ハイブリッド・セル(HYBRID CELL) カタログ

NETIS:HK−090008−A
ハイブリッドセル工法
材料の説明
高密度ポリエチレン(HDPE)板を高周波圧着で立体整形した 3Dジオセル が、
セル内の土砂を 拘束 することで、新しい概念の構造物となります。
ハイブリッドセル表面のエンボス加工が拘束力の根源です。
ハイブリッドセル構造物は、表面の 孔 に植物の根が絡まり、自然地形が安定するメカニ
ズムと同じメカニズムで長期間安定します。
孔 Perforated
材料の特長
エンボス加工
・軽量でコンパクト
運搬時の荷姿は右写真の通りです。
・簡単施工
運搬・保管時の荷姿は、折りたたまれ、現場で展開し、土砂を充填する
だけです。
・切断と接続
大型カッターで簡単に切断できます。
接続は、圧縮空気ステープラーで一発接続です。
・現場地形に合った施工
展開後の形状・寸法は現場に合った 形 になります。
・耐用年数
HDPEは、補強土壁工の代表的な材料(テンサー等)にも使用されている、
プラスチック土木資材の体表的な素材です。
運搬時荷姿
緑化の特長
ハイブリッドセル工法は、現場発生土を充填材として有効に利用できま。
発生土には、付近に自生している 在来種 が入っており、自然緑化となります。
潅木も自然に生え、根が 孔 に絡まり、その根が自然地形に達し、自然地形と同じメカニズムで安定します。
お金を掛けて緑化しなくても、自然に植生・緑化ができます。
ハイブリ ッ ド セル適用工法
ハイフ レーム工( 土砂)
屋上緑化
ハイブロッ ク 工
緑化側溝工
ハイロード 工
緑化駐車場
ハイフ レーム工( 土砂)
ハイマッ ト 工
補強土ハイブロッ ク工
( 緑化擁壁)
ハイフレーム工
( 緑化法覆工)
ハイロード 工
ハイフレーム工
( 緑化法覆工)
ハイブロッ ク 工
( 多自然型)
ハイフ レーム工
( 多自然型)
ハイマッ ト 工
VE/承諾 提案が出来る
ハイブリッドセル工法の設計、積算基準
*設計基準:各設計指針に準ずる
*積算基準の土工事歩掛を適用
*「建設物価」記載
※技術登録機関:国土交通省、NEXCO,
都市再生機構、一部地方自治体
※補強土ハイブロック工
※全面緑化ハイブロック工
接続機器
ハイブリッドセル同士の接続は、ステープラー(ホッチキス)を使用し
てステープル(球)で止めます。
セル高5cmに1箇所を基準に止めます。
コンプレッサー
エアーホース
22kgf/cm2 95リットル/分
6.5x10mm ホース
タッピングビスも使用できます。
施工速度が遅いので、小規模工事に適しています。
ハイフレーム工
工法の概要
ハイブリッドセルを法面に展開し、アンカーピンで留め、充填材を投入・転圧します。
アンカーピンで滑落力を支える構造なので、セルには引張力が働きます。
地山なりの勾配で敷設ができます。
勾配が急で、滑落荷重が大きい場合は、アンカー数を増や(密度を高く)します。
アンカー固定が不向きな場合は、テラス(吊下げ)工法とします。
工法の特長
・軽量でコンパクト
展開幅=2.50m時 Lシリーズ展開長=11.60m(展開面積=29.0㎡) Mシリーズ展開長=7.20m(展開面積=18.0㎡)
・簡単施工
ハイブリッドセルを法頭から下方に展開し、所定の位置にアンカーを打設、土砂を充填・転圧する手順です。
・現場地形に合った施工
地山なりの勾配が変化する法面でも、立木がある場所でも、自然な状態で展開できます。
・発生土利用と在来種による緑化
充填材を発生土とすることで、在来種による緑化となります。
施 工 手 順
繰返施工
施工写真
段取
整形
展開幅決め
法肩部アンカー打設
勾配9分∼1.1割
1:1.0 L100
吹付緑化
下方展開
ステープル止
アンカー打設
充填材の投入・転圧
のり面仕上
片付け
コンクリート法覆工
の 緑化(最上川)
変形施工
ハイブロック工
工法の概要
ハイブリッドセルを展開し、階段状に積重ねた簡単な 土 構造物です。
外力は試行くさび法の土圧、内部検討は層間に働く摩擦力で一体化した もたれ擁壁 として計算します。
ハイブロック(擁壁)勾配は、階段のセットバック量なので、勾配変化、曲線部の施工も簡単です。
柔軟構造のハイブロック工は、始終点部を地山に擦り付ける施工も可能です。
民地との境界部では、 よじ登り防止 対策もできます。
工法の特長
・軽量でコンパクト
0.56㎡/個(標準展開幅=2.80m 高さ=0.20m 奥行=0.77m) {200R3使用}
0.42㎡/個(標準展開幅=2.80m 高さ=0.15m 奥行=0.77m) {150R3使用}
・簡単で安全な施工
展開仮枠でハイブリッドセルを展開し、枠ごと所定の場所に移動、
土砂を充填・転圧するだけです。
高所での重量物作業がないので安全で、足場工は必要としません。
基礎工は不要なので、掘削・残土処理費が軽減できます。
・現場地形に合った施工
地山なりの設置、曲線設置、小口施工が容易です。
・軟弱地盤上の施工
ハイブロック工は柔軟構造なので、軟弱地盤上での施工ができます。
・発生土利用と在来種による緑化
充填材を発生土とすることで、在来種による緑化となります。
・対地震動
地震動に対しては、ジン性が強いので 亀裂 は発生しません。
表面に植生が再生すれば、毛根が絡まり、 ジン性は増します。
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1
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1
1
2
2
3
3
R4用展開仮枠
施 工 手 順
段数分繰返施工
段取
床付け
掘削・床付け
仮枠・展開
設置
充填
仮枠撤去
転圧
仕上工
片付け
展開設置
繰
返
充填・転圧
竣工
4
施工写真
国交省
国交省
盛土H=7.0m{発注者指定}
農水省
工事用道路
地方自治体
用地内施工
東日本大震災後 震度6弱(郡山)
NEXCO西日本
地方自治体
治山工事
防衛省
民間
裏山防災
ハイブロック/ハイフレーム工 (河川・ため池
ハイブロック(緑化擁壁)工やハイフレーム工を河川護岸やため池護岸に応用した工法です。
河川やため池では、道路構造物の検討項目に、 水 の要素が加わります。
植物の根と 孔 の絡まり「相互補強」効果が重要です。
ハイブロック工:低水位以下では階段部表面をコンクリート/モルタル仕上げとすると効果的です。
流木がある河川上流部では(コンクリート板)ハイフェースで表面を保護できます。
ハイフレーム工:コンクリート充填層(護岸本体)と覆土を一体化する覆土充填層の2層構造で多自
然型となります。
推定流速
=4.5m/sec
被災前
被災後の根
勾配変化1:0.5∼1:2.0
推定流速=6.5m/sec以上
被災後全景
被災後の根
曲線部、法長変
ハイロード工とハイマット工
充填材は、良質な 砕石 で(ハイブリッドセル+砕石)版を形成します。
(ハイブリッドセル+砕石)版は柔軟性と剛性を併せ持ち 支持力 補強版として利用できます。
輪荷重には柔軟に荷重を分散し、静荷重には剛版として不当沈下を防止します。
急勾配道路では、路盤材の下方移動を抑制します。
ハイマット工
ハイロード工
防草/登坂防止/全面緑化 ハイブロック工
工法の概要
ハイブロックのセットバック(水平部)を溶接金網等で斜に覆い、金網・セル間を各工法に適した材料で充填する。
防草処理:金網・セル間の充填材 を単粒度砕石 とする。
前面緑化:同充填材を 植生土 とし、金網背面に 植生帯 を施工する。
工法の特長
溶接金網
ハイブロック工の長所でもあり、短所にもなる階段状表面を補助工法で
目的 に適した表面に仕上げる。
不織布/
植生帯
単粒度砕石
/植生土
補強土ハイブロック工
工法の概要
1直線崩壊線
ハイブロック
ハイブリッドセル・ハイブロック工の長所とジオグリッドの長所を ハイブリッド した工法
です。
ハイブロックもジオグリッドも 摩擦力 によって一体化する構造物です。同じ材質で同
じ 物理力 なので、部材同士を他の部材で 緊結 する必要が無い、簡単な構造体で
す。
内的安定の土圧力はハイブロックが全部負担しハイグリッドは外的安定の為の
擬似擁壁体 を形成します。
ハイグリッド
Pa
試行くさび土圧
主働領域
(擬似擁壁体)
工法の特長
・軽量でコンパクト
0.60㎡/個(展開幅=3.00m 高さ=0.20m 控長=0.67m) {200R3使用}
・ハイブロックが内的安定の土圧を負担するので、ハイグリッド長が他の
補強土壁工と比して短く、地山の追加掘削を要しない。
・簡単で安全な施工
展開仮枠でハイブリッドセルを展開し、枠ごと所定の場所に移動、
土砂を充填・転圧するだけです。
ハイグリッドはハイブロックに挟むだけの簡単施工です。
高所での重量物作業がないので安全で、足場工は必要としません。
基礎工は不要なので、掘削・残土処理費が軽減できます。
・「軽量・コンパクトでハイグリッド長が短い」特徴は、施工条件の厳しい
林道等では最適な工法です。
・新鮮な火山灰等の酸性土の堆積場の擁壁にも大丈夫です。
施 工 手 順
段取
床付け
段数分繰返施工
仮枠・展開
設置
ハイグリッド
敷設
補強土ハイブロック待受け擁壁工
工法の概要
補強土ハイブロック工を前面と山側に設置し、内部を土
砂で充填する構造です。
両側ハイブロックをハイグリッドが連結します。
崩落土砂の襲撃力は、柔軟なハイブロック部で吸収さ
れる合理的な構造です。
『崩壊土砂による衝撃力と崩壊土砂量を考慮した待受
け擁壁』(国土交通省告示第332号)に基づいた安定計
算を行います。
充填
仮枠撤去
転圧
仕上工
片付け
補強土ハイブロック 断面
前面
図
山側
待受け擁壁体
ハイグリッド SR-35
腹付け擁壁の例
4.0m
ハイブロッ
3.5m
3.0m
2.5m
ハイグリッド
2.0m
1.5m
1.0m
0.5m
0.0m
0.0m
0.5m
1.0m
1.5m
2.0m
2.5m
3.0m
3.5m
4.0m
4.5m
ハイブリッドセル 模式図
ハイフレーム模式図
注:模式図はHyP08-HHH-25
(Mシリーズ)
セル高=15cm
セル高=20cm
15cm
展開幅=W(8セル)
標準展開幅=2.50m
展開長=L(25セル)
標準展開長 展開面積
展開面積
Mシリーズ:7.2m 29.0㎡
18.0㎡
Lシリーズ:11.6m 29.0㎡
18.0㎡
標準セル面積
460cm2/セル
1206cm2/セル
ハイブロック模式図
注:模式図はHyP08-150-03(R3)
HyR08-HHH-03(HHHR3)
圧着部 模式図
表面(エンボス)加工 模式図
詳細図
展開幅=W(8セル)
標準展開幅=2.80m
≒21個/cm2
ジオセル(土砂拘束)工法の 拘束力 の根源となると仕様です
ハイブロックの展開幅=3.0m∼2.2m
擁壁厚=0.67m(R3)∼2.31m(R7)
安全で経済的となる安定計算を行います。
計算書は他のジオセルには適用できませ
展開長=L(3セル)
標準展開長=77cm
展開長=L(3セル)
0.42正面見付㎡
標準展開長=77cm
15cm:0.42正面見付㎡
ハイブリッドセル 面積・重量
ハイフレーム
ハイマット
ハイロード
ハイブロック
製品記号
HyP05-100-25
HyP05-150-25
HyP08-100-25
HyP08-150-25
HyR08-200-03
HyR08-200-04
HyR08-200-05
呼称
L100
L150
M100
M150
200R3
200R4
200R5
面積
幅方向セル
29.0㎡
05
18.0㎡
0.56㎡
(0.42㎡)
08
セル高
100mm
150mm
100mm
長方向セル
200mm
(150mm)
03
04
05
25
重量
約18.8kg
約28.2kg
約18.8kg
約28.2kg
約4.7kg
約6.1kg
約7.7kg
(直㎡)
上表は国内通常在庫製品です。現場条件にあった経済的な設計としますので、上記以外の規格・製品となる場合があり
ます。又、数量が多い場合は、注文生産となるのでお早目のご相談をお願いいたします。
工法別設計・施工指針、CADデータが必要な場合や設計依頼は弊社までご連絡ください。