赤ちゃんは生まれながらに吸い付くことはで きてもかむことは学習なしに

お母さんには友だちも大切
夫と妻が一緒になって子育てをするという意
識が夫婦に必要なのは言うまでもないことです
が、もうひとつお母さんに大切なのは「友だち」
の存在です。それも、お互いの悩みや不安を言い
合える親しい友だちです。見栄を張り合ったり陰
で悪口を言い合ったりするのではない、自分の弱
点も打ち明けられる友だち。チャンスはどこにあ
るかわかりません。健診や公園で知り合うことも
あるでしょう。ただ、初めは気が合ったのに息苦
しい関係になっていく場合もあります。その時は
何か理由をつけて距離をおいてよいのです。飾ら
ずありのままの自分で接していれば波長の合う
友だちがまたあらわれます。友だちが必要なのは
あなただけではないからです。
ただし携帯電話は控えめに
子育て中の家族にとって携帯電話は便利な道具
ですが、固定電話に比べ、かける方にも遠慮があり
ません。赤ちゃんが大人の方を見てコミュニケーシ
ョンしようとしている時に携帯電話が鳴ると、お母
さん達の注意は瞬時に電話に向いてしまい、赤ちゃ
んは突然放り出されたような気持ちになります。
赤ちゃんが目覚めている時、特に食事の時や遊びの
時間、子ども連れの外出時には電源を切るかマナー
モードにし、こちらの都合でかけなおすように心が
けたいものです。
赤ちゃんは生まれながらに吸い付くことはで
きてもかむことは学習なしには身につきません。
発達に応じた固さのものを口にしながらきちん
とかんで飲み込めるようになっていきます。大人
のおかずからのとりわけ離乳食をうまくこなせ
(第2子以降用) るベテランママも、大ざっぱになりすぎずにもう
一度基本を思い出してみましょう。味の濃さや固
さが今の発達に合っているかどうか、子どもにき
きながら、つまり子どもの様子をよくみながら、
ゆっくりしたペースですすめるに越したことは
イラスト 高野 優
(あったか通信オリジナル作品) ありません。上の子が食事の“困ったちゃん”の
時期だったりすると食事の時間も憂鬱になって
しまうかもしれませんね。肩に力を入れすぎない
で食事を用意し、食べなかったら淡々と引き、け
れども静かに闘志を燃やして工夫し、再挑戦する。
会話もどきを楽しもう
このくり返しです。この先赤ちゃんもだんだん大
お母さんが赤ちゃんの顔をのぞきこむと
きくなっていきますが、子どもの前で「この子は
「さあ、おしゃべりしようよ。」と言わんば
ピーマンが嫌いだね」「この頃魚を食べなくて困
かりに「アバババ」「ンパッ、ンパッ」と
ったわ」などと話さないことです。ことばではっ
音を繰り返す喃語が出ます。今度はお母さ
んがまねをして「アバババ」「ンパパパ」。 きり聞くことによって「私は○○が嫌いなんだ」
と自分で認定してしまうからです。「今まで苦手
代わりばんこの発声で会話もどき
だった大根の煮たのを食べたのよ。えらいねぇ」
を楽しんでください。
とポジティブな持っていきかたで、子どもに暗示
と自信を与える方がずっといいですね。“料理上
手”より“ほめ上手” 楽しい雰囲気が、食べる
ことの好きな子どもを育てます。
離乳食もその子にあわせて