111116版 組織間シナジーの紹介と新事業連携の方向 USEFとしての期待と予測される効果 2011年11月25日 財団法人 無人宇宙実験システム研究開発機構 (USEF) 1 目次 1.財団法人無人宇宙実験システム担当プロジェクト/業務一覧 2.統合によるシナジー効果についてのフレームワーク 2 1. 財団法人無人宇宙実験システム担当プロジェクト/業務一覧 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 財団法人無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)は、通商 産業省(当時)のもとで宇宙の利用と産業化を推進する目的に より、日本の主要な宇宙関連企業13社(当時)の拠出金により 1986年5月16日に設立された団体である。 L L 04 05 A-ION 06 07 A-TCS 09 10 11 A-LIBS L L 08 ASER A-TIME A-STR R 03 SSPS R L L L SERVIS EXPRESS SFU Legend L HiMEOS ARH USERS SERVIS-1 SERVIS-2 SFU: Space Flyer Unit 宇宙実験・観測フリーフライヤー EXPRESS: EXPeriment RE-entry Space System 自律帰還型無人宇宙実験システム ARH: Advanced Robotic Hand System 宇宙ロボット用高機能ハンドの宇宙実験 USERS: Unmanned Space Experiment Recovery System 次世代型無人宇宙実験システム SERVIS: Space Environment Reliability Verification Integrated System 宇宙環境信頼性実証システム SSPS : Space Solar Power System 宇宙太陽発電システム ASER: Advanced Satellite Engineering Research Project (Quasi Zenith Satellite) 次世代衛星基盤技術開発 (準天頂衛星システム) ASNARO: Advanced Satellite with New system Architecture for Observation 小型化等による先進的宇宙システムの研究開発 ALSET:Air Launch System Enabling Technology 空中発射システムの研究開発 HiMEOS: Highly Maneuverable Earth Observation Satellite 高度なマヌーバビリティーを有する地球観測衛星 USOC: USEF Space Operation Center USEF運用管制センター L: 打上げ R: 回収/帰還 USOC ALSET ASNARO 複数衛星によるコンステレーション及 びフォーメーションフライトによる統 合化宇宙システムの検討 3 (1) USEFの役割 ① 日本社会の「宇宙の事業化」の要請により設定された経済産業省の宇宙政策において、 その目的を実現する具体的でかつ新規技術の開発(Innovation)を伴う、主として 「システム」及び「インフラ」関連のプロジェクトを遂行し、成果を日本社会に還元。 ② プロジェクトの立ち上げ時において、「利用者」との頻繁な調整は行うものの、 利用者の要求を満たす「システム」及び「インフラ」を実現する業務が中心であった。 (その後は民間又は公的機関が成果を引継ぎ「事業化」することが期待されている) (2) 具体的なプロジェクト ① ② ③ ④ ⑤ 微少重力利用 (SFU、EXPRESS、USERS) 民生部品技術の宇宙転用による衛星システムの低コスト化、高性能 宇宙太陽発電事業の実現 (SSPS) 低高度衛星の機能の高度化・連携化 (HiMEOS、複数衛星、ALSET) 衛星小型化による地球観測衛星事業の実現 (ASNARO) (SERVIS、ASER) 従来から所掌としていたシステム/プロジェクト業務を継続するにあたり、ERSDAC及びJAROS の所掌する業務が加わることにより、コンプリートな業務実施のフレームワークとなる。 4 2. 統合によるシナジー効果についてのフレームワーク J: JAROS U: USEF E: ERSDAC <発展途上国向けの協力案件での連携> U/E 相手国のニーズ把握 成果の相手国社会への提供、利用拡大 U/E J/E J U (U) ミッション要求の設定 ミッション機器の定義 システム/インフラの定義 (輸出信用/ODA等の供与) E ミッションデータ二次処理と提供 ある特定のシステム又はインフラの成 果提供・利用拡大が成されるというこ とは、このサイクルが持続し、かつス パイラル的に発展するということであ り、統合によりその要素が全て揃う。 ミッションデータ受信/一次処理保存 システム/インフラ(バス)運用 システム/インフラの整備(開発と打上げ) E U J/U/E 今後、組織間でのシナジーが可能な事業領域の具体化への枠組みとして活用。 5 <パネル討論> 国際協力事業における先行事例の紹介 (1) 国際協力の内容 ① USEFは、宇宙関連の国際協力を推進し、日本のシステム・インフラ輸出に貢献する ことを業務の一つとすることとし、グループマネージャを設置した。 ② そしてMETIの輸出促進調査等委託事業として、「ブラジル」、「ケニア並びにその 周辺国」及び「ペルー並びにその周辺国」を対象としたものを実施、実施予定。 (2) ニーズ調査の実施の必要性 必要とする衛星システムを決めていない相手国の立場にたっての調査を行うには 広く利用ニーズ、適用範囲など、USEFが従来所掌していなかった分野の調査が 不可欠となるところから、既にERSDACとの協力を開始している。 (3) 実施結果のポイント ① ケニア及びその周辺国(アンゴラと特定)については既に2回の調査を行った。 ② ケニア政府の衛星システム推進部門のみならず、その利用機関との対話において ERSDACの協力は不可欠であった。 ③ 途上国においてはその利用部門が数多く活動している場合が多く、衛星システムを 統括する部門が設立される前に、まずその利用ニーズの調査が必要。 ④ 実施済みのケニア、アンゴラの例を紹介する。 6 ケニアの事例 Regional Center for Mapping of Resources for Development (RCMRD) 7 ケニアの 事例 Kenya Wildlife Service (KWS) 8 アンゴラの事例 2011年10月25日(火)の地質、鉱物及び産業省での打合せ 9
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