6 情報社会のセキュリティー 1 題材名 2 題材の構想 <技術・家庭> 情報モラル教育 (1) 生徒観 (男子15名 女子18名 計33名) コンピュータに対する関心は非常に高く、操作に対しても意欲的で、自ら進んで学び、経験し ながら理解しようとする生徒が多い。また、わからないことがあると協力し合いながら活動でき る集団である。小学校時より授業や総合的な学習の時間に日本語入力ソフトを利用した活動やイ ンターネットを活用してきたので、インターネットに対する関心が旺盛である。 (2) 題材観 技術・家庭科の情報とコンピュータの学習において 、「情報活用能力の育成」と「ネットワー クの安全性」をキーワードにしながら、情報を扱う者としての責任を重視する取り組みをしてき ている。1学期に前半に行った画像と文書の編集では、情報活用の柔軟で自由な面を理解し情報 発信者しての楽しみを理解した。計算ソフトを使って表計算では、専門的な外部講師の指導のも と情報処理の基礎を学んできている。情報を操作したり管理したりすることの厳格さが、他者の 尊重や配慮として必要な重要なことであることを指導し、情報を発信する際に生じる責任(特に 著作権・情報モラル)について考えるのに適した題材である。 (3) 指導観 情報化が加速する現代社会において、適切な情報の判断能力と活用能力が自己を守るために必 要不可欠なものである。単なるワープロ機能や計算機能を習得するだけでなく、インターネット やメールについてい学習することで幅広い情報を活用できる能力を身につけさせることが重要で ある。特にインターネットやメールでの個人情報の漏洩、ネット犯罪、コンピュータウィルスの 脅威を理解し、自分自身の安全を守ろうとする態度や状況を理解し、正しい判断と正しく行動す る態度を育成したい。 3 題材の目標 コンピュータのネットワークについて、そのしくみや機能を理解し、情報を活用する基礎的な能 力を養う。 (1) 生活や技術への関心・意欲・態度 個人の権利を守る法律やコンピュータウイルスの脅威について関心を持って理解することがで きる。 (2) 生活を創意工夫する能力 情報サイトやフィルターリングなどの活用方法を知り安全対策を図ることができる。 (3) 生活の技能 メールや掲示板の使い方を理解し実践することができる、 (4) 生活や技術についての知識・理解 個人情報の漏洩、ネット犯罪、コンピュータウィルスなどを理解し自分自身の安全を守ろうと する態度や状況を理解し、正しい判断と正しく行動する。 4 学習活動計画(総時数2時間) (1) 個人情報と著作権・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (2) ネット犯罪とコンピュータウイルス・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 本時の目標 ネット上での自己責任と安全意識 1 1 6 指導過程 1 生徒の学習活動 時間 教師の支援(・)と評価(○) 事前に行った個人情報及び著作権の学 ・既習の学習を振り返り、著作権を通して 習から確認事項を発表する 個人の権利について理解させる ・著作権とは何か ・自分の情報が悪用されたら、どのような 文章や音楽などの作品等をつくった人 脅威があるか認識させる の権利 ・写真の場合は肖像権 10 入 ・個人情報を守るために 個人情報が漏れた場合に悪用される 2 今日の学習のねらいを知る ・本時のねらいを理解させる 「ネットでの自己責任と安全意識」 ○ネット上でネット犯罪や自己責任がとれ るか 導 3 コンピュータウイルスとは何かインタ ・コンピュータウィルスの感染は、自分だ ーネットを使って知る けでなく、他のコンピュータや他人にま ・フリー百科事典『ウィキペディア でも迷惑をかける結果となることに気づ (Wikipedia)』で調べ学習をする かせる ・コンピュータウイルスの脅威の順位を ・コンピュータウイルスの感染でメールや つけてみよう 30 情報の真偽が定かでなくなり、相手の不 順位 信感や不安感を持たせることを理解させ 1位 コンピュータ内の情報を勝手 る に送信されてしまう。 2位 コンピュータを乗っ取られて ・ウイルスの分類に終わらせず,その影響 しまう や範囲をわかりやすい例で説明する。 3位 コンピュータ内の情報が消去 ○コンピュータウイルスについて自分の見 されてしまう 解を持つことができたか 4 コンピュータウイルスが本当に私たち に与える脅威とはなにか考えてみよう ・発表する。 ・アドレス http://www.cyberpolice.go.jp/cas e/pc/index.html 警察庁セキュリティポータルサイトで 具体的な被害事例と対処法について理 解する 展 開 5 ま と め ・コンピュータウイルスへの対策と自己責 任について具体的に警察庁セキュリティ ポータルサイトに接続させ確認させる。 インターネットやメールを活用すると ○ウイルスに感染しないさせない責任が個 きの諸注意やマナーについ確認する 人の権利を守ることになることを理解で http://www.cec.or.jp/books/moral 10 きたか /jirei/jirei01.htm ・事例集を検索し知識を深め、犯罪などか ら自分自身の安全を守ろうとする態度を 身につけさせる
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