2 - くすのきネットなごや 名古屋市教育センター 学校・園向けページ

教育センター
2014. 2
65
No.
No.
名古屋市
教育センター
特 集
誰もが居心地の良い
学級づくり⑵
P 2〜3
タブレットパソコンを使った 授業の試行が始まりました
P 4~5
まずは確認!あなたのICT活用指導力
P6
~高校各科研修講座より~
もっと知りたい!新美南吉の世界
P7
連載 なごや教育温故知新《その14》
P8
なつかしの名古屋教育写真館 12
はなのき
花木尋常高等小学校(現在の城西小学校)
児童による人文字(昭和2年)
特 集
誰もが居心地の良い
学級づくり(2)
『誰もが居心地の良い学級であってほしい』…これは、全ての子ども、教師、保護者の願いです。センター
NAGOYA64号では、授業や行事の中で、全ての子どもが活躍できる場面や落ち着ける場所をつくり出すため
の活動やポイントとして、子どもが活躍できる場面づくり(絆づくり)に視点を当てた取り組みを紹介しました。
今号では、学級に、子どもが落ち着ける雰囲気や環境をつくることに視点を当て、指導の工夫について紹介
します。
落ち着きのある学級には、ルールがあり、それが子どもたちに定着していることが多いようです。皆さんの学級で
は、学級のルールが子どもたちに定着しているでしょうか?定着していないとすれば、どこに原因があるのでしょう。
次の点を振り返ってみましょう。
チェック
<子どもたちが納得している「ルール」であるか>
★ 「どんな学級にしたいか」という理想の学級像を子どもたちと話し合い、具体
的な学級目標を設定します。
(例)
「一人はみんなのために みんなは一人のために」
「協力→団結→絆」 「みんなで仲良く みんなでチャレンジ」
・ 学級目標は、教室前面の黒板の上など、子どもたちの目に留まりやす
いところに掲示します。
・ 右の写真のように、子どもたちの写真や自画像を入れるなど、
「みんな
で達成しよう」という気持ちを高めるとよいでしょう。
★ 学級目標を達成するには、どんなルールが必要かについて話し合います。
◆◆◆◆◆◆
【子どもとつくる学級目標】
子どもたちと一緒に考える こんなルール
◆◆◆◆◆◆
<学級生活を円滑にするルール>
<学級生活をよりよく向上させるルール>
・ みんなで使う物は、決められた場所に片付ける(収納場所の確定)
・ 登校したら、教室に入る時に元気よく挨
拶する
・ 授業で手をあげるときは、ハンドサインを使う(発表の仕方の
約束)
※ これらは、日々の学級での生活を
・ 「ふわふわ言葉」をたくさん使う
円滑にするためのルールです。規律
・ 学級生活が明るく楽しくなる係をつくる
ある学級にするためにも、子どもた
ちと「なぜ必要か」について話し合
い、子どもが十分納得してから決め
ます。
・ 友達の発言を聞くときは、
「相手のやる気
にスイッチを入れる」一言をかける
【ハンドサインの一例】
※ これらは、学級での生活全体をどのように
向上させるかというルールです。子どもたち
の考えを生かし、子ども自らがよりよい学級
づくりに参画できるようにします。
ルールは、すべて教師と子どもたちが理想とする学級目標を達成するためのものであることをしっかり確認します。
また、子どもたちが自主的に計画する学級集会や、合唱コンクールなどの学校行事にあたっても、学級目標の達成
を踏まえた、活動のめあてを設定するとよいでしょう。
— 2 —
なるほど〜!
チェック
<教師自身が率先して守り、
「学級全員で守る」雰囲気がつくられているか>
★ 決まったルールは、教師も率先して守ります。
★ ルールを守っている子どもの姿を学級全員に紹介し、認めたり、励ました
りします。
ほかの人の意見を聞くときは、
「なるほど!」
「あなたはどう?」のように
「相手のやる気にスイッチを入れる」一言を返すといいね。
今日の話し合いでも、こうした一言がたくさん聞けましたね。
◀【「相手のやる気にスイッチを入れる」一言】
チェック
<ルールが多すぎて、複雑になったり、
曖昧になったりしていないか>
★ 以前に決めたルールを整理する話し合いを行います。
・ 同類のものをまとめて一つのルールにします。
・ ルールの中の曖昧な部分を洗い出し、分かりやすいルールに修正します。
チェック
<ルールを守った達成感を得る機会を設定しているか>
★ 学級のみんながルールを守り、学級はどのようになってきたかを振り返る
話し合いを行います。
・ 誰がどのようなルールをどのように守っており、学級がどのように変
わってきたかについて話し合います。
・ 話し合いの場がもてない場合は、子どもたちの活動の足跡が分かるよう
な掲示物を作成します。
チェック
【学級目標に向けて行った
行事を写真で掲示】
何がどこにあるかを
分かるように整頓し
ましよう。
<ルールが分かりやすい教室環境になっているか>
★ 特に学級での生活を円滑にするためのルールは、学級の誰もが分かるよう
な掲示物を作成します。
・ 「いつ」
「何を」
「どうするか」が分かるように、図を効果的に活用して掲
示します。
・ 「整理整頓」をルールとして掲げるだけでなく、「何を」
「どこに」
「どのよ
うに置く」かを決めて環境を整えます。
【入れる物を明記した引き出し】
居心地の良い学級にするためには、今回紹介したようなルールの定着が大切です。さらに、
学級での
生活を円滑にするルールとよりよく向上させるルールが、
どちらかに偏ることなくバランス良く定着させ
ることも大切です。
今号のルールの工夫と64号で紹介した絆づくりを参考に、誰もが居心地の良い学級づくりを目指し
ましょう。
参考:河村茂雄『学級集団づくりのゼロ段階』
(2012)、赤坂真二「支え合う学級をつくるための教師の役割」
(『児童心理』
№967. 2013. 5)、平成24年度名古屋市教育研究員最終報告書
— 3 —
タブレットパソコンを使った
授業の試行が始まりました
「ICT機器をどのように学習活動で活用すれば『分かる』
『できる』授業づく
りができるか」を明らかにするために、白鳥小学校において、タブレットパソコ
ンを使った授業の試行を行っています。今回は、タブレットパソコンでできるこ
とや、タブレットパソコンを活用するために白鳥小学校で行った環境整備や授業
実践の様子を紹介します。
その1
タブレットパソコンで何ができるの?
タブレットの画面が
そのまま発表に使える!
【全員のタブレット
画面の一覧】
その2
「玉どめ」
うまく
できるかな?
私が考えた
「未来の車」
を
発表します!
一つの画面上に
皆で意見を書き込める!
Bさん
の意見
動画を繰り返して
視聴できる!
いろいろな
意見があって
おもしろいな!
Aさん
の意見
〈その他にもこんな使い方が!〉
○ 身体の動きや観察したことなどを動画で撮影し、その場ですぐ
に確かめることができます。
○ 学習ソフトをインストールすることで、漢字や計算の練習など
を何度でも行うことができます。
タブレットパソコンを活用するための環境整備は?
白鳥小学校
メディアルームの様子
電子黒板(60インチモニター)
プリンタ
(A3対応インクジェット)
る
流れ らき
た
は
水の
教材提示装置
タブレットパソコン保管庫
(充電ができる)
教師用
タブレットパソコン
・児童用タブレットパソコン
(1人1台、2学級分)
・電子ペン ・ワイヤレスキーボード
— 4 —
インターネット
無線LAN
アクセスポイント
(廊下)
サーバ(職員室)
その3
白鳥小学校での授業実践の様子
第5学年 社会科
第5学年 理科
「国土の気候の特色と人々のくらし」
「流れる水のはたらき」
〔学習課題をつかむ活動〕
前時には…
始めに沖縄の伝統的な家についての動画を、音
声を消した状態で電子黒板(60インチモニター)
に投影しました。子どもたちは、
どんな特徴がある
のかに注目しながら動画を見ました。音声による
解説のない動画を見ながら、特徴に気付いたり、疑
問をもったりしました。
そして、音声付きの
動画を視聴して「なる
ほど」と納得したり、
「そうだったのか」と
疑問を解決したりする
【音声なしの動画を見る】
ことができました。
〔学び合う活動〕
各 自 が 伝 統 的 な 沖 縄 の 家 の 特 徴 に つ い て、
キャッチコピーを作成しました。一人一人が自
分のタブレットの画面に直接記述したことが、グ
ループ全員のタブレットの画面に反映される機能
を使って、情報を共有しました。
子どもたちはグルー
プごとに各自のキャッ
チコピーを「台風」や
「気候」等の視点で分
類することで、沖縄の
家の特徴を理解するこ
【タブレットの画面に書き込む】 とができました。
子どもたちの声
〔観察・記録する活動〕
運動場に砂山を作り、流水実験をしました。
上流、中流、下流と分担し、水が流れる様子
を動画と静止画で記
録しました。そして
気付いたことをタブ
レット上の静止画の
横に電子ペンを使い
文字や図で記述しま
【流れる様子を動画で撮る】
した。
〔確認し、学び合う活動〕
子どもたちは、前時に記録した動画や静止画、
記述内容を見返しました。動画を何度も再生しな
がら、各地点での流水のはたらきを確認していま
した。
その後、グループで「流れの速さ」と「地面を
変化させるはたらき」の関係を話し合い、発表の
準備を進めました。
一人一人が記録した
動画を用いて、流水の
はたらきについてポイ
ントを示しながら、自
分の考えを発表し、分
かりやすく伝えること
【動画を用いて発表する】 ができました。
グループの友達が考えた
声だけでなく、タブレットの
画像を指して説明できるから
キャッチコピーが一目で
分かった
伝えやすい
先生方の声
子どもたちがタブレットの画
子どもたちが観察結果を振り返
ることができるという点で映像
を残すことは有意義
面に直接記述したことを、す
ぐに電子黒板で全体に提示で
きるから便利
今後も、複数の学年、教科等でタブレットパソコンや電子黒板を使った授業づくりについて研究
を進め、ICT機器の効果的な活用方法を紹介していく予定です。
— 5 —
まずは確認! あなたのICT活用指導力
学校には、授業で使うプロジェクタや電子黒板、校務で使うコンピュータなど数多
くのICT機器が配備されています。これらの機器を活用して指導に生かす力が「I
CT活用指導力」です。子どもたちにとって「分かる授業づくり」のための方法の一
つとして、「ICT活用指導力」を伸ばすことを考えてみてはいかがでしょうか。以下
のチェックリストに記入し、まずはご自身のことを確認してみましょう。
チェックは、4段階で行います!「4:わりにできる 3:ややできる 2:あまりできない 1:ほとんどできない」
( )内の数値は「4:わりにできる 3:ややできる」と答えた全国教員の割合
A
A1
教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力
A­―1 教育効果をあげるために、コン
ピュータを使うことができる
A­―3 授業で使うプリントをワープロ
ソフト等で作ることができる
A­―2 授業で使う資料をインターネッ
トで集めることができる
A­―4 成績処理をする際にコンピュー
タを使うことができる
A4
(79.7%)
4
3
2
1
A2
A3
………………………………………………………………………………………………………………………………
B
(67.5%)
B1
授業中にICTを活用して指導する能力
B­―1 子どもに興味・関心をもたせる時
に、プロジェクタ等を使うことができる
B­­―3 子どもに説明する時に、プロ
ジェクタ等を使うことができる
B­­―2 子どもに授業のめあてをつかませる
時に、プロジェクタ等を使うことができる
B­­―4 子どもに学習内容をまとめさせる
時に、プロジェクタ等を使うことができる
B4
4
3
2
1
B2
B3
………………………………………………………………………………………………………………………………
C
C1
児童生徒のICT活用を指導する能力
C­―1 インターネットの使い方を教え
ることができる
C­―3 コンピュータを使って発表する
方法を教えることができる
C­―2 ワープロソフトの使い方を教え
ることができる
C­―4 学習ソフトの使い方を教えるこ
とができる
C4
(63.7%)
4
3
2
1
C2
C3
………………………………………………………………………………………………………………………………
D
(74.8%)
D1
情報モラルなどを指導する能力
D­―1 相手の気持ちを考えた情報のや
りとりの大切さを教えることができる
D­­―3 インターネットの利用には、危険
な一面もあることを教えることができる
D­­―2 インターネットのルールやマ
ナーについて教えることができる
D­­―4 パスワード等の大切さについて
教えることができる
D4
4
3
2
1
D2
D3
………………………………………………………………………………………………………………………………
E
(75.5%)
E1
校務にICTを活用する能力
E­―1 コンピュータを使って学年だよ
り等を作成することができる
学年だ
より
E­―2 校務でメールを送ったこと、又は
サーバのデータを活用したことがある
4
3
2
1
E2
結果はいかがでしたか?教育センターでは、夏期に集中的に行われる情報教育講座の他に、所員が伺い、ご要
望に応じて学校
(園)に必要な内容を盛り込んだ研修(所員派遣)を行っています。ICT活用指導力の向上には、
教育センターの研修やユニット研修・オーダー研修・サテライト研修をご活用ください。
所員派遣のお申し込みは、研究調査部第3研究室 ( I P : 644 ― 154、TEL: 683 ― 6408)までお願いします。
— 6 —
生誕1
高校各科研修講座より
00年
もっと知りたい!
新美南吉の世界
2013年は、新美南吉の生誕100年に当たる年でした。そこ
で、高等学校各科研修講座の国語部会では、新美南吉記念館を
訪れ、新美南吉の文学の魅力の源泉について研修しました。
新美南吉は童話「ごんぎつね」の作者として知られています
が、その他にもたくさんの童話や童謡、小説、戯曲、俳句、短
歌など、1500を超える作品を書き残しています。
彼の作品は、庶民の暮らしや身近な動物たちを描きながら、
心の通い合いや本当の善意、良心、信頼といったテーマをストー
リー性豊かに表現しています。その物語は、美しく確かな文章、
巧みな心理描写、ユーモアに彩られ、彼の死から70年が経っ
た現在も、ますます多くの読者に愛されています。
作品に対する南吉の思い
「余の作品は、余の天性、性質と大きな理想を含んでい
る。だから、これから多くの歴史が展開されて行って、
今から何百何千年後でも、若し余の作品が、認められる
なら、余は、其処に再び生きる事が出来る。此の点に於て、
余は実に幸福と云える。」
「やはり、ストーリィには、悲哀がなくてはならない。
悲哀は愛に変る。(中略)俺は、悲哀、即ち愛を含めるス
トーリィをかこう。」 (南吉15歳の日記より)
【ずらりと並んだ作品】
提供 新美南吉記念館
◆1913年
(大正2)
7月30日
~1943年
(昭和18)
3月22日
◆愛知県知多郡半田町
(現在の半田市)
出身
◆児童文学者
◆東京外国語学校英語部文科卒業
◆本 名:新美正八(にいみしょうはち)
◆代表作:
「ごんぎつね」
「手袋を買いに」
「おじいさんのランプ」
「牛をつないだ椿の木」
「花のき村と盗人たち」
「久助君の話」
「でんでんむしのかなしみ」
他
幼くして母を失い、養子に出されるなど
寂しい幼少期を送った新美南吉は、中学生
時代から創作を始め、弱冠18歳で
「ごんぎつ
ね」を世に出しました。病に苦しみ、29歳で
世を去りました。
【「手袋を買いに」
の帽子屋を再現】
研修では作品が生まれた背景を知る大切さを学びました
【新美南吉記念館】
◆ 山本英夫館長の講演
南吉の生涯や生活の様子、作品の魅力、時代背景など
についてお話をしていただきました。
◆ 館内見学
直筆原稿や書簡、童話集などの展示や場面を再現した
施設があり、南吉文学の世界に浸ることができました。
◆ 館外散策
記念館は、半田市岩滑(やなべ)の、「ごんぎつね」に
登場する中山さまの城跡と言い伝えられてきた場所にあ
り、
「ごんぎつね」はこの地の自然が育んだ作品であるこ
とを感じました。
受講者の声
・ 館長の話に胸を打たれた。地元に
このような作家がいて、それを愛
し、守る人々がいることを高校生に
も伝えていきたい。
・ 改めて作品を読み直し、朗読の授
業などに取り入れていきたい。
【参考】新美南吉記念館ホームページ http://www.nankichi.gr.jp/
— 7 —
連載
なごや教育温故知新《その14》∼教育史編さんだより∼
学童疎開の苦難
∼学童疎開の現実∼
太 平 洋 戦 争 の 戦 況 が 好 転 せ ず、 悪 化 の 一 途 を た ど っ た 昭 和19年
(1944)
、政府は米軍による本土空襲に備え、学童疎開を行うことを決
定しました。学童疎開は親戚など縁故先への疎開をまず勧奨し、縁故先
のない者に対しては「集団疎開」を行うことになりました。名古屋の親
元を離れることになった子どもたちは、慣れない生活に苦労し、つらく
悲しい思いを抱いていました。その様子を綴った記録を紹介します。
疎開先での授業〔旭丘小学校蔵〕▶
学童疎開へ出発
私たち6年4組の女子は第一陣の出発隊
で、モンペに半袖、肩には綿の入った防空ず
きん、といった簡単な身じたくで昭和19年
8月初め、両親や兄姉、懐かしいわが家をあ
とにしました。担任は梅本先生で、明治村の
法華寺へ行ったのです。お寺に着くと先生は
一段と大きな声で、「今日から私がお父さん
で、
寮母さんがお母さんです。困ったことは、
遠慮しないで話すように…」と言われました。
1日、2日は珍しく、4日、5日たつと、家
に帰りたいと泣き出す者が何人もいました。
(榎小学校『榎百年百話』より)
疎開先での暮らし
私たちの身の回りの荷物は木でできた衣装箱で、歯磨き
は粉でしたし、寝間着も着物でした。学校には行っていま
したが、お寺にいる時、何か心に残っているのは着せ替
え人形で、紙で作った服で毎日遊ん
でいた、そんな生活でした。洗濯物
も自分で洗っていたように思います。
でも石鹸がないので水洗いでした。
そのうち頭にシラミがわいて、皆に
うつり、一人の子は丸坊主になりま
した。着ている物にも虫がついて、
ゴマのような卵がびっしり縫い目に
ついていました。
疎開先での散髪風景
(江西小学校『学童疎開体験文集』より) 〔白鳥小学校蔵〕
● 名古屋教育史Ⅱを発刊します! ●
名古屋市における大正後期から戦時期までの教育の状況を記した『名古屋教育史
Ⅱ 教育の拡充と変容』を平成26年 3 月に発刊します。写真や図などの資料やトピッ
クを交えながら、当時の学校や子どもたちの様子を浮き彫りにしていきます。
A 5 判 約600頁 二色刷り ソフトカバー 定価1 , 800円
名古屋教育史は全 3 巻です。
名古屋教育史Ⅲは平成27年 3 月に発刊予定です。
表紙写真について
名古屋教育史Ⅱ 表紙イメージ ▶
はなのき
なつかしの名古屋教育写真館 12
花木尋常高等小学校(現在の城西小学校)児童による人文字
昭和2年に発刊された『記念帖』には、昭和初期の愛知県内のすべての小学校の様子が写されています。その中でも、花
木尋常高等小学校(現在の城西小学校)の写真は一際目を引きます。子どもたちが人文字を作っていますが、その文字は学
校名や校章等ではなく「忠」の一文字。この写真は、当時の服装や校舎、運動場の様子だけでなく、
「忠君愛国」を基本理念
とした学校教育の様子も写し出しています。 (昭和2年『記念帖』所収)
教育センター
編 集 発 行 名古屋市教育センター
〒456-0031 名古屋市熱田区神宮三丁目 6 番 14 号
☎ 683−6401 FAX681−7941
(http://www.kyosen.ac.nagoya-c.ed.jp/)
印 刷 所 八景印刷株式会社
— 8 —
この冊子は、古紙パルプを含む再生紙を使用しています。