新春特別号 号 - NPO法人あけぼの会

平成 25 年1月吉日発行 第24号
発行者 NPO 法人あけぼの会
〒500-8851 岐阜市大宝町1-5
TEL 058-252-7110
e-mail [email protected]
HP http://akebono-gifu.com
新春特別号
号
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては恙なく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
1月「January」は双面神ヤヌス(Janusu)から由来している月で、ローマ神話の出入り口と扉の
神であり始まりを司る神であります。ヤヌスは頭の前と後ろに顔を持ち、後ろの顔で過ぎ去った年を
ふり返り行いを顧みて、前の顔で来たるべき年を期待と希望で見つめているそうです。
昨年は皆様の手厚い支援により、あけぼの会の施設はサービスも充実してまいりました。特に第一
サンライズでは職員の努力で大幅に利用者数が増えております。第一サンライズに併設している喫茶
訓練所「トロイメライ」も地域の方々にご支援頂き固定客が増加いたしました。昨年末よりパテシエ
の資格者が入社しケーキ作りの指導を始め、職業訓練のバリエーションも増えました。利用者の方々
が気持ちよく仕事をして頂ける環境が整ってきたと思っております。
また、ご支援いただいている企業様から仕事を安定的に供給していただき、職業訓練も途切れるこ
となく進んでおり感謝しております。
今年は通所者の方、お一人お一人のペースにあった就労支援と、総合的なケアができるよう気を配
り、地域に密着した福祉の充実を目指して取り組んでいく所存です。従業員一同、目の前のことだけ
に満足せず、さらなるサービスの向上と居心地の良い施設づくりに努力して参りたいと思います。
NPO法人あけぼの会理事長
1
鵜飼
武彦
昨年12月14日(金)第一サンライズにて地域交流会(クリスマス会)を開催し、多くの方々
にお越し頂き楽しい時間を過ごすことができました。
表彰式では、一年を通して各サンライズへの通所日数が多かっ
た上位3位までのメンバーさんと、日頃ボランティアでお世話に
なっている方々へ表彰をさせて頂きました。
志げ野苑メンバーによる「モーニングスターエンジェルズ」に
は新メンバーが加わり、今回もゲストのみなさんと一緒に合唱を
し盛り上がりました。
ボランティアでいろいろな施設で演奏されているアンサンブル「どれみーれ」のみなさんにも
出演して頂きました。温かい演奏をありがとうございました。
みなさんでクラッカーを鳴らしたのを合図に会食がスタートしました。今回も職員が奮闘して
たくさんの美味しい料理を用意しました。また、12月12日にパテシエの先生に教えて頂きな
がらメンバーさん達が手作りしたシフォンケーキも好評でした。ボランティアの方にも恒例の美
味しいカレーを作って頂き、お腹がいっぱいになった後のカラオケとビンゴ大会も大変盛り上が
りました。
このような楽しい会が開催できたのも、日々皆様からご支援頂いているおかげだと改めて感謝
いたします。ありがとうございます。
2
ご寄付
下記の方々からご支援いただきました。
※ 梅田
道子
様 ※ 竹中
芳和
様 ※ 匿名希望
様
※ 阿保
静子
様 ※ ライフサポート 福島 弘行 様
※ 西濃労研
様
また、地域交流会においてもたくさんのご寄付をいただきました。
※ 簑島
正
様
※ 森崎
孝子
※ 近藤
満喜子
様
様
※ 鵜飼
和美
※ 山田
美知子
※ 納土
紀久子
様
※
梅田
様
※匿名希望 様
様
※
柴田
美紀 様
様
※
不破
様
温かいご支援とご協力に感謝いたします。ありがとうございました。
11月16日、岐阜県製麺協同組合か
らの寄贈「ゆで麺(うどん)
」を、社会福
祉協議会からいただきました。さっそく
志げ野苑で調理して美味しくいただきま
した。
看護学生受入れ
NPO 法人あけぼの会では岐阜市立第二看護専門学校が実施する看護実習業務について岐
阜市と委託契約をし各サンライズにて看護学生の実習を受け入れています。また、岐阜市
民病院からの看護実習受け入れも実施しています。
昨年、実習に来られた学生の方の所感の一部をご紹介させて頂きます。
~前略
就労訓練の場であるとともに、利用者の心身の安定を図るため、スタッフが利用
者の話を聞いて相談にのることも多い。精神障がい者は体調や心身の変動により健康を損
ないやすいため、利用者の健康管理にも気を配り安心・安全に就労訓練ができる環境であ
ると感じました。
~前略
Y.F
作業室もアットホームな感じで私が想像していたものとは正反対でした。利用者
さんも他者と会話を楽しまれていて、就労継続支援施設が利用者さんにとって「居場所」
になっていると感じました。 M.K
今後もこのように感じて頂ける施設であるように心がけていきたいと思います。また、
看護実習を積極的に受け入れることで地域福祉にも貢献していきたいと思います。
3
アニマルセラピーへの期待
あけぼの会監事 上村 修三
『患者調査』(2002)によると、精神及び行動の障害によって入院もしくは通院してい
る患者さんの数は約60万人(日本人口の 0.5%)といわれています。また、2002 年の厚
労省推計によると精神障害により医療(カウンセリング含む)を受けている人は、約25
8万人(日本人口の 2%)でしたが、2005 年303万人、2008 年では323万人と増加し
ています。傾向として 1 年毎に2%増加していますので 2014 年には360万人前後だ
と予測されます。じつに、日本人100人につき3人が精神を病んでいるのです。政治
への不信感、グローバル化、インターネット社会の進展、終身雇用制度の崩壊、晩婚化、
非婚姻化など社会経済システムが不安定となっています。まさしくストレス社会の中で
生じる多様なストレスが心身に多大な影響を及ぼしているといえます。
精神の病の予防策として、次の日頃からの生活慣習が大事であるといわれています。
① 安眠
②
バランスの良い食生活
③
本音が話せて相談できる人とのコミニ
ケーション
第106回日本精神神経学会総会(2010)にて、『精神科医療と動物(ペット)』のシンポジ
ウムが開催されました。その報告書よると、アニマルセラピーの効果について①社会的
効果②精神的・心理的効果③生理的・身体機能的効果の3つが紹介されています。
①
社会的効果
動物による話題提供、会話の促進などの「社会的潤滑油効果」。
例として、高齢者が犬を連れて散歩していると、いないときより会話が増える。職員以
外の訪問者との交流の機会のない長期療養患者や施設入所者が、動物の訪問をきっかけ
に会話や交流ができる。
②
精神的・心理的効果
動物によって、人は自尊心、責任感、必要とされている気持ち、自立心・安堵感・笑い・
楽しみをもたらされる。また、ストレスや孤立感を癒すというストレスの緩衝作用があ
る。
精神打撃によるストレスが加わった場合、ペットを飼っていない人の方が、飼っている
人に比べて、はるかに「ひどい抑うつ状態」になっている割合が高いことがわかってい
る。
アルツハイマー患者の治療にも効果が認められ、患者の社会性を高め、患者の負担を軽
減する可能性がある。
③
心理的・身体機能的効果
人が動物に対して働きかけをしようとする意欲から、日常の運動や動作が多くなり、
動物に対する話しかけにより発語が増えるなどの効果がある。
4
大学、専門学校でアニマルセラピーの講座開講、アニマルセラピスト養成など、アニ
マルセラピーについての学術研究・人材育成が盛んとなっています。また、NPO団
体がアニマルセラピーを普及させていると新聞などで紹介されるなど、とくにドッグ
セラピーは身近なこととなっています。
最後に中日新聞(2012年11月7日号)記事『<セカンドライフ>犬と暮らす施設
ア
ニマルセラピー効果』を紹介しておきます。
『動物との触れ合いで心が癒やされ、精神安定に効果があるとされるアニマルセラピー。老人ホーム
などの高齢者施設でセラピー犬を飼育して、入居者のケアに活用する例が増えている。「犬と暮らす
施設」の現場を訪れた。 (宮本直子)
「お散歩楽しかったね、サラちゃん」。入居者の女性(85)がミニチュアダックスフントのサラの頭をい
とおしげになでた。今年七月にオープンした千葉県船橋市のワタミの介護・有料老人ホーム「レスト
ヴィラ津田沼」。先月下旬からセラピー犬が一緒に暮らすようになり、入居者の心を和ませている。
セラピー犬は、誰に触られても嫌がらず、声を出さないようしつけられた犬。サラは共有のカフェ・スペ
ースを中心に一階で過ごす。入居者はサラを抱っこしたり、一緒に散歩を楽しんだり。副ホーム長の
鈴木里美さんは「こもりがちだった方が『サラの顔をちょっと見に行こう』と部屋から出るなど、いい刺
激になっている」と言う。ワタミは、同ホームの他、現在は首都圏の三カ所でセラピー犬を飼育してい
る。そのきっかけは、一部ホームが独自にセラピー犬の訪問を受け入れ、入居者にも職員にも好評
で、しかも効果が明らかだったこと。昨年から犬と暮らせるホーム作りに取り組んでいる。
横浜市の特別養護老人ホーム「さくら苑」では、二十五年ほど前から犬や猫を飼育。入居者は、一緒
に暮らす家族のようにかわいがってきた。現在は、シーズー犬のシュウを飼育。まひなどで発語しに
くい入居者が「シュウ」と呼ぼうと大きな声を出したり、抱っこしようとまひのある右手で支えたりする
ことは、リハビリにもなる。シュウとの散歩が楽しみの入居者も。シュウをきっかけに、入居者はさま
ざまな自発行動を起こしている。男性入居者(84)は「人懐っこく、いないと気になる。家族みたい」と
笑う。職員の飯島雪子さんは「私たちには見せないような笑顔をシュウには見せてくれる」と話す。
セラピー犬の育成や高齢者施設などへの訪問活動をしているNPO法人日本アニマルセラピー協会
(神奈川県大和市)には、ここ数年、「施設でセラピー犬を飼いたい」との問い合わせや依頼が増えて
いるという。セラピー犬トレーナーの常盤真由美さんは「訪問型に比べ飼育型は、人と動物の絆がよ
り強くなり効果も高い」と話す。
ただし、セラピー犬の世話や感染症防止の予防接種など、
施設の負担も軽くない。また、訓練を受けたセラピー犬も、施
設で何カ月かたてば、問題行動を起こす可能性もある。常盤
さんは「トレーナーなどの専門家と施設の連携が重要」と話
す』
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新しい職員の紹介
※島田 美穂さん
志げ野苑 世話人
地域交流会ではピアノ伴奏に早速大活躍でした。
※部田(とりた)香代子さん
志げ野苑 世話人
とてもお料理上手です。
※福島 由佳さん
パテシエ
通所メンバーさんにケーキ作りの指導をして頂いています。
※三島 乃子さん
第一サンライズ 職業指導員
トロイメライでいつも素敵な笑顔を見せてくださいます。
※リン(ロットワイラー)
第一サンライズ
メンバーさんとの散歩を待ちわびています。
(食べ物は与えない、衛生を保つ、などの約束を守りながら可愛がっています。)
岐阜市文芸祭
昭和 40 年より、市民の創作意欲を高め、文芸創作活動
の振興と地域文化の向上を図ることを趣旨として開催さ
れています。
古 俳
里 句
や
夢
幻
か
蛍
狩
平成24年度第48回岐阜市文芸祭にて、第一サンライ
ズ鈴木信行さんの短歌と俳句が佳作に選出され、作品集に
掲載されましたのでご紹介します!
鈴
木
信
行
6
ひ
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か
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食
ひ
て
笑
み
て
逝
き
た
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死 短
に 歌
近
き
義
母
杏
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ふ
ひ
た
走
る
今月の投稿作品
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時
期
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夜
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後
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今
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玄
白
ど
こ
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牧
場
ば
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な
る
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ッ
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生
み
し
地
は
俳句・短歌以外でも、投稿お待ちしています♪
精
勤
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所
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や
合
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ズ
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念
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ル
の
午
後
は
じ
あ
か
は
だ
か
訪
問
者
皆
老
人
に
し
て
懐
か
し
む
あけぼの会本部
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TEL・FAX 058-234-4339
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