景観への配慮 ④ どのようにして整理しましょうか? 地域の宝とも言える「残すもの」や、今後新しく「直すもの」、昔のように「戻すもの」に対する 住民の方々の感じ方を図面上に整理します(景観マップ)。そして、それらの景観が成り立っている 要因を分析します。 景観マップの作成 ――住民の意識―― ◆グループ別整理 ・住民の方々の感じ方を、全員で図面 上に整理します。 ・行政やコンサルタントは、住民の 方々の感じ方を整理するお手伝い <共有> をします。 ・地域にとって本当に必要な景 観が何なのか、感じ方が共有 されます。 景観形成の要因分析 基礎調査マップを重 ◆オーバーレイ手法 ねます。 ・オーバーレイ手法とは、景観マップ(住 民一人一人の意見を整理したもの)と基 礎調査マップ(「景」眺められるモノの 景観マップ 構成要素)を重ね合わせる方法で、景観 形成の成り立つ要因を分析します。 <理解> ◆傾向 景観形成が成り立つ要因には、対象水路の環境(ヤマ・ノラ・ムラ) ・景観が成り立っている要因を 皆で理解します。 ごとの傾向があります。例えば、山際の水路は、ヤマ(山林)に属して おり、地形や水系などによって成り立っている景観であることがわかり ます。 ヤマ ■ヤマ(山林) :棚田、谷津田 地形、水系、植生、動植物、基盤整備状況 ノラ ■ノラ(耕地):平坦農地 地形、用排水の状況、動植物、土地利用、 ムラ 歴史、今後の計画整備状況、周辺道路 ■ムラ(集落):宅地、寺社 上下水道の状況、水の流れ、土地利用、 歴史、庭の花木、農家人口 52
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