NO,121<平成 28,12,12> 強力な大応援団「PTA」 PTAの皆様には、日頃から子どもたちのため、学校、園のために労を厭 わず温かいご支援をいただいており、感謝の気持ちでいっぱいです。お陰様 で、子どもたちは、落ち着いた雰囲気の中で生き生きと生活しています。 11 月 30 日、市内全小中学校・幼稚園のPTAで組織する「半田市PTA 連絡協議会(市P連)」と教育委員会との懇談会を持ちました。懇談会は毎 年開催し、時々の今日的な課題を話し合っています。 ここ数年のテーマは、以下のような重要な課題ばかりです。 平成 24 年 「災害から子どもを守る」 平成 25 年 「いじめから子どもを守る」 平成 26 年 「インターネット社会から子どもを守る」 平成 27 年 「子どもの健全育成のために地域社会とどう連携していくか?」 平成 28 年のテーマは、「ネット社会に生きる子どもたちを守るために何がで きるか?」です。 基調講演では、浜松学院大学の今井昌彦教授から、「ネット社会」は子ど ものみならず、大人の生活にも様々な影響を及ぼしていること、深刻な事態 に陥るケースもあり、正しく認識しなければならないことを教えていただき ました。 中学校区ごとの分科会では、子どもを取り巻く「ネット社会」の現状には、 社会環境の変化に伴って、子どもの生活スタイルが大人の生活スタイルに影 響されがちな状況にあることを認識し、子どもたちの健やかな成長のため に、家庭・学校・地域社会がなすべきことについて意見交換しました。 子どもの生活スタイルについて、以下のような調査結果があります。 ◎5歳児の就寝時間が「午後 10 時過ぎ」の推移 1980 年・・・10% ➠ 2000 年・・・40% ➠ 2010 年・・・25% ★1980 年から 2000 年までの 20 年間で 4 倍に増加した実態を憂慮し、文科省は 2006 年 に「早寝・早起き・朝ご飯」による基本的生活習慣の定着を提唱 「早寝・早起き・朝ご飯」の核となるのは「早寝」です。「知力・気力・ 体力」の発達を促す成長ホルモンは睡眠時に分泌します。時間を守って早く 寝る子は自律起床(起こされなくても、自分で起きる)でき、朝ご飯もしっ -1- かり食べ、一日中快調です。「寝る子は育つ!」といわれる所以です。 しかし、その「早寝」を妨げている要因の一つが「携帯」「スマホ」です。 ね お 「寝落ち(スマホしながら寝てしまう)」を経験している子どもが多いそう です。 だからと言って、「携帯」や「スマホ」を排除できる現代社会ではありま せん。適切な使い方について注意を喚起したり、ルールづくりを呼び掛けた りする取組が、全国で展開されています。 ただ、そうした取組のほとんどが、学校やPTA、教育委員会など、大人 サイドからの働きかけで、子どもたち自らが自分たちの問題としてメッセー ジを発信する取組は、決して多くはありません。 こうした状況にあって、半田市小中学校の児童会生徒会サミットは、「犯 罪に巻き込まれたり、子ども同士のトラブルの背景には携帯やスマホが関わ っている」「ネット社会との関わり方は、自分たち自身の問題だから、正し い使い方を呼び掛ける必要がある」として、ネット社会との適切なつきあい 方を呼び掛ける「ネット五原則」を提言し、いじめ根絶を目ざす「スマイル宣 言」とセットで啓発活動に取り組んでいます。 今回、「市P連」の久村俊弥会長から、「子どもたちから沸き起こった「ネ ット五原則」を、大人たちも応援しよう!」と提起してくださいました。各 校PTAの皆さんも賛同してくださり、大変うれしく思います。子どもを中 心に、PTA・商工会議所・学校・教育委員会などが一体となって、こうし た活動をもっともっと拡げ、継続して取り組んでいけたらすばらしいと思い ます。 <生徒会サミット(11/22)> か く まさはる 教育長 加来 正晴 -2-
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