ハイライト - 日本郵政

簡易保険
1 ハイライト
3 商品/サービスの一覧
1.業務の状況. . . . . . . . . . . . 114
1.商品一覧、特約一覧 . . . . . 136
1.契約の状況 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 114
2.その他. . . . . . . . . . . . . . . 138
2.契約者配当の状況 . . . . . . . . . . . . 115
2.財務の状況. . . . . . . . . . . . 116
1.健全性 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 116
前納割引率の設定
(平成19年4月実施). . . . . . . . . . . . 138
確定拠出終身年金保険の還付金率の設定
2.損益の状況 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 117
(平成19年4月実施). . . . . . . . . . . . . . 139
3.資産・負債の状況 . . . . . . . . . . . . 118
バイク自賠責保険の取扱い . . . . . . . 139
4.キャッシュ・フローの状況 . . . . . 118
3.資金運用の状況 . . . . . . . . 119
4.トピックス. . . . . . . . . . . . 120
4 加入者福祉施設
1.加入者福祉施設の設置・運営. . 140
1.加入者福祉施設の概要 . . . . . . . . . 140
2 経営の取組
1.中期経営目標・中期経営計画. . 121
2.加入者福祉施設の利用状況 . . . . . 140
2.加入者福祉施設における取組. . 141
1.中期経営目標 . . . . . . . . . . . . . . . . 121
1.バリアフリーの充実. . . . . . . . . . . 141
2.中期経営計画 . . . . . . . . . . . . . . . . 122
2.災害協定の締結 . . . . . . . . . . . . . . 141
3.平成19年度経営計画 . . . . . . . . . . 123
3.加入者福祉施設の設置状況. . 142
2.アクションプラン・フェーズ2. . 124
4.平成18年度加入者福祉施設業務の
財務状況 . . . . . . . . . . . . . . 144
3.コンプライアンス
(法令等の遵守). . . . . . . . 125
4.リスク管理への取組 . . . . . 127
1.リスク管理体制 . . . . . . . . . . . . . . 127
2.主なリスクの種類と内容 . . . . . . . 128
3.各種リスクへの取組. . . . . . . . . . . 128
5.簡保資金の運用 . . . . . . . . 132
1.簡保資金の運用の基本的な考え方 . . 132
2.簡保資金の運用計画. . . . . . . . . . . 132
3.簡保資金の委託運用. . . . . . . . . . . 133
6.お客さま満足度の向上 . . . . 134
7.経営の効率化 . . . . . . . . . . 135
加入者福祉施設の廃止 . . . . . . . . . . 135
8.JPS の取組 . . . . . . . . . . . 135
5.平成18年度加入者福祉施設の
損益状況 . . . . . . . . . . . . . 145
1 ハイライト
1. 業務の状況
郵
政
公
社
1. 契約の状況
当事業年度における契約の状況につきましては、次のとおりです。
(1)平成18年度の新契約状況
保険の新契約件数は238万1千件で、前年度より61万6千件減少(▲20.6%)
、保険金額は6兆9,041億円で、
前年度より1兆5,656億円減少(▲18.5%)しました。
年金保険の新契約件数は27万件で、前年度より6万4千件減少(▲19.2%)、年金額は1,015億円で、前年度
より293億円減少(▲22.4%)しました。
郵
便
■保険の新契約の推移
■年金保険の新契約の推移
件数
万件
600
保険金額
兆円
14
60
500
億円
2,500
2,000
1,607
10
400
387
10
8
350
300
50
1,500
1,309
40
1,015
39
1,000
33
238
200
1,548
40
7
300
5
27
20
500
100
0
0
0
0
平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
■種類別保険新契約の状況(件数)
■種類別年金保険新契約の状況(件数)
終身年金保険
定期保険
0.2%
簡
易
保
険
年金額
2,030
11
470
郵
便
貯
金
件数
万件
15
平成18年度
養老保険
74.6%
終身保険
23.9%
平成17年度
79.5%
19.1%
夫婦年金保険
0.0%
その他
1.2%
平成18年度
定期年金保険
95.4%
1.2%
平成17年度
96.6%
3.4% 0.0%
1.4%
平成16年度
95.9%
4.1% 0.0%
1.5%
平成15年度
95.8%
4.2% 0.0%
1.7%
平成14年度
94.8%
5.2% 0.0%
4.6%
0.2%
0.2%
80.9%
平成16年度
17.6%
0.2%
84.4%
平成15年度
13.8%
0.2%
84.3%
平成14年度
0%
114
日本郵政公社 2007
20%
40%
13.7%
60%
80%
100%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
(2)平成18年度末の保有契約状況
保険の保有契約件数は5,696万件で前年度末より402万件減少(▲6.6%)
、保険金額は157兆1,150億円で前年
度末より10兆6,965億円減少(▲6.4%)しました。
年金保険の保有契約件数は674万件で前年度末より26万件減少(▲3.7%)、年金額は2兆4,593億円で前年度
末より733億円減少(▲2.9%)しました。
■保険の保有契約の推移
■年金保険の保有契約の推移
件数
万件
保険金額
兆円
件数
万件
年金額
億円
30,000
194
185
178
8,000
7,264
6,000
6,850
6,540
168
25,830
25,326
24,593
25,000
800
157
740
600
6,098
25,637
25,416
200
731
724
20,000
700
674
郵
政
公
社
15,000
5,696
100
4,000
400
10,000
2,000
200
0
0
5,000
0
0
平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
郵
■種類別保険保有契約の状況(件数)
■種類別年金保険保有契約の状況(件数)
便
定期保険
0.2%
平成18年度
養老保険
74.6%
終身保険
22.1%
平成17年度
76.3%
20.6%
その他
3.1%
平成18年度
定期年金保険
76.7%
3.0%
平成17年度
77.4%
20.7%
1.9%
2.9%
平成16年度
77.9%
20.2%
1.8%
2.9%
平成15年度
78.0%
20.1%
1.8%
2.8%
平成14年度
78.1%
20.0%
1.8%
終身年金保険 夫婦年金保険
2.0%
21.3%
0.2%
0.2%
平成16年度
77.8%
19.1%
0.2%
平成15年度
78.8%
18.1%
平成14年度
79.8%
17.1%
0.3%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0%
20%
40%
60%
80%
郵
便
貯
金
100%
2. 契約者配当の状況
平成19年度の契約者配当は、昨年度と同水準とした場合の配当準備金繰入額1,326億円に447億円を加え、合
計で1,774億円を契約者配当準備金に繰り入れ、平成19年4月1日から契約者配当金として保険契約者の皆さま
簡
易
保
険
へ分配することとしました。
日本郵政公社 2007
115
2. 財務の状況
1. 健全性
将来収支分析による責任準備金の積立て
郵
政
公
社
簡易保険では、将来の保険金及び年金の支払いに備えるために、責任準備金を積み立てています。
その積立方式は、平準純保険料式を採用しています。
また、簡易保険の責任準備金は、その時々の死亡率の状況・金融環境等を反映させた将来収支分析を行い、将
来の保険金等の支払いに支障を来さない必要額を積み立てており、その結果、低金利の長期化による逆ざや等に
対応するため、加入時の計算基礎による責任準備金を上回る金額を積み立てています。このように、加入時の計
算基礎で計算した積立額では、逆ざや等により保険金等の支払に不足する額として追加して積み立てている責任
準備金を、追加責任準備金と呼んでいます。
追加責任準備金は、あらかじめ、毎年度の逆ざや等に充当するため、機械的に戻入されるように積み立ててお
郵
り、平成18年度においては4,012億円の戻入となりました。
なお、平成18年度においては、金利は安定しており、新たな逆ざや等に充当するための積増しは発生しませ
んでした。この結果、平成18年度末の追加責任準備金の残高は7兆5,691億円となりました。
利益の発生要因
便
利益の発生要因を生命保険事業の基礎的な要素である三利源別に分析すると、平成18年度決算では死差益が
約7,200億円、費差益が約7,100億円、利差損が約1兆3,100億円となり、三利源合計では1,176億円のプラスと
なりました。このほか、追加責任準備金から4,012億円の戻入があったこと、キャピタル益7,512億円の計上が
あったことなどにより、処分可能額として1兆2,025億円を計上しました。これを契約者配当準備金に1,774億円
繰り入れたほか、内部留保(価格変動準備金及び危険準備金)に1兆250億円積み増しました。
郵
便
貯
金
簡
易
保
険
116
価格変動準備金・危険準備金の積立て
簡易保険では、金融資産の価格変動、大災害の発生等、生命保険事業の経営環境の変化に伴うリスクに備え、
将来にわたる健全で安定的な経営を確保するために、内部留保として価格変動準備金と危険準備金を積み立てる
こととしており、この内部留保の積立てについては、毎年度、法令に基づく積立基準額の積立てが義務づけられ
ています。
内部留保に積み増す1兆250億円については、平成18年度の積立基準額(価格変動準備金491億円、危険準備
金128億円)に加え、将来の保険引受リスクに備えるため、9,631億円を危険準備金に上乗せして積み立てまし
た。
この結果、価格変動準備金に491億円、危険準備金に9,759億円を積み増すこととなり、平成18年度末の積立
額は、価格変動準備金が6,265億円、危険準備金が2兆7,003億円となりました。
日本郵政公社 2007
2. 損益の状況
簡易生命保険業務においては、保険、年金保険とも新契約、保有契約数が減少しています。このような中で、
当期の経常収益は、金利の上昇により資産運用収益が増加したものの、保有契約の減少などにより保険料収入が
前年度比1兆9,867億円減少したことなどを受け、前年度比1兆9,460億円減の14兆7,261億円となりました。一
方、経常費用は、事業費が退職者数の増加に伴う退職手当の増額により、前年度比174億円増加しましたが、満
期となった保険が前年度に比べ減少したために、保険金等支払金が減り、経常費用は前年度比 1兆9,201億円
減の14兆4,319億円となりました。この結果、経常利益は前年度比259億円減の2,941億円となりました。また、
経常利益に特別損益を加えた1,774億円につきましては、総務大臣の認可を得て配当基準の引上げを行うことと
し、全額を契約者配当準備金に繰り入れています。
平成 19 年度の見通し
郵
政
公
社
営業体制の整備・営業力の向上に努め、新契約保険料220億円を目指すとともに、業務の効率化、経費の削減
を図り、安定的資金運用のもと、内部留保1,400億円の積み増しを目指します。
■経常収益の推移
保険料収入
9兆2,450億円
資産運用収益
2兆5,995億円
その他経常収益
2兆8,814億円
(単位:億円)
郵
200,000
160,000
146,650
166,721
147,261
120,000
便
80,000
40,000
0
H16年度
H17年度
H18年度
経常収益 14兆7,261億円(▲ 11.7%)
■経常利益の推移
経常費用 14兆4,319億円(▲ 11.7%)
(単位:億円)
10,000
13兆5,368億円
8,000
責任準備金等繰入額
資産運用費用
1,676億円
1,184億円
6,000
事業費
5,635億円
保険金等支払金
その他経常費用
453億円
6,333
4,000
2,941億円 (▲8.1%)
特別利益
109億円
特別損失
1,276億円
契約者配当
準備金繰入額
1,774億円
(18.1%)
2,941
H17年度
H18年度
2,000
0
H16年度
経常利益
3,200
郵
便
貯
金
■事業費率の推移
平成16年度
平成17年度
平成18年度
4.80%
4.86%
6.10%
簡
易
保
険
事業費率=事業費÷保険料収入×100
( )内は、前年度増減率
日本郵政公社 2007
117
3. 資産・負債の状況
平成18年度末の資産総額は、前年度末比3兆3,510億円減の116兆6,113億円となりました。また、資本につき
ましては、前年度末比5,715億円減の2兆2,370億円となりました。
■総資産の推移
(資産の部)
郵
政
公
社
1,800,000
1,500,000
資産総額 負債総額 116兆6,113億円
114兆3,742億円
コールローン
買入金銭債権
金銭の信託
有価証券
貸付金
不動産及び動産
その他資産
貸倒引当金
1兆1,223億円
3,046億円
299億円
7兆5,752億円
84兆2,177億円
22兆2,031億円
4,501億円
7,090億円
▲9億円
1,212,688
1,200,000
1,199,623 1,166,113
900,000
主な内訳
主な内訳
現金及び預金
郵
(単位:億円)
(負債の部)
113兆1,088億円
その他負債
1,470億円
209億円
賞与引当金
4,708億円
退職給付引当金
0億円
役員退職慰労引当金
6,265億円
価格変動準備金
保険契約準備金
600,000
300,000
0
H16年度
H17年度
H18年度
■資本総額の推移
(単位:億円)
30,000
28,085
25,000
(資本の部)
22,370
20,000
便
資本総額 13,906
15,000
2兆2,370億円
10,000
設立時資産・負債差額
利益剰余金
その他有価証券評価差額金
郵
便
貯
金
426億円
−
2兆1,944億円
5,000
0
H16年度
H17年度
H18年度
4. キャッシュ・フローの状況
■キャッシュ・フロー計算書
(単位:億円)
平成17年度
簡
易
保
険
118
平成18年度
増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー
▲ 29,924
▲ 35,699
▲ 5,775
投資活動によるキャッシュ・フロー
25,486
27,455
1,968
財務活動によるキャッシュ・フロー
▲0
▲0
0
現金及び現金同等物に係る換算差額
−
−
−
▲ 4,437
▲ 8,244
▲ 3,806
現金及び現金同等物の期首残高
23,905
19,467
▲ 4,437
現金及び現金同等物の期末残高
19,467
11,223
▲ 8,244
現金及び現金同等物の減少額
日本郵政公社 2007
3. 資金運用の状況
平成18年度末の簡保資金の資産残高は、低金利の継続や保険の新契約の伸び悩みにより、前年度に比べて約
3兆6,197億円減少し、115兆2,570億円となりました。また、運用利回りは2.14%となりました。
最近5か年の簡保資産残高と増減の推移
兆円
150
124.1
120.1
119.9
118.8
兆円
10
%
3.5
5
3.0
0
2.5
-5
2.0
-10
1.5
115.2
100
50
▲0.2
▲0.7
▲1.0
▲3.6
▲3.8
0
区
有
価
証
分
券
国
債
地
方
債
社
債
等
うち公庫公団債等
外
国
債
金 銭 の 信 託
貸
付
金
地方公共団体貸付
公庫公団等貸付
保険契約者貸付
郵便業務への融通
預
金
等
合
計
2.34
2.15
1.87
2.14
郵
政
公
社
1.84
14年度末 15年度末 16年度末 17年度末
簡保資金の運用状況
最近5か年の簡易生命保険の運用利回り
18年度末
平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
平成18年度末
資産残高
(百万円)構成割合
(%)
84,217,647
73.1
65,437,303
56.8
3,859,792
3.3
12,918,050
11.2
10,519,203
9.1
2,002,500
1.7
7,575,213
6.6
22,203,178
19.3
19,049,756
16.5
1,187,904
1.0
1,836,700
1.6
128,818
0.1
1,261,018
1.1
115,257,058
100.0
注1:資産残高は、金融商品に係る会計基準に準じた評価額です。
注2:外国債は、外国政府等が発行する債券であり、円貨建債券を含んでいます。
注3:資産残高は切捨てとしていることから、合計は一致しません。
平成18年度末 簡保資金の運用状況
115兆2,570億円
保険契約者貸付
(1.6%)
郵便業務への融通
(0.1%)
預金等
(1.1%)
公庫公団等貸付
(1.0%)
郵
便
地方公共団体貸付
(16.5%)
金銭の信託
(6.6%)
貸付金
(19.3%)
有価証券
(73.1%)
外国債
(1.7%)
社債等
(11.2%)
地方債
(3.3%)
国債
(56.8%)
郵
便
貯
金
簡
易
保
険
日本郵政公社 2007
119
4. トピックス
かんぽ90周年キャンペーンの実施
平成18年10月1日に創業90周年を迎えた簡易保険は、長い間ご愛顧いただいた感謝
の気持ちをお伝えするため、全国の郵便局で「かんぽ90周年キャンペーン」を実施し
ました。このキャンペーンで簡易保険が、90年かけて築いてきた社会−「人」・「地域」
とのつながり、信頼を表現するため、90周年(90thAnniversary)を象徴するキャラクタ
郵
政
公
社
ー(ロゴ)を作成しました。愛称は「キュートくん」です。「90」という文字を基本に
明るく前向きな丸顔のデザインに仕上げました。そのニコニコした顔が、Kampoのブ
ランドイメージである安心感や親近感と重なり、多くのお客さまにKampoの存在を印
象付けました。
郵
便
郵
便
貯
金
簡
易
保
険
120
日本郵政公社 2007