Yano Research Institute Ltd

2015 年 2 月 6 日
業務用厨房機器市場に関する調査結果 2014
-省力・省エネ化、ランニングコスト低減、衛生管理レベル向上に期待【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内の業務用厨房機器および洗剤市場の調査を実施した。
1.調査期間:2014 年 10 月~12 月
2.調査対象:業務用厨房機器メーカー、業務用厨房洗剤メーカー、業界団体等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mail によるヒアリング、ならびに文献調査併用
<業務用厨房機器市場とは>
本調査における業務用厨房機器市場とは業務用厨房機器と業務用厨房洗剤を対象とする。業務用厨房機器
は、業務用加熱調理機器(電磁調理器、レンジ、テーブルコンロ、オーブン、フライヤー、焼き物器、ウォーマー、
炊飯器)、業務用冷凍・冷蔵庫、業務用食器洗浄機を指し、業務用厨房洗剤は、食器洗浄機用洗剤、食器・調理
器具用洗剤、厨房機器・設備機器用洗剤を指す。
【調査結果サマリー】
‹ 2013 年度の業務用厨房機器市場規模は 2,450 億 5,000 万円、
前年度比 103.7%と伸長
2013 年度の業務用厨房機器市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比 103.7%の 2,450
億 5,000 万円であった。
このうち、業務用加熱調理機器(電磁調理器、レンジ、テーブルコンロ、オーブン、フライヤー、焼
き物器、ウォーマー、炊飯器)は 874 億円、業務用冷凍・冷蔵庫は 687 億円、業務用食器洗浄機は
224 億円、業務用厨房洗剤(食器洗浄機用洗剤、食器・調理器具用洗剤、厨房機器・設備機器用洗
剤)は 665 億 5,000 万円であった。
‹ 2014 年度の業務用厨房機器市場規模は前年度比 101.3%の 2,482 億円を予測
2014 年度の業務用厨房機器市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比 101.3%の 2,482
億円を予測する。
業務用加熱調理機器、業務用冷凍・冷蔵庫、業務用食器洗浄機、業務用厨房洗剤のいずれにお
いても、省力・省エネ化、ランニングコスト低減、衛生管理レベル向上等に貢献できる機器やシステム
が求められている。これらを訴求した製品ラインナップの開発強化と拡販、新調理システム※に対応し
た関連機器の提案、新規顧客開拓などが今後メーカー各社に期待される。
◆ 資料体裁
資料名:「2015 年版 業務用厨房(機器&洗剤)市場の展望と戦略」
発刊日:2014 年 12 月 26 日
体 裁:A4 判 498 頁
定 価:105,000 円(税別)
‹ 株式会社 矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/
本件に関するお問合せ先(当社 HP からも承っております http://www.yano.co.jp/)
㈱矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム TEL:03-5371-6912 E-mail:[email protected]
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。
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2015 年 2 月 6 日
【 調査結果の概要 】
1. 市場概況
2013 年度の業務用厨房機器市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比 103.7%の 2,450
億 5,000 万円であった。
このうち、業務用加熱調理機器は(電磁調理器、レンジ、テーブルコンロ、オーブン、フライヤー、焼
き物器、ウォーマー、炊飯器)は 874 億円、業務用冷凍・冷蔵庫は 687 億円、業務用食器洗浄機は
224 億円、業務用厨房洗剤(食器洗浄機用洗剤、食器・調理器具用洗剤、厨房機器・設備機器用洗
剤)は 665 億 5,000 万円であった。
2. 注目市場
2013 年度の業務用厨房機器市場を品目別にみると、業務用加熱調理機器に含まれる業務用オーブ
ン、業務用冷凍・冷蔵庫市場が前年度を上回る好調な推移であった。
2-1.業務用オーブン市場
業務用オーブン市場は、水蒸気と熱風を用いて調理をおこなう多機能型加熱調理機器であるスチー
ムコンベクションオーブンが原動力となり好調に推移している。
スチームコンベクションオーブンは、調理のマニュアル化・効率化、生産性の向上、衛生管理の容易さ
等に貢献できることから、新調理システム※や大量調理において活用される事例が多い。
また、小型機種のラインナップがメーカー各社で進み、飲食店や保育・幼稚園など小規模な施設での
導入も増加している。スチームコンベクションオーブンでは中~大量調理用途という枠を超えて利用が
広がり、普及してきている。
一方で、依然として未導入の店舗・施設が多いため、今後の潜在需要開拓による市場拡大が期待さ
れる。
※新調理システムとはリテールレベル HACCP(一般衛生管理と、温度と時間の管理(IT 管理)を中心に調理工程を管理
すること)の下、調理科学の視点により、美味しさに計数管理を採用したレシピと、料理の原価率の維持管理を可能にした、
料飲材料と調理作業全般に関わる高度な調理の体系化を意味する。出所:一般社団法人新調理システム推進協会資料
2-2.業務用冷凍・冷蔵庫市場
業務用冷凍・冷蔵庫市場の 2013 年度の市場規模は 687 億円であった。東日本大震災以降の復興需
要、既存導入施設における設備更新や設備投資の拡大、省エネ効果の高い製品に注目が集まったこと
等が市場拡大につながった。
業務用冷凍・冷蔵庫メーカー各社からは、省エネやランニングコスト低減を特徴とした機能的な製品
が多く販売されている。導入施設全体における最適な電力消費・運用・管理方法など、メーカー各社に
は関連する機器・サービスなどの提案や訴求活動が求められる。
3. 将来予測
2014 年度の業務用厨房機器市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比 101.3%の 2,482 億
円を予測する。
業務用加熱調理機器、業務用冷凍・冷蔵庫、業務用食器洗浄機、業務用厨房洗剤のいずれにおい
ても、省力・省エネ化、ランニングコスト低減、衛生管理レベル向上等に貢献できる機器やシステムが求
められている。これらを訴求した製品ラインナップの開発強化と拡販、新調理システム※に対応した関連
機器の提案、新規顧客開拓などが今後メーカー各社に期待される。
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2015 年 2 月 6 日
図 1. 業務用厨房機器の市場規模推移と予測
(単位:百万円)
300,000
250,000
229,300
236,300
103.1%
200,000
245,050
103.7%
248,200
101.3%
251,900
255,150
100%
101.5%
101.3%
150,000
50%
100,000
50,000
0%
0
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
(予測)
2015年度
(予測)
2016年度
(予測)
矢野経済研究所推計
注 1. メーカー出荷金額ベース
注 2. (予測)は予測値
注 3. 業務用厨房機器市場は業務用厨房機器と業務用厨房洗剤を対象とする。業務用厨房機器は、業務用加熱調理
機器(電磁調理器、レンジ、テーブルコンロ、オーブン、フライヤー、焼き物器、ウォーマー、炊飯器)、業務用冷凍・冷
蔵庫、業務用食器洗浄機を指し、業務用厨房洗剤は、食器洗浄機用洗剤、食器・調理器具用洗剤、厨房機器・設備
機器用洗剤を指す。
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