平成24年4月 利用者 各位 中部大学のスパム送受信対策(OP/IP25B対策) 総合情報センター 1.スパム(迷惑)メールの対策 スパムメールの対策は、送信されたスパムメールをどのように判別するかの対策からスパムメールを送信させ ない対策に移ってきました。これには、以下のような対策が必要です。 ・ メールサーバの登録制とオープン(第三者)リレーの抑止 ・ メーラーの smtp(Port:25) の CHUBU ドメイン(組織)外送信の禁止(OP25B: Out Port 25 Block) ・ CHUBU ドメイン(組織)外からのメールサーバ以外への smtp(Port:25)の受信の禁止(IP25B: In Port 25 Block) ・ 送信ドメイン認証: 送信メールサーバのドメインを認証する仕組み 2.現在の状態 メールサーバは、CHUBU およびサブドメインとしてメールの送受信を行うための郵便局です。組織として は、これを把握する必要があります(登録制)。一部のホストでは、管理者が知らない状況下でメールサーバ として稼動し、メールの送受信を行っているものもあります。 オープンリレーは、インターネットの性善説時代の仕様で外部からの間違って届いたメールを宛先に指定さ れたメールサーバに転送するものです。しかし、これがスパマーに悪用され、スパムメールの送信元が他ドメ インとして送られます。このため、近年ではこの設定を抑止することが常識となっています。このようなメー ルサーバがあると当ドメインがスパマーと認識され、ブラックリスト等に登録され、中部大学から送信される メールが受信拒否される事態となります。 現状では、メール送信を行う smtp(Port:25)は、CHUBU ドメイン内外に対し、制限を設けていません。この ため、ドメイン内のゾンビ PC から膨大なスパムメールがドメイン内外に送信される危険があります。10 通/秒 のメール送信があったとしても、利用者はこれに気付くことなく、また利用者の意識とは無関係にスパマーの手 下となっています。 ゾンビ PC によるスパムメール送信の放置は、 CHUBU ドメインのメール送信評価が下がり、 受信を拒否される事態を招く恐れもあります。 3.スパム送受信対策 前項のような状態の回避および予防処置として、CHUBU ドメインのメールサーバを調査し、登録制とするこ ととなりました。CHUBU ドメイン内外との smtp(Port:25)通信は、登録メールサーバのみとし、その他のホス トとの双方向の通信を抑止します。 これにより、オープンリレーの抑止およびゾンビ PC のドメイン外へのスパムメール送信を防ぐことができま す。 登録メールサーバ以外のドメイン内外の smtp(Port:25)の通信は、Submission(Port:587+認証)に変更すること でメールの送信を可能とします。 なお、この対策は、CHUBU ドメイン外へのスパム送信を抑止する対策であり、根本的な対応はゾンビ PC を 駆除することです。 【ゾンビ PC】 ウィキペディア フリー百科事典より 近年のコンピュータウイルスはパソコンに感染後、ネットワークに接続された他のコンピュータに攻撃(クラッ ク)を自動的に仕掛け、他のパソコンを汚染する。特に悪質なウイルスのケースでは、感染パソコンに外部から命 令が送られると、これら感染パソコンが一斉に迷惑メール送信を始めたり、または所定サイトに DoS 攻撃を行う等 の、何等かの力で操られたゾンビ軍団のような働きをする場合もある。このゾンビ PC によるネットワーク化も発 生しており、ボットネットがセキュリティ上の一つの脅威にもなっている。 この感染パソコンを指して「ゾンビパソコン(またはゾンビ PC、ゾンビマシン)」と形容するセキュリティ技術 筋には呼ばれ、技術系ニュースサイトではこれらの語が用いられているが、 「スパム」のように一般的な用語にはな っていない。
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