Page 1 いちご組「いちご組のすきなあそび」について いちご組担任 松平

いちご組「いちご組のすきなあそび」について いちご組担任 松平由香里
!
☆4月からのクラスの様子
入園当初は「行きたくな∼い」「ママに会いたい∼」と、お家の人と離れるのが不安で涙し…お部屋に入らなかったり、
好奇心旺盛で園内を探検に出掛けてしまうお友達、さらにおでかけしたまま帰ってこないお友達。遊びに夢中のみんなを
探したり、呼んだり、追いかけっこをしたり。朝の会もお部屋に半分のお友達しかおらず…なかなか始まらない。そう思っ
ていたら「もう、帰りの時間だ∼」といったザ•3歳児さんらしい賑やかな毎日でした。そんな子供たち一人一人の気持ち
を受け止め、認め、た∼くさん褒めて、一緒に笑ってすごしているうちに、少しずつクラスや友達、担任にも慣れていき
気づくと自分の席について歌をうたい、話を聞く姿が!! 身支度も「出来な∼い」と言いながらも頑張り、活動の一つ
一つを楽しそうに参加していました。そして困っているお友達や泣いているお友達には「どうしたの??さみしいの?」
「大丈夫だよ∼」と頭をなでてくれたり、「先生○○ちゃんが転んでるからきて∼」と教えてくれたりと優しい優しい、
いちごぐみさん!そんなみんなをみて嬉しい気持ちになりました。
お友達のしていることに「私もやる!僕も∼っ」と興味を持って、お友達の名前を呼び合う姿もが徐々に見られ始め、製作
も大好きで紙とセロテープを出すと「作って∼できない∼」と担任のところに来ていたので、丸くするところを少しお手
伝いをしてセロテープは子どもたちに!!出来上がるとニコニコでした。
2学期も引き続き製作に夢中。丸めた棒にハートをつけてステッキを作ったり、おままごとではそれぞれドレスやワンピー
スを着て役になりきって遊んでいたので担任が「お姫様ですか 」ときくと「ちがーーうっ!お姉ちゃんだよ!もう∼!」
と注意されるほど、役になりきっている女の子たちでした。当初はドレスの貸し借りや、どの役になるかで「私が着る白
のドレスじゃなきゃいや∼」とぶつかり合いもありましたが、時間で交代をしたり、譲り合ったり、「かして!いいよ∼」
という声が聞こえてくるようになり成長を感じました。男の子たちは当初1人でつなげていたプラレールをお友達と長くつ
なげたり、気づくと立体、二階建て、橋ができ始めました。レールの上に椅子を置いてトンネル代わりに使うことも。子
どもたちにはアイディアがいっぱいです。絵本も大好きで「だるまさんシリーズ」では体を動かして一緒に読んだり、「い
いからいいから!気にしない!」と本のフレーズを繰り返してみたり、オバケの本を読むと「キャ∼ッ」と響きわたる大
きな声のリアクションをとるほど、何度読んでも大笑いです。
3学期になると、お友達を誘い合いおにごっこやかくれんぼをしたり、プラレールを協力してつなげる姿が見られるよう
になりました。お友達との関わりが増えたことによりぶつかり合いもありますが、相手の思い、自分の思いを担任と共に
話していき解決するとまた、「あそぼーー!」と一緒にあそび始めます。
子どもたちは経験や行事、友達、保育者を通して色々なことを感じ
て、 藤し、言葉や行動、表情に表現して大きくなっていきます。
自由で元気いっぱいのいちご組のお友達一人一人がと∼ってもか
わいくて、面白くて、ついこちらも笑ってしまうほど。今はご飯を
食べ終わるとおでこをみせてくるみんな。頑張るとおでこに水色、
黄色、オレンジ色(年中組さんの色)浮かんできたり、メッセージ
が浮かび上がってく
るんです。それは大
人にしか見えないん
です。それを信じて
いる子供達の毎日は
笑顔がいっぱいです!
!!
☆この遊びのきっかけ•遊びの様子
遊ぶことが大好きなみんな。お部屋ではプラレールにブロック、おままごと、
製作、粘土と遊んでいます。男の子はプラレールを平面から立体にしたり長
いものにしたりと変化していき真剣な表情でつくり「みて∼すごいでしょ!」
と驚かせてくれました。
女の子はなんといってもドレスやワンピースをきて役になりきったりおまま
ごとをするのが大好き。でもいちご組のドレス、ワンピースの枚数は少な
い。。「私もピンク着たい∼」とご飯中にもドレスを握りしめていたり、涙
したり、ぶつかり合うことも。めろん組さんにドレスを借りに行くと‥「わ
たしもそれきる∼」「めろんさんに借りに行っていい?」(すでに借りてき
ている‥)と毎日の日課に!ベットや布団を敷いて寝たりと楽しそう。3学期に
なり自分だけのドレスを作ってみる?と聞くと「わたしは赤!」「やりたい∼」
「ハートつけたいなぁ∼」とやる気満々。両面テープを初めて使い「どう使う
の?」「両面テープちょうだい」と飾りをつけていました。おままごとの部屋も
壁をつくり、椅子を中に入れて座り、料理をしたり、お話をしたり。そこへ男の
子も入ったりと大賑わい!「先生!ガムテープちょうだい。壊れたの」とお家の
壁やトンネルを直したりと大忙しの女の子です。
製作も大好きでテーブルに紙をだすと「セロテープは 」「もう、紙なくなっ
ちゃったよ」とすぐに売れ切れ状態。「自分で作る」と言ってできた時には嬉し
そうなみんな。細い棒を「作って∼」「細いのがいいの」と注文も。(細いのは
まだまだ難しいので)それをどんどんつなげて長くして戦いごっこや剣に見たて
て遊んでいましたが、すぐに折れる‥そこで違う素材のナミダンボールをみんな
にみせると「なにそれ キャ∼」とナミダンボールに集まり興味津々。それを使っ
て剣を作ってみると折れづらい。
秘密のお家も「窓を開けたい! ここに開けて∼」「ドアつけたい
なぁ」と出来上がるとブロックを
持っていって遊んだり子供達で遊
びを見つけ、楽しんでいます。日
頃の活動の様子を見ていただけたらなぁと思い、造形展では、いちごぐみ
の好きな遊びにしました。当日もセロテープ、ナミダンボールを用意して
おくので自由に作って楽しんでもらいたいです。
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☆あそびを通して子供達のなにが育っているか
入園当初の遊びは子供達が遊びやすいように保育者が提供したり、環境設
定したものから一人で遊び始めていましたが、沢山の経験、友達から刺激
を受け、自信もついたことから子供達からのイメージ、アイディアや工夫、
好きなもの、興味関心の気持ちが大きくなっていきました。自分で遊びを
見つけていき「僕も○○くんと一緒のを作りたい!」とお友達への共感や
「こうやってやるんだよ」とそっと教え合ったり、助け合う姿も見られま
した。まだまだ上手に作れなかったり、思い通りにいかないこともありま
すが「かわいいね∼」「頑張ったね∼」「ここがすごくいいよね!」と担
任も褒めたり認めの言葉を多く、素直に伝えていくよう関わっていきまし
た。子供達も「○○くんすごいね∼がんばってるね」「すごく上手だよ
ね!」教えに来てくれたりと自然と声に出すことができることに成長を感
じ嬉しい気持ちになります。また、遊びを沢山経験していくことで友達と
の関わりも深まり、物の貸し借りにも柔軟になってきたように感じます。
まだまだうまく表現できないこともありますが、その都度どうしたらいいかなぁと考えていくのが経験、そして社会性へ
とつながります。経験があ
るからこそ、大きくなって
次に進めるんですよね。そ
んな子供達の気持ちや表現、
気づきを大事にしていきた
いです。毎日が成長と発見、
驚きがあそびを通してみら
れます。子供らしくて素直
で優しくて面白いいちごぐ
みさんとの残り少ない時間
をみんなと一緒に楽しんで
行きたいです☆
さくらんぼ組 「アスレチック」について さくらんぼ組担任 土井恵理子
!
☆4月からの様子
入園当初は、お家の人と離れるのが不安で涙を流したり、初めて見る先生やお友だちに緊張して
いるような表情がみられたり、お砂場でも一人でお山をつくったり、担任と一緒にダンゴムシを
探していたり…でもそんな姿が見られたのもあっという間でした。
同じテーブルのお友だちと仲良くなると、お外では、何度も何度
もお水をお砂場に運んで、洋服や靴がビショビショになるくらい
ダイナミックに遊んだり、担任とお友だちが鬼ごっこをしている
と、「いーれーてー。」と一緒に走り回ったり、活発に身体を動
かすことが大好きな子がたくさんいるクラスだなぁと感じました。
お部屋遊びでは、プラレールやレゴブロック、粘土など、それぞ
れ興味のあるものが分かれていました。そのなかでもウレタンブ
ロックでは、誰かが作った電車にどんどんお友だちが乗り込み、
席の取り合いになるなんてこともあるほど興味をもつお友だちが
増えていき、もともと創造力が豊かなさくらんぼ組さんは、いつ
の間にか「きっぷつくってー!」と切符まで登場するようになり
ました。
2学期になると、より手先も器用になり、1学期は担任が紙を丸
めたものをそのまま剣にしていたのですが、テープを切って止めるのはもちろん、紙を丸めるの
も自分たちで細くできるお友だちが出てきたり、まだ難しいお友だちの分まで丸めてあげる優し
い姿も多くみられるようになりました。3学期になると、今までは何となく男の子と女の子が分
かれて遊んでいる場面もあったのですが、それぞれの遊んでいることに興味が湧いてきたようで、
男の子が作ったウレタンブロックの道に女の子も並んでいたり、おままごとにお父さん(?)が
登場してきたり、レゴブロックで一緒におうちを作って遊ぶ姿が多く見られています。
一緒に遊んでいるからこそ、「かしてくれない。」「だめって言った。」などの遊びのなかでのト
ラブルはありますが、一緒に泣いたり、もちろん楽しいことやドキドキの初めてのことも一緒に
経験することで、とてもお兄さんお姉さんらしくなったさくらんぼ組のみんなです。
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☆この遊びが始まったきっかけ・遊びの様子
だんだんとお友だちの輪が広がり、お友だちとの遊びが見られるようになったさくらんぼ組のお
友だち。手先が器用になり、粘土や紙など製作がど
んどん上手になったと同時に、遊ぶお友だちに大き
く変化が見られたのはウレタンブロックを使った遊
びを通してでした。1学期は男の子が中心で、まっ
すぐ並べるお友だちがいたり、何個か積み上げるお
友だちがいたり…と個々に好きなものをつくる様子
が見られました。2学期に入ると、女の子も一緒に
ウレタンブロックで遊ぶようになり、個々だったの
が、「こうじゃない、ああじゃない。」と言い合い
ながらも、みんなで1つの乗り物を作って順番に特
等席を楽しんだりする様子が良く見られました。3学期になり、相変わらず元気いっぱいのさく
らんぼ組のお友だちは、ウレタンブロックでも身体を動かして遊べるように、いつの間にか遊び
方が変わってきていました。以前までは、ただまっすぐに並べて、その上を歩いていたのですが、
3学期になると、途中で高さを変えたり、隙間をあけてジャンプするところを作ったり、とアスレ
チックのような道を完成させていました。「あまり高く積み上げすぎた上に立つのは危ないわよ」
と伝えて行くと、「この高さはころんじゃうよ。」「こっちのほうがいいんじゃない?」と積極
的に意見を言いながら作っている様子をみて、遊びと造形展でもいろいろなアイディアが出てくる
かも?!と思い、お部屋でアスレチックを作ることにしました。担任が段ボールを持っていただ
けで、「これなに?」「トンネルみたい!」と興味津々のみんな。そこからは次々と意見が聞か
れ、担任のお手伝いが追いつかないほどでした。アスレチックが少しずつ出来てくると、道のよ
うに見えたのか、あるお友だちが「家をつくりたい!」ということになりました。家を組み立て
るためのガムテープも初めのうちは担任が切って渡していたのですが、切れるお友だちがいたので、
ガムテープごと渡すと切る役・貼る役に分かれて子どもたち自身で行いました。テープを貼る場所
も、どうやったら上手くくっつくのか考えながら行っているようで、普段の紙での剣づくりやステッ
キづくりのテープをとめる経験が活かされていますね。家の形が完成するころには、「海もつく
りたい!」という意見も飛び出し、みんなで海と家を絵の具で色付けすることになり、絵の具を
用意すると、担任がいろいろ言うよりも、子どもたちの感性だけで塗り上げた海や家は、とても
素敵なものになりましま。また、色塗りをしている時に自分のすぐ近くで他のお友だちが違う色
で塗っていて色が重なっても嫌と言わず、一緒に塗っていることが楽しいようで、満足そうに塗っ
ている姿に一年間の成長を感じました。
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☆遊びを通して子どもたちのなにが育っているか
こんなアスレチックを作りたい!アスレチック以外にもこういうのがあったら楽しいかも!とイ
メージしたものを形にしていくことや、ガムテープやハサミを使った飾り付けなどいろいろな面
での製作への興味や意欲が育っているとともに、自分の思いだけで進めていくのではなく、お友
だちの気持ちも聞きながら作り上げていく姿からは、クラスという意識が出てきているのだと思
います。また、お友だちが作ったものに対して、さりげなく「いいねー。」「これ楽しいー」と
素直に褒めてくれる言葉は、作ったお友だちにとっても、それを聞いた担任にとっても、とっても
嬉しいことです。自分一人の世界だったのが、1年間の毎日の生活や一緒に頑張ってきた行事など
を通して、子どもたちのなかにもさくらんぼ組というクラスのみんなで1つという気持ちが出てき
たからこその言葉だと思います。
このアスレチックは、毎日どこかを修理しなければい
けないほど子ども達が楽しんで遊んでいます。子ども
たちは自分たちは楽しいのはもちろんですが、「パパ
ママはいつくるのー?」とお家の人たちが自分たちの
作ったもので楽しんでもらえるのを心待ちにしていま
す。お家の人が楽しんでいる表情や言葉を聞けたら、
より頑張った気持ちの充実感が満たされると思います。
子どもサイズなので小さくて大変かと思いますが、ぜ
ひ少しでもお子さんと一緒にアスレチックをして見て
ください。
りんご組「川崎のまち」について りんご組担任 菅野愛美
遊びをする時には、廃材を選ぶところから
☆4月からのクラスの様子
う』としっかりとチェックすることも!廃
!
『今日からりんごぐみ!』わくわくした表情でクラスに入ってきた子ども達!その反面、去年とは違う先生
や初めてのお友達・・・新入園の子どもたちも初めてのことがたくさんで、不安な表情も見えた4月でした。
毎日、お外でたっぷりと遊んだり、夏には水遊びや泥んこあそび!気持ちを発散させながら遊ぶことで気持
ちも安定し、好きな遊びを見つけて楽しみました。みんなの前で歌ったり踊ったりすることが好きなお友達
が多く、ショーごっこが流行った1.2学期。『先生、見ててね!』と自信満々に踊りを見せてくれました。
少し恥ずかしい気持ちがあった子も、楽しそうに堂々と歌って踊るお友達を見て気づくと一緒に踊っていた
り・・・自信あふれる姿にお友達の力は凄いなと感じた担任でした。
お友達と遊ぶことは大好き!けれどまだまだ人にはおかまいなしのこの時期。『こうしたかったの!』『い
やだー!こうがいい!』自分の気持ちをしっかり持っているからこそ、小さなトラブルを繰り返す毎日、そ
の中でも自分の気持ちを伝えたり、なかなか言葉にできない時は先生と関わりながら自分の気持ちやお友達
の気持ちを確認しながら伝えあうことで、友だちの思いに気づいたり、なかなか思い通りにいかないことも
経験しました。こうした経験を毎日繰り返していくことで、生きていく大事な力をゆっくりと身につけていっ
たり、お友達の気持ちを受け入れることもできる様になったり。。逆に受け止めてもらったりと人との関わ
りを全身で学んでいる子供たちです。
優しい気持ちもたっぷりなりんごぐみさん。休んでいるお友達がいると『かわいそう。。』『せんせい、お
やつとっておいてあげて!』と心配したり、お友達が泣いていると自分のお気に入りのハンカチやティッシュ
をだしてくれる優しい姿も見られます。トイレに行くときや移動の時は『走ったらころぶよー』と先生の様
に教えてくれたり、怪我をしたお友達には『一緒に職員室行ってくるよ!』とお友達を気にかけてくれる姿
が毎日多く見られます。体を動かす遊びが大好きで、朝の園庭遊びでは、水色のカラーキャップだらけで、
片足をだしてぎゅーっとくっつきながら鬼決め!氷鬼や高鬼を楽しみました。絵本を読めばみんなで笑うこ
とが面白くげらげらと大笑いしたり、2学期から始まったお当番活動では、お当番さんになったお友達に
『ちょきだしたほうがいいよ!』『パーだしたほうがいいよ!』と立ち上がってじゃんけんのアドバイスま
で!お当番さんは『はーい、かっこいい人から配りますよー』と先生になりきり、毎日お当番表を確認しな
がら、『明日は私だ!』と心待ちにしています。
!
☆この遊びが始まったきっかけ、遊びの様子
1学期から廃材遊びが好きだったりんごぐみさん。自由遊びに廃材の箱をだしておくとすぐになくなるほど
です。どうやってくっつけるか、どうやって作るか 一生懸命考えながら作る表情は真剣そのもの!ハサミや
テープ、画用紙を使って、集中して製作する姿が多く見られました。箱にヒモをつけて『これわんちゃんな
のー』と嬉しそうに散歩をしたり憧れのヒーロー
が使うアイテムも廃材があればすぐに完成!!
自分の作ったものはかっこよくお気に入りで大
事に持って帰る毎日です。廃材で楽器を作って楽
しむお友達がいたことから、りんごぐみ全員で
廃材の楽器作りをスタート!!どんぐりやスト
ローを入れてマラカスを作る子が多いかな・・・
と思っていたところ、ピアノ、ギター、太鼓な
ど!!子供たちのアイデアに驚いた担任でした。
年長さんが運動会でつけていた太鼓の様にヒモ
をつけて腰に巻いたりと、今までの経験したこ
とを形に表しながら作る姿に驚きました。廃材
真剣な表情で、登園して『今日これ、使お
材を使って遊んでいる時に『お風呂をつく
ろう!』『階段をつくろう』と盛り上がっ
たことがおうちづくりや川崎の町づくりが
始まったきっかけでした。『階段作りたい
けど作れない!』と困っているお友達がい
ると、『それはじゃばらおり、をすればい
いんだよ!』と子供たち同志で教えあう姿
が見られたり、作っている最中には『たの
しいねー』と顔を見合わせて笑いながら製
作する姿も見られました。担任が一番感じ
ることは、廃材を使って製作してる子供た
ちの姿は、まさに真剣そのもの!!子供た
ちの『こうしたい』『これもつくろう!』というひらめきや気持ちが伝わってくるほどです。最初はおうち
づくりで盛り上がっていましたが、『歯医者さんもないと!』『公園も!』『信号も!』と作るごとにどん
どん身の周りのものを思い出したり、他になにがあるか考えながら作りました。りんごぐみの川崎の町、細
かいところまでしっかりと作っています。よーく見てくださいね!
!
☆この遊びを通してなにが育っているか
身近にある廃材を使ってじっくりと考えながら見立てたり、自分の頭に浮かんでいるイメージを形にしたり
と遊びを通して、じっくりと考えたり、お友達とイメージの共有をする姿が、遊びを通して見ることができ
ました。お友達が作ったものを見て『それ、いいねぇ』と認めの言葉をかけたり、『どうやって作ったの?』
と方法を聞いたりとお友だち同士、関わって製作する姿も多く見られました。登園すると『今日おうちの続
きやるんだ!』と製作することを楽しみにしたり、担任が『できたの?すごいね!』と声をかけると『まだ
終わってないよー明日もやるんだよ』と、こだわりを持ちながら『明日も作るんだ!』と楽しみにすること
もできました。作ったものを見せてくれる時は『こんなの作れるんだよ!』と自信たっぷりです。遊びの中
で自信を持つことで日々
の生活も色んなことに挑
戦しています。残り少な
いりんごぐみでの生活で
すが、お友達とたくさん
笑って色んなことに挑戦
しながら過ごしてほしい
と思います。
ばなな組「ゆきのせかい」 について !
ばなな組担任 前田祥子
まくらを作った日は、関東にあの大雪が降った2
日前でした!)
☆4月からのクラス様子
その様子を他の子ども達に話すと、「じゃあ、ゆ
新入園10人、進級組20人でスタートしたばなな組。 さあ∼どんな姿も受け止めましょう と意気込んでい
きつくろう!」「ゆきだるまもつくろうよ∼」「そ
た担任でしたが、そんな心配をよそに想像以上に落ちついている子ども達の姿が見られた4月でした。新入
りすべりもいいね∼」「ゆきがっせんもしよう」
園の子ども達にとっては、おうちの人と離れることが不安でなみだをながしたり、初めてのお友達、先生な
と雪の話で大盛りあがり!担任が「ところで雪っ
ど新しい環境に戸惑ったり…。進級組の子ども達は、先生やお友達、そして慣れ親しんだお部屋もかわり、
て、どうやったら作れるかな?」と聞くと、「し
期待もあれば不安もあり複雑…。そんな姿の子ども達もいましたが、朝泣いて登園する子もお母さんの姿が
ろいかみをクシャクシャにしてフワフワにはる
見えなくなると「じぶんでできるもん」「あっ!○○ちゃんだ、おはよう!」という声が聞かれたり、整列
の!」とアイディアが出てきてすぐに皆で雪作り
や朝の会には全員がいて、ニコニコで座っており「きょうのシールはなに∼?」「スケジュールは?」と興
スタート。「かべにもはって∼」「うわ∼すべる
味津々で担任の方を見ているのでした。新しい自分の棚、席など幼稚園での 自分だけの場所 がわかるとほっ
∼」と声を出して笑いながら楽しそうに作ってい
とした表情をしている子がたくさんいて、「まえのマークはいま○○くんのになってるー!」「○○ちゃん
る姿が…またガムテープを3ヶ所に置くと、テープ
のマークはなに?」と新しいお友達にも関心を持つきっかけとなりました。また進級組の子ども達の優しい
を切る子、貼る子、紙と紙をおさえる子、何も言
こと優しいこと。「これとこれにきがえてね!」「じぶんでおける?」「せんせいのとこいっしょにいこう
か?」とお友達を気遣う言葉や気持ちがとても伝わり、また進級組の子ども達のそんな姿が、ばなな組全体
わなくとも一人ひとりが役割分担している姿に驚
きました。もちろん紙なので、破れたり切れたり取
のクラスの雰囲気や安心できる環境にしていったように思います。
れたりすることもありますが、「またうえからはればいいよ」と頼もしい声が…皆、「なるほど!」という
び、積み木、プラレール、お絵描き…どれも人気で、廊下まではみ出して遊ぶ程です。1学期は進級組の子が
「もっとかたくしてー!」「なげろー!」と一人で4つも雪玉を持ち狙ってくる子も…!今では、赤いすずら
お部屋での自由遊びも大好きで、男の子も女の子も仲良く一緒に遊ぶ姿が見られ、おままごと、ブロック遊
遊んでいる様子を見て真似したり遊び方を知ったりしながら自分が好きな遊びを見つけ楽しむ姿が見られま
した。1人遊びの子も多く、お友達に自分の気持ちをうまく伝えられず歯がゆい思いをする子もいました。
2学期は仲良しのお友達と思いきり遊ぶ姿が…例えば、おままごとでは、男の子が患者さんになり「酸素
マスク」に見立てたコップを口や足につけてもら
うと、看護婦さんの女の子たちは一生懸命看病し
てあげてりと、イメージを皆で共有し遊ぶ姿がな
表情で遊び続けるのでした。雪でだんだん床や壁が覆われると!今度は小さい紙を丸めて雪合戦もスタート。
んテープがお湯、青いすずらんテープが水、とちょうどいい量と湯加減で混ざり合ったお風呂や、もう一つ
の休憩所も増えたりと「ゆきのせかい」のイメージを広げ、遊んでいます。ばなな組にはまだ雪が降ってい
ますので、当日も皆で雪の中に入って楽しみたいです。
!
☆遊びを通して子ども達の何が育っているか・・・
雪国育ちではない子ども達。本物を見る機会少ない
んとも面白くお友達とのかかわりにも変化が見
です。この遊びは関東に大雪が降る前から始まってい
3学期に入り、2学期での行事や活動の経験な
人ひとりが持ち、楽しみ、そして皆でその楽しさを共
られるようになりました。
どからますますお友達の輪も広がり、今まであ
まりかかわったことのないお友達や遊びにも挑
戦したり、楽しむ姿が見られ始めました。「さっ
きつかってたから、いいよ∼」「○○つくってみ
ない?」「○○ちゃん、これどうやってつくった
の∼?」とお友達を頼りにしたり、一緒に楽し
さを共有したいと思う気持ちが強くなったりと、
クラスのお友達の存在も強くなり毎日お友達と
の遊びに夢中のばなな組さんです。
!
☆この遊びが始まったきっかけ・遊びの様子
お部屋での自由遊びが好きな子ども達。おもちゃはおもちゃでも一つの遊びから色々な遊びに変化させ、楽
しむ姿が1学期から見られました。中でもウレタンブロックは大人気! ウレタンブロックのアスレチック
を皆で楽しんでいると、「かまくらつくりたーい!」と言う声が…!段ボールやテープを用意しただけなの
に、次々と形になっていくのでした。白のクレヨンで段ボールを塗ったり、かまくらの中にはこたつ、その
テーブルの上には網がありお
を焼いていたり甘酒も描かれていて「さむくなったりつかれたら、ここで休
んだらいいよー!あまざけもあるし!」ですって。(なんでかまくら?という疑問もありましたが、このか
たのですが、雪に対してこんなに色々なイメージを一
有するとは正直思いませんでした。「見えないものの
遊びをイメージする」、特に「雪」という言葉は普段
出てくるようで何かきっかけがないとなかなか出てこ
ないと思います。ですが、イメージを遊びにできる力
が育ってきているからこそこんなに素敵な遊びに発展
したのだと思います。雪国生まれの担任としては、雪
なんて冬の生活の 当たり前 の一部で寒くて重くて痛
くて…そんな邪魔者のイメージが強いのですが、改め
て子ども達から雪の楽しさを教えてもらったような気がします。そして、お友達への意識も強くなっている
ことを感じました。今回の遊びでお友達の良い所を発見したり、たよったり、認められたり、相談したり、
みんなで遊びを共有していく過程や楽しさは何とも言えない経験でした。みんなといると楽しい、嬉しい、
シンプルですがその気持ちを大切に、年長さんになっても素敵な経験と仲間をどんどん増やしていってほし
いと思います。
みかん組「ももたろうの世界」
!
みかん組担任 宇留賀二葉
☆4月からの様子
年中さんになり、初めて登園した子ども達は「ドキドキ、、」「入っていいのかな、、」などそれぞれが不安な表情を
浮かべてみかん組のお部屋に入ってきました。
新入園の子ども達は、何もかもが初めての事だらけ!「おうちかえりたい∼」と泣く子もいれば、色んな事に興味津々で
なかなかお部屋に戻ってこなかったり、始めは園生活や集団生活に慣れることに一生懸命でした。進級組の子ども達も、
一年間通っていたからといって、不安がないわけではありませんでした。担任が替わったり、周りのお友達が替わったり、
新しい環境に わくわく する反面、戸惑いを見せていた子ども達。そこで、まず担任が心掛けたことは みかん組って楽し
い!先生に会いたい!お友達に会いたい! と思えるような環境を作るということでした。
絵本を沢山読んだり、みんなで楽しむゲームを行ったり、担任が手品を見せたり、、、少しずつ新しい環境に興味を示し、
慣れてくると新しいお友達とも仲良くなり、みかん組に笑顔が増えていきました!
2学期は運動会、お遊戯会、遠足、、大きな行事を経験する中で、個人の成長はもちろん!みんなで協力して頑張る気
持ちや、お友達への思いやりの気持ち、みかん組のクラスとしての成長がたくさん見られた時期でした。また、製作遊び
が大好きなみかんさん。お部屋では、大きめの紙や折り紙やヒモ、廃材など色々な素材を用意して、製作遊びを楽しみま
した!中でも紙や折り紙は「少し前に新しい物を出したばかりなのに∼?」となくなるのが早く、担任も驚くほどでした。
剣を作るのが得意な子、折り紙が得意な子、ガムテープを切るのが上手な子・・・お友だちに教えてあげたり教わったり、
遊びの中でも沢山の助け合いの姿が見られました!
3学期になると、かるたや福笑いやこま回しなどお正月遊びで盛り上がるみかんさん。福笑いでは、周りで見ているお
友だちがくすくす笑い、完成して目を開けると「ぎゃー!へんなかおー!」とみんなで大笑い!こま回しは途中で断念す
る子も多い中、お家や外遊びで繰り返し練習し回せるようになったお友だちが!そこで、 コマが回せるお友だちリスト
をお部屋に貼り、ホールで年長さんと一緒に練習したり、お部屋でも練習できるようコーナーを作りました。すると、周
りで見ていたお友だちが「○○ちゃんのコマが回ったよ!」と報告してくれたり「○○くん回せた∼!すごいね!」とお
友だちの事でも自分のことのように一緒に喜ぶ子ども達、、、素敵な姿ですね♪
1年を通してお休みも少なく元気いっぱい!おしゃべり大好き!お友だち大好き!な30人のみかんさん♡お部屋の中はい
つも笑い声であふれています!
!
☆この遊びが始まったきっかけ、遊びの様子
4月当初から、元気いっぱいな子どもたちも絵本の時間はしーーんと真剣な表情で見るほどお話が大好きなみかんさん。
当初、絵本は担任が読むものとして置いていたのですが、ある日のお部屋遊びの時間「せんせいの絵本みてもいい?」と
尋ねてくるお友だち...「大切によんでね」と絵本を渡すと、「わたしも、ぼくも」と次々に借りにくる姿に担任も驚
くほどでした!それから、お部屋遊びの時間にはみんなが読みやすい絵本を何冊か選んで机に置き、 絵本コーナー を作っ
てみました。絵本コーナーでは、最初は1人で黙々と読む子どもたちでしたが、そこにお友だちが加わり一緒に見たり、
先生の真似っこをして絵本をお友だちに読んであげたり、、色々な見方で楽しむ姿が!
この1年間、みかん組では 絵本に触れ合う時間 がたっぷりありました。
そこで!造形展の共同製作では、みんなのお気に入りの絵本で何か出来ないかな、、と思い「絵本の世界をつくってみよ
う」と担任から提案してみました。早速、みんなのお気に入りを聞いてみることに、、
「お気に入りのお話あるひと∼」と問いかけると、勢いよく手があがり「いちにちおばけ」「みんなでんしゃ」「とんと
んパンやさん」と次々に出てきました。そして、多数決で1番人気があったのが「ももたろう」!実は桃太郎の絵本はみ
かん組にないのですが、、少し前にステップブックで小
さいサイズの桃太郎の紙芝居を作り、読み合いっこをし
たり、、というのが子ども達の中で印象に残っていたよ
うです。
まずは、お話しに出てくる登場人物を知り、劇ごっこ遊
びをすることに。最近「つぎは年長さん」という意識が
子ども達の中で強くなり、「年長さんみたいでしょ!」
な∼んて言葉も聞こえるので、劇ごっこをする良い機会
だと思いました。おじいさん、おばあさん、桃太郎、犬、
猿、きじ、鬼、、それぞれ自分がなりたい役を選んで、
お部屋の中でみかん組オリジナルの劇ごっこ!まだまだ
お遊戯会の年長さんのようにはいかないけれど、子ども達なりに年長さんの真似っこをして楽しむ様子が見られました。
つぎに、お話に出てくる場所や物を話し合うことに・・・
「家、川、おにがしま、木、海、船、、」と沢山の意見
が出た中で、まずは自分が作りたい物を決めて、グループ
に分かれながら製作することに。グループのお友だちと話
し合いながら「ここをドアにしようか! 電話も必要だ
よね」「おにがしまは怖くするから黒い袋を使おう」と
アイディアを出し合い「じゃあダンボール持ってくる!」
「もっと大きくしようぜ」など、お友だちとイメージを
共有しました。また、大きなダンボールを繋げようとして
いるお友だちを見て「ここ持っててあげるから○○ちゃ
んがテープはって」と声をかけるお友だちや、「誰か手伝っ
てー!」の声に「手伝ってあげる」「おれもやるよ!」と
助け合う姿が・・・優しい子ども達の言葉に、これこそ
が共同製作なんだな∼と担任も感動の日々!今では、桃
太郎のおうちでおままごとをしたり、鬼ヶ島で戦いごっこ
を楽しむみかんさん!その中でもお家に鍋や冷蔵庫ができていたり、鬼ヶ島の剣が増えていたり、、毎日小さな変化が見
られます。みかんさんオリジナルの 桃太郎の世界 では、よーく見てみると「こんな所にこんなものが!」など楽しい発
見が沢山!当日は見逃さないよう、隅々までご覧くだ
さいね♪
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☆この遊びを通して育ったことは・・・
①絵本やお話しの世界を想像する力
「どんな人が出てくる?どんな物がある?」という問
いに、絵本や紙芝居を想像しながら「おじいさんとお
ばあさん、さる、いぬ、おに」「家、川、桃、鬼ヶ島、
船、木、、」など沢山出してくれたみかんさん。普段
見ている絵本は平面上なので、大きさなどのイメージ
は難しいかなと考えていた担任ですが、お友だちと話
し合いながら「川は長い方がいいよね」「鬼ヶ島はもっ
と大きくしよう」など、子ども達なりにお話の世界が
想像できていました。
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②友だちとイメージを共有する力
イメージしながら物を作るのは得意、不得意があり、
作る物が同じでもグループの中でそれぞれが好き放題に
していたら、共同製作は完成しません。実際に「僕は、私はこうしたいのに!」とイメージの違いから言い合いになるこ
ともありましたが、その場面には担任が入り、お友だちにもそれぞれイメージがあることをお話ししました。共同製作を
進めていく中で、お友だちの意見も聞いたり「こんな風にするのはどう?「もっとこうしよう」と自分の気持ちをお友だ
ちに伝え、子ども達同士話し合う姿が見られました。
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めろん組「めろん小学校」について めろん組担任 田中靖子
☆四月からの様子
めろん組としてスタートしたばかりの頃は、年中の時におなじクラスだったお友だちと遊ぶことで安定をは
かっている姿が見られましたが、だんだん周りの環境になれてくると製作遊びやごっこ遊びが広がり、始め
てのお友だちと遊ぶ姿も見られるようになってきました。
シンデレラごっこをしていたお友だちが王子様を募集すると『僕も!』『僕も!』とたくさん現れ、大人数
でのシンデレラごっことなり、客席も用意し始め、他のクラスに声をかけて大きな舞台になっていました。
夏になるとクラスで話し合いをする機会が増えて、運動会では意欲的に参加する様子も見られました。
「組体操」や「フレフレふたば」は一生懸命練習し、友達を支えたり、手伝ってあげる姿もあり、代表を選
ぶ話し合いでは、『仲良しだから』ではなく、なぜ良いと思ったか理由もいってもらうと『いつも一番大き
な声で応援している』『友達に優しくしている』『仲直りできるように話しかけてくれる』など、どんな人
がふさわしいのかといった客観的な意見の芽生えを感じさせる意見がたくさんあがりました。めろん組の子
どもたちの お友だちを認める力 に担任も感動してしまいました。リレーでは練習の時から負け続け、様々
な作戦を考えては挑戦したりと、もりあがったものの、1度『もう勝てないからやらない方がいい』という
意見も出てきました。そこでクラスで秘密会議を開くと『負けるのもいい経験だよ』『諦めたらそこで終わ
りだよ』という声が聞こえる中、『みんなが今の自分の早さを越えれば、絶対勝てる!』と一人の子がいう
るお友だちが言うと、『そうだね。外れた人がかわいそうだね』『じゃあ、みんなが入ってる みんな小学校
は?』『えー!変だよ!みんなじゃ、誰のことかわからないよ』『ハイハイ!めろん小学校は?』『あ!良
いねー!』と、子どもたちでの話し合いが進み、「めろん小学校」に決まりました。
みんな大はりきりでしたが、実際に何を作るかとなると、『うーん』と悩んでしまいました。それもそうで
すね。まだ小学校に通ってないんですもの。何があるかな∼と考えて
みましたが、思いつかず、学校作りは一度そこでストップ。すると、
一人のお友だちが『写真とかあればいいんじゃない?』といい、『じゃ
あ、絵本も探してくる』『図鑑持ってる!』と材料や資料を探してく
ることになりました。
後日、材料などが集まると、ガムテープや両面テープ、ハサミやダン
ボールカッターなどを使って机や椅子、ランドセルなど友達と協力し
て作る姿が見られ、徐々にめろん小学校の形が出来上がっていきまし
た。
毎日、少しずつ『これも小学校にあるかな∼?』と考えて作ってみた
り、材料を探したりしています。今日が完成ではなく、まだ増えるか
もしれません。日々の遊びの様子を、作品から感じ取っていただけら
いいなと思います。
と、もう一度めろん組のやる気に火がつきました。それからのめろんさんはやる気の塊!クラスで一丸となっ
☆遊びをとおして何が育ったか
てバトンの練習や遊びの時間にもリレーをしたり、走り終わっても大きな声で応援している姿はとても年長
この一年間で経験してきた話し合う力や相手を思いやる気持ち、
さんらしく、輝いて見えました。運動会前の最後のクラス対抗リレーの練習では、見事1位!初めての1位
クラスとしてのまとまり、考えを形にしていく力が、今回の造形
でみんなでジャンプして喜び、担任も涙が止まりませんでした。当日は惜しくも三位になってしまいました
展で 小学校作りを行う中でも見られました。
が、嬉しい気持ちや悔しい気持ち、諦めない気持ちなどそれぞれの
製作面ではハサミを使う技術や用途に合わせてガムテープや両面
心の中で様々な気持ちを感じられた二学期でした。そして、運動
テープ、養生テープを使うなど 、道具や材料、作り方を友だちと
会で見せたまとまりは、お遊戯会でも見られ、踊りや小道具を考
相談したり、工夫して取り組むことができました。また、話し
えたり、役になりきっての動きを工夫したり、みんなが友だちの
合う中で自分の意見を言うだけではなく友達の意見も聞くこと
部分も覚えて、取り組む姿が見られました。また、恥ずかしくなっ
ができ、良いなと思ったことに『それ、いいね!』と賛同した
てしまったり、忘れてしまったお友だちがいた時にも、誰も攻め
り、『じゃあ、もっとこうしてみたらどう?』とアイディアを出
ることなく、そっと教えてあげたり、タイミングを合わせて手伝っ
す姿も見られました。
てあげるなど優しい姿が見られました。
そして、今回のテーマ『小学校』は子どもたちにとって知ってい
心も体もぐんと成長して迎えた三学期は、まもなく迎える小学
るようで実はあまり知らないところ。具体的に何があるんだろ
校への期待が溢れていて、あいうえおノートでひらがなの練習を
する姿は、小学校でお勉強するお兄さんお姉さんに見えました。
お正月遊びでは、巨大カルタ大会や駒こま回しにチャレンジし、
始めは誰も回せなかったこまも、めろん組の子どもたちはすでに
10人以上自分で回せます!お友だち同士で『すごいね!うまい
ね!』と誉めたり、二学期に引き続き何事にも一生懸命です。
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☆この遊びが始まったきっかけと遊びの様子
あそびと造形展に向けて何をしようかと話し合うと、『ビックリさせるものがほしい』『あいうえおノー
トを頑張りたい』『小学校作りたい』『動物園を作りたい』と様々な意見が出てきました。
どうやって決めるか話し合うと、多数決にしようとなり、いくつか案の中で 小学校 決まりました。何小学
校にするかも話し合うと、それぞれ進学する学校の名前を挙げ、小学校への期待であふれています。そして
この場でも『多数決にしよう!』という意見が出ましたが、『でも、そこにいかない人もいるよ!』と、あ
!
う?と一度悩んでしまったときにも、自然と『僕、小学校見てく
るよ』『私、こんなの持ってきたよ』と資料を集め
たり、実際に見て報告してくれたりと諦めないで取
り組む姿勢が見えました。
担任は当初、クラスのテーマは盛り上がっているお
正月遊びになるのかな?と思っていましたが、子ど
もたちから『小学校』という意見が出て驚きました。
会話の中でも『小学校行くの楽しみだね』という声
が聞こえるほど、未来への期待がぎゅっとつまった
「めろん小学校」です。ゆっくりじっくり見てくだ
さいね。
ぱいなっぷる組 「ジャングル」について
ぱいなっぷる組担任 古島はづき
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☆4月からのクラスの様子
進級当初から『いつこれやるの∼?』『早くアレがした∼い!!』と、好奇心旺盛なぱいなっぷる組。
憧れだった年長組になり、新しい事に興味津々で、個性いっぱいなみんなが、これからどのような姿を見せてくれるのか
とても楽しみでした。反面、仲良しだったお友達とクラスが離れてしまい、寂しそうな表情を浮かべたり、新しい担任や
お友達に緊張や不安気な様子が見られたりしましたが、さすが年長さん!!
日々過ごしていくと、自分から『おはよ∼!』『ここで待ち合わせね!』と、声を掛けたり、誘い合ったりと笑顔にかわ
り、すぐに友達との関係を築いていきました。年少さんが『ママに会いた∼い。帰るぅ∼』『靴が履けない∼』と泣いて
いると、『大丈夫だよ!こっちにおいで∼』『クラスまで一緒に行ってあげる!』と、よしよしと撫でながら優しくお世
話をしてくれる姿も見られ、お兄さん・お姉さんという気持ちもどんどん育っていきました。
年長組さんの周りに小さいクラスのお友達が、ぞろ∼っと居た時もあり、可愛らしかったです。
行事を通して更に子ども達の気持ちや姿が変化していきました。
夏のうちわ製作では、『これ、やりたかったの∼』とやる気満々の子もいれば、『出来ない、助けておくれ∼』と諦めが
ちな言葉をもらしていたり・・。けれど、難しい事に挑戦することも大事な経験!!
早く終わった子が『大丈夫?教えてあげる』と見回って支えて応援し、励まし合って、苦手な子を助けてあげていました。
出来上がると、クラスの表に名前が乗り『○○ちゃんすごいね!』『早いね!僕も頑張ろう』と、意欲もどんどん湧いて
きて、最後まで根気よく頑張る姿は素敵でした!!見事全員完成し『わ∼い!出来た∼涼しいよ∼』と皆で扇ぎ、喜びあ
いました。
2学期になると気持ちは運動会モードに切り替わり、楽しみで仕方がない様子。
太鼓や様々な競技を暑くても、疲れても頑張りました。何より、リレーへの競争心がメラメラと燃えていましたね。『一
位になりたい』という目標に向けて、沢山話し合い作戦を考えていきました。練習を積み重ねていくと、皆で頑張る事・
最後まで諦めない事・全力で応援する事の大切さを感じていきました。勝つ事の楽しさや嬉しさだけではなく、負けた時
の悔しさや次も絶対に頑張ろうという感情も表れ、団結力がもの凄く強くなっていきました。朝の会を始める前に、着替
えや席に着く順位、誰が1番長く鼻をピクピクさせられるか、目を開けていられるかなど・・。グループごとに盛り上がっ
ており、正直、そこも競い合うの?( 笑 )と思う所もありました。
お遊戯会では、お話も台詞もダンスも全て皆で決めました!!沢山の話し合いをして、演じる事の楽しさと見てもらう
嬉しさを感じ、自信に繋がっていきました。また、お友達の良い所や、凄いなと思う所を見つけ、素直に伝える事が出来
るなんて・・。子ども達も姿にただただ感動でした。行事に向かっていく気持ちや姿は、もう本当に輝いています。"自分"
より"皆で"と、仲間意識が深まり、遊ぶ時は遊ぶ!ヤル時はヤル!とメリハリもつき、どんな事でも皆で盛り上がり、笑
い合っているぱいなっぷる組の皆が大好きです。毎日幼稚園で、怒ったり、泣いたり、笑ったりと大忙しな皆ですが、日々
の様々な体験・経験から心も体も育つのですね。無邪気さ、頼もしさ、このような成長を感じられ、とても嬉しく幸せいっ
ぱいです!!もうすっかり、お兄さん・お姉さんですね。
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☆この遊びのきっかけ
今まで沢山の話し合いをしてきたぱいなっぷる組の子ども達。
幼稚園生活最後という事で『最後に皆でどんな楽しい事をしたい?何を作り
上げたい?』と問い掛け、話し合いをする事にしました。
遊園地、公園、ジャングル、生き物、動物・・と沢山の意見が出てきた中で、
ジャングルという意見が多く、"ジャングル" に決まりました!!
日頃から、廃材で動物や生き物などに見立て、あっという間に面白い物を作
り上げていて、子ども達の想像力・発想力にはびっくり!!ダンボール、折
り紙、色々な紙、ひも、すずらんテープ・・色々な素材を使って遊ぶ事が大
好きです。おうちにある生き物、植物、恐竜の図鑑や、使いたい材料をおう
ちから持ってきたり、知っている知識を発表したりと、"ジャングルには何が
あるのか?" 皆で考え、調べていきました。その後からもの凄いスピードで、作る物やアイディアが浮かび上がり進んでい
きました。『やっぱり木が生えて、草がボーボーだよ!』『ダンボールで恐竜作ろう!』『馬!猿も!』『ガムテープが
ないと貼れないよ!』『絵の具で塗ろう!』『色付きの紙が欲しい!』と、どんどんイメージや必要な物を挙げて、担任
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は要望に答えるのに大忙しでした。作る事が苦手なお友達も、教えても
らいながら、役割分担!!ジャングルの中に入りながら『馬に乗っかっ
ちゃえ∼』と、乗っては壊れて、直しての繰り返し!!作る事を楽しんで
いましたが、今度は遊ぶ事に夢中になっている姿が見られ、ぱいなっぷ
る組さんらしかったです。
恐竜の首がガムテープをつけても何度も外れてしまい、悩んでいる姿を見
守っていると『穴をあけて、はめたら立つんじゃない?』と男の子達が
ひらめいたようで『それ、いいかも∼』と早速実行していました。
おでこにシワを寄せていた表情が、笑顔にかわり大成功!!嬉しい瞬間
ですね。
ジャングルへの思いが日に日に大きくなっていきました!自分ひとりだけ
の力ではなく、お友達と助け合って協力し合って、ここまで盛り上がって
いきました。
まだまだ進化を続けているので、お家の方も当日まで首を長くして待ち、
どっぷりと子ども達とジャングルの世界に浸かって下さいね。
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☆遊びを通して子ども達の何が育っているか
ジャングル作りを通して、皆で協力する姿が沢山見られました。ひとりだけでは、決して出来ない事ですね。困っていた
り、悩んでいたら自然と声を掛けたり、手を差しのべたりと、優しさや思いやりが育った事と思います。
また、同じ目的に向かって取り組む事!!普段一緒に遊んでいないお友達とも、ジャングル作りをきっかけに関係が深まっ
たり、会話も弾んでいる姿が見られ、笑顔いっぱいでした。真剣に取り組んでいるからこそ生まれる、トラブルやケンカ
も時にはありましたが、 自分だけの意見だけではなく、相手にも意見や思いがあるという事を学び、お互いに耳を傾ける
姿が見られるようになりました。素直な気持ちをお互いに話し、聞き、解決していく力も進級当初とは違いますね!!大
人にとって些細な出来事だと思う事が、子ども達にとっては大きな大きな出来事なんだなぁと改めて実感することもあり
ました。この経験が小学校に行った後も活き、いつも輝いていて欲しいです!
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すいか組「すいかおばけめいろ」について
すいか組担任 宮脇 裕美
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⚫ 4月からのクラスの様子
最高学年になり、それぞれの子どもがお兄さんお姉さんになったすいか組。
隣が年少いちご組、さくらんぼ組ということもあり、泣いている子に「大丈夫?」と、声をかけ
たり、手を差し伸べたり、教えてあげる優しい姿が見られました。
遊びの面では、元のクラスの友達と遊んでいた1学期に比べ、2学期の運動会から、 クラス とい
う事を特に意識し始め、友達の輪が広がっていきました。
その頃の大きな出来事はなんといっても、リレー!!練習で一度しか1位が取れず、「なんでか
な?」「どうしたらいいのかな?」と、沢山たくさん話し合いをすることで気持ちがどんどんひ
とつになって行きました!!悔しさから学べるものが沢山あり、本番では保護者の方の応援もプ
ラスとなり、みんなで団結して、1位という結果が出ました!!担任共々、いつまでも喜んだすい
か組です!!
組み体操やフレーフレーふたばもリレーから学んだ一生懸命さが広がり、楽しむ姿が印象的でし
た。出来ないお友達に教えたり、教えられたり、教えてもらうのが嫌で喧嘩になったり…。自分
の思う楽器が使えず、悔しさを引きずったり、いろんなドラマがありました。
お店屋さんごっこや遊びと造形展では、「⚪ ちゃんは絵が上手だから、お願いしよう」「文字書
けるよ!看板もあった方がいいよね!」と、お互いの特技を知っているからこそ生まれる意見を
沢山出し合える仲間になっていきました!!
また、1学期から「ありがとう」の言葉を大切にしてきたので、自然とみんなが「ありがとう」と
いってくれたり、「ありがとう」という気持ちを持って過ごしていて、居心地の良い、暖かいすい
か組です!!残りあとわずかをみんなで精一杯楽しみたいと思います!!よろしくお願いします。
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⚫ この遊びのきっかけと、遊びの様子
今回は、今まで色々な物を見てきた子どもたちに、遊びと造形展があること、最後のクラス製作
だということを伝え、話し合って決めました!!
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動物園、遊園地、メリーゴーランド…書きき
れないほど沢山の意見が出ました。その中で、
内容をどういう物にしたいのかを話し合って、
お互いの意見を認め合いながらも多数決とな
り、お化け屋敷と迷路の組み合わせに決定し
ました!!
出来なかったけれど、意見が上がった物は自
由遊びでも遊んでいこうという優しい意見も
出て、みんなが納得し製作が始まりました。
製作始めは、布をかぶってお化けになる子、お化けをダンボールやポリ袋や廃材を使って作る子、
迷路を組み立てる子、入口や出口の看板を作る子など、それぞれが思うものを作り、遊ぶ所から
始まりました!!
更に少し他の子の作品を見ることで、考える幅が広がり、遊びがどんどん広がりました!!
お化けに夢中で、作った迷路が壊れてしまっ
たりということもありましたが、お互いに
話しをし、悪いことはきちんと謝り、自分
たちで解決する姿も見られました。
お化け役のチームも子ども達で話し合い、
出る順番も時間をかけて沢山話し合い決め
ました!!
日にちをおうごとにどんどんイメージが広
がっていき、「怖い音楽流したい!!」「手
はただの手だと怖くないから色塗ったほう
がいいよ!」「髪の毛おろして、さだ
こー!!」など、どんどん意見が出て、担
任から見ていても楽しかったです♬
みんなを怖がらせる気満々なすいか組のお
化け屋敷迷路をどうぞお楽しみ下さい!!
⚫ 遊びを通して子ども達の何が育っているか…
この遊びになる前に、何度も話し合いをしてき
たこともあり、話し合う力が更についたように
感じます。この遊びだけではなく、今までの年
長を振り返り、総合的なまとめが今回の作品に
なったように思います!!
お互いを認めあい、共有し、真似し、お互いを
知っているからこそ良い関係の中で出来た遊び
がひとつになる楽しさを感じているようです。