感染症について 学校保健安全法施行規則(昭和 33 年 6 月 13 日文部省令第 18 号)第 18 条における感染症の種類より (最終改正:平成 24 年 4 月 1 日文部科学省令第 10 号) ・エボラ出血熱 ・クリミアコンゴ出血熱 ・痘そう(天然痘) ・南米出血熱 ・ペスト 第 ・マールブルグ病 ・ラッサ熱 ・急性灰白髄炎(ポリオ) ・ジフテリア 一 ・重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る) 類 ・鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザBウイルスであって、その血 清亜型がH5N1 であるものに限る) ・新型インフルエンザ等感染症 ・指定感染症 ・新感染症 分 類 疾患名 主 な 症 状 高熱、関節や筋肉の痛 インフルエンザ み、 全身倦怠感、咽頭痛 百 日 咳 麻疹(はしか) 第 二 類 流行性耳下腺炎 気道 高熱、発疹、口内に白い 飛沫 斑点(コプリック斑) 接触 耳下腺の腫れ、頭痛、微 発疹、リンパ節の腫れ 咽頭結膜熱 発疹(水を含む) *発疹 の内容物が直接つくと 感染する (プール熱) 喉の痛み、結膜炎、発熱 結 微熱、続く咳 核 髄膜炎菌性髄膜炎 接触 熱 風疹(三日ばしか) (みずぼうそう) 飛沫 飛沫 熱 痘 経路 独特な咳、くしゃみ、微 (おたふくかぜ) 水 感染 発熱、頭痛、首の硬直、 痙攣、 潜伏期 発症した後 5 日を経過し、かつ解 1~2 日 7~14 日 10~20 日 14~24 日 飛沫 14~21 日 接触 飛沫 接触 気道 飛沫 特有な咳が消失するまで 解熱後3日を経過するまで 耳下腺腫脹が消失し、かつ全身状 態が良好になるまで 紅斑性の発疹が消失するまで すべての発疹が痂皮化(かさぶた) 14~21 日 5~6 日 するまで 主要症状が消失後2日を経過す るまで 発病時期は 医師が感染の恐れはないと認め さまざま るまで 2~4 日 腸管出血性大腸菌 感染症 熱後 3 日を経過するまで ※幼児の場合 飛沫 飛沫 出席停止期間 医師が感染の恐れはないと認め るまで 症状は改善し、医師により伝染の 下痢、腹痛、血便 経口 高熱、のどの痛み 飛沫 イチゴ舌、かゆい発疹 経口 4~8 日 おそれがないと認められるまで (O-157など) 第 三 類 溶蓮菌感染症 流行性角結膜炎 (はやり目) 急性出血性結膜炎 (アポロ病) 2~5 日 目の充血、目やに、まぶ たのはれ、耳前リンパ節 抗菌薬内服後 1~2 日経過してか らで、治療の継続が必要 結膜炎の症状が消失後、医師が周 接触 1~7 日 囲への感染がなくなったと判断 のはれ するまで 発熱、突然の目の痛み、 医師が周囲への感染がなくなっ 異物感、目やに、羞明(ま ぶしい)、結膜下出血 接触 1~2 日 たと判断するまで 分 疾患名 類 主 な 症 状 高熱(38~39℃) ヘルパンギーナ 咽頭発赤・のどの奥に白い 小さな水疱疹 発熱、鼻水、咳(喘鳴の症状 RSウイルス感染症 になると重症で呼吸困難 になる) 流行性嘔吐下痢症 (ウイルス性胃腸炎の場合) 経路 飛沫 接触 飛沫 接触 突然の嘔吐・下痢、発熱、 接触 腹痛 糞口 →ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウ 飛沫 イルス 経口 発熱・乾性の激しい咳が続 マイコプラズマ肺炎 く(夜間の咳)、たん、咽頭 第 炎、胸部レントゲン陰影 三 発熱、口の中・手足・体に 類 感染 手足口病 痛みを伴う水泡や赤みを 持ったブツブツ(丘しん) 伝染性膿痂疹 (とびひ) て膿がでる。かゆみ (りんご病) んごのように赤くなる アタマジラミ 肺炎球菌感染症 飛沫 糞口 2~4 日 るまで(解熱後 1 日以上経過) 2~8 日 重篤な呼吸器症状が消え、全 身状態がよくなるまで 嘔吐や下痢の症状が治まり、 1~3 日 普通に食事ができるまで 発熱や激しい咳が治まって 2~3 週 いること 熱がなく、普通に食事ができ 3~6 日 るまで(解熱後 1 日以上経過) 皮膚が乾燥しているか、汁が 接触 2~10 日 出ている部分をガーゼなど で覆うことができる程度 顔、手足に紅斑、両頬がり (水いぼ) 接触 出席停止期間 熱がなく普通に食事ができ 体に水疱ができる→破れ 伝染性紅班 伝染性軟属腫 飛沫 潜伏期 飛沫 7~14 日 体幹四肢(脇の下・胸部・腕 の内側・またの付け根)を中 突然の発熱、悪寒、たんを 伴う咳、息切れ、胸痛 がなくなっている かき壊し傷から滲出液が出 接触 2~14 日 ているときは、ガーゼなどを 心にいぼができる 頭のかゆみ 発疹がでるころには、感染力 当てること 接触 10~14 日 飛沫 1~3 日 駆除を開始していること 発熱、咳などの症状がなく、 全身状態がよくなるまで ■感染経路……感染は、細菌やウイルスが体内に侵入し、増殖して発病します。 侵入しやすい場所は、鼻・のど・腸や胃などの粘膜です。感染の仕方はいろいろあります。 【飛沫感染】 感染している人が咳やくしゃみをしたとき、口から飛ぶ小さな水滴(飛沫)を吸い込むことで感染 します。飛沫が飛び散る範囲は1~2mです。 【空気感染】 感染している人が咳やくしゃみをしたとき、口から飛び出た飛沫が乾燥し、病原体が感染性を保 ったまま空気の流れによって、漂いながら広がり感染します。 【接触感染】 感染している人に触れたことで起こる、直接接触感染(握手・だっこなど)と、汚染された物を介 して起こる間接接触感染(ドアノブ・手すり・遊具など)があります。 【経口感染】 食べた物や口に入った物で感染する。 【糞口感染】 感染している子どもの排泄物が教師の手についたままだと、健康な子どもに感染するおそれがあ る。
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