中国:石炭市場、買い手市場へ

中国:石炭市場、買い手市場へ、価格決定制度に変化
石炭市場の買い手市場突入に伴い、市場の需給構造や既存の価格決定制度に変化がみられ
ている。
2014 年 12 月 19 日、神華集団は「2015 年オルドス石炭交易会」にて、中能集団、京能集
団、華電集団、大唐電力、内モンゴルエネルギー発電投資集団等 5 つの集団と石炭年度長期
協力契約の一部を締結したが、価格については発表されなかった。
石炭市場の今後の市場動向については未だ分かれ目にあり、「川下企業が未だ相手の出方
を伺っているため、長期契約価格についてはやはり最後的な履行状況をみてからとする」と
しているのではと見られている。
神華集団は 2015 年の石炭発注契約締結式をモンゴル石炭交易センターで行い、業界は神
華集団が今後取引の中心を第三者の電子交易プラットフォームにおく可能性があるとみて
いる。
山西省、陜西省、内モンゴル等中国北方の石炭主要生産地区は既にそれぞれの石炭交易セ
ンターを設立している。一般炭の先物およびスワップ取引も鄭州商品取引所および上海精算
所に登録され、更に、原料炭先物、コークス先物取引についても大連商品取引所にて販売さ
れることが予想される。
専門家は、石炭市場化の推進に伴い、石炭取引の傾向は電子取引へと向かっており、長期
契約、短期契約共に、将来的には第三者のプラットフォームである電子取引を通して行われ
ると見ている。
(石炭開発部
手打
晋二郎)
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