくれるわけじゃないのよ。最初の 2 年半だけなの よ!すごく大変よ、それでもいいの?」 ■オバチャン 2:「でも、これは、アタシたちの責任だわ。」 ■オバチャン 3:「センターは、JICAでもソムニードでもマヒラ・アクションのものでもなく、アタシた ちのものだわ。だから、産むと決めたら、ちゃんとアタシたちで面倒をみていくわ。」 ■オバチャン一同:「アタシたち、委員会のメンバーになりたい。そして、他のグループにだって、 同センターにかかわれるよう、ちゃんと指導していきたいわ。」 □リーダー:「それじゃあ、今からその一歩として、会計の帳簿の付け方を教えるわよ。いいわね、 自分たちだけの会計じゃないのよ、これを覚えたら、委員会でも帳簿をつけるのよ。」 ■オバチャン 4:「アタシ読み書き出来んで、そんな帳簿付けなんて、無理だわ。」 □リーダー:そこで、事前に準備したB紙を取り出す。B紙は中央に線が引かれ、右側に「入金」、 左側に「出金」と書かれているのみ。その他に、砂糖や小麦粉が入っているようなプラスチックの容 器が2つ。それぞれ、「入金」「出金」と紙が張ってある。 □リーダー:「読み書きできなくても、あんたは自分で買物できるでしょう。家計をやりくりしてるで しょう。読み書きできる、できないは、関係ないわ。お金の動きがわかるよう、今から説明するからち ゃんと聞くのよ!」 そして、リーダーによって金銭出納簿の付け方が延々2 時間、説明された。 ■オバチャンのほとんど:「やっぱり、わからん。一度じゃ、全部はわからんわ。」 ■オバチャン 5:「明日から、昨年 4 月から今年 3 月までのグループの金銭出納簿を実際に付け ながら、教えてもらった方がいいわ。」 □リーダー(スタッフに向かって):「ちょっと、あんた明日から、偽のお金とか、ボードとか、3 月の セミナーで作った道具を持って、うちのグループに来て、メンバーにわかるように説明するのを助け てよ。」 ▲スタッフ:「あ、いいですよ。」※2 □リーダー:「これで決定よ。明日から朝 11 時からと昼 1 時まで、昼 2 時から夕方 4 時まで、金銭 帳簿付けの特訓よ!」 ■オバチャン 6:「昼の時間に家に帰ると、やれ洗濯だ、やれ人が来た、とかで気が散るから、お 弁当持ってリーダーの家で朝から晩まで帳簿付けをやるわ!」 ■オバチャン一同:「それはいい考えね。お弁当持って、一日中やろう!」 □リーダー:「いいわ、そうしましょう。それから、明日までに帳簿付けのために必要な計算機、ノ ート 4 冊、領収書を貼り付けるのり、鉛筆消しゴムを買いたいけど、いいかしら?」 ■オバチャン 7:「えっ、この間、政府の人から“この帳面を付けるとローンをあげる”、とか言われ て政府が書式を印刷した帳簿を 3 冊買ったばかりじゃん。あれ 150 ルピーもしたのよ。また買う の!?前のノートはどうなるわけ?もったいない!」 □リーダー:「でも、政府から買ったノートを見たって、個人の貯蓄とローンしかわからなくて、グル ープとしての貯蓄とかローンはわかりにくいわ。金銭出納簿とか、その他の補助簿を付けて、JICA の人が来たって、ソムニードの人が来たって、政府の役人が来たって、他のグループの人が来たっ て、この帳簿を見せればグループの活動がわかるような、帳簿が必要なのよ。この帳簿はセンター でも付けていかなくちゃいけないのよ。」 ■オバチャン 8:「じゃあ、いいわ。金銭出納簿とかその他の補助簿をつけるのに、新しいノートを 買いましょう。で、この間買った 3 冊のノートは、よそのグループで 150 ルピーで売りましょう。」 ■オバチャン一同:「それは、いい。売ってしまいましょう。」※3 □リーダー:「それから、買ったノートとか計算機とか入れるバックも買いたいんだけど、いいかし ら?今までビニール袋に入れてたけど、大事な会計帳簿類をやぶれかけてビニール袋に入れて おくのは、よくないと思うの。」 ■オバチャン 9:「じゃあ、バックも買いましょう。ほら、銀行の人が持っているような鍵のついたや つがいいわ。」 ■オバチャン 10:「はあ?そんなの高くてグループのお金で買えないわ!いくらすると思ってん の?」 □リーダー:「いいわね、欲しいわー、鍵のついたバック。でも今はやっぱり買えないから、せめて ファスナーがついたバックにしようか?」 ■オバチャン 11:「まあ、その辺が妥当ね。計算機とかノートとか、バックとか合わせて、300 ルピ ーくらいあれば買えるわよね。」 ■オバチャン 12:「でも、100 ルピーくらいするカバン買わないと、すぐファスナーが壊れるわよ。 買物行くときは余裕をもって、350 ルピーくらい持っていった方がいいんじゃない?」 と、ミーティングはまだまだ続く。 ほんの 2 ヶ月ほど前、グループの貯蓄、融資の返済金、新規の融資の決定だけで 2 時間、3 時 間もミーティングをしていたこのグループ。 この日は、普段のこうした活動は、ほんの 20 分で終了して、帳簿の付け方はもちろん、3 月 26 日 の委員会ミーティングには誰が参加するか、その時、どんな議題を話し合うか、そういう話ばかりで、 ミーティング終わったのは、6 時半過ぎ。ミーティング開始から 4 時間!そして、これからミーティング は、オバチャンたちの時間が許す限り、毎日のように続くのであった。 セミナー終了後、スタッフの誰も、リーダーに対して、グループ・ミーティングの際に、紙を用意し たり、箱を用意したり、絵を描いたりして、メンバーにセミナーの内容を共有しろ、とは言っていない。 このシッディヴィナイカ・グループだけではなく、8つのすべてのグループが、自分たちで入手可能 な道具(カレンダーの裏、B紙、プラスティックの箱)などを使って、いろいろ工夫して、グループのメ ンバーにセミナーの内容を伝えていた。 リーダーたちの中には、ジャヤチャンドランや水戸黄門様のように、メンバーを質問攻めにして、 メンバー自身に色々考えてもらうよう、試行錯誤している。その上、委員会に選ばれた 8 つのグル ープは、選ばれなかった残りのグループに対して、また新しくグループを作りたい、と言っている近 隣のグループに対しても、「自分たちがきちんと教えてあげられるように、まず自分たちが色々覚え なくては」と、“選ばれた”という責任を感じ始めている。 オバチャンたちの間では、「アタシたちの子ども(センター)を産み、育てる」にはどうしたらよいか、 もう質問がいっぱいだ。そんなオバチャンたちは、9 ヶ月前の 7 月 9 日、「“じゃいか”とか、ソムニー ドとか、マヒラ・アクションが、何かくれるかもしれん。」と事業開始式に来たオバチャンたちとは、全く 異なっているのだった。 次号のオバチャンたちの活躍を乞うご期待。 ※1 ジャヤチャンドラン:PCUR-LINK 事業では、お馴染みSHGのスーパーファシリテーター。本 人はとても無愛想で、近寄りがたい無口な同氏だが、アーンドラ・プラデシュ州でもタミル・ナードゥ 州でもオバチャンたちに絶大な人気を持つ。昨年 9 月から 12 月にかけて、ビシャカパトナムのオバ チャンたちは、ジャヤチャンドランの NGO(タミル・ナードゥ州チェンナイ)へ視察に出かけている。 (オバチャンたちが、7 ヶ月前に同氏にコテンパンに叱られた詳細は、第 2 号を参照。)オバチャンた ちを厳しく叱れば、叱るほど、ファンを増やすという点が、水戸黄門様とよく似ている。 ※2 今まで、オバチャンたちから「やれローンをくれ、やれガスストーブをくれ」としか言われたこと がなかったのに、初めて「あなたの技術で、金銭出納簿の付け方をメンバーに教えるのを助けてほ しい」と言われたスタッフ。オバチャンに指図を受けた感じで戸惑いはあるものの、嬉しいスタッフ。 ※3 オバチャンたちの決して無駄を許さない毅然とした態度に拍手。 ******
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