ビデオレンタル店員 E423-01 ど んな職業か ビデオレンタル店で、映画やアニメなどのビデオ(DVD、ブルーレイ)、音楽CDなどの貸出と返却を行うほか、 商品管理や顧客管理などを行う。 ほとんどの店補が会員制を採用していることから、初めて利用するお客には入会手続をしてもらい、住所・氏名・年 齢・性別・職業・好きな映画や音楽のジャンルなどの利用者属性の登録を行う。免許証などで身分を確認して会員証を 発行し、利用方法を案内する。 貸出の際には、お客がカウンターにビデオやCDを持ってくると、まず会員証を提示してもらい、会員番号と商品バ ーコードをコンピュータに入力する。代金を受け取り、返却期限を確認して、商品を貸し出す。返却では、再びデータ を入力し、期限内に返却されているか確認する。返却されたビデオやCDに傷などの異常がないかチェックし、店内の 棚に戻す。また、会員からの問合せに応じたり、返却予定日を過ぎても商品が返ってこない場合には、電話による督促 なども行う。 会員に貸し出すCDやビデオのソフトをメーカーや問屋から仕入れるのも重要な仕事である。最新作品や、入会時に 登録された会員の個人情報などを参考に商品を仕入れ、店内に陳列する。毎月800∼2000タイトルの新作ビデオ やCDが発売される中から、自分のお店や会員のニーズにあった商品を仕入れる必要があるため、日頃から情報誌やメ ディアをチェックするなどして、幅広い商品知識を持つことが必要となる。 また、独自のコーナーを企画したり、音楽や映画などの最新情報を会員にダイレクトメールで案内するなどの販売促 進も行う。 就 くには 入職にあたって特に資格や免許は必要とされないが、高卒程度の 学歴が求められる。採用に関しては、高校や大学の新卒者を定期的 に採用することもあるが、人員補充が必要になった場合にその都度 、公共職業安定所や求人広告を通じて中途採用を行う企業が多い。 採用されると、一般的に3ヶ月程度、基本的な接客、コンピュー タオペレーション、店舗管理、商品管理・陳列などに関する指導お よび研修を受ける。その後は配属先の店舗においてOJT(オン・ ザ・ジョブ・トレーニング)により仕事を覚える。 知的好奇心が旺盛で、映画や音楽が好きであること、明るくサー ビス精神を持って接客できることが求められる。消費者ニーズに合 った品揃えができるよう、客観的な物の見方ができる姿勢や、独自 性の高い販売促進を展開するための企画力も求められる。 1∼3年くらい経験を積むと、店長補佐となって、アルバイトや パートの管理、売上・経費などのお金の管理、商品の仕入れ・発注 、会員や商品のデータ管理などを行うようになる。さらに経験を積 むと、店長として店舗全体の運営管理を任されるケースや、多店舗 経営を展開している企業の場合には、地域ブロックのスーパーバイ ザーとなって、担当地区の店長やスタッフの指導などを任されるケ ースもある。 労 働条件の特徴 ビデオレンタル店に勤務する。店舗の規模は、従業員が1∼2名のところから、駐車場を備えた郊外型の大型店まで 様々である。最近は、書籍、文具、ゲームソフトの販売も行う大型店が増えている。 就業者は男性が多く、平均年齢は25歳くらいと若年者が多い。また、正社員の約5倍のアルバイト、パートタイマ ーが働いている。 午前10時頃から深夜までと長時間営業している店舗が多く、アルバイトやパートタイマーを含めた交替制を採用し ているところが多い。また、ほとんどの店舗が年中無休で営業しているため、土・日曜は出勤し、平日に交替で休みを 取っている。 今後、消費者ニーズの多様化により営業時間がさらに延長される可能性もあるが、POSシステムによる管理の機械 化や省力化などにより、人的作業に関してはそれほど増加することはないと思われる。 最近は大手FC(フランチャイズチェーン)に加入しているビデオレンタル店が増えつつあり、これらの店舗では商 品管理から顧客管理に至るまでFC本部のノウハウに従った店舗運営がなされている。 参 考情報 関連団体 日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合 http://www.cdvnet.jp
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