このようなレポート

社会システムレポート(6月23日出題)
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梅城 崇師
公益事業の定義中、「日常生活に不可欠なサービス」とはどのようなことを意味しますか。具体的な例
を挙げて、あなたの考えを述べてください。
「日常生活に不可欠なサービス」とは、それがなければ、日常社会生活に著しく不都合を生じるサー
ビスを指す。たとえば、水道や医療が無ければ生命に関わる問題となるし、電気が無ければ冷蔵庫や電
灯も使えず、警察が無ければ安心した社会生活を送れないなど、そのようなサービスが無ければ最低限
度の生活を送ることさえ難しい。
また、現在の情報化社会においては、テレビ等の放送機関、電話等の通信会社もこれに相当すると考
える。放送機関や新聞社が無ければ、社会的な生活に必要といえる情報を得ることはできないし、電信
電話等がなければ他人と相互にコミュニケーションを取る手段が著しく制限される。加えて、インター
ネットサービスを提供するプロバイダも該当すると考える。インターネットは情報を得る為に非常に有
用なだけではなく、他人とのコミュ
ニケーション基盤としても作用し、情報家電の広まりとともに日常生活の中へも浸透しようとしている。
このようにインターネットは、電気と同等に必要なものとされる場合もあり、これを提供する事業は公
益事業に含有されるといっても過言ではない。
携帯電話サービスは公益事業と言えるでしょうか。Yes,No それぞれの意見について、支持する理由を挙
げた上で、あなたの判定を述べてください。また、その判定が覆る条件は何でしょうか。
携帯電話が公益事業と言えない理由は、完全な民間企業が業務を行っていることである。株式も上場
されており、一般の民間企業となんら変わらない。事業を行う企業も、同一地域に複数存在し、独占状
態にならないように監視された競争状態におかれている。ユニバーサルサービスといっても、地域によ
って料金が違う場合もあれば、プランによって料金も違う。
対して、携帯電話が公益事業と言える理由は、総務省の規制や許認可を全面的にうけているところで
あろう。これは、公共性が高いためであり、一定の範囲でユニバーサル的な側面も持たされている。ま
た、電話は通信であり、これは通信の秘密という憲法に保障されているものに該当し、これを実施する
企業は高い公益性があると考えられる。また市場は開かれているとはいえ、寡占状態であり競争が促進
されているとは言えない。加えて、携帯電話は国内殆どで 800MHz の電波帯を使用しているが、これは
他の事業でこの帯域を使用できない独占的な権利を得ているためであり、限りある電波を独占的に割り
当てられている点からも、携帯電話は公益事業的側面を持つといえる。
私は、以上の理由から携帯電話は公益事業だと考えるが、これが覆る条件は、総務省などの規制や認
可が一切なくなることである。実際にこれがなくなると、新規参入企業の登場や、既存企業の際限ない
競争による料金過当値引きや、電波調整機関の不在等により、社会生活に混乱が生じることが予想され
るため、規制がなくなることはない。また公益事業の定義が、私が捕らえている範囲よりも、より狭い
ものとなる状況、例えば携帯電話に変わる通信手段が登場し、携帯電話がなくても社会生活に問題がな
くなる状況が存在すれば、これも覆る条件となりうる。