ゼミ紹介

教員名
國分功一郎
所属学科 経済学科
【ゼミでは何を学ぶのか】
このゼミで勉強するのは哲学です。特に、社会や政治と関わり合いの深い哲学を取
り上げます。これまで扱ってきたテーマとして「刑罰と権力」「精神医学」「本能と
制度」「主権と国家」「スピノザ哲学」などがあります。
【どのように学ぶのか】
哲学を学んでいく上で基本となるのは、本を読み、理解することです。ゼミでは皆
で一冊の本を一緒に読みながら、本を読む力を身につけていきます。
哲学の本は、何らかの問題に直面した哲学者が、その問題に答えようとした取り組
みの記録です。そうした記録を読むことで、我々は、その哲学者が作り上げた概念を
知ることができます。
たとえば哲学者ジル・ドゥルーズは、「本能と制度とは、満足を得るための異なっ
た手段である」と述べ、「本能」や「制度」と呼ばれるものについての独特な概念を
作り上げました。それによって、動物と人間はどこが違うのか、人間が作り出す社会
の特徴とは何かといった問題に答えようとしたのです。
彼の本を読みながら、これらの概念はどんな問題にどう答えているのか、そしてま
た、これらの概念はどんな問題に応用できるかを考えることができるでしょう。ここ
からゼミの次の課題が出てきます。
本を読んで学び取った概念を使い、自分なりの問題に取り組むのが次の課題です。
まずは二年生の最後に「進級レポート」を書いてもらいます。これは自分で選んだテ
ーマについて、調べて、考えて、書く、論文です。執筆後は、一人一人がレポートの
内容を皆の前で発表します。執筆と発表を通じて得られた考えをもとにして、卒業論
文の執筆に向けての準備を進めていきます。
【学んだことはどのように生かせるのか】
概念を使って問題に取り組むという哲学のやり方を身につけると、自分なりに考え
を練り上げるクセが身につきます。それは何をするにも役立つことでしょう。
社会や政治に関わる哲学を学んでいきますので、現代の社会や政治についての見方
も変化していくに違いありません。
【おすすめの入門書・基本テキスト】
まずはゼミ担当者が書いた次の本を読んでみてください。いずれも大学入試問題や
模試に使われたことがあり、高校生でも十分に読んで理解できる内容です。『暇と退
屈の倫理学
増補新版』(太田出版)、『来るべき民主主義』(幻冬舎新書)、『近
代政治哲学』(ちくま新書)。
【まだ見ぬ君へのメッセージ】
どんな場面でも、「変だな」「おかしいな」「不快だ」と違和感を感じたら、それ
をごまかさないこと。自分に嘘をついて、違和感を押しつぶしたりしないこと。もの
を考えるきっかけになるのは、そのような違和感だからです。