ニュースを読む - LCJE日本支部

ニュース
ローザンヌ・ユダヤ人伝道協議会 日本支部発行
168
2013.10
一部 ¥
2013.10.01発行
〒541-0041 大阪市中央区北浜2-3-10 VIP関西センター3F
TEL. 090-6947-2980 FAX. 072-867-6721
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郵便振替 LCJE日本支部・00950-4-25633
P2 3
ハーベスト・タイム・ミニストリーズ
P4
イスラエル学(8)
ミッション・宣教の声
巻頭言
黒田 禎一郎
P5
シオンとの懸け橋
わたしの羊を飼いなさい
石井田 直二
P6
アルコイリス・ミニストリー
早川 衛
P7
ハティクバ・ミニストリー
シンガポール JCF 牧師 私は 2002 年 3 月に 40 歳にして初めてイスラエルに行くこと
ができました。バスに乗り込んだ時、
ガイドしてくださったスティー
ブンス栄子先生が「お帰りなさい!」とおっしゃった言葉が忘れ
られません。その旅を通して、この地に私たちの信仰のルーツが
あるということを実感しました。当時私は札幌で牧会していまし
たので、早速翌年教会でイスラエル旅行を企画し、家族も参加す
ることができました。
2005 年に主は私たちをインドネシアへ送られました。最初は
何をさせるためなのか分かりませんでしたが、徐々に見えて来た
私への召しは海外日本人伝道でした。ジャカルタ JCF
(Japanese
Christian Fellowship)の牧師として 7 年近く働きましたが、そ
の期間 4 回兄弟姉妹を聖地へお連れすることができました。3 回
目はヨルダン・エジプト(シナイ半島)
・イスラエルの 3 カ国を巡り、
ノンクリスチャンの伝道のためにも用いられました。その時、初め
てメシアニック・ジューの兄弟にガイドをしていただきました。
ジャカルタは私たちにとって癒しの地でした。しかし、主は私
たちにそこでの働きが終わりに近づいていることを告げられまし
たので、新しい牧師を招聘し、私は 2012 年 3 月 25 日(日)に
最後のメッセージをしました。そして、翌日、ジャカルタから 4 回
目の聖地旅行に出発したのです。その段階で、まだ私たちの次の
任地は決まっていませんでしたので、この時にしかできないことを
しようと夫婦で話し合いました。それは、
「渡り鳥夫婦」となって、
約 1 年間、中東・ヨーロッパ・アジアの主に牧師のいない日本語
教会を巡回してメッセージする働きです。ちょうど前の年に二男
が大学へ行き、私たちは結婚後 25 年ぶりに二人だけの生活に戻
りましたので、実現可能となりました。
もう一つ私たちが夢見て来たことは、
「イスラエルで生活する」
ということでした。そこで、この時の聖地旅行が終わった時に、
皆さんをテルアビブの空港から見送った後、私たちはエルサレム
に残る計画を立てました。ちょうどエルサレム在住のクリスチャン
ジャーナリストが一時帰国される1ヶ月半、その方のアパートに住
まわせていただくことができるようになりました。こうして私たち
の渡り鳥生活はエルサレムから始まりました。
エルサレムでは、Bridges for Peace のフードバンクでボラン
ティアとして働く二人の女性、ヘブライ大学とテルアビブ大学の博
士課程で学ぶ二人の男性、ユダヤ人と結婚されてガイドとして働い
松本 章宏
高瀬 真理
P8
事務局・編集長より
お知らせ
ておられる二人の女性といった日本人が集まって聖書を学んでお
られましたので、そこをエルサレム JCF と名づけて奉仕させてい
ただきました。と言っても、言語学、ユダヤ思想、考古学、生活習慣、
イスラエルの地理等について私よりはるかに詳しい方ばかりです
ので、メッセージの途中で私が質問することもたびたびでした。
私たちの住んでいたアパートのすぐ近くからはオリーブ山が目
の前に広がり、散歩する度に主の再臨を意識することができまし
た。旧市街まで徒歩 50 分で行ける距離です。旅行のときは慌た
だしく移動しますが、今回はゆっくりと城壁の中を探索すること
ができました。帰りはマハネイェフダという市場で買い物してバス
に乗りますと、
人種のるつぼを実感します。
隣の人とは「シャローム」
と挨拶を交わし、安息日にはメシアニック・ジューの礼拝に出席
し、ユダヤ人の隣人になれた喜びを満喫することができました。4
月 8 日(日)のイースターの早朝は、園の墓の野外礼拝に参加し
ました。イースター礼拝にこれ以上の舞台があるでしょうか。月
曜日と木曜日には嘆きの壁の前でバール・ミツバが行われますが、
妻の正子はそこに行くことが大好きでした。長い間ユダヤ人が入
ることのできなかったその場所に、喜びにあふれた家族や親族が
誇らしげに集まって来ます。聖書預言の成就を実感する瞬間です。
私たち夫婦にとって、ガリラヤ湖は特別な思い入れがあります。
レンタカーを借りて北上しました。聖書の舞台を自分の運転で走
ることができるということ自体が最高の贅沢でした。
「この車にあ
の人も乗っていたらきっと感動するだろうなあ」とたくさんの兄弟
姉妹の顔が思い浮かびました。最後の夜はガリラヤ湖畔で車中泊
をしました。午前 4 時前に起き、まだ真っ暗なガリラヤ湖をじっ
と見つめました。ほんの少しずつ明るくなって来た時に、復活の
イエス様が湖畔に立っておられた場面を思い出しました。私にとっ
て「舟の右側に網をおろす」とは何をすることなのかと考えさせ
られました。
「あなたはわたしを愛するか」という問いかけが聞こ
えて来るようでした。主は私に、次はどこで羊を飼うようにとおっ
しゃるのでしょうか。
私たちはその後、ドバイ、ベルギー、オランダ、スペイン、イギ
リス、スイス、ドイツ、インドネシア、日本、シンガポール、イン
ドを巡回してメッセージしましたが、今年の 3 月からシンガポール
JCF の牧師としての働きが始まりました。主が私に羊飼いの杖を
渡してくださったのはこの地でした。来年はシンガポールの兄弟
姉妹をイスラエルの地にご案内します。
No.168 LCJE 日本支部発行
1
◀アーノルド・フルクテンバウム博士著▶
『イスラエル学』
( 8)~組織神学の失われた環~
ハーベスト・タイム・ミニストリーズ 佐野 剛史 : 訳
本記事は、
アーノルド・フルクテンバウム博士著『Israelology(イスラエル学)
』の日本語訳です。本書は、
イスラエルの過去、現在、将来を論じ、これまで組織神学の盲点であったイスラエル論を体系化した先
駆的著作です。今回は、これまで神学的に特に体系化されてこなかった「現在のイスラエル」を論じます。
B. 現在のイスラエル
マルコとルカも一貫して
「神の国」という言葉を使っている。
これを見れば、
「神の国」と「天の御国」は同じ意味の言
この部分が、ディスペンセーション主義神学の最も弱い
葉であるとわかる。マタイが「天の御国」という言葉を使っ
部分である。イスラエルと教会を一貫して区別するディスペ
ているのは、ユダヤ人読者を想定しているからである。ユ
ンセーション主義神学だけが、現在のイスラエルについて
ダヤ人は「神」という言葉をむやみに使いたがらないので、
本格的な神学を構築できるはずだが、悲しいかな、そうなっ
書き言葉でも話し言葉でも、神という言葉の使用を避けよ
てはいない現状がある。現在のイスラエルに関する神学が
うとする。一般的に、ユダヤ人は神という言葉を会堂(シ
未発達であるために、ディスペンセーション主義神学者の
ナゴーグ)での会話や宗教的な議論の中でしか使わない。
間でも、現在のユダヤ人の位置づけについて、また現代の
それ以外の場では、神を表す代用語として「御名」という
ユダヤ人信者の役割について、相当な混乱が見られる。そ
意味のハ・シェムや、
「天」という言葉を使う。マタイはこ
のため、ディスペンセーション主義神学者であっても、現
うした事情に通じていたので、ユダヤ人に受け入れられや
代のユダヤ人を論じる際には契約神学者と同じようなこと
すいように「天の御国」という言葉を使ったのである。一
を言う人が多い。
方で、マルコはローマ人、ルカはギリシャ人読者を想定し
1. 神の国プログラム
ており、ユダヤ人のような特殊事情がないので、
「神の国」
という表現を使った。というわけで、マタイが「天の御国」
「神の国プログラム」は、過去、現在、未来を貫く神の
という言葉に込めていた意味と、マルコとルカが「神の国」
計画である。そのため厳密に言うと、神の国プログラムは
という言葉に込めていた意味に何ら違いはない。
「神の国」
過去、現在、未来のどの区分で論じてもよい。ただ、イス
と「天の御国」という言葉は同義語であり、入れ替えても
ラエル学という文脈では、過去のイスラエルと未来のイス
まったく問題がない。両者を区別してはならないとする契
ラエルをつなぐ現在のイスラエルのセクションで論じるこ
約神学者の批判は至極まっとうである。
とにする。しかし、繰り返すが、本来はどの区分でもよい。
ただし、この問題に関して、ディスペンセーション主義
神の国プログラムが多面体であることは、4 つの主要な
神学に対する契約神学の批判は次の 2 点で行き過ぎであ
神学的立場(無千年期契約神学、後千年期契約神学、前
る。第一に、すべてのディスペンセーション主義神学者が
千年期契約神学、ディスペンセーション主義神学)のすべ
そのような区別をしているわけではないこと。契約神学者
てが認めるところである。少なくとも、
どの神学的立場でも、
はこの事実を知らないか、知っていて無視しているかのど
現在の神の国と、将来に到来する神の国という 2 つの側
ちらかである。第二に、ディスペンセーション主義神学は
面があることは認める。ただ、
不幸なことに、
ディスペンセー
必ずそのような区別をすると決めつけ、そのような区別が
ション主義神学者の中には、
「神の国」と「天の御国」と
無効であると立証することで、ディスペンセーション主義
いう 2 つの用語を区別して神の国の多面性を説明しようと
全体を論破したという印象を与えることが多いこと。ラッ
する者が多い。契約神学者が正しく指摘するように、この
ドは後者の例である。4 つの神学的立場を、それぞれの
2 つの用語は入れ替え可能で、意味は同じである。それは、
神学に立つ神学者が紹介するある著作の中で、ハーマン・A・
共観福音書を読み比べれば明らかである。福音書を読み
ホイト
(Herman A. Hoyt)が 2 つの用語を区別せずにディ
比べてみると、マルコとルカが「神の国」という用語を使っ
スペンセーション主義神学を紹介している。前千年期契約
ているのとまったく同じ箇所で、マタイが「天の御国」と
神学を代表して執筆を担当したラッドは、それに戸惑って
いう言葉を使っていることがわかる。実際に、
「天の御国」
次のように述べている。
はマタイでしか使われていない言葉である。この良い例が、
マタイ13 章と、マルコとルカの並行記事である。マタイは
ホイトによる御国の定義は、ディスペンセーション主
一貫して「天の御国」という表現を使っているのに対して、
義に特 徴 的ところがまったくない。……さらに、神
2 LCJE 日本支部発行 No.168
の 国(God’
s kingdom) と仲 介 者 の 統 治 する 王 国
れ替え可能な用語とする。どのディスペンセーション主義
(mediatorial kingdom)を区別する彼の定義は、一
神学者も認めていることは、神の国プログラムには複数の
般的なディスペンセーション主義に特徴的なものでは
側面があるという点である。それは契約神学者も同じで
ない。……また、ホイトが神の国と天の御国を区別し
ある。ただ、いくつの側面があるのか、そしてそれぞれど
ていないのも興味深い点である。1
のような性質を持っているかについては、契約神学の中で
……………………………………………………………………
意見が割れている。そして、千年王国(御国)についての
1 George Eldon Ladd,“Premilleninal Response,”in The
Meaning of the Millennium: Four Views, ed. by Robert G.
見解の違いによって、無千年期、後千年期、前千年期と神
Clouse (Downers Grove, IL: InterVarsity Press, 1977), p. 93.
ラッドは、
「神の国」と「天の御国」を区別するのはディ
スペンセーション主義の特徴であるとし、そこからディスペ
ンセーション神学全体の信頼性に疑いをかけ、論破したい
のだが、ホイトがそのような区別をしないのでがっかりし
ている。また、ラッドは、神の普遍的な王国と仲介者の統
治する王国を区別するのは「一般的なディスペンセーショ
ン主義の特徴ではない」と言い張っている。しかし、20
年以上前に、二人の高名なディスペンセーション主義神学
者、マケインとペンテコストが、神の国についてのディスペ
ンセーション主義の見解を詳解した際に、同じ区別をして
いる。ホイトは、その先達たちに従ったまでである。ラッ
ドのように、契約神学者の多くは、ディスペンセーション
主義神学者が実際に言っていることを無視し、ディスペン
セーション主義はこういう教理を持っている、と勝手に決
めつけることがよくある。しかし、往々にして、それはまっ
たくの的外れか、一部のディスペンセーション主義神学者
しか言っていない意見で、全体の意見ではない。ただ、契
約神学者がそうあってほしいと願っているだけである。近
著で、ダラス神学校のスタンレー・D・トゥサン教授が次の
ように述べている。
キリストの御国が地上に到来するには、人間側の条
件が満たされないといけないとするコンティンジェン
シー理論を主張する人々は、「神の国」と「天の御国」
という言葉を区別する。その人たちは、「天の御国」
がパン種の入ったパン生地にたとえられていることか
ら、
そこには偽善者も真の信者もいるとする。その場合、
パン種は悪の象徴である。一方、「神の国」は救われ
た人だけしか入ることができないとする。ヨハネ 3:3 で、
新生した者しか神の国に入れないと言われているから
である。しかし、マタイ 18:3 は、天の御国にも偽善
者は入れないと言っている。この御国には、真の回心
を経験した者だけが入る。そのため、本章では神の国
と天の御国を同義語とし、どちらも御国を指すという
前提で論じていく。2
またもや無視されることを覚悟で言うが、
「神の国」と
「天
の御国」は区別する必要ないとはっきり言っておこう。本
書ではそのような区別はつけず、どちらも同じ意味で、入
学的立場が異なってくる。その点、ディスペンセーション主
義神学者の方が、神の国が持つ側面の数、それぞれの性
質について、はるかに意見が一致している。
……………………………………………………………………
Millennium: Four Views, ed. by Robert G. Clouse (Downers
Grove, IL: InterVarsity Press, 1977), p. 93.
2 Stanley D. Toussaint and Charles H. Dyer, Essays in
Honor of J. Dwight Pentecost,“The Kingdom of God and
Matthew’s Gospel”by Stanley D. Toussaint (Chicago,
Moody Press, 1986), p. 23.
神の国の諸相を一つ一つ考察していく前に、神の国の
定義をしておこう。良い定義は、神の国とは「神の支配」
のことだ、というものである。それは、主権者である神の
支配が及ぶ領域のことである。神の国プログラムのさまざ
まな側面で、神の権威が大きかったり小さかったりするか
もしれないが、基本的には「神が支配しておられる」とい
う意味である。ペンテコストは、それに加えて、
「この用
語を聖書的に定義づけようとするなら、次の 3 つの概念を
考慮に入れなくてはならない」3 とする。第一は、
「統治権」
で、
「王国を支配する者に与えられている権威、統治権」4
のことである。第二は「統治領域」で、
「統治権が行使さ
れる領域」に強調点がある。そこでは、
「権威自身よりも、
権威の下にいる人々」5 に焦点が当たっている。第三が「統
治の実際」で、
「王権の実際的な行使」を意味する。それ
は、
「権威を実際に行使することなしに、現実に王国が存
在するとは言えない」6 からである。ペンテコストは要約し
て、御国の聖書的概念には、
「統治権、統治権が行使され
る領域、行使される権威の実際」7 が含まれるとしている。
また、神の国との関係で言えば、
「神の国には、永遠の側
面と、一時的で現世的な側面の両面がある」8 という。両
者の関係については、一時的で現世的な側面は「普遍的
な神の主権が地上に現されたもの」で、
「人間世界の中で、
神が支配する領域」だという。そのため、
「王国は霊的で
あり、物質的でもあるものとして理解される」9 という。
……………………………………………………………………
3 J. Dwight Pentecost, The Kingdom Come
(Wheaton, IL : Victor Books, 1990), p. 12.
4 同上
5 同上、p. 13
6 同上、p. 14
7 同上
8 同上、p. 18
9 同上、p. 12
No.168 LCJE 日本支部発行
3
ミッション・宣教の声主幹 黒田 禎一郎
真の解放は主からくる
「主はあなたがたを取って、鉄の炉エジプトから連れ出し、今日のように、ご自分の所有の
民とされた。
」
申命記 4・20
イエスをキリストと信じたユダヤ人、エファ・シュヴァイクはメシアニック・ジューの姉妹です。こ
こに彼女の証しをシェアします。
私にとって上記のみ言葉は、深い意味があります。な
ぜなら、私の両親はホロコースト生存者であるからで
す。第二次大戦中、両親はハンガリーに住んでいました
が、ドイツ・ナチスによって強制的に連行くされました。
それはエジプトにではなく、悪魔の地である恐ろしい、
あのガス室があるアウシュヴィッツでした。両親はユダ
ヤ人移送の最後の貨車に乗せられました。父は強制労
働収容所へ、母は家族とともにアウシュヴィッツへ移送
されました。そこにはヒットラーの人間焼却炉が待って
いました。何百万人ものユダヤ人や、他の人々がガス
室で殺されました。私の親族の多くが、そこで犠牲者
となり焼却されました。母は二人の姉妹とともに必死に
生きることと闘っている時、ロシア軍がやってきて命を
落とすことなく守られました。つまり終戦を迎えたので
した。父もガス室に送られる寸前、終戦になり大惨事
から免れました。ただ、ただ主の恵みでした。
★アメリカ移住
父と母はその後、故郷のハンガリーに戻りました。両
親はそこで結婚し、チェコスロバキアへ移動しました。
そこで姉と私が生まれました。そのころ両親には海外
移住先として、アメリカ、フランス、イスラエルがあり
ました。結局、両親はアメリカを新地として選びました。
私たち家族が米国へ移住した時、私はまだ 6 ヶ月の幼
児でした。私はシカゴでユダヤ人としてのアイデンティ
ティーを持って育てられ、成長しました。両親は私に、
神は天におられると教えてくれました。しかし、悲惨な
ホロコーストによる同胞の犠牲のため、神に全面的信頼
を寄せることはできませんでした。私たちは毎年開か
れた大切なユダヤ人追悼集会には、必ず出席しました。
集会はユダヤ教儀式に従って進められ、ユダヤ人とし
て宗教的実践の場でした。
その頃のことですが、ある時私はテレビを見ていまし
たら、
「イエス」という番組がりました。私は母に、
「イ
エスはほんとうにメシアなの?」と尋ねたら、
「いいえ、
イエスは革命家であったのよ」と応えが戻ってきまし
た。幼い私にはその言葉の意味は不明で、私の心を満
たす返答ではありませんでしたが、不思議なことに今な
お脳裏に残っています。 私は成長に伴いしだいにユ
ダヤ人としの自分を横に置き、同じくユダヤ人の仲間と
ともに社会にどっぷり漬かるようになりました。私は大
学で特種教育学修士の資格を取得し、その後学校教師
になり、とても幸福と思っていました。両親はその後定
年退職し、余生をゆっくり過ごそうとしていました。私
4 LCJE 日本支部発行 No.168
は両親の苦労をよく知っていましたから、余生をゆっく
り楽しんで欲しいと願っていました。しかしその時、母
に末期ガンが発見されたのでした。しかも余命いくば
くもない状態で、母は苦痛と悲しみに闘い 57 歳で召さ
れました。
★転換点
母の死は、私にとって大きな心の深いところで転換
点となりました。人生とは、いったい何なのか?なぜ母
は、苦労の末に若くしてガンで世を去ってしまったのか、
どうして母の生涯は苦難の連続であったのか、私は人
生の真意を求め始めました。私の家のユダヤ教は、いっ
たい何の意味をもたらしてくれたのか、思案しました。
その時ですが、私のユダヤ人の友人が母を見舞いに来
てくれた時、聖書を置いていったことを思い出しました。
私は学生時代、英文学では聖書以外はすべての書物を
通読したほど、優秀生と呼ばれていました。しかし聖書
は、どういうわけか読んでいませんでした。そこで私は
聖書を開き、読み始めました。
聖書の一ページを開いて読み始めたら、私はすでに
感動に包まれてしまいました。そして意味を理解できな
くても通読していくなかで、私はすっかり捕えられまし
た。新約聖書に入り「イエス」という赤文字に出会い
ました(注:英語聖書にはイエスの名だけ赤字印刷して
ある聖書がある)
。不思議なことに「イエス」という名
が、だれからの説明もないのに私の心深くに突き刺さっ
てきました。私は強い光に打たれたかのように、打ちの
めされました。そしてこのお方「イエス」こそ、まこと
のメシア(救い主)であることが、はっきり分かりまし
た。私たちのラビが長年にわたり聖書を教えているの
に、また私たちのユダヤ人の存在が神の手中にあるの
に、なぜこの真理が見えないのか…。そして、なぜユダ
ヤ人は「イエス」をメシアと信じないのか…。それは天
父神が我が民に、問い続けてくださった問いであったこ
とが分かりました。
「イエスこそ」私たちのメシアです。
そして異邦人のメシアです。私はこのようにして、はじ
めて私の主でありメシアである方に出会いました。今の
私の心には次の聖書のみことばが、迫ってきています。
「かえって、今日まで、モーセの書が朗読されるときは
いつでも、彼らの心にはおおいが掛かっているのです。
しかし、人が主に向くなら、そのおおいは取り除かれる
のです。主は御霊です。そして、主の御霊のあるところ
には自由があります。
」
(2 コリント 3:15-17)
苦悩の預言者エレミヤ
シオンとの架け橋 石井田 直二
「この民のために祈ってはならない」エレミヤ 7:16
今年も、私たちはヨセフ・シュラム師をお招きする準備を進めていますが、今年のセミナーの主題についてシュ
ラム師と相談したところ、預言者エレミヤについて語りたいとの提案がありました。それは、現代の私たちも預言
者エレミヤとよく似た時代に生きており、彼の言葉と生き方から多くのことを学ぶことが出来るからです。
イスラエルのために祈る人々にとって、エレミヤの預言は
重要です。エレミヤ書は「新しい約束」
(31:31)が結ばれ
ることを預言しました。この箇所にはヘブライ語で「ブリッ
ト・ハダシャー」という言葉が使われているのですが、こ
れは現代ヘブライ語では新約聖書を指します。この聖句は、
一般のユダヤ人に、新約聖書が旧約聖書の「続編」である
ことを説明する、重要な鍵の一つです。また、その少し後
(31:35)には、太陽や月や星がある限り、イスラエルの
民が滅びないという約束もあります。この言葉は、多くの
ユダヤ人にとって励ましとなってきました。
また、たった一人でも正しい人がいれば、エルサレムの
まち全体が滅びを免れる(5:1)、という重要な箇所もあり
ます。これは、エルサレムの平安を祈る時に、覚えておく
べき言葉です。 ■エレミヤの時代
エレミヤの時代には、多くの預言者が登場して、それぞ
れ幸福な未来を語り、人々はそちらを支持していたと、聖
書は記しています。しかし、エレミヤは人々の罪を厳しく
糾弾し、侵略者であるバビロンの王ネブカデレザルを「神
のしもべ」と呼び、また、イスラエルの王には降伏を勧め
ました。そこで人々はエレミヤを裏切り者だと考え、忌み
嫌ったのです。
破局が近付く中で、多くの「預言者」が現れたエレミヤ
の時代は、私たちが生きている今日の状況と似ています。
現在も多くの「預言のミニストリー」があり、様々なことを
主の名によって預言しているので、何を信じるべきなのか、
私たちは注意深く判断しなければなりません。
エレミヤは偽預言者の罪と、都合の良い言葉だけを聞こ
うとする人々の罪を激しく糾弾し、神の怒りと処罰を語り
●
ました。しかし 70 年間の処罰が終わった後で来るべき、
神の恵みをも預言しました。その預言は、バビロン捕囚か
らの帰還の時に成就しただけでなく、二千数百年の時を
経て、今、私たちの目の前で成就しています。本紙読者の
皆さんには、一つの預言が何度も形を変えて成就して行く、
という原則をご存じではないかと思います。
■執り成しを禁じた神
エレミヤの預言の中でも、衝撃的な箇所は、標題にも
書きましたように、神がエレミヤに執り成しを禁じている
箇所です。あまりにもイスラエルが頑迷で、神の言うこと
を聞こうとしないため、神はついにエレミヤに執り成しを
禁じられました。
イスラエルに対する執り成しは、いつの時代でも神の御
心にかなっていると考えがちですが、どうもそうではない
ようです。神は多くの個所でイスラエルのために執り成す
ように命じておられますが、
「執り成すな」という命令も
あることに注意しなければなりません。
ユダヤの賢人たちは、しばしばエレミヤとモーセを比較
しますが、執り成しに関しても、この 2 人の預言者には共
通項があります。出エジプト記 32:10 で、神はやはりモー
セに執り成しを禁じておられます。しかし、モーセはその
言葉に逆らって民のために執り成し、神はそれを聞かれま
した。
「執り成すな」という、衝撃的な命令の背後には、どの
ような神の御心があり、エレミヤはそれにどう答えたので
しょうか。また、私たちはそこから何を学ぶことが出来る
のでしょうか。
今年も来日されるヨセフ・シュラム師のメッセージに期待
したいと思います
ヨセフ・シュラム師来日セミナー
マーシャ夫人とイスラエル政府公認ガイドのハナ・コブナー
さんも来日されます。京都では女性のセミナーも開催!
●
■大阪集中セミナー 11 月 5 日(火) 午後 2:00 ~ 5:00 /午後 6:30 ~ 8:30
11 月 6 日(水) 午前 10:00 ~12:00 /午後 2:00 ~ 5:00
ニューオーサカホテル(JR新大阪駅より徒歩 3 分) ■京都女性セミナー(講師:マーシャ夫人・ハナさん) 午後 2:00 〜 5:00 11 月 7 日(木)
京都グローリーチャーチ(阪急西院駅より徒歩 8 分)
■名古屋セミナー 11 月 8 日(金) 午後 2:00 〜 5:00 /午後 6:30 ~ 8:30
※各セミナーは、参加無料・予約不要で、席上献金があります。
主催:聖書に学ぶ会 開催協力:シオンとの架け橋
連絡先 078-371-7501
愛知県産業労働センター(JR名古屋駅より徒歩 8 分)
■東京セミナー 11 月 9 日(土) 午後 2:00 〜 5:00 TKP 大手町カンファレンスセンター(地下鉄大手町C1出口直結)
No.168 LCJE 日本支部発行
5
リバ イバル の 後 に
早川 衛
アルコ・イリスミニストリーズ (Arco Iris Ministries) 代表 先日、南米コロンビアの首都ボゴタにある世界リバイバ
話を聞いていた。話の流れの中で、私がクリスチャンである
ルセンターから一通のメールを受け取った。名称からは想
ことが明らかとなり、彼は、
「例のクリスチャンの大会に参
像できないかもしれないが、同センターは一教会である。
加するためにここに来たのか」と尋ねてきた。やはり、こ
メールの趣旨は、10 月の教会設立記念日に合わせ発行され
の国のリバイバルは、ユダヤ人の耳にも届いているのだ、と
る書籍に、世界中から同教会を訪問した牧師やリーダーた
感じた。そして、私は以下の聖句を思い出したのだった。
ちの証しを掲載したい。ついては、そのための文章を書い
てくれないか、というものであった。
では、尋ねましょう。彼らがつまずいたのは倒れるた
めなのでしょうか。
絶対にそんなことはありません。
かえっ
私が、初めて同教会を訪れたのは、2007 年の 6 月であ
て、彼らの違反によって、救いが異邦人に及んだのです。
る。同教会が毎年開催しているリバイバル世界大会に参加
それは、イスラエルにねたみを起こさせるためです。も
するためであった。その年は、
世界 54 ヶ国から約 7000 人、
し彼らの違反が世界の富となり、彼らの失敗が異邦人の
コロンビア国内から約 8000 人の参加者があり、会場は満
富となるのなら、彼らの完成は、それ以上の、どんなに
席となった。1 日目および 2 日目の夜、ならびに 3 日目の
かすばらしいものを、もたらすことでしょう。そこで、異
午前中には、市内にあるシモン・ボリーバル公園に場所を移
邦人の方々に言いますが、私は異邦人の使徒ですから、
し大規模な聖会が開かれ、合計参加者は約 60 万人を数え
自分の務めを重んじています。そして、それによって何
た。しかし、大会が進行するにつれ、私はひとつの悲しみ
とか私の同国人にねたみを引き起こさせて、その中の幾
を感じ始めた。私は主に「これがリバイバルであることは分
人でも救おうと願っているのです。(ローマ 11:11 ~ 14)
かりました。しかし、イスラエルに関する事柄がこの大会で
語られないことに悲しみを覚えます。
」と祈ったのだったが、
兄弟たち。私はあなたがたに、ぜひこの奥義を知って
主は、即座に応えてくださった。
いていただきたい。それは、あなたがたが自分で自分を
賢いと思うことがないようにするためです。その奥義と
大会最終日の夜、宿泊したホテル内で、ユダヤ人の結婚
は、イスラエル人の一部がかたくなになったのは異邦人
式が執り行われていたのだ。私は、式をじっと見つめた。
の完成のなる時までであり、こうして、イスラエルはみ
何とかして、その中の幾人かと話すためである。すぐに小学
な救われる、ということです。こう書かれているとおり
生から高校生ぐらいの女の子数名が私に近づいてきた。私
です。「救う者がシオンから出て、ヤコブから不敬虔を
が、イスラエルについて話し始めると、彼女らは、目を丸く
取り払う。これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。
して私を質問攻めにした。見知らぬ東洋人から祖国イスラ
それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である。」
エルの情報を得ようとは、全く予期せぬ出来事であったの
(ローマ 11:25 ~ 27)
かもしれない。彼女らは、まだ祖国の土を踏んだことがな
いのだ。彼女らが、結婚式会場に戻った後も、私はそこに
前述の依頼を受けた時、多忙を理由にそれを断ろうと考
留まり続けた。別のユダヤ人と話すチャンスを待ったのであ
えた。しかし、祈り、考えた結果、同依頼を受け入れた。
る。すると、ひとりの中年男性が近づいてきた。彼は、私
それは、上記の経験を文章化することによりリバイバルを
に次のようなことを話してくれた。
(1)コロンビア全体には
経験している神の民が、それに触れることができると考え
約 5 千人のユダヤ人が住んでいる。
(2)彼らは、14 世紀か
たからだ。私の願いは、神の民がみことばに表された神の
ら15 世紀にかけてスペインから逃げてきたユダヤ人の子孫
計画を理解し、祈り、働くことである。現在、神は異邦人
である。
(3)コロンビア全体には、
7 つのシナゴーグがある。
の救いをかつてなかったスピードで展開しておられる。数
(4)律法を守らないが故にユダヤ人は、現在に至るまで試
多くの国々に見られるリバイバルは、その証しである。しか
練を受けている。
(5)ユダヤ人には、偶然がない。こうして
し、その後には、必ずイスラエルの救いと完成がやって来る。
あなた ( 筆者 ) と話していることも偶然ではなく、神の導き
そうでなければ主イエスの再臨も神の計画も完成しない。
である…など。私は彼に対し、神が、私にユダヤ人に対す
る愛を与えたことを伝えると同時に、過去クリスチャンがユ
私は、証しが神の御心のために用いられるよう祈りつつ、
ダヤ人を迫害したことについて謝罪した。彼は、黙ってその
そのタイトルを「リバイバルの後に」としたのであった。
6 LCJE 日本支部発行 No.168
LCJE 祈り会へご参加ください
関東・関西と定例の祈り会が、主に守られ継続開催されて
いることに感謝します。
私は、幼少のころバクダット、ダマスカス、エルサレムとい
う言葉をよく耳にしました。それは、両親が熱心なフリーメソ
ジストのクリスチャンでスエーデンからの宣教師を自宅に招き、
家庭集会を開いていたからです。そんなに大きな家に住んでい
たわけではありませんから、お祈りや、メッセージが聞こえて
きました。「エルサレムの平和のために祈れ」というみ言葉は、
私の体にしっかり刻まれたように思います。神様より遠く離れ
ているときも、エルサレムは私にとって「特別」な場所として
魂の片隅に存在し続けました。イエス様を救い主と信じてから、
イスラエルへ赴き、本当の意味でのエルサレムを知ったとき、
あまりの感動に「死海」が満水になるのではないかというほど
に…感涙の涙があふれて止まりませんでした。
イスラエルに実際に立ってみて、N 牧師のメッセージと、イス
ラエルのガイドさんの証を伺い、遠い過去に聞いたバクダット、
ダマスカス、エルサレムという場所は、聖書の歴史上きわめて
重要な場所だと知りました。高瀬家で行われていた家庭集会
での祈りに主の祝福が大いに注がれていたことを感謝していま
す。私も、恵みにより、信仰によって、事実救われて、現在は
LCJE で奉仕させていただいています。すごいことだと感動は
ずっと続いています。エルサレム、エルサレムと魂の片隅で叫
び続けてくださった主に感謝します。祈りは本当に重要です。
◇ 10 月祈りの課題◇
●世界中に住むすべてのユダヤ人が、メシ
アであるイエス様を信じて救われます
様に。
●世界のキリスト教会とクリスチャンが、
反ユダヤ思想に陥る事がないようお守
り下さい。
●パレスチナとイスラエルの和平交渉を、
今、双方が真剣に取り組むことが出来
ます様に。
●和平交渉の為に解放される 104 人のテ
ロリスト囚人が、またテロリストに戻る
ことがない様に。
●神の都エルサレムが美しく飾られ、世界
中の信徒が、神を喜び賛美し踊る場所
となります様に。
●エジプトの政変でシナイ半島が危険で
す。武装勢力が掃討され、安全地帯に
なります様に。
●国防軍、警官、モサド、シンベト等に属
し、国民を守る人々に、力と知恵と希望
■
「イスラエルの歌
」
申し込み受付中です。
C
D
高瀬 真理
LCJE 事務局長
■今月号では、
「マザー・テレサの祈り」をご紹介します。
主よ、私が空腹を覚えるときパンを分ける相手に出会わせ
てください。のどが渇くとき 飲み物を分ける相手に出会え
ますように。寒さを感じるとき 温めてあげる相手に出会わ
せてください。不愉快になるとき 喜ばさせる相手に出会え
ますように。私の十字架が重く感じられるとき だれかの十
字架を 背負ってあげられますように。乏しくなるとき 乏
しい人に出会わせてください。暇がなくなるとき 時間を割
いてあげる相手に出会えますように。私が屈辱を味わうとき
誰かをほめてあげられますように。
気がめいるとき 誰かを力づけてあげられますように。理
解してもらいたいとき 理解してあげる相手に出会えますよ
うに。かまってもらいたいとき かまってあげる相手に出会
わせてください。私が自分のことしか頭にないとき 私の関
心が他人にも向きますように。空腹と貧困の中に生き そし
て死んでいく世の兄弟姉妹に奉仕するに値する者となれます
ように。主よ、私をお助けください。主よ私たちの手を通し
て 日ごとのパンを今日彼らにお与えください。私たちの思
いやりを通して主よ、彼らに平和と喜びをお与えください。
今月も一人でも多くのユダヤ人が、主イエス・キリストを信じ
ますように。アーメン。
イスラエルの上に平和があるように(詩 125:5b)
を与えて下さい。
●世界中でイエスを主と信じ礼拝を奉げ
ているユダヤ人会衆をお守り下さい。
●アラブ人のクリスチャンとその会衆を守
り、祝福してください。
●年々高齢化が進む、ホロコーストの生存
者たちの救いを受け、慰められますよ
うに。
●エイラートのハスデイ・イエシュア・メ
シアニック 会衆の霊的成長のために。
●ベェルシェバで展開されつつある、シン
グルマザー・ミニストリーが守られ、祝
福されますように。
●ハイファで行われた「カルメル若い人々
の集会」が実を結び、若い指導者が育
ちますように。ユダヤ人を迫害する超
正統派や、ヤドラヒムの人々の目が開か
れて、メシア・イエスを信じます様に。
●反ユダヤ主義が、世界に増大しない様
に。ユダヤ人を迫害からお守り下さい。
内 容
全 6 枚・税・送料込み 全 50 曲 CD6 枚
(歌入り 3 枚・カラオケ 3 枚)
金 額
10,420 円
歌入り全 50 曲 3 枚組 CD 1 CD2 CD3
各 2,300 円
伴 奏 全 50 曲 3 枚組 CD 1 CD2 CD3
各 1,400 円
■ご注文先■
●全世界のキリスト教会とクリスチャン
が、反ユダヤ思想に陥る事がないよう
お守り下さい。
●迫害に苦しむクリスチャンを守り、助け、
信仰を強め、彼らの伝道を実りあるも
のにして下さい。
●特にイスラム圏で伝道する聖徒達に、御
力が注がれ、ムスリムの人々がどんど
ん救われます様に。
●すべてのクリスチャンが置換神学の誤り
を是正し、イスラエルを愛し、執り成し
ます様に。
●全てのユダヤ人伝道団体や支援団体の、
活動と、働き人と、経済を、豊かに祝
福して下さい。第3回AMF(アジアメ
シアニックフォーラム)を祝福してくだ
さい。
●イスラエルを愛し、執り成し、支えるす
べてのクリスチャンに、いつも祝福が満
ち溢れます様に。 《協力:S 姉》感謝
注文件数における特典
5 セット以上の場合、送料無料。
金額も 50,400 円とお得。
歌いやすく、ガイド入り
販売制作/サムエル企画 代 表/鳥谷部 裕之 住 所/京都市右京区太秦安井馬塚 6-4
電話・ファックス/ 075-813-7873 電子メール/ [email protected]
No.168 LCJE 日本支部発行
7
LCJE日本支部事務局レター LCJE は、ユダヤ人伝道団体の情報交換ネットワークです。加盟しているユダヤ人伝道団体それぞれの
立場・活動を尊重して、機関紙などに情報を掲載しています。しかし特定の立場・教理などを、LCJE と
して支持するものではありません。読者におかれましては、個々の見識によって提供される情報を判断し
てくださいますよう、お願いいたします。
2013年度祈祷会予定
10月
12日
10日
場 所
東京(1:30より)
大阪(6:30より)
11月
9日
14日
12月
14日
12日
会 場
御茶ノ水クリスチャンセンター8F 811号室
北浜スクエア(VI
P関西センター8F)
※【東京祈り会ご参加の方へ】11 月以降は、会場の確約が取れていませんので、OCC 玄関に告知されている
会場案内プレートをご覧になりお越しください。
LCJE ニュースを愛読していてくださる皆様へ
読者・祈りの支援者の皆様
に、心より感謝を申し上げま
す。日本支部が継続していま
す、このニュースレターの編
集・発行は、世界的にもとて
もユニークな活動であります。
ユダヤ人支援団体、伝道団体
が世界各地で活動を進めてま
いりましたが、過去二十年の
動きは、それまでの十数世紀
と比べても実に驚異的な拡大
でありました。読者の皆様は、いろいろなユダヤ人支援
団体の機関誌やレポートを入手しておられる事と思いま
すが、LCJE のユダヤ人伝道のネットワークとして、世
界各地から届く活動報告はとても貴重なものです。
英語を読まれる方々は、英語版ホームページなり、本
部ニュースを直接読むことができますが、ごく少数に限
られることでしょう。紙面の都合ですべてを提供するこ
とができないのは心苦しいのですが、それでも、ぜひ皆
様に知っていただきたい情報は今までも記載してきまし
たし、今後もお届けする予定です。
どうぞ翻訳奉仕者・編集者たちをも、お祈りに覚えて
くださいますように、よろしくお願い申し上げます。
次号では本部ニュース 111 号 (2013 年 2 月発行 ) よ
り、ヨーロッパにおける 2012 年度の LCJE 活動報告を
お届けいたします。これは欧州 LCJE 地域コーディネイ
LCJE日本支部2013年8月度会計
収入・献金
支出・現金
科 目 金 額 科 目 金 額
献 金
大阪祈り会献金
130,000 事
ターである、ジャン-ポール・レンプ師によるもので、
ヨーロッパ各地からの貴重な記事の総括です。どうぞご
期待ください。彼はそのレポートの締めくくりにこのよ
うに書いています。 私は、9 月 14 日~ 21 日キエフで行われたアナトー
ル・グルコフスキーによる「ウクライナの福音的神学セ
ミナー」に出席した。キエフ訪問の目的は次回の LCJE
ヨーロッパ会議の準備を手伝うことで、この訪問は大き
な恵みであった。特に私は教会連合の主だった指導者た
ちに会う機会があった。教会連合にはいくつかのメシア
ニック集会も含まれていたので、次回の LCJE ヨーロッ
パ会議に関心を持ってもらうことができた。会議の会場、
また会議が質の高いものとなるように、その内容に関し
てもお祈りいただきたい。この会議がウクライナの、全
ヨーロッパの、イスラエルの神の民にとって祝福となる
ように!
そのレンプ師の祈りと願いは答えられ、2014 年 4 月
28 日~ 5 月 1 日、第 10 回 LCJE ヨーロッパ会議が、
ウクライナのキエフで無事に開かれました。私たちは祈
り、捧げますが、主はそれらを豊かに祝福してすばらし
いことをしていてくださいます。続いて私たち一人一人
が、主に用いられる器として、個々が与えられ、示され
たことを忠実に実行していくことができますように、お
互い、祈りあい励まし合いながら進んでまいりましょう。
皆様の上に、主の豊かなる祝福が注がれますよう、お祈
りいたします。 編集長 石黒イサク
関西祈り会での祝福
8 月 8 日(木)LCJE大阪祈祷会は黒田禎一郎牧師より、
「伝道者ピリポ
費
12,800
に学ぶ」と題して、使徒の働き 8:26 ~ 40 より、メッセージを賜りました。
22,000 NEWSレター製作費
50,120
メッセージでは、この聖書の箇所の宦官がバプテスマを受けるまでの、解
務
費
47,700
郵便振替手数料
3,000
郵
送
費
6,520
賃借・管理費
31,500
交 通 旅 費
7,000
通
信
説にとどまらず、最近の世界情勢の中でのこと、また、先生が 80 年代終わ
りの鉄のカーテンが崩れるその時、ビクタークリメンコという、大物の歌手
と一緒に伝道集会をしたときのエピソード、リバイバルが当時おこったこと。
言葉は分からなくても、濃厚な御聖霊の働きを感じたことなど、先生の広い
知識、深い洞察に満ちた、メッセージをされました。そして、何よりも、重
要なのは、主よりお声がかかった時、なぜですか…といわずに、従順にした
合 計
前月よりの繰越
152,000 合 計
158,940
残 高
-6,940
307,723 翌 月 へ の 繰 越
300,783
8 LCJE 日本支部発行 No.168
がうこと。もしこのピリポがこのとき従っていなかったら、このストーリーは
なかったということです。私たちも、大いに心を燃やされるひと時、幸いな
ひと時となりました。 LCJE フレンズ 大西 敦