伝統料理を愛し続けた イギリス人

伝統料理を愛し続けた
イギリス人
日本女子大学 現代社会学科 4年
40字×40行×20枚
(400字詰め原稿用紙換算81枚)
序論
・イギリス料理はまずいという固定観念(保守的な国民性)
・ロンドン→おいしいイギリス料理が食べられる
・イギリス料理→フィッシュ&チップス
≠まず
まずい
イギリス料理
イギリ
料理
目次
1.問いと仮説
仮説
2.先行文献『イギリス料理はなぜまずくなったか』から
3.食べたくなるイギリス料理
4.イギリス人にとって食べるという意味
5 イギリス料理はおいしい
5.イギリス料理はおいしい
問 と仮説
問いと仮説
問い イギリス料理はまずい 」
問い:「イギリス料理はまずい?」
仮説:「いや、まずくない。食材が本来持つ
自然の味をそのまま表現しているのがイ
ギリス料理。」
6つの仮説:『イギリス料理はなぜまずくなったか』
ギ
ぜ ず
①宗教的仮説
①宗教的仮説:
ピューリタニズム
②産業革命原因説:
女性労働者の増加
③エリ ト層における味覚の未発達原因説:
③エリート層における味覚の未発達原因説:
召使による料理
④政治的、社会的環境原因説
④政治的、社会的環境原因説:
対フランス(絶対主義王政)
⑤上流階級の伝説的な質よりも量の重視原因説:
質素でつつましく
⑥食事は必要悪という価値観原因説:
合理的なイギ
合理的なイギリス人
人
食べたくなるイギリ 料理
食べたくなるイギリス料理
①素材重視 健康的な料
①素材重視、健康的な料理
ジャガイモ:国民的食材
産業革命時代
・産業革命時代
フィッシュ&チップス
・庶民階級の労働者のごちそう
庶民階級の労働者のごちそう
お肉 ・16世紀はローストビーフの国とも言われた
上流階級の間で圧倒的な消費
・上流階級の間で圧倒的な消費
食べたくなるイギリ 料理
食べたくなるイギリス料理
②家庭料理
②家庭料
本城 靖久
「イギリス料理の本道は家庭料理と思われる。」
イギリス料理の本道は家庭料理と思われる。」
『ミセス・ビ トンの家政書』
『ミセス・ビートンの家政書』
・200ページもの肉料理レシピ ・高級なロブスターを使ったスープ
・安い食材を利用したレシピ
・使用人用のレシピ
栄養重視 → ロースト
ロ スト
食べたくなるイギリ 料理
食べたくなるイギリス料理
③パブ料理
観光客がイギリス伝統料理を味わえる場所
アットホームなイギリスパブ
ギ
ブ
地方のイギリスパブ
④イングリッシュ・ブレックファースト
大多数が認めるフランスに勝る朝食
⑤スウィート
アフタヌーンティー
スコーン withクロテッドクリーム
イギリ 人にと
イギリス人にとって食べるという意味
食べると う意味
晩餐会における宮廷料理
餐
フランス:様々なソースや調味料・飾り付け
イギリス 栄養と風味 実質的なもの(肉料理)
イギリス:栄養と風味・実質的なもの(肉料理)
イギリ 料理はお し
イギリス料理はおいしい
産業革命
産業革命→現代のフィッシュ&チップスがある
プ があ
上流階級→ローストビーフ
使用人達のバイブル→『ビートン夫人の家政書』
イギリス≠見た目重視(フランス)
イギリス料理:家庭的 素朴な温かさ
イギリス料理:家庭的・素朴な温かさ
終章
歴史的にも、宗教的にもイギリス料理に対する
影響があり、新しいものを拒み続けてきたこと
によってそれが現代のイギリス料理にもマイナ
スに働いていると言われているが
その保守的な国民性があったからこそ今でも貴
重な昔ながらのイギリス伝統料理が食べられる
参考文献
• C.Pettinger,
C P tti
M H ld
M.Holdsworth,
th M.
M Gerber『Psycho-social
G b 『P
h
i l influences
i fl
on food
f d
choice in Southern France and Central England 』Elsevier 2004年
• Jane
J
B
Bestt C
Cooke,
k 原口 優子 (翻訳)『英国おいしい物語』東京書籍 1994年
• Martin Caraher (Thames Valley University), Paul Dixon (University of
York) , Tim Lang (Thames Valley University )), Roy Carr
Carr-Hill
Hill ( University
of York)『The state of cooking in England : the relationship of cooking
skills to food choice』British Food Journal vol.101 No.8 , 1999
• 明石紀子、橋本陽子、小野寿子、近雅代『イギリスの食物Ⅳ』Fukuoka
International University/ Fukuoka Women’s Junior College 発行年不明
• 川北 稔『世界の食文化』17. イギリス2006年
• 川北稔 木畑洋一(編)『イギリスの歴史』有斐閣アルマ 2000年
参考文献
• 要田圭治 『イギリス文化を学ぶ人のために』世界思想社 2004年
• 近藤久雄・細川裕子『イギリスを知るための65章』
赤石書店 2003年
• 鹿野博規(制作)『地球の歩き方』株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 2010年
• 林 望『イギリスはおいしい』平凡社1991年
• 藤田由季美『農村の文学にみる〈食〉の諸相 ハーディ、ジェファリーズの小説の食
風景』『〈食〉で読むイギリス小説』安達まみ 中川僚子 2004年
• 村越 麻子『晩餐をめぐる欲望のかたち
餐
ゴールズワージーからバベットまで』、同
上書 安達まみ 中川僚子
• 本城靖久『イギリス料理はなぜまずくなったのか?』食文化詩ヴェスタ(78-80)
本城靖久『イギリス料理はなぜまずくなったのか?』食文化詩ヴェスタ(78 80)
2010年
参考URL
参考
• 『Lazy Daisy’s Lakeland Kitchen』更新
http://www.lazydaisyslakelandkitchen.co.uk/comments.html(2012年12月)
• 『Qype
yp Nottingham
g
Beeston』 更新http://www.qype.co.uk/place/320064-Thep
qyp
p
Last-Post-Beeston(2012年12月)
年
• 『World's 10 best cities for foodies』
By CNNGo staff 2011年 更新
http://travel cnn com/explorations/eat/worlds-best-cities-foodies-504544
http://travel.cnn.com/explorations/eat/worlds
best cities foodies 504544
• 『イギリスの味の原点』オーブン 赤木有為子 発行年不明 更新
http://www.h2.dion.ne.jp/~uiko/cook/japanese/page3/oven.html
• 『食品・農林水産物 市場・トレンド情報 報道等にみられる食に関するトレンド』
JETRO(日本貿易振興機構)2011年 更新
• http://www.jetro.go.jp/world/europe/uk/foods/trends/1101003.html?print=1
http://www.jetro.go.jp/world/europe/uk/foods/trends/1101003.html?print 1
• 『平成19年度 食品産業国際化可能性調査 英国市場への参入情報集』JETRO
2008年
http://www jetro go jp/jfile/report/05001568/05001568 001 BUP 0 pdf
http://www.jetro.go.jp/jfile/report/05001568/05001568_001_BUP_0.pdf
●おわり●
ご静聴ありがとうございました