中国・モンゴル間における石炭分野協力に大きな将来性

中国:中国・モンゴル間における石炭分野協力に大きな将来性
現地メディアによると、4 日間にわたった中国・モンゴル石炭協力シンポジウムが 21 日ウランバー
トルで閉幕した。両国の石炭分野における協力は大きな将来性を持っていると参加者は示した。
モンゴルの専門家によると、モンゴルの石炭地質埋蔵量は約 1,733 億 t であり、そのうち正確な探査
により確認された石炭埋蔵量は 215 億 t であるという。2012 年、モンゴルの石炭採掘量は 3,110 万 t
で、輸出量は 2,050 万 t で、8,285 億トウグルト(約 6 億 US$ )が国家財政収入に納入された。近年、
中国・モンゴル双方がお互いの努力によって、両国石炭分野の協力は大きな成果を収めた。2011 年、
モンゴルは中国に石炭を 2,070 万 t 輸出し、2012 年はモンゴル企業が中国アルミ業と結んだ石炭販売契
約は順調に実行できないため、中国への石炭輸出量が減少した。
石炭分野は両国経済貿易協力の主要分野であり、会議中専門家は現在生じている摩擦の原因と解決方
法を中心として検討したと記者に伝えた。2012 年の世界的な不景気で、国際鉱産物資源の価格は値下
げられ、モンゴル国の石炭価格は 10%~15%の下落したのに対して、中国は 20%~25%の下落となった。
つまり中国は高い価格でモンゴルの石炭を購入して、また安い価格で企業に売るということである。そ
れに、モンゴルにおいて一部の中国企業が無秩序に競争することはモンゴル側に値上げのチャンスを与
えた。2009 年~2012 年、モンゴル国の石炭坑口価格は 15US$ ∕t から 105US$∕t まで値上げした。市場
の規律と互恵の原則を守れば、双方の協力は順調に進み、鉱産物資源における協力も新しい段階に入る
とも伝えた。
両国間の協力は大勢の赴くところであり、双方は利益を享受するとともにリスクも共同で担うべきで
あり、実力のある中国企業はモンゴルで投資や合弁の意向を持っているが、モンゴルの法律が継続して
健全化する必要があるとしている。
(2013.4.22 北京 篠田邦彦)
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